有価証券報告書-第56期(平成31年4月1日-令和2年3月31日)
(1) 業績等の概要
① 業績
当連結会計年度におけるわが国経済は、緩やかながら企業収益や雇用・所得環境の改善が見られていたものの、
2020年初頭からの新型コロナウイルスの急激な世界的感染拡大が雇用や投資、消費活動に大きな影響を与え、景気の減速懸念が高まる状況となっております。
後発医薬品業界におきましては、政府目標である「後発医薬品使用割合80%」の実現に向けた各種後発医薬品使用促進策が講じられ、2019年10~12月の後発医薬品使用割合は77.1%(日本ジェネリック製薬協会:ジェネリック医薬品シェア分析結果)まで高まってきております。一方で、2019年10月、2020年4月と短期間に薬価改定が2度実施され(2019年10月は消費税率引き上げに伴う改定)、さらに、今後は、これまで概ね2年に一度であった薬価改定が毎年実施されることとなっており、後発医薬品業界においては一層の収益力強化が求められる状況となっております。
このような状況下で当社は、2019年5月に第8次中期経営計画「NEXUS∞」(2020年3月期~2022年3月期)を策定し、グローバル総合ジェネリックメーカーへさらなる進化を遂げるべく『事業領域のさらなる深化/進化』『徹底したオペレーション最適化の追求』『グローバル水準の品質確保、競争力強化』『ESG活動を基盤としたライフサイエンス企業としての信頼確保』の4つの基本戦略の取り組みを進めております。
また、当社グループでは、経常的な収益性を示す指標として「コア営業利益」(IFRS)を採用しており、当連結会計年度の業績は次のとおりとなりました。なお、「コア営業利益」は営業利益から非経常的な要因による損益を除いて算出しています。
なお、これまでのところ、新型コロナウイルス感染拡大による業績への影響は顕在化しておりません。
売上収益は、日医工グループにおいて薬価改定の影響を受けたものの、エルメッド株式会社(以下、エルメッド)の連結子会社化による売上増加などにより、前年同期比234億83百万円の増収となりました。
コア営業利益は、増収による粗利増要因があったものの、薬価改定影響による粗利率の低下やSagent グループでの研究開発費増等の要因により、前年同期比53億円の減益となりました。
税引前利益は、持分法適用関連会社であったAprogen Inc. 株式の一部売却による売却益の計上(36億11百万円)
や、同じくAprogen Inc. 株式の公正価値評価による評価益の計上(23億89百万円)はありましたが、コア営業利益が前年同期比減益であったことや、トラスツズマブバイオシミラー開発中止および開発データ譲渡に伴う譲渡損失の計上(14億64百万円)、Sagent グループでの減損損失の計上(19億47百万円)、2020年4月の自主回収に伴う回収費用等の引当(15億80百万円)があったことなどにより、前年同期比15億6百万円の減益となりました。
親会社の所有者に帰属する当期利益は上記要因などから前年同期比17億30百万円の減益となりました。
なお当社は、当連結会計年度より報告セグメント区分を変更しており、前年同期比較においては前年同期の数値を変更後のセグメント区分に読み替えた数値を用いて比較しております。セグメント区分は、「日医工グループ」
「Sagent グループ」の2つのセグメント区分としており、「Sagent グループ」は、Sagent Pharmaceuticals,Inc.
(以下、Sagent)及びその連結子会社で構成され、「日医工グループ」は、「Sagent グループ」を除いた会社にて構成されております。
セグメント別の業績は次のとおりであります。なお、セグメント利益には「コア営業利益」を採用しており、売上収益からも非経常的な要因は除外しております。
ⅰ.日医工グループ
日医工グループにおいては、2019年4月にエルメッドを連結子会社とし、エルメッドの付加価値型製品をラインアップに加えるとともに、エーザイ株式会社(以下、エーザイ)との間で、当社製品の共同販促、及び、エーザイが取り組みを進めている統合パッケージ戦略における協業を開始しております。2019年9月には、エーザイとの間で、中国におけるジェネリック医薬品事業に関する包括提携契約を締結し、世界2位の市場規模を有する中国市場参入に向けた準備作業を進めております。
2019年11月には、お医者様専用のコミュニティサイト「MedPeer」、薬剤師様専用のコミュニティサイト「ヤクメド」を運営するメドピア株式会社(以下、メドピア)と業務提携し、メドピアのコミュニティサイトと当社のオウンドサイトを連携させた新しいジェネリック医薬品のデジタルマーケティング展開を目指した活動を行っております。
バイオシミラーにつきましては、2019年11月には、当社として2製品目となる『エタネルセプトBS皮下注「日医工」』の販売を開始するとともに、ベバシズマブバイオシミラーをmAbxience Research,S.L. からの導入により2020年9月に国内承認申請すべく準備を進めております。
また当社はこれまでに10自治体と連携協定を締結し、健康・生命に関わる企業として、当社が培ってきた知見・ノウハウを活かして、社会・地域の課題解決に向けた取り組みを進めております。
当連結会計年度の日医工グループにおける業績は、エルメッド連結子会社化などによる増収や粗利増があったものの、2019年10月の薬価改定の影響による粗利率の低下などにより、セグメント利益は69億80百万円(前年同期比47億64百万円減)となりました。
ⅱ.Sagent グループ
Sagent グループにおいては、2019年9月に、Sagent の連結子会社であるOmega Laboratories Limited のモントリオール工場が当社グループでは2番目となるFDA認定を取得し、同じくFDA認定工場であるSagent ・ローリー工場とともに、自社製造能力の拡充とそれに伴うコスト競争力・安定供給能力の強化、及び、グローバル水準の品質確保に向けた取り組みを進めております。
バイオシミラーについては引き続きインフリキシマブBSの米国での上市を目指し承認申請作業を進めております。
また、Sagent の連結子会社であるSterRx では、コンパウンド製剤のラインアップ拡充を図り、コンパウンドビジネスの拡大に向けた取り組みを進めております。
当連結会計年度のSagent グループの業績は、第2四半期後半に投入した新製品の販売が好調であることや、新型コロナウイルス関連製品の販売増などで年度前半での一部製品における製造委託先からの製品供給が滞ったことによる影響の過半をカバーし、セグメント利益は10億40百万円(前年同期比5億35百万円減)となりました。
② キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ8億50百万円増加し、429億44百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況の詳細は以下のとおりであります。
営業活動によるキャッシュ・フローは、当連結会計年度において184億50百万円の収入超過となりました。これは主に以下の要因によるものであります。
投資活動によるキャッシュ・フローは、当連結会計年度において182億28百万円の支出超過となりました。これは主に以下の要因によるものであります。
財務活動によるキャッシュ・フローは、当連結会計年度において10億2百万円の収入超過となりました。これは主に以下の要因によるものであります。
③ 財政状態
当連結会計年度末の資産につきましては、前連結会計年度末に比べ299億80百万円増加し、3,368億19百万円となりました。これは主に以下の要因によるものであります。
当連結会計年度末の負債につきましては、前連結会計年度末に比べ291億34百万円増加し、2,196億48百万円となりました。これは主に以下の要因によるものであります。
当連結会計年度末の資本につきましては、前連結会計年度末に比べ8億46百万円増加し、1,171億70百万円となりました。
④ 生産、受注及び販売の実績
a. 生産実績
当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注)1.金額は、販売価格に換算しております。
2.上記の金額に消費税等は含まれておりません。
3.セグメント間の取引については、相殺消去しております。
b. 商品仕入実績
当連結会計年度における商品仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注)1.金額は、仕入価格によっております。
2.上記の金額に消費税等は含まれておりません。
3.セグメント間の取引については、相殺消去しております。
c. 受注実績
当社グループ(当社及び連結子会社)では、主に販売計画に基づいた生産計画により生産しております。
製剤の一部において受注生産を行っていますが、受注額に重要性はありません。
d. 販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
当連結会計年度における販売実績を販売ルート別に示すと、次のとおりであります。
主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合は、次のとおりであります。
(注)1.上記の金額に消費税等は含まれておりません。
2.セグメント間の取引については相殺消去しております。
3.上記の金額から非経常的な要因は除外しております。
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は以下のとおりであります。
文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
① 重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、「連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則」第93条の規定によりIFRSに準拠して作成しております。この連結財務諸表の作成に当たって、必要と思われる見積りは、合理的な基準に基づいて実施しております。
なお、当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針及び見積りにつきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1) 連結財務諸表 連結財務諸表注記 2.作成の基礎 (4) 会計上の判断、見積り及び仮定 及び、3.重要な会計方針」に記載しております。
② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
当社グループの当連結会計年度の経営成績等は次のとおりであります。
a.経営成績などの分析
<売上収益>当連結会計年度の売上収益につきましては、前連結会計年度比23,483百万円(14.1%)増の190,076百万円となりました。日医工グループにおいては、2019年10月の薬価改定により当社製品は7.6%の薬価引き下げとなりましたが、販売数量の増加やエルメッド連結子会社化による売上増加により、前連結会計年度比23,836百万円増となりました。またSagent グループにおいては、前連結会計年度比352百万円の減収であったものの、第2四半期に投入した抗がん剤の販売が好調であることや、第4四半期での新型コロナウイルス関連製品の販売増などにより、年度前半での一部製品における製造委託先からの製品供給が滞ったことによる減収分の過半をカバーいたしました。
<売上総利益>当連結会計年度の売上総利益につきましては、前連結会計年度比4,162百万円(12.6%)増の37,319百万円となりました。日医工グループにおいては、増収による売上総利益増はあったものの、薬価改定の影響などにより売上総利益率が4.6%ダウンした影響が大きく、前連結会計年度比1,717百万円減となりました。Sagent グループにおいては、前連結会計年度において販売権の減損が5,577百万円発生しましたが、当連結会計年度は逆に459百万円の減損戻入となったことなどから、前連結会計年度比5,879百万円増となりました。
<販売費及び一般管理費、研究開発費、その他の営業収益・費用>日医工グループにおいては、人員増に伴う人件費の増加、物量増に伴う荷造運賃等の増加や、2020年1月のトラスツズマブBS開発中止に伴う開発データ譲渡損1,464百万円、2020年4月の自主回収費用の計上といった一過性の費用の計上があったことなどから、総額で前連結会計年度比5,872百万円増となりました。Sagent グループにおいては、仕掛研究開発について、前連結会計年度では924百万円の減損戻入でありましたが、当連結会計年度では2,407百万円の減損損失計上となったことなどにより、総額で前連結会計年度比3,638百万円増となりました。
<コア営業利益、営業利益>上記から、営業利益は前連結会計年度比5,349百万円(65.1%)減の2,873百万円となりました(うち、日医工グループは7,590百万円減の3,780百万円、Sagent グループは2,240百万円増益ですが907百万円の営業損失)。
また、コア営業利益(営業利益から非経常的要因による損益を除いたもの)は、前連結会計年度比5,300百万円(39.8%)減の8,020百万円となりました(うち、日医工グループでは4,764百万円減の6,980百万円、Sagent グループは535百万円減の1,040百万円)。
b.財政状態の分析
<エルメッドの連結子会社化>2019年4月に、持分法適用関連会社であったエルメッドの株式を追加取得し、同社を連結子会社としております。これに伴い、それまでエルメッドが持っていた資産・負債である現金及び現金同等物5,489百万円、売上債権及びその他の債権11,339百万円、棚卸資産5,832百万円、無形資産2,119百万円、仕入債務及びその他の債務10,051百万円が増加するとともに、のれんが2,841百万円計上されております。また、エルメッドが持分法適用関連会社から連結子会社になったことに伴い、持分法で会計処理されている投資が5,863百万円減少しております。
2019年5月と2020年1月に、持分法適用関連会社Aprogen Inc. の株式の一部売却を行っております。これに伴い、持分法で会計処理されている投資が2,861百万円減少し、現金及び現金同等物が6,479百万円増加しております。また、売却後も当社が引き続き所有している株式について、Aprogen Inc. が持分法適用関連会社から除外されたことで、その保有区分が変更になったことから、持分法で会計処理されている投資が1,275百万円減少し、その他の金融資産が3,553百万円増加しております。
<設備投資・開発投資>設備投資につきましては、当連結会計年度において、主に生産能力アップ、内製化によるコストダウン、安定供給体制の強化を目的として設備投資を行い、有形固定資産及び無形資産に8,405百万円が計上されております。
また、開発投資につきましては、ジェネリック医薬品、バイオシミラー、オーファンドラッグに13,743百万円の開発投資を行い、うち、9,482百万円については無形資産として資産計上されております。
c.キャッシュ・フローの分析
当連結会計年度におきましては、営業活動により獲得した資金18,450百万円及び借入金の純増額4,862百万円を、主に、無形資産の取得11,750百万円、有形固定資産の取得6,799百万円、エルメッド株式取得5,832百万円などの投資活動に充てております。
d.資本の財源及び資金の流動性についての分析
<資金需要>当社グループにおける営業活動での資金需要は、原材料仕入、外注費、商品仕入、人件費、販売促進費用、物流費などであります。
投資活動での資金需要は、生産能力アップ、内製化、安定供給体制強化に向けた設備投資、ジェネリック医薬品、バイオシミラー等の開発投資、M&Aなどの戦略的投資などであります。
<財務政策>当社グループは、事業運営上必要な資金を確保するとともに、経済環境の急激な変化に耐えうる流動性を維持することを基本方針としております。
運転資金につきましては、手持資金(売掛債権流動化を含む)で賄うことを原則としております。ただし、事業計画等に基づき不足が生じる場合は、短期借入金(一部、長期借入金)にて調達を行っております。
設備資金につきましては、設備投資計画に基づき、案件ごとに手持資金で賄えるか否かの検討を行い、不足が生じる場合は、長期借入金での調達を行っています。
M&Aなどの大型案件については、手持資金、長期借入金での調達を基本としつつも、直接金融での調達も視野に入れた検討を行います。
投資については基本的にはフリー・キャッシュフローがマイナスにならない範囲で行う方針としております。
配当については、適切で安定的な利益還元を継続することが重要であるとの認識のもと、第8次中期経営計画「NEXUS∞」においても、25~30%の配当性向を維持することを目標としております。
なお、当連結会計年度より、当社と国内連結子会社との間でCMS(キャッシュ・マネジメント・システム)を導入し、資金の効率的運用に向けた取り組みを開始しております。
e.経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標
当社グループは、2022年3月期を最終年度とする第8次中期経営計画「NEXUS∞」を策定いたしました。計数目標は、下記のとおりです。
f.新型コロナウイルス感染症への取り組み
当社グループでは、新型コロナウイルス感染拡大防止策として、スーパーフレックスタイム制(コア無フレックスタイム制)の導入、特別休暇付与、ソーシャルディスタンス確保のための各部署の執務場所の分散などの感染防止策を行っていました。
また、当社の「フサン®」が、新型コロナウイルス治療薬候補として国内外で臨床試験が行われており、当社としても「フサン®」の無償提供を行うなど、積極的な治験協力を行っております。さらには、「フサン®」が新型コロナウイルス治療薬として認可された場合も想定して、愛知工場での増産に向けた設備増強を行っております。
これまでのところ、当社グループのすべての生産拠点は通常稼働しており、業績への影響は出ておりませんが、引き続き感染防止策を実施しながら医薬品の安定供給に努めてまいります。
① 業績
当連結会計年度におけるわが国経済は、緩やかながら企業収益や雇用・所得環境の改善が見られていたものの、
2020年初頭からの新型コロナウイルスの急激な世界的感染拡大が雇用や投資、消費活動に大きな影響を与え、景気の減速懸念が高まる状況となっております。
後発医薬品業界におきましては、政府目標である「後発医薬品使用割合80%」の実現に向けた各種後発医薬品使用促進策が講じられ、2019年10~12月の後発医薬品使用割合は77.1%(日本ジェネリック製薬協会:ジェネリック医薬品シェア分析結果)まで高まってきております。一方で、2019年10月、2020年4月と短期間に薬価改定が2度実施され(2019年10月は消費税率引き上げに伴う改定)、さらに、今後は、これまで概ね2年に一度であった薬価改定が毎年実施されることとなっており、後発医薬品業界においては一層の収益力強化が求められる状況となっております。
このような状況下で当社は、2019年5月に第8次中期経営計画「NEXUS∞」(2020年3月期~2022年3月期)を策定し、グローバル総合ジェネリックメーカーへさらなる進化を遂げるべく『事業領域のさらなる深化/進化』『徹底したオペレーション最適化の追求』『グローバル水準の品質確保、競争力強化』『ESG活動を基盤としたライフサイエンス企業としての信頼確保』の4つの基本戦略の取り組みを進めております。
また、当社グループでは、経常的な収益性を示す指標として「コア営業利益」(IFRS)を採用しており、当連結会計年度の業績は次のとおりとなりました。なお、「コア営業利益」は営業利益から非経常的な要因による損益を除いて算出しています。
なお、これまでのところ、新型コロナウイルス感染拡大による業績への影響は顕在化しておりません。
| 前連結会計年度 | 当連結会計年度 | 比較増減 | ||
| (百万円) | (百万円) | (百万円) | (%) | |
| 売上収益 | 166,592 | 190,076 | +23,483 | 14.1 |
| コア営業利益 | 13,320 | 8,020 | △5,300 | △39.8 |
| 営業利益 | 8,223 | 2,873 | △5,349 | △65.1 |
| 税引前利益 | 8,903 | 7,396 | △1,506 | △16.9 |
| 親会社の所有者に帰属する当期利益 | 6,864 | 5,133 | △1,730 | △25.2 |
売上収益は、日医工グループにおいて薬価改定の影響を受けたものの、エルメッド株式会社(以下、エルメッド)の連結子会社化による売上増加などにより、前年同期比234億83百万円の増収となりました。
コア営業利益は、増収による粗利増要因があったものの、薬価改定影響による粗利率の低下やSagent グループでの研究開発費増等の要因により、前年同期比53億円の減益となりました。
税引前利益は、持分法適用関連会社であったAprogen Inc. 株式の一部売却による売却益の計上(36億11百万円)
や、同じくAprogen Inc. 株式の公正価値評価による評価益の計上(23億89百万円)はありましたが、コア営業利益が前年同期比減益であったことや、トラスツズマブバイオシミラー開発中止および開発データ譲渡に伴う譲渡損失の計上(14億64百万円)、Sagent グループでの減損損失の計上(19億47百万円)、2020年4月の自主回収に伴う回収費用等の引当(15億80百万円)があったことなどにより、前年同期比15億6百万円の減益となりました。
親会社の所有者に帰属する当期利益は上記要因などから前年同期比17億30百万円の減益となりました。
なお当社は、当連結会計年度より報告セグメント区分を変更しており、前年同期比較においては前年同期の数値を変更後のセグメント区分に読み替えた数値を用いて比較しております。セグメント区分は、「日医工グループ」
「Sagent グループ」の2つのセグメント区分としており、「Sagent グループ」は、Sagent Pharmaceuticals,Inc.
(以下、Sagent)及びその連結子会社で構成され、「日医工グループ」は、「Sagent グループ」を除いた会社にて構成されております。
セグメント別の業績は次のとおりであります。なお、セグメント利益には「コア営業利益」を採用しており、売上収益からも非経常的な要因は除外しております。
| (単位:百万円) | 日医工グループ | Sagent グループ | ||||
| 前連結会計年度 | 当連結会計年度 | 増減 | 前連結会計年度 | 当連結会計年度 | 増減 | |
| 売上収益 | 131,076 | 155,288 | +24,212 | 35,515 | 35,163 | △352 |
| コア営業利益 | 11,745 | 6,980 | △4,764 | 1,575 | 1,040 | △535 |
ⅰ.日医工グループ
日医工グループにおいては、2019年4月にエルメッドを連結子会社とし、エルメッドの付加価値型製品をラインアップに加えるとともに、エーザイ株式会社(以下、エーザイ)との間で、当社製品の共同販促、及び、エーザイが取り組みを進めている統合パッケージ戦略における協業を開始しております。2019年9月には、エーザイとの間で、中国におけるジェネリック医薬品事業に関する包括提携契約を締結し、世界2位の市場規模を有する中国市場参入に向けた準備作業を進めております。
2019年11月には、お医者様専用のコミュニティサイト「MedPeer」、薬剤師様専用のコミュニティサイト「ヤクメド」を運営するメドピア株式会社(以下、メドピア)と業務提携し、メドピアのコミュニティサイトと当社のオウンドサイトを連携させた新しいジェネリック医薬品のデジタルマーケティング展開を目指した活動を行っております。
バイオシミラーにつきましては、2019年11月には、当社として2製品目となる『エタネルセプトBS皮下注「日医工」』の販売を開始するとともに、ベバシズマブバイオシミラーをmAbxience Research,S.L. からの導入により2020年9月に国内承認申請すべく準備を進めております。
また当社はこれまでに10自治体と連携協定を締結し、健康・生命に関わる企業として、当社が培ってきた知見・ノウハウを活かして、社会・地域の課題解決に向けた取り組みを進めております。
当連結会計年度の日医工グループにおける業績は、エルメッド連結子会社化などによる増収や粗利増があったものの、2019年10月の薬価改定の影響による粗利率の低下などにより、セグメント利益は69億80百万円(前年同期比47億64百万円減)となりました。
ⅱ.Sagent グループ
Sagent グループにおいては、2019年9月に、Sagent の連結子会社であるOmega Laboratories Limited のモントリオール工場が当社グループでは2番目となるFDA認定を取得し、同じくFDA認定工場であるSagent ・ローリー工場とともに、自社製造能力の拡充とそれに伴うコスト競争力・安定供給能力の強化、及び、グローバル水準の品質確保に向けた取り組みを進めております。
バイオシミラーについては引き続きインフリキシマブBSの米国での上市を目指し承認申請作業を進めております。
また、Sagent の連結子会社であるSterRx では、コンパウンド製剤のラインアップ拡充を図り、コンパウンドビジネスの拡大に向けた取り組みを進めております。
当連結会計年度のSagent グループの業績は、第2四半期後半に投入した新製品の販売が好調であることや、新型コロナウイルス関連製品の販売増などで年度前半での一部製品における製造委託先からの製品供給が滞ったことによる影響の過半をカバーし、セグメント利益は10億40百万円(前年同期比5億35百万円減)となりました。
② キャッシュ・フローの状況
| 前連結会計年度 (百万円) | 当連結会計年度 (百万円) | 増減額 (百万円) | |
| 現金及び現金同等物の期首残高 | 18,529 | 42,093 | 23,564 |
| 営業活動によるキャッシュ・フロー | 23,811 | 18,450 | △5,360 |
| 投資活動によるキャッシュ・フロー | △24,983 | △18,228 | 6,754 |
| 財務活動によるキャッシュ・フロー | 24,803 | 1,002 | △23,800 |
| 現金及び現金同等物に係る換算差額 | △66 | △373 | △306 |
| 現金及び現金同等物の増減額 | 23,564 | 850 | △22,713 |
| 現金及び現金同等物の期末残高 | 42,093 | 42,944 | 850 |
当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ8億50百万円増加し、429億44百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況の詳細は以下のとおりであります。
営業活動によるキャッシュ・フローは、当連結会計年度において184億50百万円の収入超過となりました。これは主に以下の要因によるものであります。
| 内容 | 金額 (百万円) |
| 棚卸資産の増加 | △5,821 |
| 税引前利益の計上 | +7,396 |
| 減価償却費及び償却費の計上 | +11,871 |
| Aprogen株式売却益の計上 | △3,611 |
| Aprogen株式評価益の計上 | △2,389 |
| 仕入債務及びその他の債務の増加 | +6,602 |
投資活動によるキャッシュ・フローは、当連結会計年度において182億28百万円の支出超過となりました。これは主に以下の要因によるものであります。
| 内容 | 金額 (百万円) |
| 有形固定資産の取得による支出 | △6,799 |
| 無形資産の取得による支出 | △11,750 |
| Aprogen株式売却による収入 | +6,479 |
| エルメッド株式取得による支出 | △5,832 |
財務活動によるキャッシュ・フローは、当連結会計年度において10億2百万円の収入超過となりました。これは主に以下の要因によるものであります。
| 内容 | 金額 (百万円) |
| 借入金の純増 | +4,862 |
| 配当金の支払 | △1,915 |
③ 財政状態
当連結会計年度末の資産につきましては、前連結会計年度末に比べ299億80百万円増加し、3,368億19百万円となりました。これは主に以下の要因によるものであります。
| 増減額 (百万円) | 主な要因 | |
| 売上債権及びその他の債権 | +9,888 | エルメッドの連結子会社化による売上増加など |
| 棚卸資産 | +11,343 | エルメッドの連結子会社化など |
| 有形固定資産 | +3,491 | 製造設備増設など |
| 無形資産 | +9,886 | バイオシミラー及びジェネリック医薬品の開発投資、 エルメッドの連結子会社化など |
| 持分法で会計処理されている投資 | △10,926 | エルメッドの連結子会社化、Aprogen Inc.の株式売却など |
当連結会計年度末の負債につきましては、前連結会計年度末に比べ291億34百万円増加し、2,196億48百万円となりました。これは主に以下の要因によるものであります。
| 増減額 (百万円) | 主な要因 | |
| 仕入債務及びその他の債務 | +17,578 | エルメッドの連結子会社化による仕入増加など |
| 借入金 | +5,618 | 開発投資などへの資金需要増大 |
当連結会計年度末の資本につきましては、前連結会計年度末に比べ8億46百万円増加し、1,171億70百万円となりました。
④ 生産、受注及び販売の実績
a. 生産実績
当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| 区分 | 金額(百万円) | 前年同期比(%) |
| 日医工グループ | ||
| 循環器官用薬 | 39,808 | 146.9 |
| 血液及び体液用薬 | 19,866 | 124.7 |
| 抗生物質 | 11,292 | 117.5 |
| 神経系用薬 | 21,346 | 155.1 |
| 消化器官用薬 | 16,647 | 109.5 |
| 化学療法剤 | 2,463 | 99.1 |
| アレルギー用薬 | 11,993 | 149.1 |
| その他 | 37,421 | 124.2 |
| 小計 | 160,840 | 131.5 |
| Sagent グループ | ||
| 血液及び体液用薬 | 819 | - |
| 消化器官用薬 | 284 | - |
| その他 | 1,309 | 95.2 |
| 小計 | 2,414 | 175.4 |
| 合計 | 163,254 | 132.0 |
(注)1.金額は、販売価格に換算しております。
2.上記の金額に消費税等は含まれておりません。
3.セグメント間の取引については、相殺消去しております。
b. 商品仕入実績
当連結会計年度における商品仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| 区分 | 金額(百万円) | 前年同期比(%) |
| 日医工グループ | ||
| 循環器官用薬 | 4,263 | 181.3 |
| 血液及び体液用薬 | 9,573 | 101.4 |
| 抗生物質 | 1,210 | 261.7 |
| 神経系用薬 | 2,765 | 168.0 |
| 消化器官用薬 | 5,605 | 324.1 |
| 化学療法剤 | 490 | 2,436.5 |
| アレルギー用薬 | 7,620 | 151.8 |
| その他 | 3,885 | 161.3 |
| 小計 | 35,416 | 153.4 |
| Sagent グループ | ||
| 抗生物質 | 7,618 | 185.6 |
| 化学療法剤 | 1,753 | 91.7 |
| その他 | 6,547 | 111.1 |
| 小計 | 15,918 | 133.7 |
| 合計 | 51,335 | 146.7 |
(注)1.金額は、仕入価格によっております。
2.上記の金額に消費税等は含まれておりません。
3.セグメント間の取引については、相殺消去しております。
c. 受注実績
当社グループ(当社及び連結子会社)では、主に販売計画に基づいた生産計画により生産しております。
製剤の一部において受注生産を行っていますが、受注額に重要性はありません。
d. 販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| 区分 | 金額(百万円) | 前年同期比(%) |
| 日医工グループ | ||
| 循環器官用薬 | 33,546 | 129.8 |
| 血液及び体液用薬 | 28,176 | 102.7 |
| 抗生物質 | 9,745 | 105.3 |
| 神経系用薬 | 17,158 | 132.0 |
| 消化器官用薬 | 16,770 | 115.2 |
| 化学療法剤 | 2,459 | 134.0 |
| アレルギー用薬 | 15,632 | 135.7 |
| その他 | 31,798 | 115.2 |
| 小計 | 155,288 | 118.5 |
| Sagent グループ | ||
| 抗生物質 | 11,445 | 79.2 |
| 化学療法剤 | 13,221 | 110.6 |
| その他 | 10,495 | 115.3 |
| 小計 | 35,163 | 99.0 |
| 合計 | 190,452 | 114.3 |
当連結会計年度における販売実績を販売ルート別に示すと、次のとおりであります。
| 区分 | 金額(百万円) | 前年同期比(%) |
| 特約店 | 162,637 | 116.4 |
| 代理店 | 14,827 | 100.5 |
| その他 | 12,987 | 106.7 |
| 合計 | 190,452 | 114.3 |
主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合は、次のとおりであります。
| 相手先 | 前連結会計年度 | 当連結会計年度 | ||
| 金額(百万円) | 割合(%) | 金額(百万円) | 割合(%) | |
| ㈱メディセオ | 33,876 | 20.3 | 40,182 | 21.1 |
| アルフレッサ㈱ | 21,046 | 12.6 | 27,844 | 14.6 |
| ㈱スズケン | 23,053 | 13.8 | 27,361 | 14.4 |
(注)1.上記の金額に消費税等は含まれておりません。
2.セグメント間の取引については相殺消去しております。
3.上記の金額から非経常的な要因は除外しております。
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は以下のとおりであります。
文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
① 重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、「連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則」第93条の規定によりIFRSに準拠して作成しております。この連結財務諸表の作成に当たって、必要と思われる見積りは、合理的な基準に基づいて実施しております。
なお、当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針及び見積りにつきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1) 連結財務諸表 連結財務諸表注記 2.作成の基礎 (4) 会計上の判断、見積り及び仮定 及び、3.重要な会計方針」に記載しております。
② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
当社グループの当連結会計年度の経営成績等は次のとおりであります。
a.経営成績などの分析
<売上収益>当連結会計年度の売上収益につきましては、前連結会計年度比23,483百万円(14.1%)増の190,076百万円となりました。日医工グループにおいては、2019年10月の薬価改定により当社製品は7.6%の薬価引き下げとなりましたが、販売数量の増加やエルメッド連結子会社化による売上増加により、前連結会計年度比23,836百万円増となりました。またSagent グループにおいては、前連結会計年度比352百万円の減収であったものの、第2四半期に投入した抗がん剤の販売が好調であることや、第4四半期での新型コロナウイルス関連製品の販売増などにより、年度前半での一部製品における製造委託先からの製品供給が滞ったことによる減収分の過半をカバーいたしました。
<売上総利益>当連結会計年度の売上総利益につきましては、前連結会計年度比4,162百万円(12.6%)増の37,319百万円となりました。日医工グループにおいては、増収による売上総利益増はあったものの、薬価改定の影響などにより売上総利益率が4.6%ダウンした影響が大きく、前連結会計年度比1,717百万円減となりました。Sagent グループにおいては、前連結会計年度において販売権の減損が5,577百万円発生しましたが、当連結会計年度は逆に459百万円の減損戻入となったことなどから、前連結会計年度比5,879百万円増となりました。
<販売費及び一般管理費、研究開発費、その他の営業収益・費用>日医工グループにおいては、人員増に伴う人件費の増加、物量増に伴う荷造運賃等の増加や、2020年1月のトラスツズマブBS開発中止に伴う開発データ譲渡損1,464百万円、2020年4月の自主回収費用の計上といった一過性の費用の計上があったことなどから、総額で前連結会計年度比5,872百万円増となりました。Sagent グループにおいては、仕掛研究開発について、前連結会計年度では924百万円の減損戻入でありましたが、当連結会計年度では2,407百万円の減損損失計上となったことなどにより、総額で前連結会計年度比3,638百万円増となりました。
<コア営業利益、営業利益>上記から、営業利益は前連結会計年度比5,349百万円(65.1%)減の2,873百万円となりました(うち、日医工グループは7,590百万円減の3,780百万円、Sagent グループは2,240百万円増益ですが907百万円の営業損失)。
また、コア営業利益(営業利益から非経常的要因による損益を除いたもの)は、前連結会計年度比5,300百万円(39.8%)減の8,020百万円となりました(うち、日医工グループでは4,764百万円減の6,980百万円、Sagent グループは535百万円減の1,040百万円)。
b.財政状態の分析
<エルメッドの連結子会社化>2019年4月に、持分法適用関連会社であったエルメッドの株式を追加取得し、同社を連結子会社としております。これに伴い、それまでエルメッドが持っていた資産・負債である現金及び現金同等物5,489百万円、売上債権及びその他の債権11,339百万円、棚卸資産5,832百万円、無形資産2,119百万円、仕入債務及びその他の債務10,051百万円が増加するとともに、のれんが2,841百万円計上されております。また、エルメッドが持分法適用関連会社から連結子会社になったことに伴い、持分法で会計処理されている投資が5,863百万円減少しております。
<設備投資・開発投資>設備投資につきましては、当連結会計年度において、主に生産能力アップ、内製化によるコストダウン、安定供給体制の強化を目的として設備投資を行い、有形固定資産及び無形資産に8,405百万円が計上されております。
また、開発投資につきましては、ジェネリック医薬品、バイオシミラー、オーファンドラッグに13,743百万円の開発投資を行い、うち、9,482百万円については無形資産として資産計上されております。
c.キャッシュ・フローの分析
当連結会計年度におきましては、営業活動により獲得した資金18,450百万円及び借入金の純増額4,862百万円を、主に、無形資産の取得11,750百万円、有形固定資産の取得6,799百万円、エルメッド株式取得5,832百万円などの投資活動に充てております。
d.資本の財源及び資金の流動性についての分析
<資金需要>当社グループにおける営業活動での資金需要は、原材料仕入、外注費、商品仕入、人件費、販売促進費用、物流費などであります。
投資活動での資金需要は、生産能力アップ、内製化、安定供給体制強化に向けた設備投資、ジェネリック医薬品、バイオシミラー等の開発投資、M&Aなどの戦略的投資などであります。
<財務政策>当社グループは、事業運営上必要な資金を確保するとともに、経済環境の急激な変化に耐えうる流動性を維持することを基本方針としております。
運転資金につきましては、手持資金(売掛債権流動化を含む)で賄うことを原則としております。ただし、事業計画等に基づき不足が生じる場合は、短期借入金(一部、長期借入金)にて調達を行っております。
設備資金につきましては、設備投資計画に基づき、案件ごとに手持資金で賄えるか否かの検討を行い、不足が生じる場合は、長期借入金での調達を行っています。
M&Aなどの大型案件については、手持資金、長期借入金での調達を基本としつつも、直接金融での調達も視野に入れた検討を行います。
投資については基本的にはフリー・キャッシュフローがマイナスにならない範囲で行う方針としております。
配当については、適切で安定的な利益還元を継続することが重要であるとの認識のもと、第8次中期経営計画「NEXUS∞」においても、25~30%の配当性向を維持することを目標としております。
なお、当連結会計年度より、当社と国内連結子会社との間でCMS(キャッシュ・マネジメント・システム)を導入し、資金の効率的運用に向けた取り組みを開始しております。
e.経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標
当社グループは、2022年3月期を最終年度とする第8次中期経営計画「NEXUS∞」を策定いたしました。計数目標は、下記のとおりです。
| 計数目標 | 基準値(2019年3月末) | 目標値(2022年3月末) | 当連結会計年度 (2020年3月末) |
| 海外売上高 | 355億円 | 600億円 | 354億円 |
| PMP8によるコスト削減 | - | 累計150億円以上 | 44億円 |
| 配当性向 | 25%~30% | 同水準の配当性向を維持 | 37.3% |
| 女性管理職比率 | 11.5% | 15%以上 | 12.0% |
| 原薬複数化比率 | 自社製品の45% | 自社製品の70% | 自社製品の53% |
f.新型コロナウイルス感染症への取り組み
当社グループでは、新型コロナウイルス感染拡大防止策として、スーパーフレックスタイム制(コア無フレックスタイム制)の導入、特別休暇付与、ソーシャルディスタンス確保のための各部署の執務場所の分散などの感染防止策を行っていました。
また、当社の「フサン®」が、新型コロナウイルス治療薬候補として国内外で臨床試験が行われており、当社としても「フサン®」の無償提供を行うなど、積極的な治験協力を行っております。さらには、「フサン®」が新型コロナウイルス治療薬として認可された場合も想定して、愛知工場での増産に向けた設備増強を行っております。
これまでのところ、当社グループのすべての生産拠点は通常稼働しており、業績への影響は出ておりませんが、引き続き感染防止策を実施しながら医薬品の安定供給に努めてまいります。