四半期報告書-第24期第3四半期(令和3年7月1日-令和3年9月30日)
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の分析
当第3四半期連結累計期間におけるわが国の経済状況は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けた長期の緊急事態宣言により、景気の下押し圧力が高まりました。一方、ワクチン接種は順調にその数を伸ばし、少なくとも1回は接種した人の割合が9月末には65%を超えるに至りました。新規感染者数も8月中旬をピークに下がり始め、9月末には全国で緊急事態宣言が解除されています。しかしながら国内海外ともに未だ感染収束の目処は立っておらず、先行きは不透明な状況が続いております。当社グループを取り巻く事業環境におきましては、新型コロナウイルス感染対策を契機としたテレワークの浸透が、新たな市場を形成すると共に、既存の対面ビジネスのあり方を変えつつあります。シェアリングエコノミー分野においても、新型コロナウイルスの影響を受けてはいるものの、2030年度には最大約14兆円にまで市場が拡大すると予測されています。当社においては、かつての従業員が起業し、当社からも出資を含めた支援をおこなってきた株式会社Photosynthが東京証券取引所マザーズ市場への新規上場を承認されるなど、いち早く市場ニーズに対応する複数の企業を立ち上げ、キャピタルゲインを目指すスタートアップスタジオとしての取り組み成果が現れております。このような背景のもと、当社は、引き続き成長が期待されるシェアリングエコノミー分野およびオンライン事業分野に注力し、様々なサービスの開発や起業・事業支援をするとともに、ソーシャルメディアサービス事業のノウハウを展開し、ビジネス領域の更なる拡充と優位性の確保に努めてまいりました。2021年7月には、ゴーストレストランコンサルティングの「GRC株式会社」を子会社化し、ゴーストレストラン・クラウドキッチン事業のさらなる足がかりを築きました。また、9月には、コロナで部活が休止となった高校生を対象にオンライン起業体験部のプログラムを提供するなど、若手起業家育成支援を強化してまいりました。
当第3四半期連結累計期間の売上高は、インキュベーション事業で保有している営業投資有価証券の売却は行わなかったため、前第3四半期連結累計期間に比べて大幅に減少いたしましたが、ソーシャルメディアサービス事業の売上についてはSNSの広告代行やコンサルティング、システム構築などの受注が増加し、好調に推移いたしました。また、利益面については、事業拡大に伴う人材採用などにより人件費が増加、その他のれんの償却費やリモートワークに伴う各種オンラインツール費用の増加が損益に影響いたしました。
この結果、売上高は、1,384,506千円(前年同期比29.5%減)、営業損失は、306,606千円(前年同期351,257千円の利益)、経常損失は、295,793千円(前年同期355,115千円の利益)、親会社株主に帰属する四半期純損失は、129,230千円(前年同期304,657千円の利益)となりました。
セグメントの業績は、次のとおりであります。
(ソーシャルメディアサービス事業)
①ソーシャルメディア領域
<コミュニティパッケージ、企業向けブログ、活性化サービス>Facebook、Twitter、LINE@、Instagram、ブログなどソーシャルメディア活用の企画提案やシステム構築・運営、多店舗向けのブログシステムの提供、グループウェア、クラウド型グループウェアを提供
②マーケティング支援領域
<ソーシャルメディアマーケティング、Webマーケティング>ソーシャルメディアやブログなどを活用したマーケティングのコンサル業務、Webサイトの構築・運営
③その他領域
動画面接スカウトサービスのオンライン就活、ウェルビーイング、コーチング
当第3四半期連結累計期間は、新型コロナウイルスの感染再拡大により緊急事態宣言等が発出されるなど、依然として厳しい状況が継続いたしました。このような中、非対面での商業活動に拍車がかかり、Instagram、TwitterやFacebookなどのソーシャルメディアを活用したプロモーションの代行業務及びコンサルティング売上は好調に推移いたしました。また、システム構築においても、スポット案件の受注が増加し、安定的な売上高を計上いたしました。営業費用は、外部リソースを積極的に取り入れたことにより外注費が増加いたしました。この結果、売上高は1,096,293千円(前年同期比3.3%減)、セグメント利益は255,034千円(前年同期比13.6%減)となりました。
(インキュベーション事業)
インキュベーション事業は、グループ外における投資育成支援(グループ外インキュベーション)とグループ内で創設される新規事業(グループ内インキュベーション)で構成されております。
グループ外インキュベーションにおきましては、投資先企業の株式を保有し、事業育成・成長支援などのハンズオン支援を行っております。
グループ内インキュベーションにおきましては、地域体験マッチングサービス「aini」、海外在住の日本人が案内する「LOCOTABI」、オンライン配信サービスなどを提供しております。
当第3四半期連結累計期間においては、保有している営業投資有価証券の売却はありませんでした。そのため売上高及びセグメント利益については、前第3四半期連結累計期間に比べて大幅に減少しております。また、各サービスにおいては引き続き投資フェーズである中、依然として新型コロナウイルス感染症の影響により営業自粛が続いており、Nagatacho GRiDの運営、「aini」、「LOCOTABI」は厳しい状況となっております。オンライン配信事業部では、企画からスタジオ提供、WEBサイト制作、MAツールを用いたリードマーケティングのコンサルティングまで一気通貫で対応する映像配信業界初のサービスをリリースしました。
この結果、売上高は294,895千円(前年同期比64.8%減)、セグメント利益は△329,826千円(前年同期264,785千円の利益)となりました。
(2)財政状態に関する説明
(資産)
流動資産は、前連結会計年度末に比べて11.5%減少し、2,140,975千円となりました。これは、主に現金及び預金が211,512千円、営業投資有価証券が85,884千円減少したことによるものであります。
固定資産は、前連結会計年度末に比べて18.6%増加し、285,798千円となりました。これは、主に建物附属設備(純額)が29,045千円、リース資産(純額)が10,260千円増加したことによるものであります。
この結果、総資産は、前連結会計年度末に比べて8.8%減少し、2,426,774千円となりました。
(負債)
流動負債は、前連結会計年度末に比べて12.0%減少し、379,329千円となりました。これは、主に未払費用が12,681千円減少したこと、流動負債のその他に含まれる前受金が40,450千円減少したことによるものであります。
固定負債は、前連結会計年度末に比べて2.4%増加し、458,619千円となりました。これは、長期借入金が45,124千円増加したこと、繰延税金負債が43,103千円減少したことによるものであります。
この結果、負債合計は、前連結会計年度末に比べて4.7%減少し、837,949千円となりました。
(純資産)
純資産は、前連結会計年度末に比べて10.8%減少し、1,588,825千円となりました。これは、主にその他有価証券評価差額金が85,256千円減少したこと、利益剰余金が親会社株主に帰属する四半期純損失により129,230千円減少したことによるものであります。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当連結会社の事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4)研究開発活動
該当事項はありません。
(1)経営成績の分析
当第3四半期連結累計期間におけるわが国の経済状況は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けた長期の緊急事態宣言により、景気の下押し圧力が高まりました。一方、ワクチン接種は順調にその数を伸ばし、少なくとも1回は接種した人の割合が9月末には65%を超えるに至りました。新規感染者数も8月中旬をピークに下がり始め、9月末には全国で緊急事態宣言が解除されています。しかしながら国内海外ともに未だ感染収束の目処は立っておらず、先行きは不透明な状況が続いております。当社グループを取り巻く事業環境におきましては、新型コロナウイルス感染対策を契機としたテレワークの浸透が、新たな市場を形成すると共に、既存の対面ビジネスのあり方を変えつつあります。シェアリングエコノミー分野においても、新型コロナウイルスの影響を受けてはいるものの、2030年度には最大約14兆円にまで市場が拡大すると予測されています。当社においては、かつての従業員が起業し、当社からも出資を含めた支援をおこなってきた株式会社Photosynthが東京証券取引所マザーズ市場への新規上場を承認されるなど、いち早く市場ニーズに対応する複数の企業を立ち上げ、キャピタルゲインを目指すスタートアップスタジオとしての取り組み成果が現れております。このような背景のもと、当社は、引き続き成長が期待されるシェアリングエコノミー分野およびオンライン事業分野に注力し、様々なサービスの開発や起業・事業支援をするとともに、ソーシャルメディアサービス事業のノウハウを展開し、ビジネス領域の更なる拡充と優位性の確保に努めてまいりました。2021年7月には、ゴーストレストランコンサルティングの「GRC株式会社」を子会社化し、ゴーストレストラン・クラウドキッチン事業のさらなる足がかりを築きました。また、9月には、コロナで部活が休止となった高校生を対象にオンライン起業体験部のプログラムを提供するなど、若手起業家育成支援を強化してまいりました。
当第3四半期連結累計期間の売上高は、インキュベーション事業で保有している営業投資有価証券の売却は行わなかったため、前第3四半期連結累計期間に比べて大幅に減少いたしましたが、ソーシャルメディアサービス事業の売上についてはSNSの広告代行やコンサルティング、システム構築などの受注が増加し、好調に推移いたしました。また、利益面については、事業拡大に伴う人材採用などにより人件費が増加、その他のれんの償却費やリモートワークに伴う各種オンラインツール費用の増加が損益に影響いたしました。
この結果、売上高は、1,384,506千円(前年同期比29.5%減)、営業損失は、306,606千円(前年同期351,257千円の利益)、経常損失は、295,793千円(前年同期355,115千円の利益)、親会社株主に帰属する四半期純損失は、129,230千円(前年同期304,657千円の利益)となりました。
セグメントの業績は、次のとおりであります。
(ソーシャルメディアサービス事業)
①ソーシャルメディア領域
<コミュニティパッケージ、企業向けブログ、活性化サービス>Facebook、Twitter、LINE@、Instagram、ブログなどソーシャルメディア活用の企画提案やシステム構築・運営、多店舗向けのブログシステムの提供、グループウェア、クラウド型グループウェアを提供
②マーケティング支援領域
<ソーシャルメディアマーケティング、Webマーケティング>ソーシャルメディアやブログなどを活用したマーケティングのコンサル業務、Webサイトの構築・運営
③その他領域
動画面接スカウトサービスのオンライン就活、ウェルビーイング、コーチング
当第3四半期連結累計期間は、新型コロナウイルスの感染再拡大により緊急事態宣言等が発出されるなど、依然として厳しい状況が継続いたしました。このような中、非対面での商業活動に拍車がかかり、Instagram、TwitterやFacebookなどのソーシャルメディアを活用したプロモーションの代行業務及びコンサルティング売上は好調に推移いたしました。また、システム構築においても、スポット案件の受注が増加し、安定的な売上高を計上いたしました。営業費用は、外部リソースを積極的に取り入れたことにより外注費が増加いたしました。この結果、売上高は1,096,293千円(前年同期比3.3%減)、セグメント利益は255,034千円(前年同期比13.6%減)となりました。
(インキュベーション事業)
インキュベーション事業は、グループ外における投資育成支援(グループ外インキュベーション)とグループ内で創設される新規事業(グループ内インキュベーション)で構成されております。
グループ外インキュベーションにおきましては、投資先企業の株式を保有し、事業育成・成長支援などのハンズオン支援を行っております。
グループ内インキュベーションにおきましては、地域体験マッチングサービス「aini」、海外在住の日本人が案内する「LOCOTABI」、オンライン配信サービスなどを提供しております。
当第3四半期連結累計期間においては、保有している営業投資有価証券の売却はありませんでした。そのため売上高及びセグメント利益については、前第3四半期連結累計期間に比べて大幅に減少しております。また、各サービスにおいては引き続き投資フェーズである中、依然として新型コロナウイルス感染症の影響により営業自粛が続いており、Nagatacho GRiDの運営、「aini」、「LOCOTABI」は厳しい状況となっております。オンライン配信事業部では、企画からスタジオ提供、WEBサイト制作、MAツールを用いたリードマーケティングのコンサルティングまで一気通貫で対応する映像配信業界初のサービスをリリースしました。
この結果、売上高は294,895千円(前年同期比64.8%減)、セグメント利益は△329,826千円(前年同期264,785千円の利益)となりました。
(2)財政状態に関する説明
(資産)
流動資産は、前連結会計年度末に比べて11.5%減少し、2,140,975千円となりました。これは、主に現金及び預金が211,512千円、営業投資有価証券が85,884千円減少したことによるものであります。
固定資産は、前連結会計年度末に比べて18.6%増加し、285,798千円となりました。これは、主に建物附属設備(純額)が29,045千円、リース資産(純額)が10,260千円増加したことによるものであります。
この結果、総資産は、前連結会計年度末に比べて8.8%減少し、2,426,774千円となりました。
(負債)
流動負債は、前連結会計年度末に比べて12.0%減少し、379,329千円となりました。これは、主に未払費用が12,681千円減少したこと、流動負債のその他に含まれる前受金が40,450千円減少したことによるものであります。
固定負債は、前連結会計年度末に比べて2.4%増加し、458,619千円となりました。これは、長期借入金が45,124千円増加したこと、繰延税金負債が43,103千円減少したことによるものであります。
この結果、負債合計は、前連結会計年度末に比べて4.7%減少し、837,949千円となりました。
(純資産)
純資産は、前連結会計年度末に比べて10.8%減少し、1,588,825千円となりました。これは、主にその他有価証券評価差額金が85,256千円減少したこと、利益剰余金が親会社株主に帰属する四半期純損失により129,230千円減少したことによるものであります。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当連結会社の事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4)研究開発活動
該当事項はありません。