四半期報告書-第29期第2四半期(2023/04/01-2023/06/30)

【提出】
2023/08/14 15:04
【資料】
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【項目】
40項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
①経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、雇用・所得環境が改善する下で各種政策の効果もあって、景気面で緩やかな回復が続くことが期待される状況となっております。一方で、世界的な金融引き締め等が続いていることから、海外景気の下振れが我が国の景気を下押しするリスクが存在しております。これに加え、物価上昇、金融資本市場の変動等の影響に十分注意する状況が続いており、依然として不確実性は高く、国内外の先行き景気には留意する必要があります。
当社グループの主要顧客が属する製薬業界においては、大型薬剤の特許切れや薬価制度の変更、ジェネリック医薬品の使用促進などに直面し、製薬企業の営業環境は、依然として厳しい状況が続いております。そのため、製薬企業は、新薬の研究開発や営業・適正普及活動において、さらなる生産性向上を求めております。また、上市される新薬の中心が、スペシャリティ医薬品になるなかで、製薬企業はスペシャリティ医薬品に合った新たな適正普及支援を必要としております。
なお、製薬企業のMRの削減が一層進む状況にあって、当社グループの医薬DX事業の各種サービスに対する製薬企業からのニーズの高まりが続いていることにより、当社グループの受注は引き続き増加いたしました。
この結果、当第2四半期連結累計期間においては、売上高5,014百万円(前年同四半期比17.3%増)、売上総利益3,146百万円(前年同四半期比8.1%増)となりました。一方で、事業拡大のための先行投資の一環として、従業員の積極的な新規採用を進める方針とし、人件費を中心とした販管費を増やす計画としておりますが、その計画に基づき、販管費が前年同四半期比で上回り、それに伴い営業利益1,318百万円(前年同四半期比12.1%減)、経常利益1,337百万円(前年同四半期比11.1%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は859百万円(前年同四半期比13.9%減)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
a .医薬DX事業
当事業においては、既存サービスの販売体制強化などの取り組みを進めるなか、医薬DX事業の売上高は4,425百万円(前年同四半期比15.6%増)、営業利益は1,848百万円(前年同四半期比4.6%減)となりました。
b .メディカルプラットフォーム事業
当事業においては、医師向け転職支援サービス「キャリア」等の売上高は400百万円(前年同四半期比55.6%増)、医療教育動画サービス「CareNeTV」等の売上高は188百万円(前年同四半期比0.3%増)となりました。
この結果、メディカルプラットフォーム事業の売上高は588百万円(前年同四半期比32.3%増)、営業利益は234百万円(前年同四半期比33.4%増)となりました。
また、医師・医療従事者向け医療専門サイト「ケアネット・ドットコム(CareNet.com)」においては、医師会員獲得及び維持を目的に、前期に引き続き積極的に投資を行っております。これにより、当第2四半期連結会計期間末の医師会員数は21万7千人(前年同四半期比7.6%増)となりました。
②財政状態の状況
(資産)
当第2四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べ190百万円減少の12,880百万円となりました。
流動資産の残高は、前連結会計年度末に比べ21百万円減少の10,819百万円となりました。これは主に、現金及び預金781百万円の増加、受取手形、売掛金及び契約資産759百万円、電子記録債権47百万円の減少によるものであります。
また、固定資産の残高は、前連結会計年度末に比べ169百万円減少の2,060百万円となりました。これは主に、のれん82百万円、投資その他の資産73百万円の減少によるものであります。
(負債)
当第2四半期連結会計期間末における負債は、前連結会計年度末に比べ767百万円減少の2,283百万円となりました。
流動負債の残高は、前連結会計年度末に比べ766百万円減少の2,055百万円となりました。これは主に、未払法人税等102百万円、役員賞与引当金135百万円、未払金等を含むその他流動負債489百万円の減少によるものであります。
また、固定負債の残高は、前連結会計年度末に比べ1百万円減少の228百万円となりました。
(純資産)
当第2四半期連結会計期間末における純資産は、前連結会計年度末に比べ576百万円増加の10,596百万円となりました。これは主に、利益剰余金590百万円の増加によるものであります。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)の残高は、前連結会計年度末に比べ774百万円増加の8,440百万円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は、1,142百万円(前年同四半期は628百万円の収入)となりました。これは主に、税金等調整前四半期純利益1,350百万円、売上債権の減少718百万円などによる資金の増加と、未払金の減少424百万円、法人税等の支払額529百万円などによる資金の減少との差引によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動により支出した資金は、85百万円(前年同四半期は76百万円の支出)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出24百万円、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の売却による支出39百万円などによる資金の減少によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動により支出した資金は、285百万円(前年同四半期は257百万円の支出)となりました。これは主に、配当金の支払額268百万円などによる資金の減少によるものであります。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき課題について重要な変更はありません。
(6)財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針
当第2四半期連結累計期間において、当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針について重要な変更はありません。
(7)研究開発活動
該当事項はありません。