四半期報告書-第58期第2四半期(平成28年7月1日-平成28年9月30日)

【提出】
2016/11/11 14:43
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【項目】
28項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1)業績の状況
当第2四半期連結累計期間(平成28年4月1日~平成28年9月30日)における我国の経済は、雇用・所得環境が引き続き堅調に推移し、緩やかな回復基調にあるものの、個人消費マインドにおいては足踏み状態が続いております。
このような状況の中、当社グループにおける当第2四半期連結累計期間の業績は、電子売上においては、PND(簡易型カーナビゲーション)関連の売上減少に加え、以前より継続的にあった大型案件の失注を補うための新規案件の獲得が想定通り進まなかったこともあり、売上高は13億51百万円となり、前第2四半期連結累計期間に対して3億20百万円減少いたしました。また、市販出版物では、前連結会計年度末において地図や雑誌の改訂商品の出版時期が変更となった影響により、前第1四半期連結累計期間には少なかった旧版商品の返品が第1四半期連結累計期間において大量に計上されたことに加え、当第2四半期において頻繁におきた週末の天候悪化の影響もあり売上が伸びない状況となりました。加えて、大きなシリーズでの全面改訂版出版や新刊商品の出版等がなかったことも影響し、市販出版物の売上高は前第2四半期連結累計期間に対して9億45百万円と大幅に減少し、28億37百万円となりました。これにより売上高合計は前第2四半期連結累計期間に対して12億79百万円(21.2%)減少し、47億50百万円となりました。
損益面におきましては、返品調整引当金が2億76百万円の戻入となった一方で、市販出版物の返品が大幅に増加したことや、利益率の高い電子売上の売上高が減少した影響に加え、退職給付会計における費用負担増や新規事業であるインバウンド事業での費用先行等により、業績は前第2四半期連結累計期間に比べ大幅に悪化し、営業損失10億円を計上することとなりました(前年同期は、営業損失4億49百万円)。これに伴い、経常損失は9億59百万円となりました(前年同期は、経常損失4億26百万円)。この結果、親会社株主に帰属する四半期純損失は9億63百万円となりました(前年同期は、親会社株主に帰属する四半期純損失4億43百万円)。
(2)財政状態の分析
当第2四半期連結会計期間末における総資産は、255億80百万円となり、前連結会計年度末に比べ24億82百万円(8.8%)減少いたしました。この主な要因は、ソフトウェアが1億49百万円増加した一方で、受取手形及び売掛金が17億14百万円、商品及び製品が2億67百万円、流動資産その他が1億74百万円、投資有価証券が4億9百万円減少したことであります。負債合計は、52億64百万円となり、前連結会計年度末に比べ11億46百万円(17.9%)減少いたしました。この主な要因は、固定負債その他が2億51百万円増加した一方で、支払手形及び買掛金が2億81百万円、返品調整引当金が2億76百万円、流動負債その他が5億61百万円、役員退職慰労引当金が2億46百万円減少したことであります。純資産においては、利益剰余金において親会社株主に帰属する四半期純損失の計上に加え、剰余金の配当を実施したことにより、13億7百万円減少いたしました。これにより純資産合計は13億36百万円(6.2%)減少し、203億16百万円となりました。
この結果、自己資本比率は79.3%と2.2ポイント改善しております。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における連結ベースの現金及び現金同等物の残高(以下、資金という。)は、89億13百万円となり、前連結会計年度末と比較して10億36百万円の減少となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果獲得した資金は5億36百万円となり、前年同期が2億85百万円の資金の使用であったことに比べ、8億22百万円の増加となりました。
これは主に、税金等調整前四半期純損失が9億60百万円となり、5億43百万円増加したことに加え、返品調整引当金の増減額が2億76百万円の減少となり、4億5百万円減少したことに対し、売上債権の減少額が13億98百万円増加したこと、仕入債務の減少額が2億97百万円減少したことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は15億4百万円となり、前年同期に比べ9億39百万円増加しました。
これは主に、投資有価証券の売却による収入が2億14百万円増加したこと、投資有価証券の取得による支出が1億9百万円減少したことに対し、有価証券の取得による支出が13億3百万円あったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は3億45百万円となり、前年同期に比べ0百万円増加しました。
これは主に、長期借入金の返済による支出が16百万円減少したことに対し、前第2四半期連結累計期間において新株予約権の発行による収入が16百万円あったことによるものであります。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた問題はありません。
(5)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、38百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。