四半期報告書-第23期第2四半期(令和1年12月1日-令和2年2月29日)

【提出】
2020/04/10 16:23
【資料】
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【項目】
34項目
(1) 業績の状況
当第2四半期連結累計期間における我が国経済は、雇用・所得環境の改善傾向が持続したものの、消費税率引き上げに伴う消費の落ち込み、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大による実体経済への影響が重なり、景気後退への懸念が広がりました。また、海外においては、米中貿易摩擦や英国のEU離脱問題が依然として継続しており、世界経済の先行き不透明感が増しております。
このような情勢の中、当社グループは、新規事業による新たな収益基盤の構築及びこれを支える既存事業の収益改善に尽力してまいりました。地道な運営体制、方法の見直しにより一部既存事業については収益を維持し又は増加しましたが、主にゲームコンテンツ事業の売上収益の減少並びに新規事業への先行投資の増加が、当第2四半期連結累計期間の業績を押し下げることとなりました。
また、当社は、2020年3月19日開催の取締役会において、医療ツーリズム及び越境eコマース事業に関する経営資源の集中及び当社グループ経営の効率化の観点から、中華圏における事業推進拠点を香港に集約するため、魅仕坊(上海)互聯網科技有限公司を解散し、清算手続きを開始することを決議いたしました。これにより特別損失23百万円を、当第2四半期連結累計期間に計上しております。
以上の結果、当社グループの当第2四半期連結累計期間の経営成績は、売上高902百万円(前年同期比9.9%減)、営業利益8百万円(前年同期比63.0%減)、経常利益4百万円(前年同期比84.8%減)、親会社株主に帰属する四半期純損失30百万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純利益18百万円)となりました。
セグメント別の業績は、以下のとおりであります。
① 占いコンテンツ事業
当社では占いコンテンツ事業を、 ISP、各移動体通信事業者及びApple や Google 等のプラットフォーム向けに主にインターネット回線上で占いコンテンツを企画・制作・配信する占いコンテンツサービス(以下「占いコンテンツサービス」といいます。)と、ユーザーと占い師を電話等で直接結び付ける、双方向のやり取りを特徴とした One to One サービス(以下「One to One サービス」といいます。)の2つに分けております。占いコンテンツサービスでは、モバイルコンテンツを中心に細かな分析と運用施策を徹底することで一定の利益を確保しましたが、Web(ブラウザ)コンテンツにおける会員数減少が影響し、前年同期比で売上減少、収益については横ばいとなりました。また、One to One サービスについては、売上収益は大きくないものの堅調に推移し、占いコンテンツ事業を下支えております。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間における占いコンテンツ事業の売上高は790百万円(前年同期比6.0%減)、営業利益は268百万円(前年同期比2.3%増)となりました。
② ゲームコンテンツ事業
当社グループのゲームコンテンツ事業は子会社「株式会社ブルークエスト」、「株式会社ルイスファクトリー」の2社でゲーム配信及び運営を行っておりますが、ブルークエストに関しては、収益性の観点から事業規模を縮小しており、収益のほとんどは、ルイスファクトリーによるものとなっております。当第2四半期連結累計期間においては、株式会社SQ(代表取締役 松本恒彦)との協業のもと、新規自社タイトル「コスプリ!!」を制作し、リリースいたしましたが、全くの売上不振となり、これに伴う追加開発の発生及びセカンダリー運営タイトルの運営期間の長期化による収益性低下により、大幅な営業損失を計上しております。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間におけるゲームコンテンツ事業の売上高は49百万円(前年同期比60.7%減)、営業損失は16百万円(前年同期は営業利益6百万円)となりました。
③ メディア事業
メディア事業においては、AIを生かしたサイトの運営を行っております。当第2四半期連結累計期間においては、新規メディアリリースに伴う減価償却等により黒字には至りませんでしたが、既存メディアの安定運営により、引き続き前年同期比で売上増加、営業損失を大幅に縮小いたしました。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間におけるメディア事業の売上高は62百万円(前年同期比104.3%増)、営業損失は10百万円(前年同期は営業損失16百万円)となりました。
④ その他
当第2四半期連結累計期間における新規事業は、医療ツーリズム事業、越境eコマース事業及びMR事業の推進を継続してまいりました。中国を推進基盤とする医療ツーリズム事業及び越境eコマース事業においては、新型コロナウイルスの世界的流行により進捗に一部影響が生じましたが、今後益々医療、衛生及び健康への関心が高まると予測し、積極的な顧客及び提携先の開拓に努めました。また、MR事業においても、技術改善とアライアンス提携に注力し、当社独自開発のリアルタイム実写立体動画撮影技術利用拡大を図っております。しかしながら、いずれの事業も先行投資が続いており、当第2四半期連結累計期間においても営業損失を計上いたしました。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間におけるその他の事業の売上高は1百万円(前年同期比70.0%減)、営業損失は52百万円(前年同期は営業損失52百万円)となりました。
なお、当社は、2020年3月19日開催の取締役会において、医療ツーリズム及び越境eコマース事業に関する経営資源の集中及び当社グループ経営の効率化の観点から、中華圏における事業推進拠点を香港に集約するため、魅仕坊(上海)互聯網科技有限公司を解散し、清算手続きを開始することを決議しております。清算は現地法令に従い必要な手続きの完了次第結了となる予定です。当該清算による特別損失については、当第2四半期連結累計期間に計上しており、下半期以降への影響は軽微であると考えております。
なお、当社は、2020年3月19日開催の取締役会において、医療ツーリズム及び越境eコマース事業に関する経営資源の集中及び当社グループ経営の効率化の観点から、中華圏における事業推進拠点を香港に集約するため、魅仕坊(上海)互聯網科技有限公司を解散し、清算手続きを開始することを決議しております。清算は現地法令に従い必要な手続きの完了次第結了となる予定です。
(2) 資産、負債及び純資産の状況
当第2四半期連結累計期間の当社グループの財政状況は以下のとおりです。
なお、資本の財源及び資金の流動性にかかる情報については、当第2四半期連結累計期間において、重要な変更等はございません。
(資産の状況)
当第2四半期連結累計期間の資産合計は、前連結会計年度末と比較して375百万円減少し、2,711百万円となりました。
これは主に、現金及び預金の減少430百万円によるものです。
資産の内訳は、流動資産2,242百万円、有形固定資産26百万円、無形固定資産236百万円及び投資その他の資産206百万円となっております。
(負債の状況)
当第2四半期連結累計期間の負債合計は、前連結会計年度末と比較して345百万円減少し、1,393百万円となりました。
これは主に、長期借入金の返済353百万円によるものです。
負債の内訳は、流動負債885百万円、固定負債508百万円となっております。
(純資産の状況)
当第2四半期連結累計期間の純資産合計は、前連結会計年度末と比較して30百万円減少し、1,317百万円となりました。
これは主に、利益剰余金の減少30百万円によるものです。
(3) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末と比較して430百万円減少し、1,871百万円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各活動によるキャッシュ・フローの状況とそれらの主な増減要因は以下のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における営業活動によるキャッシュ・フローは、40百万円の収入(前年同期は7百万円の収入)となりました。これは主に、減価償却41百万円、関係会社整理損23百万円及び仕入債務の減少31百万円によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における投資活動によるキャッシュ・フローは、118百万円の支出(前年同期は38百万円の収入)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出11百万円及び無形固定資産の取得による支出105百万円によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における財務活動によるキャッシュ・フローは、353百万円の支出(前年同期は398百万円の支出)となりました。これは主に長期借入金の返済による支出353百万円によるものです。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動
該当事項はありません。