四半期報告書-第9期第3四半期(令和1年10月1日-令和1年12月31日)

【提出】
2020/02/13 13:01
【資料】
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【項目】
33項目
(1)財政状態および経営成績の状況
①財政状態
(資産)
当第3四半期連結会計期間末における流動資産は23,676百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,126百万円減少しました。これは主に現金及び預金が1,421百万円、商品及び製品が253百万円、仕掛品が248百万円、原材料及び貯蔵品が250百万円それぞれ減少したことによるものです。固定資産は36,425百万円となり、前連結会計年度末に比べ6百万円減少しました。これは主に有形固定資産が535百万円、のれんが188百万円増加した一方で、投資有価証券が評価損等により825百万円減少したことによるものです。
なお、精製糖事業の基盤強化を目的に、2019年10月1日を効力発生日として王子製糖株式会社の砂糖事業を会社分割の形式で承継したことにより、のれんを450百万円計上しました。詳細は、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項(企業結合等関係)」に記載のとおりです。
この結果、資産合計は60,102百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,133百万円減少しました。
(負債)
当第3四半期連結会計期間末における流動負債は6,505百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,676百万円減少しました。これは主に支払手形及び買掛金が1,315百万円、未払法人税等が350百万円それぞれ減少したことによるものです。固定負債は2,484百万円となり、前連結会計年度末に比べ381百万円減少しました。これは主にその他固定負債が311百万円減少したことによるものです。
この結果、負債合計は8,990百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,057百万円減少しました。
(純資産)
当第3四半期連結会計期間末における純資産合計は51,112百万円となり、前連結会計年度末に比べ76百万円減少しました。これは主に親会社株主に帰属する四半期純利益1,603百万円および剰余金の配当1,523百万円、その他有価証券評価差額金の減少123百万円によるものです。
この結果、自己資本比率は85.0%(前連結会計年度末比2.8ポイント増)となりました。
②経営成績
当第3四半期連結累計期間におけるわが国の経済につきましては、消費税増税や相次ぐ自然災害の影響がみられながらも、個人消費が雇用・所得環境の改善を背景に緩やかに回復を続けた一方、輸出や企業収益に米中貿易摩擦を起因とする世界経済減速が影響し、全体的には力強さに欠ける状況となりました。
当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高37,661百万円(前年同期比0.4%減)、営業利益3,163百万円(同12.2%増)、経常利益3,287百万円(同12.1%増)となりました。特別損失において、タイの砂糖製造販売大手Kaset Thai International Sugar Corporation Public Company Limited(カセタイ)株式の市場価格が、干ばつなどを原因とした業績悪化観測により同国の他の製糖会社と同様に著しく下落したことから、その持株会社株式(時価のない投資有価証券)について、投資有価証券評価損661百万円を計上しました。以上の結果、親会社株主に帰属する四半期純利益は1,603百万円(同19.6%減)となりました。
セグメントごとの経営成績は以下のとおりです。
[砂糖その他食品事業]
海外原糖市況につきましては、第2四半期までは供給過剰感や最大砂糖輸出国ブラジルの通貨安などから下落基調にありましたが、その後は主要生産国であるインド・タイの干ばつなどを原因とした減産見通しに、原油高によるサトウキビのバイオ燃料への転用増加観測が加わり、値を上げて当第3四半期を終了しました。
海外原糖市況(ニューヨーク市場粗糖先物相場(当限))
日付 セント/ポンド 円/kg 為替(円/ドル)
始 値 2019年4月1日 12.53 30.97 112.10
高 値 2019年12月13日 13.67 33.32 110.56
安 値 2019年9月12日 10.68 25.69 109.09
終 値 2019年12月31日 13.42 32.71 110.56
(注)1ポンドは約0.4536㎏として換算し、為替は当日の三菱UFJ銀行直物為替公表TTSによっています。なお、12月31日は東京外国為替市場が休場のため、12月30日の三菱UFJ銀行直物為替公表TTSによっています。
一方、国内精糖市況(日本経済新聞掲載、東京)につきましては、前期末から変わらず上白糖1kg当たり187~188円で当第3四半期を終了しました。
このような状況のもと、主力の砂糖につきましては、当社独自製品の「きび砂糖」が好調に推移したものの、家庭内調理の減少が続き家庭用製品は減少しました。また、業務用製品は梅雨寒や行楽シーズン前の相次ぐ自然災害等により、飲料や土産菓子等の消費が落ち込んだことから減少し、砂糖全体の出荷量は前年同期を下回りました。その他食品につきましては、ツキオカフィルム製薬株式会社の製品が大手食品会社のノベルティに採用されるなど堅調に推移しました。
利益面においては、物流コストの上昇があったものの、採算を重視した販売に努めた結果、前年同期を上回りました。
以上の結果、砂糖その他食品事業合計の売上高は33,913百万円(前年同期比2.7%減)、セグメント利益は2,943百万円(同15.2%増)となりました。
[健康産業事業]
健康産業事業におきましては、主に総合フィットネスクラブ「ドゥ・スポーツプラザ」、「NAスポーツクラブA-1」と女性専用のホットヨガ&コラーゲンスタジオ「BLEDA(ブレダ)」ならびにコンパクトジム「DO SMART(ドゥ・スマート)」、「A-1 EXPRESS」を運営しています。当第3四半期連結累計期間に新たに東京都と神奈川県に「A-1 EXPRESS」を計4店舗出店しました。
前連結会計年度末に連結子会社化した株式会社エヌエーシーシステムが寄与し、売上高は2,570百万円(前年同期比44.6%増)となりました。「A-1 EXPRESS」などコンパクトジムも着実に業績を伸ばしていますが、総合フィットネスクラブ既存店舗の競争激化による不振や新店舗開店費用の負担増加から、セグメント損失は54百万円(前年同期は株式会社エヌエーシーシステム株式取得関連費用63百万円の発生によりセグメント損失2百万円)となりました。
[倉庫事業]
倉庫事業におきましては、冷蔵倉庫、普通倉庫ともに引き続き好調な貨物の在庫水準を維持し、売上高は1,176百万円(前年同期比1.4%減)、セグメント利益は274百万円(同3.5%増)となりました。
(2)経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(3)事業上および財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、96百万円です。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。