四半期報告書-第123期第1四半期(令和4年4月1日-令和4年6月30日)
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間の当社グループを取り巻く経営環境は、日本国内においては、新型コロナウイルス感染症による影響が緩和され、景気に持ち直しの動きが見られました。また、アジア・オセアニア地域の経済につきましては、中国ではロックダウンの影響を受けましたが、その他の地域では持ち直しの動きが見られました。しかしながら、ウクライナ情勢の長期化、原材料価格の高騰、感染再拡大などにより、国内外ともに先行きは不透明な状況で推移しております。
国内建設市場においては、住宅着工戸数は、貸家は増加しましたが、持家が減少し、前年を下回りました。非住宅関連においては、工場、倉庫などの着工面積が増加し、前年を上回りました。
このような経営環境の下、当社グループは、中期経営計画「Change & Grow 2400」の方針に基づき、非建設分野向け事業および海外事業の強化、社会課題の解決に貢献する商品群の拡充、利益基盤および経営基盤の強化などを推進いたしました。
この結果、当第1四半期連結累計期間の業績は、売上高55,620百万円(前年同期比22.3%増)、営業利益4,164百万円(同1.1%増)、経常利益4,592百万円(同3.4%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益2,860百万円(同8.1%増)となりました。
セグメントの業績については次のとおりであります。なお、セグメント間の内部売上は除いております。
(化成品セグメント)
接着剤系商品は、国内においては、木工・家具向け汎用接着剤、施工用接着剤、合板用接着剤、産業用フェノール樹脂が好調で売上が前年を上回りました。海外においては、中国、インドネシアなどを中心に高騰する原材料の販売価格への転嫁が進み、前第2四半期連結会計期間より連結業績に組み入れたアイカアドテック社も寄与し、売上を伸ばすことができました。
建設樹脂系商品は、橋梁・土木用の補修・補強材の売上が前年を下回りましたが、外装・内装仕上塗材「ジョリパット」と工場・倉庫向けの塗り床材が好調に推移し、売上が前年を上回りました。
非建設分野への取り組みとして注力している機能材料事業につきましては、国内においては、電子材料用UV樹脂、シリコーン製品、自動車用ホットメルトなどが好調で、売上を伸ばすことができました。海外につきましては、テキスタイル用途のウレタン樹脂などが伸長し、前第3四半期連結会計期間にコベストロレジン社から譲り受けた大園工場も寄与し、売上が前年を上回りました。
このような結果、売上高は34,042百万円(前年同期比31.2%増)、営業利益(配賦不能営業費用控除前)は1,687百万円(前年同期比7.0%減)となりました。
(建装建材セグメント)
メラミン化粧板は、国内においては、オフィスや商業施設、ホテルなどの非住宅需要が回復し、売上が前年を上回りました。海外においては、インド、タイ、インドネシアなどで売上が前年を上回り、海外全体でも売上を伸ばすことができました。
ボード・フィルム類は、汎用的なポリエステル化粧合板や、粘着剤付化粧フィルム「オルティノ」などが好調で売上を伸ばすことができました。
メラミン不燃化粧板「セラール」は、キッチンパネル用途に加え、医療施設や工場・倉庫、コンビニエンスストアなどの非住宅需要を獲得するとともに、抗ウイルスメラミン不燃化粧板「セラールウイルテクト」や「セラールウイルテクトPlus」の採用が拡大し、売上が前年を上回りました。
不燃建材は、多機能建材「モイス」が低調でしたが、アクリル樹脂系塗装けい酸カルシウム板「ルナライト」や非住宅向けの不燃ボード「マーレス不燃」が伸長し、売上が前年を上回りました。
カウンター・ポストフォーム商品は、キッチン・洗面カウンター需要を獲得した高級人造石「フィオレストーン」や汎用的なポストフォームカウンターが好調で、売上が前年を上回りました。
建具・インテリア建材は、住宅向け洗面化粧台「スマートサニタリー」が好調で売上を伸ばしましたが、不採算品目の改廃により、売上がわずかに前年を下回りました。
このような結果、売上高は21,578百万円(前年同期比10.4%増)、営業利益(配賦不能営業費用控除前)は3,352百万円(前年同期比8.5%増)となりました。
財政状態に関しては次のとおりであります。
(資産)
当第1四半期連結会計期間末における流動資産は161,513百万円となり、前連結会計年度末に比べ9,807百万円増加いたしました。これは主に現金及び預金が6,392百万円、商品及び製品が2,175百万円増加したことに対し、売掛金が1,668百万円減少したことによるものであります。固定資産は91,144百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,462百万円増加いたしました。これは主に有形固定資産が2,547百万円増加したことによるものであります。
この結果、総資産は、252,658百万円となり、前連結会計年度末に比べ12,269百万円増加いたしました。
(負債)
当第1四半期連結会計期間末における流動負債は59,871百万円となり、前連結会計年度末に比べ6,455百万円減少いたしました。これは主に支払手形及び買掛金が1,260百万円、短期借入金が4,958百万円、未払法人税等が1,709百万円減少したことによるものであります。固定負債は30,176百万円となり、前連結会計年度末に比べ18,850百万円増加いたしました。これは主に転換社債型新株予約権付社債が18,085百万円増加したことによるものであります。
この結果、負債合計は、90,048百万円となり、前連結会計年度末に比べ12,394百万円増加いたしました。
(純資産)
当第1四半期連結会計期間末における純資産合計は162,610百万円となり、前連結会計年度末に比べ124百万円減少いたしました。これは主に利益剰余金が929百万円(親会社株主に帰属する四半期純利益2,860百万円及び剰余金の配当3,790百万円)減少したことに対し、自己株式が4,000百万円、為替換算調整勘定が3,931百万円増加したことによるものであります。
この結果、自己資本比率は56.9%(前連結会計年度末は60.4%)となりました。
(2)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
当第1四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、854百万円であります。
なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間の当社グループを取り巻く経営環境は、日本国内においては、新型コロナウイルス感染症による影響が緩和され、景気に持ち直しの動きが見られました。また、アジア・オセアニア地域の経済につきましては、中国ではロックダウンの影響を受けましたが、その他の地域では持ち直しの動きが見られました。しかしながら、ウクライナ情勢の長期化、原材料価格の高騰、感染再拡大などにより、国内外ともに先行きは不透明な状況で推移しております。
国内建設市場においては、住宅着工戸数は、貸家は増加しましたが、持家が減少し、前年を下回りました。非住宅関連においては、工場、倉庫などの着工面積が増加し、前年を上回りました。
このような経営環境の下、当社グループは、中期経営計画「Change & Grow 2400」の方針に基づき、非建設分野向け事業および海外事業の強化、社会課題の解決に貢献する商品群の拡充、利益基盤および経営基盤の強化などを推進いたしました。
この結果、当第1四半期連結累計期間の業績は、売上高55,620百万円(前年同期比22.3%増)、営業利益4,164百万円(同1.1%増)、経常利益4,592百万円(同3.4%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益2,860百万円(同8.1%増)となりました。
セグメントの業績については次のとおりであります。なお、セグメント間の内部売上は除いております。
(化成品セグメント)
接着剤系商品は、国内においては、木工・家具向け汎用接着剤、施工用接着剤、合板用接着剤、産業用フェノール樹脂が好調で売上が前年を上回りました。海外においては、中国、インドネシアなどを中心に高騰する原材料の販売価格への転嫁が進み、前第2四半期連結会計期間より連結業績に組み入れたアイカアドテック社も寄与し、売上を伸ばすことができました。
建設樹脂系商品は、橋梁・土木用の補修・補強材の売上が前年を下回りましたが、外装・内装仕上塗材「ジョリパット」と工場・倉庫向けの塗り床材が好調に推移し、売上が前年を上回りました。
非建設分野への取り組みとして注力している機能材料事業につきましては、国内においては、電子材料用UV樹脂、シリコーン製品、自動車用ホットメルトなどが好調で、売上を伸ばすことができました。海外につきましては、テキスタイル用途のウレタン樹脂などが伸長し、前第3四半期連結会計期間にコベストロレジン社から譲り受けた大園工場も寄与し、売上が前年を上回りました。
このような結果、売上高は34,042百万円(前年同期比31.2%増)、営業利益(配賦不能営業費用控除前)は1,687百万円(前年同期比7.0%減)となりました。
(建装建材セグメント)
メラミン化粧板は、国内においては、オフィスや商業施設、ホテルなどの非住宅需要が回復し、売上が前年を上回りました。海外においては、インド、タイ、インドネシアなどで売上が前年を上回り、海外全体でも売上を伸ばすことができました。
ボード・フィルム類は、汎用的なポリエステル化粧合板や、粘着剤付化粧フィルム「オルティノ」などが好調で売上を伸ばすことができました。
メラミン不燃化粧板「セラール」は、キッチンパネル用途に加え、医療施設や工場・倉庫、コンビニエンスストアなどの非住宅需要を獲得するとともに、抗ウイルスメラミン不燃化粧板「セラールウイルテクト」や「セラールウイルテクトPlus」の採用が拡大し、売上が前年を上回りました。
不燃建材は、多機能建材「モイス」が低調でしたが、アクリル樹脂系塗装けい酸カルシウム板「ルナライト」や非住宅向けの不燃ボード「マーレス不燃」が伸長し、売上が前年を上回りました。
カウンター・ポストフォーム商品は、キッチン・洗面カウンター需要を獲得した高級人造石「フィオレストーン」や汎用的なポストフォームカウンターが好調で、売上が前年を上回りました。
建具・インテリア建材は、住宅向け洗面化粧台「スマートサニタリー」が好調で売上を伸ばしましたが、不採算品目の改廃により、売上がわずかに前年を下回りました。
このような結果、売上高は21,578百万円(前年同期比10.4%増)、営業利益(配賦不能営業費用控除前)は3,352百万円(前年同期比8.5%増)となりました。
財政状態に関しては次のとおりであります。
(資産)
当第1四半期連結会計期間末における流動資産は161,513百万円となり、前連結会計年度末に比べ9,807百万円増加いたしました。これは主に現金及び預金が6,392百万円、商品及び製品が2,175百万円増加したことに対し、売掛金が1,668百万円減少したことによるものであります。固定資産は91,144百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,462百万円増加いたしました。これは主に有形固定資産が2,547百万円増加したことによるものであります。
この結果、総資産は、252,658百万円となり、前連結会計年度末に比べ12,269百万円増加いたしました。
(負債)
当第1四半期連結会計期間末における流動負債は59,871百万円となり、前連結会計年度末に比べ6,455百万円減少いたしました。これは主に支払手形及び買掛金が1,260百万円、短期借入金が4,958百万円、未払法人税等が1,709百万円減少したことによるものであります。固定負債は30,176百万円となり、前連結会計年度末に比べ18,850百万円増加いたしました。これは主に転換社債型新株予約権付社債が18,085百万円増加したことによるものであります。
この結果、負債合計は、90,048百万円となり、前連結会計年度末に比べ12,394百万円増加いたしました。
(純資産)
当第1四半期連結会計期間末における純資産合計は162,610百万円となり、前連結会計年度末に比べ124百万円減少いたしました。これは主に利益剰余金が929百万円(親会社株主に帰属する四半期純利益2,860百万円及び剰余金の配当3,790百万円)減少したことに対し、自己株式が4,000百万円、為替換算調整勘定が3,931百万円増加したことによるものであります。
この結果、自己資本比率は56.9%(前連結会計年度末は60.4%)となりました。
(2)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
当第1四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、854百万円であります。
なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。