四半期報告書-第128期第3四半期(2022/10/01-2022/12/31)
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものです。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間の当社グループの業績は、価格改定は進んだものの、中国ロックダウンによる在庫調整や半導体不足による自動車の減産、ウクライナ情勢に伴う原燃料高の影響などを受けました。その結果、売上高は前年同期比6.9%増の63,759百万円となりましたが、営業利益は前年同期比30.6%減の4,182百万円、経常利益は前年同期比27.9%減の4,689百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は前年同期比36.2%減の3,363百万円となりました。
総資産は前連結会計年度末比5.9%増の131,288百万円となりました。
セグメントの業績は以下のとおりです。
なお、各セグメントの営業利益は全社費用等調整前の金額であります。
(化学)
売上高は前年同期比7.8%増の57,490百万円となりましたが、営業利益は前年同期比22.7%減の5,477百万円となりました。
電子材料
積層セラミックスコンデンサ向け誘電体は、高付加価値品は比較的堅調に推移しましたが、中国ロックダウンの影響により、汎用品を中心に出荷数量が減少し、売上・利益ともに減少しました。誘電体材料も同じ影響により出荷総量が減少し、売上・利益ともに減少しました。
酸化チタン・亜鉛製品
酸化チタンは、景気後退の影響により前年同期に比べ出荷数量は減少しましたが、価格改定の実施により売上は増加しました。
亜鉛製品は、亜鉛建値の高騰が続いており、売上・利益ともに増加しました。
また、化粧品材料の超微粒子酸化チタン・酸化亜鉛は、海外を中心とする外出規制の緩和により需要が回復し、売上・利益ともに増加しました。
樹脂添加剤
国内向け塩ビ安定剤は、半導体製造設備用PVC工業板用を除き、住宅関連向けなど全般的に低調でした。海外においても、中国ロックダウンの影響や自動車生産台数の減少もあり、自動車ワイヤーハーネス向けなど全般に低調に推移しました。しかし、国内外とも価格改定を進めたため、売上は増加しましたが、原燃料高騰の影響を避けることができず、利益は減少しました。
衛生材料
衛生材料事業は、商社業およびインドネシア現地法人の製造業ともに、おむつ・サニタリー用品および医療用関連向けの出荷は堅調に推移し売上は増加しましたが、原燃料や運賃の高騰を受け、利益は減少しました。
有機化学品
チオ製品は、プラスチックレンズ向けの販売が堅調で価格改定も進んだため、売上が増加しました。しかし、原燃料価格の高騰と、主要顧客の長期定修による売上減により、利益は減少しました。
リン製品は、自動車関連向けが低調でしたが、リン価格相場の高騰と価格改定により売上は増加しました。
医薬品原薬・中間体の生産受託については、主力中間体の出荷が伸びましたが、原薬については減少した結果、売上は増加しましたが、利益は減少しました。
触 媒
水添石油樹脂向けなどで使用されるニッケル触媒は、ニッケル地金の高騰に加え、製品値上げもあり、出荷数量も伸びたことから、売上・利益ともに増加しました。
火力発電所やごみ焼却施設で使用される脱硝触媒は、製品値上げが寄与し、利益が増加しました。
受託加工
加工顔料は、中国ロックダウンなどの影響や在庫調整により、自動車関連や浴用剤関連が低調に推移し、焼成、混合、乾燥等の工程受託も、同じ理由により一部好採算案件の需要が減少しました。その結果、売上・利益ともに減少しました。
(医療)
売上高は前年同期比0.0%減の6,269百万円となり、営業利益は前年同期比13.3%減の394百万円となりました。
医療用医薬品
バリウム造影剤は、輸出向けは堅調に推移しましたが、国内向けが低調に推移し、売上・利益ともに減少しました。
また、消化性潰瘍・逆流性食道炎治療薬「アルロイドG」は、薬価引き下げの影響と出荷数量の減少もあり、売上・利益ともに減少しました。
医療機器
内視鏡洗浄消毒器は、半導体部品不足の影響も受け、販売台数は減少しましたが、電解促進剤など機器関連製品の価格改定前の一部前倒し購入もあり、売上は増加しました。また、利益は医療機器のメンテナンス契約が堅調に推移したこともあり、増加しました。
一般用医薬品・その他
かぜ薬「改源」など一般用医薬品は、外国人による医薬品の大量購入の影響もあり、売上・利益ともに増加しました。また、紫外線対策サプリメント「ソルプロ」など美容医療機関向け製品は好調に推移し、売上・利益ともに増加しました。
(2)財政状態の分析
当第3四半期連結会計期間末の財政状態に関しては、以下のとおりです。
(資産)
当第3四半期連結会計期間末における総資産は131,288百万円となり、前連結会計年度末に比べ7,368百万円増加いたしました。
主な要因は、商品及び製品が3,931百万円増加し、原材料及び貯蔵品が3,513百万円増加したことによるものです。
(負債)
当第3四半期連結会計期間末における負債合計は45,592百万円となり、前連結会計年度末に比べ4,381百万円増加いたしました。
主な要因は、支払手形及び買掛金が1,448百万円増加し、短期借入金が5,406百万円増加したものの、未払法人税等が1,296百万円減少し、賞与引当金が694百万円減少し、長期借入金が587百万円減少したことによるものです。
(純資産)
当第3四半期連結会計期間末における純資産合計は85,695百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,987百万円増加いたしました。この結果、自己資本比率は62.0%(前連結会計年度末は63.6%)となりました。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前連結会計年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4)経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等に重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、1,999百万円です。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間の当社グループの業績は、価格改定は進んだものの、中国ロックダウンによる在庫調整や半導体不足による自動車の減産、ウクライナ情勢に伴う原燃料高の影響などを受けました。その結果、売上高は前年同期比6.9%増の63,759百万円となりましたが、営業利益は前年同期比30.6%減の4,182百万円、経常利益は前年同期比27.9%減の4,689百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は前年同期比36.2%減の3,363百万円となりました。
総資産は前連結会計年度末比5.9%増の131,288百万円となりました。
セグメントの業績は以下のとおりです。
なお、各セグメントの営業利益は全社費用等調整前の金額であります。
(化学)
売上高は前年同期比7.8%増の57,490百万円となりましたが、営業利益は前年同期比22.7%減の5,477百万円となりました。
電子材料
積層セラミックスコンデンサ向け誘電体は、高付加価値品は比較的堅調に推移しましたが、中国ロックダウンの影響により、汎用品を中心に出荷数量が減少し、売上・利益ともに減少しました。誘電体材料も同じ影響により出荷総量が減少し、売上・利益ともに減少しました。
酸化チタン・亜鉛製品
酸化チタンは、景気後退の影響により前年同期に比べ出荷数量は減少しましたが、価格改定の実施により売上は増加しました。
亜鉛製品は、亜鉛建値の高騰が続いており、売上・利益ともに増加しました。
また、化粧品材料の超微粒子酸化チタン・酸化亜鉛は、海外を中心とする外出規制の緩和により需要が回復し、売上・利益ともに増加しました。
樹脂添加剤
国内向け塩ビ安定剤は、半導体製造設備用PVC工業板用を除き、住宅関連向けなど全般的に低調でした。海外においても、中国ロックダウンの影響や自動車生産台数の減少もあり、自動車ワイヤーハーネス向けなど全般に低調に推移しました。しかし、国内外とも価格改定を進めたため、売上は増加しましたが、原燃料高騰の影響を避けることができず、利益は減少しました。
衛生材料
衛生材料事業は、商社業およびインドネシア現地法人の製造業ともに、おむつ・サニタリー用品および医療用関連向けの出荷は堅調に推移し売上は増加しましたが、原燃料や運賃の高騰を受け、利益は減少しました。
有機化学品
チオ製品は、プラスチックレンズ向けの販売が堅調で価格改定も進んだため、売上が増加しました。しかし、原燃料価格の高騰と、主要顧客の長期定修による売上減により、利益は減少しました。
リン製品は、自動車関連向けが低調でしたが、リン価格相場の高騰と価格改定により売上は増加しました。
医薬品原薬・中間体の生産受託については、主力中間体の出荷が伸びましたが、原薬については減少した結果、売上は増加しましたが、利益は減少しました。
触 媒
水添石油樹脂向けなどで使用されるニッケル触媒は、ニッケル地金の高騰に加え、製品値上げもあり、出荷数量も伸びたことから、売上・利益ともに増加しました。
火力発電所やごみ焼却施設で使用される脱硝触媒は、製品値上げが寄与し、利益が増加しました。
受託加工
加工顔料は、中国ロックダウンなどの影響や在庫調整により、自動車関連や浴用剤関連が低調に推移し、焼成、混合、乾燥等の工程受託も、同じ理由により一部好採算案件の需要が減少しました。その結果、売上・利益ともに減少しました。
(医療)
売上高は前年同期比0.0%減の6,269百万円となり、営業利益は前年同期比13.3%減の394百万円となりました。
医療用医薬品
バリウム造影剤は、輸出向けは堅調に推移しましたが、国内向けが低調に推移し、売上・利益ともに減少しました。
また、消化性潰瘍・逆流性食道炎治療薬「アルロイドG」は、薬価引き下げの影響と出荷数量の減少もあり、売上・利益ともに減少しました。
医療機器
内視鏡洗浄消毒器は、半導体部品不足の影響も受け、販売台数は減少しましたが、電解促進剤など機器関連製品の価格改定前の一部前倒し購入もあり、売上は増加しました。また、利益は医療機器のメンテナンス契約が堅調に推移したこともあり、増加しました。
一般用医薬品・その他
かぜ薬「改源」など一般用医薬品は、外国人による医薬品の大量購入の影響もあり、売上・利益ともに増加しました。また、紫外線対策サプリメント「ソルプロ」など美容医療機関向け製品は好調に推移し、売上・利益ともに増加しました。
(2)財政状態の分析
当第3四半期連結会計期間末の財政状態に関しては、以下のとおりです。
(資産)
当第3四半期連結会計期間末における総資産は131,288百万円となり、前連結会計年度末に比べ7,368百万円増加いたしました。
主な要因は、商品及び製品が3,931百万円増加し、原材料及び貯蔵品が3,513百万円増加したことによるものです。
(負債)
当第3四半期連結会計期間末における負債合計は45,592百万円となり、前連結会計年度末に比べ4,381百万円増加いたしました。
主な要因は、支払手形及び買掛金が1,448百万円増加し、短期借入金が5,406百万円増加したものの、未払法人税等が1,296百万円減少し、賞与引当金が694百万円減少し、長期借入金が587百万円減少したことによるものです。
(純資産)
当第3四半期連結会計期間末における純資産合計は85,695百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,987百万円増加いたしました。この結果、自己資本比率は62.0%(前連結会計年度末は63.6%)となりました。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前連結会計年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4)経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等に重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、1,999百万円です。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。