四半期報告書-第21期第1四半期(令和1年8月1日-令和1年10月31日)

【提出】
2019/12/12 10:20
【資料】
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【項目】
31項目
文中における将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものです。
(1) 経営成績
当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、世界的な政治・経済環境の変動に国内マーケットにおける消費税増税の影響も加わり、日本経済全般に対する中長期的影響について引き続き先行き不透明な状況が続いております。
当社グループは、法人事業において、企業向けRPA(ロボットによる業務自動化)ツール導入のほか、主に国内の法人クライアントに対するシステムコンサルティング業務による売上を計上しました。コンシューマー事業においては、累計3,000万ダウンロードを達成したスマートフォン向け無料提供アプリ「バーコードリーダー/アイコニット」を中心に、スマートフォン向け広告収入が比較的堅調に推移しているほか、スマートフォン向けゲームについても比較的堅調に推移しております。なお、当第1四半期連結累計期間より専属の研究開発部門を廃止しており、研究開発活動は、法人事業及びコンシューマー事業の通常の活動内で継続的に実施する体制となっております。その結果、当第1四半期連結累計期間の売上高は、517,331千円(前年同期比10.6%増)、営業利益は、15,225千円(前年同期比322.2%増)、経常利益は、30,962千円(前年同期比162.2%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は、9,385千円(前年同期は、3,948千円の親会社株主に帰属する四半期純損失)となりました。
セグメントごとの経営成績は、以下の通りです。
(法人事業)
法人事業においては、企業向けRPA(ロボットによる業務自動化)ツール導入のほか、主に国内の法人クライアントに対するシステムコンサルティングサービスを実施しました。その結果、同事業の当第1四半期連結累計期間の売上高は、413,219千円(前年同期比6.4%増)、セグメント利益は、51,163千円(前年同期比3.2%増)となりました。
(コンシューマー事業)
コンシューマー事業においては、令和元年7月に累計3,000万ダウンロードを達成したスマートフォン向け無料提供アプリ「バーコードリーダー/アイコニット」を中心に、スマートフォン向け広告収入が比較的堅調に拡大しているほか、「黒羽麻璃央のワンダーランド」などスマートフォン向け実写版シミュレーションゲームについても比較的堅調に推移しております。その結果、同事業の当第1四半期連結累計期間の売上高は、104,112千円(前年同期比31.2%増)、セグメント利益は、15,429千円(前年同期比90.7%増)となりました。
(2) 財政状態
① 資産の部
資産の総額は、3,572,663千円(前連結会計年度末比2.8%減)です。
流動資産は、総資産の31.0%に相当する1,109,032千円(前連結会計年度末比3.4%減)です。流動資産の前連結会計年度末からの減少額は、39,412千円となっておりますが、この主要因は、現金及び預金が149,842千円増加した一方で、流動資産のその他に含まれる預け金が162,513千円減少したことによるものです。また、現金及び預金の残高は、757,959千円(前連結会計年度末比24.6%増)となっており、流動資産の大きな割合を占めております
固定資産は、総資産の69.0%に相当する2,463,630千円(前連結会計年度末比2.5%減)です。有形固定資産は、総資産の1.3%に相当する48,086千円(前連結会計年度末比0.5%増)、無形固定資産は、総資産の0.1%未満に相当する1,539千円(前連結会計年度末比11.7%減)であり、いずれも僅少な割合となっております。
投資その他の資産は、総資産の67.6%に相当する2,414,004千円(前連結会計年度末比2.6%減)です。減少の主要因は、投資有価証券が64,183千円減少したことによるものです。投資その他の資産のその他の内訳として、長期滞留債権が26,650千円計上されておりますが、全額に相当する26,650千円について貸倒引当金が計上済みであるため、貸倒れの確定による多額の追加損失発生の恐れはありません。また、投資有価証券が2,296,918千円計上されておりますが、このうち2,294,107千円は時価を有する性質のものです。
② 負債の部
負債の総額は、負債純資産合計の28.3%に相当する1,010,084千円(前連結会計年度末とほぼ同額)です。
流動負債は、負債純資産合計の10.4%に相当する373,207千円(前連結会計年度末比7.3%増)となっております。流動負債の前連結会計年度末からの増加額は、25,310千円となっておりますが、この主要因は、短期借入金が35,000千円増加したことによるものです。
固定負債は、負債純資産合計の17.8%に相当する636,876千円(前連結会計年度末比3.8%減)となっております。前連結会計年度末からの減少額は、25,307千円となっておりますが、この主要因は、長期借入金が33,336千円増加した一方で、繰延税金負債が58,735千円減少したことによるものです。
③ 純資産の部
純資産の総額は、2,562,578千円(前連結会計年度末比3.9%減)であり、自己資本比率は、69.7%と高い水準を維持しております。純資産の前連結会計年度末からの減少額は、103,299千円となっておりますが、この主要因は、利益剰余金が9,385千円増加した一方で、その他有価証券評価差額金が133,085千円減少したことによるものです。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4) 研究開発活動
当第1四半期連結累計期間より専属の研究開発部門を廃止しており、研究開発活動は、法人事業及びコンシューマー事業の通常の活動内で継続的に実施する体制となっております。
具体的な活動としては、今後市場の拡大が見込まれる脳神経科学及び画像解析等の分野を中心に研究開発を進め、将来の収益化のためのノウハウを蓄積しております。
当第1四半期連結累計期間における研究開発費は9,638千円となっております。