四半期報告書-第8期第2四半期(令和2年1月1日-令和2年3月31日)

【提出】
2020/05/14 16:00
【資料】
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【項目】
32項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 経営成績の状況
当社グループは、「未来のソフトウエアを形にする」をミッションに掲げ、主に自然言語処理、画像認識、音声解析、機械学習/深層学習技術に関わるアルゴリズムソリューションを展開しております。
Mobility & MaaS事業は、Smart City化に向けてリアル空間のオペレーションを知能化させていく取り組みを行っております。画像認識に関わるアルゴリズムを活用した新たなサービス・商品等の開発ニーズを受けて、アルゴリズムソリューションおよびアルゴリズムソフトウエアを販売しております。また、IoT機器からリアル空間のデータを収集しクラウドに繋げた上で顧客への製品・サービス提供を行う取り組みの一環として駐車場機器の製造販売・駐車場運営事業を行っております。
Cloud Intelligence事業は、デジタル空間上で行われる処理を知能化させていく取り組みを行っております。アルゴリズムの活用による既存ソフトウエアの高度化・効率化や、オペレーションのソフトウエア化といったニーズに対応するアルゴリズムソリューションおよびアルゴリズムソフトウエアを提供しております。
当第2四半期連結累計期間は、期中後半に新型コロナウイルス感染症が拡大する中で、経済環境は先行き不透明な状況が高まりました。こうした中、当社グループは、従業員をはじめとするすべてのステークホルダーの安全・健康を考え、感染拡大防止の観点から、その多くの業務について在宅勤務を基本に事業活動を継続するとともに、特定領域におけるアルゴリズムソフトウエアの強化とバリューチェーンの垂直統合を目指す成長戦略のもと、優秀な人材の採用やアルゴリズムのラインアップ拡張、研究開発の加速などの先行投資には引き続き注力しました。
この結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は3,768,527千円(前年同四半期比239.5%増)、営業利益は411,123千円(前年同四半期比3.1%増)、経常利益は419,576千円(前年同四半期比7.7%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は245,798千円(前年同四半期比2.1%減)となりました。
セグメント別の経営成績は次の通りであります。
なお、従来、当社のセグメント情報における報告セグメントは「アルゴリズムライセンス事業」の単一セグメントでありましたが、事業領域の拡大に伴い、新たな体制による経営管理を充実させる観点から当社グループの経営管理手法を見直しております。その結果、前連結会計年度末より、報告セグメントを従来の「アルゴリズムライセンス事業」から、「Mobility & MaaS事業」、「Cloud Intelligence事業」の2区分に変更しております。
なお、前第2四半期連結累計期間のセグメント情報については、変更後の区分方法により作成したものを記載しております。
(Mobility & MaaS事業)
Mobility & MaaS事業につきましては、株式会社アイテック(前期中に買収しましたアイドラグループ3社は、2020年1月1日付けで株式会社アイドラ及び昭立工業株式会社を消滅会社、株式会社アイテックを存続会社とする吸収合併を行っております)において駐車場機器の販売が堅調に推移いたしました。
この結果、売上高は2,642,623千円、セグメント利益は202,787千円となりました。
(Cloud Intelligence事業)
Cloud Intelligence事業につきましては、アルゴリズムの活用によるオペレーションのソフトウエア化を進めるニーズが堅調に拡大しております。このような環境の中、アルゴリズムライセンスの積み上げを図るとともに、自動応答エンジン「BEDORE」を中心としたアルゴリズムソフトウエアの拡販を進めました。
この結果、売上高は1,139,103千円、セグメント利益は263,062千円となりました。
(2) 財政状態の分析
① 資産の状況
(流動資産)
当第2四半期連結会計期間末における流動資産は、前連結会計年度末に比べ253,359千円減少し、24,136,112千円となりました。これは主として現金及び預金が407,678千円減少したことによるものであります。
(固定資産)
当第2四半期連結会計期間末における固定資産は、前連結会計年度末に比べ2,163,957千円増加し、8,113,097千円となりました。これは主として投資有価証券が2,206,967千円増加したことによるものであります。
② 負債の状況
(流動負債)
当第2四半期連結会計期間末における流動負債は、前連結会計年度末に比べ914,856千円増加し、2,240,593千円となりました。これは主として未払法人税等が106,746千円減少したものの、短期借入金が775,320千円増加したことによるものであります。
(固定負債)
当第2四半期連結会計期間末における固定負債は、前連結会計年度末に比べ527,268千円増加し、2,970,302千円となりました。これは主としてその他が618,113千円増加したことによるものであります。
③ 純資産の状況
当第2四半期連結会計期間末における純資産は、前連結会計年度末に比べ451,181千円増加し、27,104,092千円となりました。これは主として自己株式が957,010千円増加したものの、その他有価証券評価差額金が1,149,889円増加したことによるものであります。
(3) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は21,207,308千円とな
り、前連結会計年度末に比べ1,407,678千円減少いたしました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における営業活動による資金の増加は316,982千円(前年同四半期は129,589千円の増
加)となりました。これは主に、売上債権の増加176,462千円、法人税等の支払額122,104千円を計上したものの、税金等調整前四半期純利益427,511千円があったことによります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における投資活動による資金の減少は1,644,406千円(前年同四半期は906,191千円減 少)となりました。これは主に、定期預金の預入による支出1,000,000千円及び投資有価証券の取得による支出411,838千円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における財務活動による資金の減少は80,253千円(前年同四半期は22,682千円の増加)となりました。これは主に、短期借入金の増加957,010千円計上したものの、自己株式の取得による支出958,924千円及び長期借入金の返済による支出90,845千円があったことによります。
(4) 研究開発活動
当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は3,329千円であります。