四半期報告書-第21期第2四半期(令和1年11月1日-令和2年1月31日)

【提出】
2020/03/13 10:02
【資料】
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【項目】
33項目
文中における将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものです。
(1) 経営成績
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、世界的な政治・経済環境の変動により日本経済全般の中長期的な見通しについて引き続き先行き不透明な状況が続いております。
当社グループは、法人事業において、RPA(ロボットによる業務自動化)等各種企業向けツール導入のほか、主に国内の法人クライアントに対するシステムコンサルティング業務による売上を計上しました。コンシューマー事業においては、累計3,100万ダウンロードを達成したスマートフォン向け無料提供アプリ「バーコードリーダー/アイコニット」を中心としたスマートフォン向け広告収入のほか、スマートフォン向けゲーム等各種情報サービスによる売上を計上しました。なお、研究開発活動は、第1四半期連結累計期間より専属の研究開発部門を廃止しており、法人事業及びコンシューマー事業の通常の活動内で継続的に実施する体制となっております。その結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は、1,098,412千円(前年同期比16.3%増)、営業利益は、12,390千円(前年同期は、16,453千円の営業損失)、経常利益は、45,719千円(前年同期比356.5%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は、8,063千円(前年同期は、11,083千円の親会社株主に帰属する四半期純損失)となりました。
セグメントごとの経営成績は以下の通りです。
(法人事業)
法人事業においては、RPA(ロボットによる業務自動化)等各種企業向けツール導入のほか、主に国内の法人クライアントに対するシステムコンサルティングサービスを実施しました。その結果、同事業の当第2四半期連結累計期間の売上高は、895,355千円(前年同期比14.5%増)、セグメント利益は、84,486千円(前年同期比15.8%増)となりました。
(コンシューマー事業)
コンシューマー事業においては、累計3,100万ダウンロードを達成し「App Ape Award 2019 BEST 100 Apps」にも選出されたスマートフォン向け無料提供アプリ「バーコードリーダー/アイコニット」を中心としたスマートフォン向け広告収入のほか、スマートフォン向け実写版シミュレーションゲーム「黒羽麻璃央のワンダーランド」等各種情報サービスによる売上を計上しました。その結果、同事業の当第2四半期連結累計期間の売上高は、203,056千円(前年同期比25.0%増)、セグメント利益は、31,023千円(前年同期比60.2%増)となりました。
(2) 財政状態
① 資産の部
資産の総額は、4,505,066千円(前連結会計年度末比22.6%増)です。
流動資産は、総資産の26.5%に相当する1,192,223千円(前連結会計年度末比3.8%増)です。流動資産の前連結会計年度末からの増加額は、43,777千円となっておりますが、この主要因は、流動資産のその他に含まれる預け金が72,772千円減少した一方で、現金及び預金が130,167千円増加したことによるものです。また、現金及び預金の残高は、738,283千円(前連結会計年度末比21.4%増)となっており、流動資産の大きな割合を占めております。
固定資産は、総資産の73.5%に相当する3,312,843千円(前連結会計年度末比31.1%増)です。
有形固定資産は、総資産の1.0%に相当する46,715千円(前連結会計年度末比2.3%減)、無形固定資産は、総資産の0.1%未満に相当する1,336千円(前連結会計年度末比23.3%減)であり、いずれも僅少な割合となっております。
投資その他の資産は、総資産の72.5%に相当する3,264,792千円(前連結会計年度末比31.8%増)です。増加の主要因は、投資有価証券が時価の上昇等により786,156千円増加したことによるものです。投資その他の資産のその他の内訳として、長期滞留債権が26,650千円計上されておりますが、全額に相当する26,650千円について貸倒引当金が計上済みであるため、貸倒れの確定による多額の追加損失発生の恐れはありません。また、投資有価証券が3,147,257千円計上されておりますが、このうち3,044,492千円は時価を有する性質のものです。
② 負債の部
負債の総額は、負債純資産合計の28.3%に相当する1,274,990千円(前連結会計年度末比26.2%増)です。
流動負債は、負債純資産合計の8.8%に相当する397,490千円(前連結会計年度末比14.3%増)となっております。流動負債の前連結会計年度末からの増加額は、49,593千円となっておりますが、この主要因は、短期借入金が26,000千円増加したことによるものです。
固定負債は、負債純資産合計の19.5%に相当する877,499千円(前連結会計年度末比32.5%増)となっております。前連結会計年度末からの増加額は、215,314千円となっておりますが、この主要因は、保有する投資有価証券の時価が上昇したこと等により繰延税金負債が193,201千円増加したことによるものです。
③ 純資産の部
純資産の総額は、3,230,076千円(前連結会計年度末比21.2%増)であり、自己資本比率は、69.6%と高い水準を維持しております。純資産の前連結会計年度末からの増加額は、564,198千円となっておりますが、この主要因は、保有する投資有価証券の時価が上昇したこと等によりその他有価証券評価差額金が437,763千円増加したことによるものです。
(3) キャッシュ・フロー
当第2四半期連結累計期間末における現金及び現金同等物は、期首に比べ57,394千円増加し、841,923千円(前連結会計年度末は、784,529千円)となりました。
また、当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローは次の通りです。
① 営業活動によるキャッシュ・フロー
営業活動によるキャッシュ・フローは、67,523千円の収入(前年同期は、40,252千円の支出)となりました。これは、主として税金等調整前四半期純利益を45,634千円計上したこと及び未払消費税等が20,920千円増加したことによるものです。
② 投資活動によるキャッシュ・フロー
投資活動によるキャッシュ・フローは、148,673千円の支出(前年同期は、29,748千円の支出)となりました。これは、主として投資有価証券の売却により118,347千円の収入を得た一方で、投資有価証券の取得により263,256千円を支出したことによるものです。
③ 財務活動によるキャッシュ・フロー
財務活動によるキャッシュ・フローは、141,604千円の収入(前年同期は、42,240千円の支出)となりました。これは、主として連結の範囲の変更を伴わない子会社株式の売却により99,000千円の収入を得たこと、長期借入金の借入れ及び返済により差引16,604千円の収入があったこと及び短期借入金の借入れ及び返済により差引26,000千円の収入があったことによるものです。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(5) 研究開発活動
第1四半期連結累計期間より専属の研究開発部門を廃止しており、研究開発活動は、法人事業及びコンシューマー事業の通常の活動内で継続的に実施する体制となっております。
具体的な活動としては、今後市場の拡大が見込まれる脳神経科学及び画像解析等の分野を中心に研究開発を進め、将来の収益化のためのノウハウを蓄積しております。
当第2四半期連結累計期間における研究開発費は18,571千円となっております。