四半期報告書-第10期第1四半期(令和3年10月1日-令和3年12月31日)

【提出】
2022/02/14 17:01
【資料】
PDFをみる
【項目】
33項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものです。
(1) 経営成績の状況
当社グループは、「未来のソフトウエアを形にする」というミッションのもと、自然言語処理、画像認識、機械学習/深層学習技術を用いたアルゴリズムの研究開発、ソリューション提供、プロダクトの拡販による社会実装を進めております。
AI Research & Solution事業では、アルゴリズム・知能化技術の事業化を行っており、パートナー企業のニーズに合わせて共同研究開発からソリューションの提供までを一気通貫で実施しております。また、実オペレーションを通じた製品/サービス開発の一環で、IoT機器からリアル空間のデータをクラウド上に収集し顧客への価値提供を実現するサービスの開発を、駐車場機器の製造販売事業を通じて行っております。
AI SaaS事業では、AI Research & Solution事業におけるアルゴリズムの開発成果をもとに、汎用的なニーズに対応するプロダクトを販売しております。AI SaaSプロダクトは「顧客接点」・「社内業務」領域で利用されており、人の業務を効率化し能力を拡張していく形で、ビジネス支援や企業の課題解決を実現しております。
当第1四半期連結累計期間は、AI SaaS領域における顧客の拡大と機能拡充を目指す成長戦略のもと、優秀な人材の採用を積極的に進めるとともに、AI SaaS間のシナジー創出に主眼をおいた研究開発の加速へとリソースを注力してまいりました。
この結果、当第1四半期連結累計期間の売上高は2,657,197千円(前年同四半期比24.7%増)となりました。これは主に、AI SaaS事業において各種プロダクトの販売が拡大したこと、並びに前連結会計年度中に取得した株式会社PRAZNA・株式会社アシリレラの売上が連結業績に寄与したことによるものです。
営業利益は389,265千円(前年同四半期比49.9%増)、経常利益は390,151千円(前年同四半期比64.9%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は180,817千円(前年同四半期比50.9%増)となりました。これは主に、収益性の高いAI SaaS事業の売上高構成比が増加したことによるものです。
セグメント別の経営成績は次の通りであります。
(AI Research & Solution事業)
AI Research & Solution事業につきましては、パートナー企業からのニーズを受けた研究開発やソリューション案件の獲得は堅調に推移したものの、実オペレーションである駐車場機器の販売事業において、新型コロナウイルス感染症の影響による顧客の新規駐車場開設への投資意欲低迷が続き、機器導入ペースが鈍化いたしました。
この結果、売上高は1,531,435千円(前年同四半期比20.4%減)、セグメント利益は139,019千円(前年同四半期比49.0%減)となりました。
(AI SaaS事業)
AI SaaS事業につきましては、AI SaaSの導入による業務の高度化・自動化を進めるニーズが拡大している環境の中で、自動応答エンジンを中心にAI SaaSの新規受注とライセンスの積み上げを進めてまいりました。一方で、今後の成長に向けて人件費を中心に積極的な先行投資を実施しております。
この結果、売上高は1,127,262千円(前年同四半期比434.2%増)、セグメント利益は364,977千円(前年同四半期比338.8%増)となりました。

(2) 財政状態の分析
① 資産の状況
(流動資産)
当第1四半期連結会計期間末における流動資産は、前連結会計年度末に比べ46,226千円減少し、15,588,369千円となりました。これは主として受取手形、売掛金及び契約資産(前連結会計年度末は「受取手形及び売掛金」で表示)が102,834千円、その他が1,140,111千円増加したものの、現金及び預金が1,314,862千円減少したことによるものであります。
(固定資産)
当第1四半期連結会計期間末における固定資産は、前連結会計年度末に比べ301,539千円減少し、19,317,868千円となりました。これは主としてのれんが189,159千円減少したことによるものであります。
② 負債の状況
(流動負債)
当第1四半期連結会計期間末における流動負債は、前連結会計年度末に比べ181,340千円減少し、2,248,330千円となりました。これは主として未払法人税等が394,004千円減少したことによるものであります。
(固定負債)
当第1四半期連結会計期間末における固定負債は、前連結会計年度末に比べ341,300千円減少し、3,900,823千円となりました。これは主として長期借入金が280,520千円減少したことによるものであります。
③ 純資産の状況
当第1四半期連結会計期間末における純資産は、前連結会計年度末に比べ168,355千円増加し、28,774,018千円となりました。これは主として利益剰余金が170,115千円増加したことによるものであります。
(3) 研究開発活動
当第1四半期連結累計期間の研究開発費の総額は15,642千円であります。