四半期報告書-第56期第1四半期(平成26年4月1日-平成26年6月30日)

【提出】
2014/08/13 14:03
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24項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1) 業績の状況
当第1四半期連結累計期間(平成26年4月1日~平成26年6月30日)における我国の経済は、消費税率引き上げに伴う駆け込み需要の反動による個人消費の落ち込みの影響はあったものの、政府による各種政策や日銀の金融緩和の効果により企業業績が堅調に推移したこともあり、緩やかな改善傾向が続いております。
このような状況の中、当社グループにおける第1四半期連結累計期間の業績は、電子売上においては、PND(簡易型カーナビゲーション)や軽自動車へのマップルナビの提供が堅調に推移したことにより、売上高は11億69百万円となり、前第1四半期連結累計期間に比べ1億97百万円上回る売上を確保することができました。また、市販出版物では、期首における消費税率引き上げに伴う駆け込み需要の反動もあり、地図の売上が減少いたしましたが、雑誌、ガイドブックにおいては、5月に雑誌スタイルのことりっぷ『ことりっぷマガジンvol.1 2014夏』(季刊)、6月に新国内ガイドシリーズ『tabitte(タビッテ)』(全20点)の新刊出版があったこともあり売上が増加いたしました。これにより市販出版物の売上高は17億26百万円となり、前第1四半期連結累計期間に対して67百万円増加いたしました。また広告収入におきましても、「ことりっぷブランド」に関する売上を獲得いたしました。これにより売上高合計は前第1四半期連結累計期間に比べ2億65百万円(9.1%)増加し、31億91百万円となりました。
損益面におきましては、新ガイドシリーズ創刊に伴う原価発生はありましたが、電子売上、特にマップルナビ関連の売上が増加したことにより営業利益は大きく改善し、72百万円となりました(前年同期は、営業損失1億89百万円)。これに伴い、経常利益は89百万円となりました(前年同期は、経常損失1億74百万円)。また、法人税等調整額が減少したこともあり、当四半期純利益は66百万円(前年同期は、四半期純損失1億85百万円)となりました。
(2) 財政状態の分析
当第1四半期連結会計期間末における総資産は、340億45百万円となり、前連結会計年度末に比べ52百万円(0.2%)増加いたしました。この主な要因は、受取手形及び売掛金が7億1百万円、データベースが1億43百万円減少した一方で、現金及び預金が4億90百万円、商品及び製品が51百万円、仕掛品が31百万円、投資有価証券を時価評価したことにより1億89百万円、退職給付に係る資産が退職給付会計基準の改正に伴い1億7百万円増加したことであります。負債合計は、51億46百万円となり、前連結会計年度末に比べ1億58百万円(3.2%)増加いたしました。この主な要因は、支払手形及び買掛金が1億19百万円、賞与引当金が2億20百万円減少した一方で、流動負債その他が4億70百万円増加したことであります。純資産においては、利益剰余金において当四半期純利益を計上した一方で、剰余金の配当を実施したため、2億4百万円減少いたしました。これにより純資産合計は1億5百万円(0.4%)減少し、288億98百万円となりました。
この結果、自己資本比率は84.9%と0.4ポイント悪化しております。
(3) キャッシュ・フローの状況
当第1四半期連結累計期間における連結ベースの現金及び現金同等物の残高(以下「資金」という。)は、109億37百万円となり、前連結会計年度末と比較して4億90百万円の増加となりました。
当第1四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は9億3百万円となり、前年同期に比べ1億59百万円(21.4%)増加となりました。
これは主に、税金等調整前四半期純利益が89百万円となり、2億29百万円増加したことに加え、売上債権の減少額が2億4百万円の減少、たな卸資産が82百万円の増加となり、1億38百万円増加した一方で、仕入債務の減少額が2億13百万円減少したことや、前第1四半期連結累計期間において、事業分離における移転利益が35百万円あったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は99百万円となり、前年同期が5億28百万円の資金の獲得であったことに比べ、6億27百万円の増加となりました。
これは主に、前第1四半期連結累計期間において、投資有価証券の売却による収入が5億60百万円、事業譲渡による収入が63百万円あったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は3億13百万円となり、前年同期に比べ33百万円(9.8%)減少しました。
これは主に、配当金の支払額が16百万円増加した一方で、短期借入金の純減額が37百万円減少、長期借入金の返済による支出が12百万円減少したことによるものであります。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた問題はありません。
(5) 研究開発活動
当第1四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、50百万円であります。
なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。