四半期報告書-第11期第1四半期(平成26年4月1日-平成26年6月30日)

【提出】
2014/08/14 16:27
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20項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、当第1四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。なお、当社は前第1四半期連結累計期間については四半期連結財務諸表を作成していないため、前年同四半期連結累計期間との比較分析は行っておりません。
(1) 業績の状況
当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、アベノミクスによる大胆な金融政策効果や海外景気の持ち直し等が作用し、景気回復傾向がつづいてまいりましたが、超高齢化社会など世界に先行する日本の課題を解決すべく、成長戦略の重要な柱である「健康長寿社会」の実現のために新産業の創造が期待されます。
当社グループが属する先端医療及び医療・介護福祉ロボットの業界は、国家成長戦略上の重点分野と位置づけられており、今後、更なる研究開発や規制緩和や導入促進策等が実施されると思われます。特に、当社グループの主力製品であるロボットスーツHALに代表される人支援型ロボット部門においては、医療・介護福祉分野におけるロボット技術の活用として著しい成長が期待されています。
このような事業環境のもと、当社グループは医療分野における製品開発とサービス展開を推進してまいりました。欧州で医療機器認証を取得しているロボットスーツHAL医療用は、ドイツ子会社のCyberdyne Care Robotics GmbH等で公的労災保険の適用を受けて、脳・神経・筋系の疾患患者に対する治療サービスを提供し、平成26年6月末時点で、欧州の5施設で運用されています。国内の治験用HALとあわせて、86台が稼働中です。
介護福祉や生活支援の分野においては、ロボットスーツHAL福祉用は、平成26年6月末時点で、日本国内の福祉施設や病院等155施設で運用され、356台が稼働中です。
以上の結果、当第1四半期連結累計期間の売上高は97,922千円、前期上場前に採択された助成金収入115,075千円及び受託研究事業収入17,638千円、その他営業外収益6,366千円(CYBERDYNE STUDIO の収入5,479千円含む)並びに第三者割当による新株発行に伴う株式交付費4,666千円等の計上により経常損失は186,908千円、四半期純損失は188,160千円となりました。
(2) 財政状態の分析
① 資産
当第1四半期連結会計期間末における資産合計は前連結会計年度末に比べて820,945千円増加し7,255,714千円となりました。これは、主として第三者割当増資により現金及び預金が1,209,552千円増加したことによるものです。
② 負債
当第1四半期連結会計期間末における負債合計は前連結会計年度末に比べて、26,092千円減少し412,847千円となりました。これは、主として法人税等の納付により未払法人税等が18,105千円減少したことによるものです。
③ 純資産
純資産は前連結会計年度末に比べて、847,037千円増加し6,842,866千円となりました。これは、主として第三者割当増資により資本金が517,748千円、資本剰余金が517,748千円増加したことによるものです。
(3) 研究開発活動
当第1四半期連結累計期間の研究開発費の総額は123,085千円であります。
なお、当第1四半期連結累計期間において当社の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。