四半期報告書-第56期第2四半期(平成26年7月1日-平成26年9月30日)

【提出】
2014/11/13 13:50
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27項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1)業績の状況
当第2四半期連結累計期間(平成26年4月1日~平成26年9月30日)における我国の経済は、消費税率引き上げに伴う駆け込み需要の反動による個人消費の落ち込みの影響はあったものの、政府による各種政策や日銀の金融緩和の効果により企業業績が堅調に推移したこともあり、緩やかな回復基調が続いております。
このような状況の中、当社グループにおける第2四半期連結累計期間の業績は、電子売上においては、軽自動車への『マップルナビ』の提供が堅調に推移したことや、企業業績回復に伴い広告宣伝・広報向けコンテンツ利用(店舗案内用地図データ等)が堅調に推移したこともあり、電子売上の売上高は21億67百万円となり、前年同期に比べ1億28百万円上回る売上を確保することができました。また、市販出版物では、雑誌、ガイドブックにおいて、5月に雑誌スタイルのことりっぷ『ことりっぷマガジンvol.1 2014夏』(季刊)を、8月に『同vol.2 2014秋』を、6月に新国内ガイドシリーズ『tabitte(タビッテ)』(全20点)を新刊出版し売上を確保いたしました。しかし一方で期首における消費税率引き上げに伴う駆け込み需要の反動による地図の売上減少や最盛期である夏の天候不順による店頭実売の減少も響き市販出版物の売上高は35億76百万円となり、前年同期に対して61百万円の減少となりました。また広告収入におきましては、「ことりっぷブランド」に関する売上を獲得いたしました。これにより売上高合計は前年同期に比べ54百万円(0.9%)増加し、62億72百万円となりました。
損益面におきましては、新ガイドシリーズ創刊に伴う原価発生はありましたが、電子売上、特にマップルナビ関連の売上が増加したことに加え、メンテナンス費用やプロモーション費用等の執行が遅れたこともあり、営業利益は大きく改善し、3百万円となりました(前年同期は、営業損失1億16百万円)。これに伴い、経常利益は30百万円となりました。(前年同期は、経常損失95百万円)。また、法人税等調整額が減少したこともあり、当四半期純利益は9百万円(前年同期は、四半期純損失1億61百万円)となりました。
(2) 財政状態の分析
当第2四半期連結会計期間末における総資産は、346億37百万円となり、前連結会計年度末に比べ6億44百万円(1.9%)増加いたしました。この主な要因は、受取手形及び売掛金が11億48百万円、商品及び製品が3億61百万円、データベースが償却が進んだことで2億83百万円減少した一方で、インバウンド事業のための資金として転換社債型新株予約権付社債により10億円を調達したこともあり現金及び預金が23億19百万円、仕掛品が1億48百万円、投資有価証券が時価評価を行ったことにより3億12百万円、退職給付に係る資産が退職給付会計基準の改正に伴い1億18百万円増加したことであります。負債合計は、57億60百万円となり、前連結会計年度末に比べ7億72百万円(15.5%)増加いたしました。この主な要因は、支払手形及び買掛金が2億90百万円、返品調整引当金が1億10百万円減少した一方で、上記社債が10億円増加したことであります。純資産においては、利益剰余金において当四半期純利益を計上した一方で、剰余金の配当を実施したため、2億61百万円減少するとともに、その他有価証券評価差額金が2億80百万円増加いたしました。これにより純資産合計は1億27百万円(0.4%)減少し、288億76百万円となりました。
この結果、自己資本比率は83.4%と1.9ポイント悪化しております。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における連結ベースの現金及び現金同等物の残高(以下、資金という。)は、127億66百万円となり、前連結会計年度末と比較して23億19百万円の増加となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は13億49百万円となり、前年同期に比べ3億53百万円(20.7%)の減少となりました。これは主に、税金等調整前四半期純利益が31百万円となり、95百万円改善したことに加え、仕入債務の減少額が2億91百万円減少した一方で、売上債権の減少額が5億23百万円、たな卸資産の減少額が2億36百万円それぞれ減少したこと、及び、退職給付に係る資産の増加額が2億19百万円増加となったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果得られた資金は3億52百万円となり、前年同期に比べ60百万円(14.7%)の減少となりました。これは主に、定期預金の払戻による収入が6億円あった一方で、投資有価証券の売却による収入が5億64百万円減少したことに加え、無形固定資産の取得による支出が39百万円増加したことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果得られた資金は6億17百万円となり、前年同期が4億73百万円の資金の使用であったことに比べ10億91百万円の増加となりました。これは主に、社債の発行による収入が9億91百万円あったことに加え、短期借入金の純減額が74百万円減少したことによるものであります。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた問題はありません。
(5)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、81百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。