四半期報告書-第9期第2四半期(令和3年1月1日-令和3年3月31日)

【提出】
2021/05/13 16:08
【資料】
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【項目】
33項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 経営成績の状況
当社グループは、「未来のソフトウエアを形にする」をミッションに掲げ、主に自然言語処理、画像認識、音声解析、機械学習/深層学習技術に関わるアルゴリズムソリューションを展開しております。
Mobility & MaaS事業は、Smart City化に向けてリアル空間のオペレーションを知能化させていく取り組みを行っております。画像認識に関わるアルゴリズムを活用した新たなサービス・商品等の開発ニーズを受けて、アルゴリズムソリューション及びアルゴリズムソフトウエアを販売しております。また、IoT機器からリアル空間のデータを収集しクラウドに繋げた上で顧客への製品・サービス提供を行う取り組みの一環として、駐車場機器の製造販売・駐車場運営事業を行っております。
Cloud Intelligence事業は、デジタル空間上で行われる処理を知能化させていく取り組みを行っております。アルゴリズムの活用による既存ソフトウエアの高度化・効率化や、オペレーションのソフトウエア化といったニーズに対応するアルゴリズムソリューション及びアルゴリズムソフトウエアを提供しております。
当第2四半期連結累計期間は、特定領域におけるアルゴリズムソフトウエアの強化とバリューチェーンの垂直統合を目指す成長戦略のもと、優秀な人材の採用を積極的に進めるとともに、アルゴリズムのラインアップ拡張と研究開発の加速などの先行投資に注力してまいりました。
この結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は4,190,478千円(前年同四半期比11.2%増)となりました。これは主に、Cloud Intelligence事業においてアルゴリズムソリューションの新規案件受注の増加及び各種ライセンスの販売が拡大したこと、及びMobility & MaaS事業において駐車場機器ソリューションの販売が堅調に拡大したことによるものです。
営業利益は479,959千円(前年同四半期比16.7%増)となりました。これは主に売上高が増加したことによるものです。経常利益は439,666千円(前年同四半期比4.8%増)となりました。前年同期はプラスであった持分法による投資損益が当期はマイナスとなったこと等により、増益幅が縮小いたしました。
親会社株主に帰属する四半期純利益は230,084千円(前年同四半期比6.4%減)となりました。当第2四半期連結累計期間においては法人税等の実効税率が上昇していますが、これは主に当社子会社で発生した欠損金が増加し、またこれに係る繰延税金資産を計上していないことによるものです。
セグメント別の経営成績は次の通りであります。
(Mobility & MaaS事業)
Mobility & MaaS事業につきましては、当社の画像解析アルゴリズムやソフトウエアを用いたロックレスの駐車場機器ソリューションへのニーズが堅調に推移いたしました。しかしながら、新型コロナウイルス感染症の再拡大に伴う緊急事態宣言発出の影響により、顧客である駐車場運営会社の新規駐車場開設のペースが低下したため、当第2四半期連結累計期間は売上高成長率が押し下げられたことでセグメント利益は減益となっております。
この結果、売上高は2,780,172千円(前年同四半期比5.2%増)、セグメント利益は66,778千円(前年同四半期比67.1%減)となりました。
(Cloud Intelligence事業)
Cloud Intelligence事業につきましては、アルゴリズムの活用によるオペレーションのソフトウエア化を進めるニーズが堅調に拡大しております。このような環境の中、アルゴリズムソリューションの新規案件受注とライセンスの積み上げを図るとともに、自動応答エンジン「BEDORE」を中心としたアルゴリズムソフトウエアや、3D姿勢分析システム「シセイカルテ」の拡販を進めてまいりました。
この結果、売上高は1,415,406千円(前年同四半期比24.3%増)、セグメント利益は485,311千円(前年同四半期比84.5%増)となりました。
(2) 財政状態の分析
① 資産の状況
(流動資産)
当第2四半期連結会計期間末における流動資産は、前連結会計年度末に比べ2,166,532千円減少し、24,033,386千円となりました。これは主として現金及び預金が2,440,223千円減少したことによるものであります。
(固定資産)
当第2四半期連結会計期間末における固定資産は、前連結会計年度末に比べ2,294,504千円増加し、7,949,735千円となりました。これは主として投資有価証券が2,566,685千円増加したことによるものであります。
② 負債の状況
(流動負債)
当第2四半期連結会計期間末における流動負債は、前連結会計年度末に比べ848,942千円減少し、1,378,658千円となりました。これは主として未払法人税等が737,178千円減少したことによるものであります。
(固定負債)
当第2四半期連結会計期間末における固定負債は、前連結会計年度末に比べ20,896千円増加し、2,258,941千円となりました。これは主として長期借入金が121,560千円減少したものの、その他が142,456千円増加したことによるものであります。
③ 純資産の状況
当第2四半期連結会計期間末における純資産は、前連結会計年度末に比べ942,976千円増加し、28,382,016千円となりました。これは主として利益剰余金が親会社株主に帰属する四半期純利益により230,084千円、非支配株主持分が124,257千円、その他有価証券評価差額金が568,649千円増加したことによるものであります。
(3) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は21,696,850千円となり、前連結会計年度末に比べ2,440,223千円減少いたしました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における営業活動による資金の減少は524,064千円(前年同四半期は316,982千円の増加)となりました。これは主に、税金等調整前四半期純利益435,243千円があったものの、売上債権の増加262,378千円、法人税等の支払額868,827千円があったことによります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における投資活動による資金の減少は1,965,299千円(前年同四半期は1,644,406千円の減少)となりました。これは主に、投資有価証券の取得による支出1,710,430千円及び無形固定資産の取得による支出178,399千円があったことによります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における財務活動による資金の増加は49,140千円(前年同四半期は80,253千円の減少)となりました。これは主に、長期借入金の返済による支出90,845千円があったものの、非支配株主からの払込みによる収入120,000千円があったことによります。
(4) 研究開発活動
当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は30,846千円であります。