四半期報告書-第140期第3四半期(令和2年10月1日-令和2年12月31日)

【提出】
2021/02/12 15:30
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19項目
当社グループは第1四半期連結会計期間(2020年4月1日から2020年6月30日まで)より、従来の日本基準に替えてIFRSを適用しており、前第3四半期連結累計期間(2019年4月1日から2019年12月31日まで)及び前連結会計年度(2019年4月1日から2020年3月31日まで)の数値もIFRSベースに組み替えて比較・分析を行っております。
なお、当社グループの要約四半期連結財務諸表で採用する重要な会計方針及び見積りは、「第4 経理の状況 1 要約四半期連結財務諸表 要約四半期連結財務諸表注記 3.重要な会計方針 4.重要な会計上の見積り及び判断」に記載しております。
(1) 経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間は、新型コロナウイルスの感染拡大が世界経済に大きな打撃を及ぼしました。生産活動・消費行動の停滞に加え、国際的なヒト・モノの移動制限からサプライチェーンも分断されたことで、内外経済は大きく混乱し、大幅な落ち込みを記録しました。7月頃からは、経済活動の再開で先行した中国に加え、欧米においての再開も受け、世界経済は回復に転じました。
このような事業環境の中で、当社グループは2020年5月より、「持続的かつ健全な成長」を目指し、「成長分野でのグローバルな拡大」、「競争力強化」、「経営基盤強化」を基本戦略とした新たな中期経営課題“プロジェクト AP-G 2022”をスタートしています。
以上の結果、当社グループの当第3四半期連結累計期間の売上収益は前年同期比14.0%減の1兆3,642億円、事業利益(注1)は同35.7%減の670億円となりました。また、米国子会社において減損損失を計上したことから、営業利益は同63.6%減の362億円、親会社の所有者に帰属する四半期利益は同62.8%減の279億円となりました。
セグメント別の経営成績は、以下のとおりです。
(繊維事業)
国内外ともに新型コロナウイルスによる生産活動・消費行動停滞の影響を受けました。衣料用途においては各国でのロックダウンや過剰な流通在庫から需要が低迷、産業用途においては一般資材用途が低調に推移し、販売数量が減少しました。医療用白衣地やマスク用途での不織布需要の増加に加えて、第3四半期には自動車関連用途において回復の動きが見られましたが、総量の減少をカバーするにはいたりませんでした。
以上の結果、繊維事業全体では、売上収益は前年同期比16.4%減の5,363億円、事業利益は同41.7%減の280億円となりました。
(機能化成品事業)
樹脂事業は、新型コロナウイルスによる生産活動停滞の影響を受けましたが、第3四半期には自動車メーカーの稼働及び中国経済の回復を受け、需要が好調に推移しました。ケミカル事業は、基礎原料の市況が回復傾向となりました。フィルム事業は、リチウムイオン二次電池向けバッテリーセパレータフィルムが市況価格低下の影響を受けましたが、ポリエステルフィルムでは光学用途や電子部品関連が好調に推移しました。電子情報材料事業は、回路材料が低調に推移しましたが、第3四半期は有機EL関連の需要が増加しました。
以上の結果、機能化成品事業全体では、売上収益は前年同期比10.7%減の5,199億円、事業利益は同1.4%増の476億円となりました。
(炭素繊維複合材料事業)
一般産業用途では、風力発電翼用途が堅調に推移しましたが、航空宇宙用途において、民間旅客機のビルドレートが減少した影響を受けました。
以上の結果、炭素繊維複合材料事業全体では、売上収益は前年同期比24.8%減の1,349億円、事業利益は同218億円減の△37億円となりました。
(環境・エンジニアリング事業)
水処理事業は、一部地域への出荷において新型コロナウイルスの影響がありましたが、逆浸透膜などの需要は概ね堅調に推移しました。
国内子会社では、エンジニアリング子会社でエレクトロニクス関連装置の出荷が減少しましたが、建設子会社において大型工事案件進捗や不動産物件の完工による収益計上がありました。
以上の結果、環境・エンジニアリング事業全体では、売上収益は前年同期比4.4%減の1,246億円、事業利益は同44.9%増の80億円となりました。
(ライフサイエンス事業)
医薬事業は、経口そう痒症改善薬レミッチ®(注2)において、後発医薬品発売の影響を受けたほか、昨年4月の大幅な薬価改定の影響を受けました。
医療機器事業は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、医療機関での不急の手術先送りの影響がある中、ダイアライザーは国内外で堅調な出荷となりました。
以上の結果、ライフサイエンス事業全体では、売上収益は前年同期比4.8%減の384億円、事業利益は同9.3%増の18億円となりました。
(その他)
売上収益は前年同期比23.3%減の100億円、事業利益は同14.9%減の17億円となりました。
(注) 1.事業利益は、営業利益から非経常的な要因により発生した損益を除いて算出しております。
2.レミッチ®は、鳥居薬品㈱の登録商標です。
(2) 財政状態の状況
当第3四半期連結会計期間末の財政状態は、資産は、現金及び現金同等物が増加したことを主因に、前連結会計年度末に比べ396億円増加し2兆7,731億円となりました。
負債は、社債及び借入金が増加したことを主因に、前連結会計年度末に比べ69億円増加し1兆5,396億円となりました。
資本は、その他の資本の構成要素の増加を主因に、前連結会計年度末に比べ327億円増加し1兆2,335億円となり、このうち親会社の所有者に帰属する持分は1兆1,507億円となりました。当第3四半期連結会計期間末の親会社所有者帰属持分比率は、前連結会計年度末に比べ0.7ポイント上昇し、41.5%となりました。
(3) キャッシュ・フローの状況
当第3四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、営業活動による資金の増加が投資活動による資金の減少を525億円上回った一方、長期借入金の返済を主因に財務活動による資金の減少が63億円となったこと等により、前連結会計年度末比454億円(24.7%)増の2,291億円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
減損損失が前年同期比251億円増加、棚卸資産の減少額が同287億円増加した一方、税引前四半期利益が同647億円減少したこと等により、営業活動による資金の増加は同197億円(13.7%)減の1,246億円となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
有形固定資産及び無形資産の取得による支出が前年同期比106億円減少、投資の売却及び償還による収入が同75億円増加したこと等により、投資活動による資金の減少は同310億円(30.1%)減の721億円となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
社債の償還及び長期借入金の返済が前年同期比243億円増加した一方、短期借入債務の純増額が同645億円増加したこと等により、財務活動による資金の減少は同328億円(83.9%)減の63億円となりました。
(4) 研究開発活動
当第3四半期連結累計期間における当社グループの研究開発費総額は449億円です。

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