有価証券報告書-第80期(2024/04/01-2025/03/31)

【提出】
2025/06/24 13:00
【資料】
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【項目】
156項目
当連結会計年度における当グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要並びに経営者の視点による当グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりです。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものです。
(1)経営成績
当連結会計年度におけるわが国経済は、緩やかに回復の動きが見られる一方で、不安定な世界情勢に加え円安基調の継続や物価高騰の影響などにより、先行き不透明な状況で推移しました。
医薬品業界においては、2024年4月に薬価改定が実施され、ドラッグラグ・ロスの解消やイノベーションの評価・促進に重きを置いた制度改革に加え、不採算品再算定の対象品目の増加といった薬価の下支えなどが行われたものの、2025年4月には前回に続いて薬価の中間年改定が実施されるなど、薬剤費全体の伸びは依然として抑制傾向にあり、引き続き厳しい経営環境のもとに推移しています。また、情報サービス業界、建設・施設メンテナンス業界、物品販売業界においては、ICT需要や設備投資意欲に継続して堅調さが窺えるものの、足元の景気は個人消費を中心に力強さに欠け、依然として厳しい競争環境下にありました。
このような状況下、当連結会計年度の業績は以下のとおりとなりました。
前連結会計年度
(自 2023年4月1日 至 2024年3月31日)
当連結会計年度
(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)
増減率(%)
売上高(百万円)75,57988,33016.9
営業利益(百万円)4,0175,77343.7
経常利益(百万円)6,1426,97413.5
親会社株主に帰属する
当期純利益(百万円)
11,16011,9617.2

・売上高の状況
医薬品事業の売上高は、75,299百万円(前連結会計年度比18.9%増)となりました。過活動膀胱治療薬「ベオーバ錠」に加え、中期経営計画「PEGASUS」期間中に新発売した4製品(顕微鏡的多発血管炎・多発血管炎性肉芽腫症治療薬「タブネオスカプセル」、透析患者におけるそう痒症治療薬「コルスバ静注透析用シリンジ」、慢性特発性血小板減少性紫斑病治療薬「タバリス錠」、潰瘍性大腸炎治療薬「カログラ錠」)の売上の伸長、さらには海外ライセンス収入なども増加し、増収となりました。なお、「ミニリンメルト」及び「デスモプレシン製剤」については、2025年3月31日をもってフェリング・ファーマ株式会社との販売提携を終了しました。
また、当社が創製しセラメックス社(英国)に技術導出したリンザゴリクス(一般名)は、子宮筋腫を適応症として、同社より2024年9月、ドイツにて「Yselty(イセルティ)」の製品名で新発売され、その後順次、欧州各国他において発売及び発売に向けた準備が進められています。さらに、本剤は2024年11月に子宮内膜症の追加適応症を取得しました。これらに伴い、同社との契約に基づき海外ライセンス収入を計上しています。
情報サービス事業の売上高は8,735百万円(前連結会計年度比4.0%増)、建設・施設メンテナンス事業の売上高は3,435百万円(前連結会計年度比13.7%増)、物品販売事業の売上高は860百万円(前連結会計年度比6.3%増)となりました。
・利益の状況
利益面では、研究開発費を主として販売費及び一般管理費が増加したものの、増収及び売上原価率の改善により、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益は、増益となりました。なお、特別利益として投資有価証券売却益を計上しています。また、「ミニリンメルト」及び「デスモプレシン製剤」については、フェリング・ファーマ株式会社との販売提携が終了したことに伴い、長期前払費用の取崩し(販売権の減損損失)を特別損失として計上しています。
生産、受注及び販売の実績は、次のとおりです。
なお、当連結会計年度より、報告セグメントの区分を変更しており、前連結会計年度との比較・分析は変更後の区分に基づいて記載しています。
① 生産実績
当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりです。
セグメントの名称金額(百万円)前期比(%)
医薬品事業40,49532.3
情報サービス事業3,2638.3
物品販売事業8778.3
合計44,63529.7

(注) 1.セグメント間取引については、相殺消去しています。
2.金額は、販売価格によっています。
② 商品仕入実績
当連結会計年度における商品仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりです。
セグメントの名称金額(百万円)前期比(%)
医薬品事業21,7701.1
情報サービス事業2,65221.6
物品販売事業198△32.7
合計24,6212.5

(注) 1.セグメント間取引については、相殺消去しています。
2.金額は、仕入価格によっています。
③ 受注状況
当連結会計年度における受注状況をセグメントごとに示すと、次のとおりです。
セグメントの名称受注高(百万円)前期比(%)受注残高(百万円)前期比(%)
情報サービス事業7,4074.03573.7
建設・施設メンテナンス事業4,16817.43,04534.3
合計11,5758.43,40330.2

(注) 1.セグメント間取引については、相殺消去しています。
2.医薬品事業及び物品販売業については、販売計画に基づく生産計画により生産しています。
④ 販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりです。
セグメントの名称金額(百万円)前期比(%)
医薬品事業75,29918.9
泌尿器科用薬剤23,3849.9
腎・透析科用薬剤15,61721.7
希少疾病用薬剤11,28385.6
代謝内分泌科用薬剤4,576△18.7
産婦人科用薬剤624△10.2
眼科用薬剤275△31.2
その他の薬剤3,347△6.5
その他 (注)14,8660.3
輸出・海外ライセンス (注)27,77074.1
ヘルスケア食品3,5530.2
情報サービス事業8,7354.0
建設・施設メンテナンス事業3,43513.7
物品販売事業8606.3
合計88,33016.9

(注)1.国内販売提携先供給額、コ・プロモーションフィーの合計額
2.ライセンスアウトに係る契約金、マイルストン収入、ランニングロイヤルティ及び医薬品輸出の合計額
3.セグメント間取引については、相殺消去しています。
4.医薬品事業における主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合
相手先前連結会計年度当連結会計年度
金額(百万円)割合(%)金額(百万円)割合(%)
アルフレッサ㈱11,44615.112,52114.2
㈱メディセオ8,63211.49,41510.7
㈱スズケン8,93411.89,31610.5
エス・エム・ディ㈱5,1616.88,98910.2

(2)財政状態
・資産の状況
当連結会計年度末の総資産は244,059百万円となり、前連結会計年度末に比べ16,869百万円減少しました。流動資産は、棚卸資産が減少しましたが、現金及び預金、売掛金が増加したことなどにより、2,428百万円増加し106,980百万円となりました。固定資産は、建設仮勘定などの有形固定資産が増加した一方で、投資有価証券の減少などにより、19,297百万円減少し137,079百万円となりました。
・負債の状況
当連結会計年度末の負債は33,933百万円となり、前連結会計年度末に比べ5,860百万円減少しました。流動負債は、「その他」に含まれる未払金が増加しましたが、未払法人税等や契約負債が減少したことなどにより、1,084百万円減少し16,578百万円となりました。固定負債は繰延税金負債の減少などにより4,775百万円減少し、17,354百万円となりました。
・純資産の状況
当連結会計年度末の純資産は210,126百万円となり、前連結会計年度末に比べ11,009百万円減少しました。利益剰余金が増加した一方で、その他有価証券評価差額金などが減少したほか、自己株式の取得と消却を行いました。
この結果、自己資本比率は、前連結会計年度末の84.3%から85.6%となりました。
(3)キャッシュ・フロー
当連結会計年度における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末より2,271百万円増加し、当連結会計年度末では48,158百万円(前連結会計年度末比5.0%増)となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況は次のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は、売上債権及び契約資産の増加や仕入債務の減少などの資金の減少要因の一方で、棚卸資産の減少やその他流動負債の増加などが資金の増加要因となり、当連結会計年度において6,521百万円の収入となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果得られた資金は、投資有価証券売却による収入の増加などの一方で、主として製造設備建設に伴う有形固定資産の取得や長期前払費用の取得による支出の増加などにより、前連結会計年度末に比べ3,738百万円減の4,952百万円となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、自己株式の取得や配当金の支払いなどにより、前連結会計年度末に比べ681百万円支出減の9,325百万円となりました。
(4)重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成しています。この連結財務諸表の作成にあたっては、過去の実績や状況を踏まえ合理的と判断される前提に基づき、継続的に見積りを行っていますが、見積り特有の不確実性があることから、実際の結果と異なる可能性があります。
なお、連結財務諸表の作成にあたって用いた会計方針のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しています。

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