四半期報告書-第103期第2四半期(令和2年7月1日-令和2年9月30日)

【提出】
2020/11/13 15:22
【資料】
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【項目】
42項目
文中の将来に関する事項は、当四半期報告書提出日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
①財政状態の状況
当第2四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べ30億4百万円増加し、512億50百万円となりました。これは主に、現金及び預金の増加によるものであります。負債につきましては、前連結会計年度末に比べ48億56百万円増加し、395億13百万円となりました。これは主に、短期借入金の増加によるものであります。純資産につきましては、前連結会計年度末に比べ18億51百万円減少し、117億36百万円となりました。これは主に、利益剰余金の減少によるものであります。
②経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症による影響が長期化しており、国内外の経済活動の停滞や縮小により、景気は急速に悪化いたしました。緊急事態宣言解除後は国内の経済活動に一部回復の兆しがみられるものの、依然として厳しく不透明な状況にて推移いたしました。
当社グループの主力事業が属する観光業界におきましては、新型コロナウイルス感染症拡大による影響は大きく、政府によるGoToトラベルキャンペーンの経済政策が打ち出され、個人旅行市場はやや持ち直してきている一方で、依然として団体旅行は回復せず、大変厳しい状況にて推移いたしました。
このような状況において、スパリゾートハワイアンズにつきましては、7月1日より日帰り施設、宿泊施設(モノリスタワー、ホテルハワイアンズ)の営業を再開いたしましたが、新型コロナウイルス感染拡大防止の
ための移動自粛要請及び主要集客エリアである東京都が7月下旬からのGoToトラベルキャンペーンの対象外と
なったこともあり、日帰り・宿泊とも回復は重く、減収減益となりました。
燃料商事事業につきましては、電力会社及び一般産業向け販売数量が減少したものの、コスト削減等により
減収増益となり、製造関連事業及び運輸業につきましては、概ね堅調に推移いたしました。
この結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は68億34百万円(前年同期比72億98百万円、51.6%減)、営業損失は13億60百万円(前年同期は営業利益10億38百万円)、経常損失は14億48百万円(前年同期は経常利益10億3百万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失は、20億12百万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純利益9億22百万円)となりました。

(2)セグメントごとの経営成績
[観光事業]
スパリゾートハワイアンズにつきましては、新型コロナウイルス感染拡大による政府の緊急事態宣言発令を
受け、4月8日から6月30日まで日帰り施設、宿泊施設全てを臨時休館いたしました。「お客様と従業員、関係者の方々の健康と安全を最優先」に考え、感染拡大防止の下、衛生対策の徹底と3密回避を図り、7月1日より日帰り施設、宿泊施設(モノリスタワー、ホテルハワイアンズ)の営業を再開いたしました。
日帰り部門につきましては、夏休みに「ドラえもん のび太の新恐竜ウォーターワールドinハワイアンズ」のイベントを開催いたしました。また、大露天風呂『江戸情話与市』を7月1日にリニューアルオープン。更に
プロジェクションマッピング導入など演出を強化し、9月1日に「祭り」をテーマにした施設としてグランド
オープンいたしました。
宿泊部門につきましては、GoToトラベルキャンペーンの経済政策が7月下旬から開始されたものの、感染
拡大による移動自粛や主要集客エリアである東京都が対象外となったことにより効果も限定的なものとなりました。
利用人員につきましては、新型コロナウイルス感染拡大の影響によりレジャー・旅行に対する自粛傾向が続き、日帰り部門は、147千人(前年同期比565千人、79.3%減)となり、宿泊部門は39千人(前年同期比193千人、83.1%減)となりました。
スパリゾートハワイアンズ・ゴルフコースは、新型コロナウイルス感染拡大の影響により宿泊ゴルフパックの販売を中止したこと及び地元圏におけるコンペやプレーの自粛基調も重なり、利用人員は13千人(前年同期比10千人、45.1%減)となりました。
この結果、当部門の売上高は、15億9百万円(前年同期比55億67百万円、78.7%減)となり、営業損失は10億91百万円(前年同期は営業利益13億58百万円)となりました。
[燃料商事事業]
石炭部門及び石油部門につきましては、電力会社及び一般産業向け販売数量が減少し、減収となりました。
一方、建設資材部門及び発電事業につきましては、堅調に推移いたしました。
この結果、当部門の売上高は、36億7百万円(前年同期比16億1百万円、30.7%減)、コスト削減及び中間貯蔵施設向け改質材の単価アップにより、営業利益は53百万円(前年同期比22百万円、74.8%増)となりました。
[製造関連事業]
主に国内及び韓国向け船舶用モーターの販売数量が増加しましたものの、トラック用製品の販売数量が減少したことにより減収となりました。
この結果、当部門の売上高は8億3百万円(前年同期比39百万円、4.6%減)、営業利益は65百万円(前年同期比15百万円、19.5%減)となりました。
[運輸業]
港湾運送部門につきましては、発電所向け石炭輸送が堅調に推移しましたものの、主に石油小売部門につきましてガソリンの価格下落及び需要減により減収となりました。
この結果、当部門の売上高は、9億12百万円(前年同期比92百万円、9.2%減)、仕入原価及び運送車両燃料費等の減少により、営業利益は25百万円(前年同期比11百万円、84.5%増)となりました。
[アグリ事業]
アグリ事業につきましては、ミニトマトの試験販売を行いながら、事業本格化に向けた準備を進めてまいりました。
この結果、当部門の売上高は、1百万円(前年同期は売上高なし)、営業損失は28百万円(前年同期は営業損失13百万円)となりました。



(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、55億27百万円と前連結会計年度末に比べ23億12百万円増加いたしました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における営業活動の結果使用した資金は、20億91百万円(前年同期は8億36百万円の獲得)となりました。これは主に、減価償却費7億52百万円、売上債権の減少額4億31百万円であった一方で、税金等調整前四半期純損失19億73百万円、仕入債務の減少額3億67百万円、その他の流動負債の減少額3億35百万円があったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における投資活動の結果使用した資金は、5億86百万円(前年同期は4億74百万円の使用)となりました。これは主に、固定資産の取得による支出6億20百万円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における財務活動の結果得られた資金は、49億90百万円(前年同期は11億20百万円の使用)となりました。これは主に、長期借入金の返済による支出15億25百万円があったものの、借入による収入67億89百万円があったことによるものであります。
(4)重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前連結会計年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(5)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(6)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題についての重要な変更はありません。
(7)研究開発活動
該当事項はありません。
(8)資本の財源及び資金の流動性
当社グループの事業活動における運転資金需要の主なものは、観光事業の商品・食材等、燃料商事事業の石炭・石油類、その他事業の商品・材料等の仕入、ならびに各事業セグメントの販売費及び一般管理費等の営業費用があります。設備資金需要の主なものは、観光事業におけるレジャー設備の新設及び維持更新等があります。
当社グループの運転資金及び設備資金につきましては、内部資金の活用及び金融機関からの借入により資金調達を行っております。借入による資金調達に関しましては、運転資金については短期借入金を基本としており、観光レジャー設備の新設及び維持更新等については長期借入金を基本としております。なお、当第2四半期連結累計期間の有利子負債の残高は、328億12百万円となっております。また、当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物の残高は、55億27百万円となっております。
当社グループといたしましては、有利子負債の返済を着実に進めると共に、各事業活動を円滑に推進するための安定的な資金を確保し、設備投資に係る長期借入金については金利上昇リスクに晒されないよう固定金利による低利資金調達を行い、財務体質の維持・強化に努めてまいります。