四半期報告書-第56期第3四半期(令和1年10月1日-令和1年12月31日)
文中の将来に関する事項は、当四半期報告書提出日現在において判断したものであります。
(1) 業績の状況
① 業績
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、企業収益や雇用・所得環境には緩やかな改善が見られますが、1月初旬には一部合意がなされたものの依然米中貿易摩擦等による影響が懸念されております。
後発医薬品業界におきましては、2019年7~9月の後発医薬品使用割合は76.9%(日本ジェネリック製薬協会:ジェネリック医薬品シェア分析結果)となり、政府目標である「後発医薬品使用割合80%」に向けて着実に伸長しております。一方で、2019年10月には消費税率引き上げに伴う薬価改定が実施され、さらには、これまで概ね2年に一度実施されていた薬価改定が2020年4月以降、毎年改定となる予定で、後発医薬品業界には一層の収益力強化が求められる環境となってまいります。
このような状況下で当社は、2019年5月に第8次中期経営計画「NEXUS∞」(2020年3月期~2022年3月期)を策定し、グローバル総合ジェネリックメーカーへさらなる進化を遂げるべく、『事業領域のさらなる深化/進化』『徹底したオペレーション最適化の追求』『グローバル水準の品質確保、競争力強化』『ESG活動を基盤としたライフサイエンス企業としての信頼確保』の4つの基本戦略の取り組みを進めております。
※ 当社グループでは、経常的な収益性を示す指標として「コア営業利益」を採用しております。「コア営業利益」は営業利益から非経常的な要因による損益を除いて算出しております。
売上収益は、Sagent グループにおいて減収となり、日医工グループでも薬価改定の影響がありましたが、エルメッド株式会社(以下、エルメッド)の連結子会社化による売上増加などにより前年同期比149億37百万円の増収となりました。
コア営業利益は、日医工グループでの増収による粗利増要因があったものの、2019年10月の薬価改定影響による第3四半期会計期間での粗利率の低下・Sagent グループでの減収等の減益要因が上回り、前年同期比27億62百万円の減益となりました。
税引前四半期利益は、持分法適用関連会社であった Aprogen Inc. 株式の一部売却による売却益の計上はありましたが、コア営業利益が前年同期比で減益となったことに加え、前年同期にはSagent グループでの減損損失(16億99百万円)・持分法投資利益(14億31百万円)の計上があったことなどにより前年同期比10億22百万円の減益となりました。
親会社の所有者に帰属する四半期利益は、上記要因などから前年同期比13億82百万円の減益となりました。
なお、当社は、第1四半期連結会計期間より報告セグメント区分を変更しており、前年同期比較においては、前年同期の数値を変更後のセグメント区分に読み替えた数値を用いて比較しております。セグメント区分は、「日医工グループ」「Sagent グループ」の2つのセグメント区分としており、「Sagent グループ」は、Sagent Pharmaceuticals, Inc. (以下、Sagent)及びその連結子会社で構成され、「日医工グループ」は、「Sagent グループ」を除いた会社にて構成されております。
セグメント別の業績は次のとおりであります。なお、セグメント利益には「コア営業利益」を採用しております。
i.日医工グループ
日医工グループにおいては製品ラインアップの拡充を図っており、2019年4月に連結子会社としたエルメッドの付加価値型製品などに加え、バイオシミラーについても、2019年11月に、『エタネルセプトBS皮下注「日医工」』の販売を開始し、ベバシズマブバイオシミラーをmAbxience Research,S.L.(スペイン)から導入して2020年9月の国内承認申請に向けて準備を進めております。
また2019年11月には、メドピア株式会社(以下、メドピア)との業務提携に合意し、①メドピアが提供しているかかりつけ薬局化支援サービスである「kakari」を活用したかかりつけ薬局支援の共同事業展開、②お医者様・薬剤師様のコミュニティサイトである[Med Peer・ヤクメド]と連携したジェネリックマーケティングの展開、③コミュニティサイトを活用したジェネリック開発スキームの構築、について共同事業の展開を図っております。
加えて当社は、健康・生命に関わる企業として、社会・地域の課題解決に協力することを目的に自治体との連携を推進しており、新たに2019年11月に富山市、2019年12月に射水市、2020年1月に高岡市(いずれも富山県)と包括的連携協定を締結しております。
当第3四半期連結累計期間の日医工グループにおける業績は、エルメッド連結子会社化などによる増収やそれによる粗利増があったものの、2019年10月の薬価改定の影響による第3四半期会計期間での粗利率低下などにより、セグメント利益は67億46百万円(前年同期比20億32百万円減)となりました。
ⅱ.Sagent グループ
Sagent グループにおいては、製品供給ルートの安定的確保の一環として外注製品の自社グループ工場への内製化を図るべく、FDA認定工場であるSagent・ローリー工場及びOmega Laboratories Limited.・モントリオール工場での自社製造能力の拡充とそれに伴うコスト競争力・安定供給能力の強化、及び、グローバル水準の品質確保に向けた取り組みを進めております。
またSagentの子会社であるSterRx では、コンパウンド製剤の製品ラインアップの拡充を図りコンパウンドビジネスの拡大に向けた取り組みを進めております。
当第3四半期連結累計期間のSagent グループの業績は、第2四半期後半に投入した新製品の販売が好調なこともあり、第3四半期に入って売上・利益とも持ち直しつつあり、セグメント利益は3億円(前年同期比7億29百万円減)と黒字化いたしました。
② キャッシュ・フローの状況
当第3四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ73億43百万円減少し、347億49百万円となりました。
当第3四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況の詳細は以下のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、当第3四半期連結累計期間において147億63百万円の収入超過となりました。これは、棚卸資産の増加34億41百万円、関連会社株式売却益の計上17億62百万円の支出超過要因があった一方で、減価償却費及び償却費の計上86億23百万円、税引前四半期利益の計上78億32百万円、売上債権及びその他の債権の減少38億38百万円の収入超過要因があったことなどによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、当第3四半期連結累計期間において165億89百万円の支出超過となりました。これは、持分法適用関連会社Aprogen Inc. の株式の一部売却を行ったことにより、持分法で会計処理されている投資の売却による収入32億円の収入超過要因があった一方で、無形資産の取得による支出89億1百万円、エルメッドの発行済株式の66.6%を取得したことなどによる子会社の取得による支出63億41百万円、有形固定資産の取得による支出45億58百万円の支出超過要因があったことなどによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、当第3四半期連結累計期間において53億86百万円の支出超過となりました。これは、短期借入金の増加38億53百万円の収入超過要因があった一方で、長期借入金の返済による支出60億4百万円、配当金の支払19億6百万円、リース負債の返済による支出12億90百万円の支出超過要因があったことなどによるものであります。
③ 財政状態
当第3四半期連結会計期間末の資産につきましては、前連結会計年度末に比べ165億96百万円増加し、3,234億35百万円となりました。これは主に以下の要因によるものであります。
・持分法適用関連会社であったエルメッドの株式を追加取得し連結子会社化したことによる、持分法で会計処理されている投資の減少58億63百万円
・エルメッドの株式追加取得の支払対価として、現金及び現金同等物の減少113億22百万円
・エルメッドの連結子会社化により取得した資産として、現金及び現金同等物の増加54億89百万円、売上債権等の増加113億39百万円、棚卸資産の増加58億32百万円、無形資産の増加21億19百万円
・持分法適用関連会社Aprogen Inc. の株式の一部売却を行ったことによる現金及び現金同等物の増加32億円
・インフリキシマブの開発投資を行ったことによる無形資産の増加31億12百万円
負債につきましては、前連結会計年度末に比べ138億55百万円増加し、2,043億70百万円となりました。これは主に以下の要因によるものであります。
・エルメッドを連結子会社化したことによる、引き継いだ負債として、仕入債務等の増加100億51百万円
資本につきましては、前連結会計年度末に比べ27億40百万円増加し、1,190億64百万円となりました。これは主に以下の要因によるものであります。
・親会社の所有者に帰属する四半期利益の計上による利益剰余金の増加55億23百万円
・配当金の支払による利益剰余金の減少19億13百万円
(2) 経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等について重要な変更はありません。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
当社の株券等の大規模買付行為に関する対応方針(買収防衛策)について
Ⅰ. 当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針
当社は上場会社であるため、当社の株式等は、株主・投資家の皆様によって自由に取引できるものであります。従いまして、当社の株式等に対する大規模な買付行為につきましても、当社としては、原則としてこれを否定するものではありません。
大規模な買付行為の提案に応じるべきか否かの判断は、当社の経営を誰に委ねるべきかという問題に関連しますので、最終的には個々の株主の皆様の自由な意思によってなされるべきであると考えます。
しかしながら、近年、わが国の資本市場においては、買収内容を判断する為に必要な合理的な情報・期間や、企業買収の対象となる会社の経営陣との十分な協議や合意のプロセスを経ることなく、突如として一方的に株券等の大規模買付けを強行するといった動きが顕在化しつつあります。
もとより、当社は、このような敵対的な株券等の大規模買付けであっても、その具体的な条件・方法等によっては、必ずしも当社の企業価値ひいては株主共同の利益を著しく損なうとは限らないと考えておりますので、かかる買付け全てを一律に否定するものではありません。
しかし、一方的な株券等の大規模買付けの中には、株主の皆様に対して当該大規模買付けに関する十分な情報が提供されず株主の皆様に株式の売却を事実上強要するおそれがあるものや、株主の皆様が当該大規模買付けの条件・方法等の検討等を行ったり、当社取締役会が代替案の提案等を行うための十分な時間が確保されないものや、その他真摯に合理的な経営を行う意思が認められないものなど、当社の企業価値ひいては株主共同の利益を著しく損なう株券等の大規模買付けもないとはいえません。
当社といたしましては、当社の財務及び事業方針の決定を支配する者は、当社の企業理念、当社の企業価値の源泉及び当社のステークホルダーとの信頼関係を十分に理解した上で、当社の企業価値ひいては株主共同の利益を中長期的に確保・向上させることを真摯に目指す者でなければならないと考えております。
従いまして、上記のような企業価値ひいては株主共同の利益を著しく損なうおそれのある株券等の大規模買付提案または、これに類似する行為を行う者は、当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者として不適切であると考えます。
Ⅱ. 基本方針の実現に資する取組み
当社は、企業価値を安定的かつ持続的に向上させていくことこそが、株主共同の利益の向上のために最優先されるべき課題であると考え、下記1の第8次中期経営計画「NEXUS∞」による企業価値向上への取組み、下記2のコーポレート・ガバナンスに関する基本的な考え方とそれに基づくコーポレート・ガバナンスの充実のための取組みをはじめとした様々な株主共同の利益を向上させるための取組みを行ってまいりました。
これらの取組みは、当社の企業価値ひいては株主共同の利益を向上させ、それを当社の株式の価値に適正に反映させていくことになり、ひいては当社の企業価値、株主共同の利益を著しく損なうおそれのある大規模な買付行為が困難になるとともに、上記Ⅰの会社の支配に関する基本方針にも資するものであると考えております。
1.第8次中期経営計画「NEXUS∞」による企業価値向上への取組み
当社は、2019年5月に第8次中期経営計画「NEXUS∞」(以下「本中期経営計画」といいます。)(2020年3月期~2022年3月期)を策定し、『無限大の連繋力で今を超える』をテーマとして3つのシナジー(「領域/地域」「コスト」「人財」)を最大化し、「事業領域のさらなる深化/進化」「徹底したオペレーション最適化の追求」「グローバル水準の品質確保、競争力強化」「ESG活動を基盤としたライフサイエンス企業としての信頼確保」の4つの基本戦略を掲げ、実行しております。
当社経営陣は、中長期的な視点に立ち、ジェネリック医薬品メーカーのプロフェッショナルとしてこれらの課題にスピーディに対応し、本中期経営計画を達成していくことによって、当社グループの企業価値ひいては株主共同の利益をさらに拡大できるよう最善の努力を尽くしてまいる所存です。
2.コーポレート・ガバナンスに関する基本的な考え方とそれに基づくコーポレート・ガバナンスの充実のための取組み
当社は、上記Ⅰ基本方針の実現に資する取組みとして、上記1の取組みに加え、当社グループのコーポレート・ガバナンス体制の構築を進めております。
当社は、法令遵守を徹底し、経営の透明性、企業倫理の意識を高め、的確な意思決定と迅速な業務執行を行っていくことが、コーポレート・ガバナンスの基本であり、その充実・強化が経営上の重要課題であると認識しています。
具体的な取組みといたしましては、株主に対する取締役の責任を明確化するため、その任期を1年としています。また、社外取締役及び社外監査役の選任や東京証券取引所の定めに基づく独立役員の届出を行うなど客観性及び透明性の高い、公正な経営監視体制の確立に努めております。さらに、当社は会社法及び会社法施行規則に基づき、取締役の職務執行が法令及び定款に適合する為の体制並びにその他株式会社の業務の適正を確保するために必要なものとして法務省令で定める体制である内部統制システムについて内部統制委員会を設置し整備しております。
今後とも、法令遵守を基本とした上で、社会の要求や各種リスクを的確に把握し、経営効率を高め、競争力を強化し、市場動向に果敢に挑戦できるための最適な意思決定の仕組みについて絶えず見直しを図り、迅速に対応していくことが当社グループにとって最良のコーポレート・ガバナンス確立の道であると認識し取り組んでまいります。
Ⅲ. 会社の支配に関する基本方針に照らして不適切な者によって当社の財務及び事業の方針が決定されることを防止するための取組み
当社は、2017年6月16日開催の当社第53期定時株主総会において、当社の企業価値ひいては株主共同の利益を確保・向上させるための取組みとして、当社に対する濫用的な買収等を未然に防止するため「当社の株券等の大規模買付行為に関する対応方針(買収防衛策)」(以下「本プラン」といいます。)を、株主の皆様のご承認をいただき、同日付でこれを導入しております。
本プランは、当社の企業価値ひいては株主共同の利益の確保・向上の観点から、大規模買付行為の条件・方法を変更・改善させる必要があると判断する場合には、大規模買付行為の条件・方法について大規模買付者と交渉するとともに、代替案の提案等を行う必要もあると考えておりますので、そのための必要時間を十分に確保できるための手続きを定めています。
本プランにおいては、次の1若しくは2に該当する行為またはこれらに類似する行為(但し、当社取締役会が予め承認したものを除きます。このような行為を以下「大規模買付行為」といい、大規模買付行為を行いまたは行おうとする者を以下「大規模買付者」といいます。)がなされ、またはなされようとする場合には、本プランに基づく対抗措置が発動されることがあります。
1.当社が発行者である株券等について、保有者の株券等保有割合の合計が20%以上となる買付け
2.当社が発行者である株券等について、公開買付けに係る株券等の株券等所有割合及びその特別関係者の株券等所有割合の合計が20%以上となる公開買付け
対抗措置を発動した場合、株主の皆様が保有する株式1株につき新株予約権1個の割合で無償で新株予約権を割り当て、本新株予約権1個当たりの目的である株式の数は1株を上限として当社取締役会が本新株予約権無償割当決議において別途定める数とします。
本プランの詳細については、下記の当社のウェブサイトをご参照ください。
https://www.nichiiko.co.jp/company/press/files/4541_20170510_03.pdf(2017年5月10日付プレスリリース「当社の株券等の大規模買付行為に関する対応方針(買収防衛策)について」)
Ⅳ. 本プランに対する当社取締役会の判断及び理由
当社の取締役会は、本プランの設計に関し、以下の事項を考慮し織り込むことにより、本プランが基本方針に従い、当社の株主共同の利益を損なうものではなく、当社の会社役員の地位の維持を目的とするものではないと判断しています。
1.株主意思を重視するものであること
当社は、本プランについての株主の皆様のご意見を反映するため、2017年6月16日開催の当社第53期定時株主総会において出席株主の皆様の議決権の過半数のご賛同を得て可決されて本プランを導入いたしました。また、本プランの有効期間は、2020年に開催される当社定時株主総会の終結時まででありますが、その有効期間の満了前であっても、①当社株主総会において本プランを廃止する旨の議案が承認された場合または②当社取締役会において本プランを廃止する旨の決議が行われた場合には、本プランはその時点で廃止とするものであり、株主の皆様のご意見が十分反映される仕組みとなっています。
2.デッドハンド型及びスローハンド型買収防衛策ではないこと
本プランは、当社株主総会で選任された取締役で構成された当社取締役会により、いつでも廃止できるものとされております。従いまして、本プランはデッドハンド型買収防衛策(取締役会の構成員の過半数を交替させても、なお発動を阻止できない買収防衛策)ではありません。
また、当社取締役の任期は1年であり、当社は取締役の期差任期制を採用していないため、本プランはスローハンド型買収防衛策(取締役会の構成員の交替を一度に行うことができないため、その発動を阻止するために時間を要する買収防衛策)ではありません。
3.買収防衛策に関する指針の要件を完全に充足していること
本プランは、経済産業省及び法務省が2005年5月27日に公表した「企業価値・株主共同の利益の確保または向上のための買収防衛策に関する指針」の定める三原則(①企業価値・株主共同の利益の確保・向上の原則、②事前開示・株主意思の原則、③必要性・相当性確保の原則)を完全に充足しています。
また、当社取締役会が大規模買付者に対して提供を求める情報を合理的に決定する旨を明示し、当社取締役会が対抗措置を発動することができる場合につき、当該大規模買付行為が一定の類型に形式的に該当するだけでは足りず、それによって、当社の企業価値・株主共同の利益を著しく損なうものと明白に認められることが必要である旨を明示する等、企業価値研究会が2008年6月30日に公表した「近時の諸環境の変化を踏まえた買収防衛策の在り方」その他昨今の買収防衛策に関する議論等を踏まえた内容となっております。
さらに、本プランは、東京証券取引所の定める買収防衛策の導入に係る諸規則等の趣旨に合致するものです。
4.当社の企業価値ひいては株主共同の利益の確保または向上の目的をもって導入されていること
本プランは、当社の企業価値ひいては株主共同の利益を確保しまたは向上させることを目的として、大規模買付者に対して、当該大規模買付者が実施しようとする大規模買付行為に関する必要な情報の事前提供及びその内容の評価・検討等に必要な期間の確保を求めるために導入されるものです。
5.合理的且つ客観的な対抗措置発動要件の設定
本プランは、合理的且つ客観的な要件が充足されない限りは、対抗措置が発動されないように設定されており、また一定の対抗措置を講じるか否かについての当社取締役会の判断をはじめ本プランの合理性及び公正性を確保するために、当社取締役会から独立した組織として、独立委員会を設置するなど、当社取締役会による恣意的な本プランの運用ないし対抗措置の発動を防止するための仕組みが確保されています。
(4) 研究開発活動
当第3四半期連結累計期間において、当社グループ(当社及び連結子会社)の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
なお、当第3四半期連結累計期間に無形資産に計上された開発費を含む当第3四半期連結累計期間の研究開発費の金額は、106億39百万円(対売上収益比率7.5%)であります。
(1) 業績の状況
① 業績
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、企業収益や雇用・所得環境には緩やかな改善が見られますが、1月初旬には一部合意がなされたものの依然米中貿易摩擦等による影響が懸念されております。
後発医薬品業界におきましては、2019年7~9月の後発医薬品使用割合は76.9%(日本ジェネリック製薬協会:ジェネリック医薬品シェア分析結果)となり、政府目標である「後発医薬品使用割合80%」に向けて着実に伸長しております。一方で、2019年10月には消費税率引き上げに伴う薬価改定が実施され、さらには、これまで概ね2年に一度実施されていた薬価改定が2020年4月以降、毎年改定となる予定で、後発医薬品業界には一層の収益力強化が求められる環境となってまいります。
このような状況下で当社は、2019年5月に第8次中期経営計画「NEXUS∞」(2020年3月期~2022年3月期)を策定し、グローバル総合ジェネリックメーカーへさらなる進化を遂げるべく、『事業領域のさらなる深化/進化』『徹底したオペレーション最適化の追求』『グローバル水準の品質確保、競争力強化』『ESG活動を基盤としたライフサイエンス企業としての信頼確保』の4つの基本戦略の取り組みを進めております。
| (単位:百万円) | 2019年3月期 第3四半期 | 2020年3月期 第3四半期 | 増減 |
| 売上収益 | 127,224 | 142,162 | +14,937 |
| コア営業利益 | 9,808 | 7,046 | ▲2,762 |
| 税引前四半期利益 | 8,855 | 7,832 | ▲1,022 |
| 親会社の所有者に帰属する四半期利益 | 6,905 | 5,523 | ▲1,382 |
| 希薄化後1株当たり四半期利益 | 116.77 | 86.21 | ▲30.56 |
※ 当社グループでは、経常的な収益性を示す指標として「コア営業利益」を採用しております。「コア営業利益」は営業利益から非経常的な要因による損益を除いて算出しております。
売上収益は、Sagent グループにおいて減収となり、日医工グループでも薬価改定の影響がありましたが、エルメッド株式会社(以下、エルメッド)の連結子会社化による売上増加などにより前年同期比149億37百万円の増収となりました。
コア営業利益は、日医工グループでの増収による粗利増要因があったものの、2019年10月の薬価改定影響による第3四半期会計期間での粗利率の低下・Sagent グループでの減収等の減益要因が上回り、前年同期比27億62百万円の減益となりました。
税引前四半期利益は、持分法適用関連会社であった Aprogen Inc. 株式の一部売却による売却益の計上はありましたが、コア営業利益が前年同期比で減益となったことに加え、前年同期にはSagent グループでの減損損失(16億99百万円)・持分法投資利益(14億31百万円)の計上があったことなどにより前年同期比10億22百万円の減益となりました。
親会社の所有者に帰属する四半期利益は、上記要因などから前年同期比13億82百万円の減益となりました。
なお、当社は、第1四半期連結会計期間より報告セグメント区分を変更しており、前年同期比較においては、前年同期の数値を変更後のセグメント区分に読み替えた数値を用いて比較しております。セグメント区分は、「日医工グループ」「Sagent グループ」の2つのセグメント区分としており、「Sagent グループ」は、Sagent Pharmaceuticals, Inc. (以下、Sagent)及びその連結子会社で構成され、「日医工グループ」は、「Sagent グループ」を除いた会社にて構成されております。
セグメント別の業績は次のとおりであります。なお、セグメント利益には「コア営業利益」を採用しております。
| (単位:百万円) | 日医工グループ | Sagentグループ | ||||
| 2019年3月期第3四半期 | 2020年3月期第3四半期 | 増減 | 2019年3月期第3四半期 | 2020年3月期第3四半期 | 増減 | |
| 売上収益 | 99,229 | 117,929 | +18,700 | 27,994 | 24,232 | ▲3,762 |
| コア営業利益 | 8,778 | 6,746 | ▲2,032 | 1,030 | 300 | ▲729 |
i.日医工グループ
日医工グループにおいては製品ラインアップの拡充を図っており、2019年4月に連結子会社としたエルメッドの付加価値型製品などに加え、バイオシミラーについても、2019年11月に、『エタネルセプトBS皮下注「日医工」』の販売を開始し、ベバシズマブバイオシミラーをmAbxience Research,S.L.(スペイン)から導入して2020年9月の国内承認申請に向けて準備を進めております。
また2019年11月には、メドピア株式会社(以下、メドピア)との業務提携に合意し、①メドピアが提供しているかかりつけ薬局化支援サービスである「kakari」を活用したかかりつけ薬局支援の共同事業展開、②お医者様・薬剤師様のコミュニティサイトである[Med Peer・ヤクメド]と連携したジェネリックマーケティングの展開、③コミュニティサイトを活用したジェネリック開発スキームの構築、について共同事業の展開を図っております。
加えて当社は、健康・生命に関わる企業として、社会・地域の課題解決に協力することを目的に自治体との連携を推進しており、新たに2019年11月に富山市、2019年12月に射水市、2020年1月に高岡市(いずれも富山県)と包括的連携協定を締結しております。
当第3四半期連結累計期間の日医工グループにおける業績は、エルメッド連結子会社化などによる増収やそれによる粗利増があったものの、2019年10月の薬価改定の影響による第3四半期会計期間での粗利率低下などにより、セグメント利益は67億46百万円(前年同期比20億32百万円減)となりました。
ⅱ.Sagent グループ
Sagent グループにおいては、製品供給ルートの安定的確保の一環として外注製品の自社グループ工場への内製化を図るべく、FDA認定工場であるSagent・ローリー工場及びOmega Laboratories Limited.・モントリオール工場での自社製造能力の拡充とそれに伴うコスト競争力・安定供給能力の強化、及び、グローバル水準の品質確保に向けた取り組みを進めております。
またSagentの子会社であるSterRx では、コンパウンド製剤の製品ラインアップの拡充を図りコンパウンドビジネスの拡大に向けた取り組みを進めております。
当第3四半期連結累計期間のSagent グループの業績は、第2四半期後半に投入した新製品の販売が好調なこともあり、第3四半期に入って売上・利益とも持ち直しつつあり、セグメント利益は3億円(前年同期比7億29百万円減)と黒字化いたしました。
② キャッシュ・フローの状況
| 前第3四半期 連結累計期間 (百万円) | 当第3四半期 連結累計期間 (百万円) | 増減額 (百万円) | |
| 現金及び現金同等物の期首残高 | 18,529 | 42,093 | +23,564 |
| 営業活動によるキャッシュ・フロー | 16,979 | 14,763 | △2,216 |
| 投資活動によるキャッシュ・フロー | △16,868 | △16,589 | +279 |
| 財務活動によるキャッシュ・フロー | 6,716 | △5,386 | △12,103 |
| 現金及び現金同等物に係る換算差額 | △116 | △131 | △14 |
| 現金及び現金同等物の増減額 | 6,710 | △7,343 | △14,053 |
| 現金及び現金同等物の四半期末残高 | 25,239 | 34,749 | +9,510 |
当第3四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ73億43百万円減少し、347億49百万円となりました。
当第3四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況の詳細は以下のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、当第3四半期連結累計期間において147億63百万円の収入超過となりました。これは、棚卸資産の増加34億41百万円、関連会社株式売却益の計上17億62百万円の支出超過要因があった一方で、減価償却費及び償却費の計上86億23百万円、税引前四半期利益の計上78億32百万円、売上債権及びその他の債権の減少38億38百万円の収入超過要因があったことなどによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、当第3四半期連結累計期間において165億89百万円の支出超過となりました。これは、持分法適用関連会社Aprogen Inc. の株式の一部売却を行ったことにより、持分法で会計処理されている投資の売却による収入32億円の収入超過要因があった一方で、無形資産の取得による支出89億1百万円、エルメッドの発行済株式の66.6%を取得したことなどによる子会社の取得による支出63億41百万円、有形固定資産の取得による支出45億58百万円の支出超過要因があったことなどによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、当第3四半期連結累計期間において53億86百万円の支出超過となりました。これは、短期借入金の増加38億53百万円の収入超過要因があった一方で、長期借入金の返済による支出60億4百万円、配当金の支払19億6百万円、リース負債の返済による支出12億90百万円の支出超過要因があったことなどによるものであります。
③ 財政状態
当第3四半期連結会計期間末の資産につきましては、前連結会計年度末に比べ165億96百万円増加し、3,234億35百万円となりました。これは主に以下の要因によるものであります。
・持分法適用関連会社であったエルメッドの株式を追加取得し連結子会社化したことによる、持分法で会計処理されている投資の減少58億63百万円
・エルメッドの株式追加取得の支払対価として、現金及び現金同等物の減少113億22百万円
・エルメッドの連結子会社化により取得した資産として、現金及び現金同等物の増加54億89百万円、売上債権等の増加113億39百万円、棚卸資産の増加58億32百万円、無形資産の増加21億19百万円
・持分法適用関連会社Aprogen Inc. の株式の一部売却を行ったことによる現金及び現金同等物の増加32億円
・インフリキシマブの開発投資を行ったことによる無形資産の増加31億12百万円
負債につきましては、前連結会計年度末に比べ138億55百万円増加し、2,043億70百万円となりました。これは主に以下の要因によるものであります。
・エルメッドを連結子会社化したことによる、引き継いだ負債として、仕入債務等の増加100億51百万円
資本につきましては、前連結会計年度末に比べ27億40百万円増加し、1,190億64百万円となりました。これは主に以下の要因によるものであります。
・親会社の所有者に帰属する四半期利益の計上による利益剰余金の増加55億23百万円
・配当金の支払による利益剰余金の減少19億13百万円
(2) 経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等について重要な変更はありません。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
当社の株券等の大規模買付行為に関する対応方針(買収防衛策)について
Ⅰ. 当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針
当社は上場会社であるため、当社の株式等は、株主・投資家の皆様によって自由に取引できるものであります。従いまして、当社の株式等に対する大規模な買付行為につきましても、当社としては、原則としてこれを否定するものではありません。
大規模な買付行為の提案に応じるべきか否かの判断は、当社の経営を誰に委ねるべきかという問題に関連しますので、最終的には個々の株主の皆様の自由な意思によってなされるべきであると考えます。
しかしながら、近年、わが国の資本市場においては、買収内容を判断する為に必要な合理的な情報・期間や、企業買収の対象となる会社の経営陣との十分な協議や合意のプロセスを経ることなく、突如として一方的に株券等の大規模買付けを強行するといった動きが顕在化しつつあります。
もとより、当社は、このような敵対的な株券等の大規模買付けであっても、その具体的な条件・方法等によっては、必ずしも当社の企業価値ひいては株主共同の利益を著しく損なうとは限らないと考えておりますので、かかる買付け全てを一律に否定するものではありません。
しかし、一方的な株券等の大規模買付けの中には、株主の皆様に対して当該大規模買付けに関する十分な情報が提供されず株主の皆様に株式の売却を事実上強要するおそれがあるものや、株主の皆様が当該大規模買付けの条件・方法等の検討等を行ったり、当社取締役会が代替案の提案等を行うための十分な時間が確保されないものや、その他真摯に合理的な経営を行う意思が認められないものなど、当社の企業価値ひいては株主共同の利益を著しく損なう株券等の大規模買付けもないとはいえません。
当社といたしましては、当社の財務及び事業方針の決定を支配する者は、当社の企業理念、当社の企業価値の源泉及び当社のステークホルダーとの信頼関係を十分に理解した上で、当社の企業価値ひいては株主共同の利益を中長期的に確保・向上させることを真摯に目指す者でなければならないと考えております。
従いまして、上記のような企業価値ひいては株主共同の利益を著しく損なうおそれのある株券等の大規模買付提案または、これに類似する行為を行う者は、当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者として不適切であると考えます。
Ⅱ. 基本方針の実現に資する取組み
当社は、企業価値を安定的かつ持続的に向上させていくことこそが、株主共同の利益の向上のために最優先されるべき課題であると考え、下記1の第8次中期経営計画「NEXUS∞」による企業価値向上への取組み、下記2のコーポレート・ガバナンスに関する基本的な考え方とそれに基づくコーポレート・ガバナンスの充実のための取組みをはじめとした様々な株主共同の利益を向上させるための取組みを行ってまいりました。
これらの取組みは、当社の企業価値ひいては株主共同の利益を向上させ、それを当社の株式の価値に適正に反映させていくことになり、ひいては当社の企業価値、株主共同の利益を著しく損なうおそれのある大規模な買付行為が困難になるとともに、上記Ⅰの会社の支配に関する基本方針にも資するものであると考えております。
1.第8次中期経営計画「NEXUS∞」による企業価値向上への取組み
当社は、2019年5月に第8次中期経営計画「NEXUS∞」(以下「本中期経営計画」といいます。)(2020年3月期~2022年3月期)を策定し、『無限大の連繋力で今を超える』をテーマとして3つのシナジー(「領域/地域」「コスト」「人財」)を最大化し、「事業領域のさらなる深化/進化」「徹底したオペレーション最適化の追求」「グローバル水準の品質確保、競争力強化」「ESG活動を基盤としたライフサイエンス企業としての信頼確保」の4つの基本戦略を掲げ、実行しております。
当社経営陣は、中長期的な視点に立ち、ジェネリック医薬品メーカーのプロフェッショナルとしてこれらの課題にスピーディに対応し、本中期経営計画を達成していくことによって、当社グループの企業価値ひいては株主共同の利益をさらに拡大できるよう最善の努力を尽くしてまいる所存です。
2.コーポレート・ガバナンスに関する基本的な考え方とそれに基づくコーポレート・ガバナンスの充実のための取組み
当社は、上記Ⅰ基本方針の実現に資する取組みとして、上記1の取組みに加え、当社グループのコーポレート・ガバナンス体制の構築を進めております。
当社は、法令遵守を徹底し、経営の透明性、企業倫理の意識を高め、的確な意思決定と迅速な業務執行を行っていくことが、コーポレート・ガバナンスの基本であり、その充実・強化が経営上の重要課題であると認識しています。
具体的な取組みといたしましては、株主に対する取締役の責任を明確化するため、その任期を1年としています。また、社外取締役及び社外監査役の選任や東京証券取引所の定めに基づく独立役員の届出を行うなど客観性及び透明性の高い、公正な経営監視体制の確立に努めております。さらに、当社は会社法及び会社法施行規則に基づき、取締役の職務執行が法令及び定款に適合する為の体制並びにその他株式会社の業務の適正を確保するために必要なものとして法務省令で定める体制である内部統制システムについて内部統制委員会を設置し整備しております。
今後とも、法令遵守を基本とした上で、社会の要求や各種リスクを的確に把握し、経営効率を高め、競争力を強化し、市場動向に果敢に挑戦できるための最適な意思決定の仕組みについて絶えず見直しを図り、迅速に対応していくことが当社グループにとって最良のコーポレート・ガバナンス確立の道であると認識し取り組んでまいります。
Ⅲ. 会社の支配に関する基本方針に照らして不適切な者によって当社の財務及び事業の方針が決定されることを防止するための取組み
当社は、2017年6月16日開催の当社第53期定時株主総会において、当社の企業価値ひいては株主共同の利益を確保・向上させるための取組みとして、当社に対する濫用的な買収等を未然に防止するため「当社の株券等の大規模買付行為に関する対応方針(買収防衛策)」(以下「本プラン」といいます。)を、株主の皆様のご承認をいただき、同日付でこれを導入しております。
本プランは、当社の企業価値ひいては株主共同の利益の確保・向上の観点から、大規模買付行為の条件・方法を変更・改善させる必要があると判断する場合には、大規模買付行為の条件・方法について大規模買付者と交渉するとともに、代替案の提案等を行う必要もあると考えておりますので、そのための必要時間を十分に確保できるための手続きを定めています。
本プランにおいては、次の1若しくは2に該当する行為またはこれらに類似する行為(但し、当社取締役会が予め承認したものを除きます。このような行為を以下「大規模買付行為」といい、大規模買付行為を行いまたは行おうとする者を以下「大規模買付者」といいます。)がなされ、またはなされようとする場合には、本プランに基づく対抗措置が発動されることがあります。
1.当社が発行者である株券等について、保有者の株券等保有割合の合計が20%以上となる買付け
2.当社が発行者である株券等について、公開買付けに係る株券等の株券等所有割合及びその特別関係者の株券等所有割合の合計が20%以上となる公開買付け
対抗措置を発動した場合、株主の皆様が保有する株式1株につき新株予約権1個の割合で無償で新株予約権を割り当て、本新株予約権1個当たりの目的である株式の数は1株を上限として当社取締役会が本新株予約権無償割当決議において別途定める数とします。
本プランの詳細については、下記の当社のウェブサイトをご参照ください。
https://www.nichiiko.co.jp/company/press/files/4541_20170510_03.pdf(2017年5月10日付プレスリリース「当社の株券等の大規模買付行為に関する対応方針(買収防衛策)について」)
Ⅳ. 本プランに対する当社取締役会の判断及び理由
当社の取締役会は、本プランの設計に関し、以下の事項を考慮し織り込むことにより、本プランが基本方針に従い、当社の株主共同の利益を損なうものではなく、当社の会社役員の地位の維持を目的とするものではないと判断しています。
1.株主意思を重視するものであること
当社は、本プランについての株主の皆様のご意見を反映するため、2017年6月16日開催の当社第53期定時株主総会において出席株主の皆様の議決権の過半数のご賛同を得て可決されて本プランを導入いたしました。また、本プランの有効期間は、2020年に開催される当社定時株主総会の終結時まででありますが、その有効期間の満了前であっても、①当社株主総会において本プランを廃止する旨の議案が承認された場合または②当社取締役会において本プランを廃止する旨の決議が行われた場合には、本プランはその時点で廃止とするものであり、株主の皆様のご意見が十分反映される仕組みとなっています。
2.デッドハンド型及びスローハンド型買収防衛策ではないこと
本プランは、当社株主総会で選任された取締役で構成された当社取締役会により、いつでも廃止できるものとされております。従いまして、本プランはデッドハンド型買収防衛策(取締役会の構成員の過半数を交替させても、なお発動を阻止できない買収防衛策)ではありません。
また、当社取締役の任期は1年であり、当社は取締役の期差任期制を採用していないため、本プランはスローハンド型買収防衛策(取締役会の構成員の交替を一度に行うことができないため、その発動を阻止するために時間を要する買収防衛策)ではありません。
3.買収防衛策に関する指針の要件を完全に充足していること
本プランは、経済産業省及び法務省が2005年5月27日に公表した「企業価値・株主共同の利益の確保または向上のための買収防衛策に関する指針」の定める三原則(①企業価値・株主共同の利益の確保・向上の原則、②事前開示・株主意思の原則、③必要性・相当性確保の原則)を完全に充足しています。
また、当社取締役会が大規模買付者に対して提供を求める情報を合理的に決定する旨を明示し、当社取締役会が対抗措置を発動することができる場合につき、当該大規模買付行為が一定の類型に形式的に該当するだけでは足りず、それによって、当社の企業価値・株主共同の利益を著しく損なうものと明白に認められることが必要である旨を明示する等、企業価値研究会が2008年6月30日に公表した「近時の諸環境の変化を踏まえた買収防衛策の在り方」その他昨今の買収防衛策に関する議論等を踏まえた内容となっております。
さらに、本プランは、東京証券取引所の定める買収防衛策の導入に係る諸規則等の趣旨に合致するものです。
4.当社の企業価値ひいては株主共同の利益の確保または向上の目的をもって導入されていること
本プランは、当社の企業価値ひいては株主共同の利益を確保しまたは向上させることを目的として、大規模買付者に対して、当該大規模買付者が実施しようとする大規模買付行為に関する必要な情報の事前提供及びその内容の評価・検討等に必要な期間の確保を求めるために導入されるものです。
5.合理的且つ客観的な対抗措置発動要件の設定
本プランは、合理的且つ客観的な要件が充足されない限りは、対抗措置が発動されないように設定されており、また一定の対抗措置を講じるか否かについての当社取締役会の判断をはじめ本プランの合理性及び公正性を確保するために、当社取締役会から独立した組織として、独立委員会を設置するなど、当社取締役会による恣意的な本プランの運用ないし対抗措置の発動を防止するための仕組みが確保されています。
(4) 研究開発活動
当第3四半期連結累計期間において、当社グループ(当社及び連結子会社)の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
なお、当第3四半期連結累計期間に無形資産に計上された開発費を含む当第3四半期連結累計期間の研究開発費の金額は、106億39百万円(対売上収益比率7.5%)であります。