四半期報告書-第32期第3四半期(令和2年7月1日-令和2年9月30日)

【提出】
2020/11/13 14:08
【資料】
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【項目】
32項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の分析
当第3四半期連結累計期間(2020年1月1日~2020年9月30日) における世界経済は、新型コロナウイルス感染症の影響による経済活動の抑制の中、推移いたしました。直近のGDPが予想を上回る結果になったことなどを受けIMFが2020年の世界経済見通しの更新をマイナス4.4%成長に上方修正するなど、一時期の想定よりも経済減速が緩和されたとみられるものの、引き続き深刻な景気後退と世界的な景気回復の遅れなどの懸念は避けられない様相を呈しております。
わが国経済におきましても、このところ持ち直しの動きがみられましたが、今後も上記新型コロナウイルス感染症の影響により景気は依然として厳しい状況が続くと見込まれます。
情報産業につきましても、新型コロナウイルス感染症の世界的拡大影響を受け、2020年の世界におけるIT支出額は昨年対比5.4%減少し、3兆6,000億ドル規模に縮小する見通しだと言われている一方、ビジネス向けソフトウェアは2021年には7.2%の成長を予測されるなど、今後最も力強い回復が見込まれるとみられております。国内外問わずリモートワークやオンラインによるコミュニケーションシステムなどの導入は激増し、今後しばらく企業のIT投資は事業の継続性を守るためのクラウドコンピューティングや、初期支出を抑制できるようなITサービスの利用を優先するとみられます。
セキュリティ業界におきましては、引き続き国家機関などを狙ったサイバー攻撃、企業の機密情報の漏洩の被害、仮想通貨の流出などをはじめとする特定の企業や組織を狙う標的型攻撃が数多く見られるほか、IoT環境を狙った新たな脅威として工場などの制御系システムを標的にした暗号化型ランサムウェアや、リモートミーティングシステムを悪用したマルウェアなども横行しました。また、新型コロナウイルス感染症の世界的蔓延における法人・個人を問わず急速な生活様式の変化に応じ、一層セキュリティ意識が問われる風潮が高まってきております。
このような環境下、当社グループの経営状況は、以下のようなものでありました。
日本地域につきましては、企業向けビジネス及び個人向けビジネス共に好調でした。個人向けビジネスは引き続き携帯電話ショップでの販売が牽引し、更新ユーザを中心に成長を維持しました。また、企業向けビジネスはクラウド関連ビジネスを中心に大企業向けのネットワークセキュリティ関連ビジネスなど戦略製品が大きく伸長し、その結果、同地域の売上高は52,622百万円(前年同期比7.8%増)と増収となりました。
北米地域につきましては、ネットワークセキュリティビジネスにおける大型案件の規模が昨年に比べ小さくなっているなどの不調が企業向けビジネス全体の足かせとなりました。その結果、同地域の売上高は26,302百万円(前年同期比4.5%減)と減収となりました。
欧州地域につきましては、企業向けビジネスにおいてネットワークビジネスが低調もクラウドセキュリティが伸長しました。その結果、同地域の売上高は22,157百万円(前年同期比4.4%増) と増収となりました。
アジア・パシフィック地域につきましては、クラウド関連ビジネスが大幅な伸長を見せ、戦略製品群を中心に従来型セキュリティも好調でした。オーストラリアや中東が同地域の売上を牽引し、同地域の売上高は22,413百万円(前年同期比13.9%増)と二桁増収となり全地域において最も高く伸長しました。
中南米地域につきましてはクラウド関連ビジネスが大きく伸長し、加えて従来型セキュリティ製品も好調でした。現地通貨ベースでは二桁成長であったものの円高の影響を大きく受け、同地域の売上高は3,532百万円(前年同期比4.4%減)と減収となりました。
その結果、当社グループ全体の当第3四半期連結累計期間における売上高は127,029百万円(前年同期比5.0%増)となりました。
なお、当第3四半期連結累計期間の業績における新型コロナウイルス感染症の影響は限定的なものに留まったものと考えておりますが、その収束タイミングは現時点において予測しにくく、今後も同ウイルスの社会的影響が継続することが見込まれます。
一方費用につきましては、新型コロナウイルス感染症の影響下で出張の機会が減少したことなどによる一般管理費の大幅な減少があったものの、今後のSaaSビジネス強化の為のクラウド利用コストの大幅な増加や人員増に伴う人件費が増加しました。さらに、研究開発部門のソフトウェアが算定過程の誤りにより過年度から過大に計上されていたことが判明し、当第3四半期連結会計期間において一括して修正を行いました。当該修正が営業利益に与える影響は3,522百万円の減少となりました。その結果、売上原価並びに販売費及び一般管理費の合計費用は99,493百万円(前年同期比8.4%増)と増加となり、当第3四半期連結累計期間の営業利益は27,535百万円(前年同期比5.6%減)と減益となりました。
また、当第3四半期連結累計期間の経常利益は為替差損などもあり、27,504百万円(前年同期比10.9%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は18,981百万円(前年同期比15.0%減)となりました。
当社が重要な経営指標として意識しているPre-GAAP(契約締結金額からリベート及び返品を控除した額)ベースの営業利益額は25,831百万円となり、前年同期に比べ4,968百万円減少(前年同期比16.1%減)となりました。これは、主に上記ソフトウェアの算定過程の誤りの一括修正による影響が大きく、加えてPre-GAAPの伸長以上に、先行投資的側面の強い人員増加及び今後のSaaSビジネス強化の為のクラウド利用コストを中心とした売上原価並びに販売費及び一般管理費の合計費用の増加の方が大きかったことによるものです。
(2)財政状態の分析
当第3四半期連結会計期間末の現金及び預金の残高は139,113百万円となり、前連結会計年度末に比べ14,131百万円増加いたしました。
現金並びに有価証券が大きく増加した一方、受取手形及び売掛金や投資有価証券の大幅な減少のほか、のれん、ソフトウェア等も減少したことにより、当第3四半期連結会計期間末の総資産は前連結会計年度末に比べ14,487百万円減少の345,222百万円となりました。
当第3四半期連結会計期間末の負債は主に未払法人税や繰延収益が大幅に減少したことなどにより前連結会計年度末に比べ6,971百万円減少の165,314百万円となりました。
当第3四半期連結会計期間末の純資産は、配当金の支払い、自己株式の取得や為替換算調整勘定のマイナスの大幅な増加などにより、前連結会計年度末に比べ7,516百万円減少の179,908百万円となりました。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第3四半期連結累計期間の営業活動によるキャッシュ・フローは、前第3四半期連結累計期間と比較して、7,052百万円収入が増加して40,997百万円のプラスとなりました。これは主に、売上債権が減少したことによるものであります。
投資活動によるキャッシュ・フローは、前第3四半期連結累計期間と比較して、5,050百万円収入が減少して7,246百万円のマイナスとなりました。これは主に、有価証券及び投資有価証券の売却及び償還による収入が減少したことによるものであります。
また、財務活動によるキャッシュ・フローは、前第3四半期連結累計期間と比較して、2,931百万円収入が増加して23,074百万円のマイナスとなりました。これは主に、非支配株主からの払込みによる収入が増加したことによるものであります。
これらの増減に現金及び現金同等物に係る換算差額を加えた結果、当第3四半期連結累計期間末の現金及び現金同等物の残高は156,837百万円となり、前連結会計年度末に比べて8,709百万円増加しました。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(5)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間における当社グループの研究開発費の総額は、6,528百万円であります。

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