四半期報告書-第14期第1四半期(平成30年4月1日-平成30年6月30日)
(1) 業績の状況
当社グループの当第1四半期連結累計期間の売上収益は、前年同四半期比134億円(5.6%)減収の2,257億円となりました。エドキサバン等の主力品が伸長したものの、独占販売期間の満了によるオルメサルタンの減収影響等により、減収となりました。売上収益に係る為替の増収影響は軽微であります。
営業利益は、前年同四半期比104億円(25.7%)減益の299億円となりました。売上総利益は、売上収益の減収に加え、販売製品の構成比の変化に伴い、売上原価が増加したため、180億円(11.3%)減益の1,410億円となりました。販売費及び一般管理費は、米国における経費削減効果等により、52億円(7.3%)減少の656億円となりました。研究開発費は、前年同四半期並みの455億円となりました。営業利益に係る為替の増益影響は12億円となりました。
税引前四半期利益は、前年同四半期比126億円(29.8%)減益の296億円となりました。外貨建資産等に係る為替差損益が悪化したこと等から、営業利益の減益幅を上回る減益となりました。
親会社の所有者に帰属する四半期利益は、前年同四半期比52億円(17.8%)減益の240億円となりました。米国における税率引下げに伴う法人所得税費用の減少影響等により、税引前四半期利益に比べ、小幅な減益となりました。
四半期包括利益合計額は、前年同四半期比639億円(168.6%)増益の1,018億円となりました。過年度の当社グループの事業再編に係る税金負債を取崩したこと等から、前年同四半期に比べ、大幅な増益となりました。
当社グループの主な地域別売上状況は次のとおりであります。
① 日本
日本の売上収益は、前年同四半期比46億円(3.1%)減収の1,423億円となりました。
[国内医薬事業]
国内医薬事業では、リクシアナ、プラリア等の主力品の伸長及びオーソライズド・ジェネリック(注1)製品の寄与があったものの、薬価制度改革に伴う薬価引下げの影響及びオルメテックの減収等により、売上収益は61億円(4.7%)減収の1,239億円となりました。なお、この売上収益には、第一三共エスファ㈱が取り扱うジェネリック事業、並びに北里第一三共ワクチン㈱及びジャパンワクチン㈱等が取り扱うワクチン事業の売上収益が含まれております。
当社は、ヒドロモルフォン塩酸塩を主成分とする癌疼痛治療用注射剤ナルベイン注を2018年5月に新発売いたしました。さらに、経皮吸収型 持続性癌疼痛治療剤フェンタニルクエン酸塩1日用テープ「第一三共」を6月に新発売いたしました。医療用麻薬製品のラインナップを拡充することにより、がん疼痛治療の多様なニーズに応えて参ります。
(注)1.オーソライズド・ジェネリック:先発医薬品メーカーからの許諾を受けて製造される後発医薬品
[ヘルスケア事業]
ヘルスケア事業の売上収益は、第一三共ヘルスケア㈱が取り扱うミノンシリーズ等の伸長により、15億円(9.1%)増収の184億円となりました。
<日本の主な売上構成>(単位:億円)
(注)2.ジェネリック事業、ワクチン事業を含む
<国内医薬主力品売上収益>(単位:億円)
② 北米
北米の売上収益は、前年同四半期比130億円(24.6%)減収の396億円、現地通貨ベースでは、1億1千万米ドル(23.2%)減収の3億6千3百万米ドルとなりました。なお、この売上収益には、第一三共Inc.とルイトポルド・ファーマシューティカルズInc.の売上収益が含まれております。
第一三共Inc.では、エフィエント、ウェルコール並びにオルメサルタン及び配合剤が減収となりました。
ルイトポルド・ファーマシューティカルズInc.では、インジェクタファーが増収となりました。なお、2019年1月にルイトポルド・ファーマシューティカルズInc.の会社名をアメリカン・リージェントInc.に変更することを2018年5月に決定いたしました。製品ブランド「アメリカン・リージェント」は、現在、ルイトポルド・ファーマシューティカルズInc.製品の95%以上(売上ベース)に使用され、米国で広く普及しております。
<第一三共Inc.主力品売上収益>(単位:百万米ドル)
(注)3.ベニカー/ベニカーHCT、エイゾール、トライベンゾール及びオルメサルタンのオーソライズド・ジェネリック
<ルイトポルド・ファーマシューティカルズInc.主力品売上収益>(単位:百万米ドル)
③ 欧州
欧州の売上収益は、前年同四半期比36億円(19.6%)増収の222億円、現地通貨ベースでは1千9百万ユーロ(12.4%)増収の1億7千万ユーロとなりました。オルメサルタン及び配合剤が減収となったものの、リクシアナが伸長したこと等により、増収となりました。
<第一三共ヨーロッパGmbH主力品売上収益>(単位:百万ユーロ)
(注)4.オルメテック/オルメテックプラス、セビカー及びセビカーHCT
④ アジア・中南米
アジア・中南米の売上収益は、前年同四半期比7億円(3.7%)増収の197億円となりました。なお、この売上収益には、海外ライセンシーへの売上収益等が含まれております。中国では、合成抗菌剤クラビット等の主力品が増収となりました。
(2) 財政状態
当第1四半期連結会計期間末における資産合計は1兆8,914億円となりました。その他の金融資産(流動資産)が増加した一方、現金及び現金同等物の減少等により、前連結会計年度末より64億円の減少となりました。
負債合計は6,798億円となりました。未払法人所得税の減少等により、前連結会計年度末より849億円の減少となりました。
資本合計は1兆2,116億円となりました。配当金の支払による減少があった一方で、四半期利益の計上等により、前連結会計年度末より785億円の増加となりました。
親会社所有者帰属持分比率は64.1%となり、前連結会計年度末から4.4%増加しております。
(3) キャッシュ・フローの状況
当第1四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物は、期首に比べ637億円減少し、2,940億円となりました。
営業活動によるキャッシュ・フローは、税引前四半期利益296億円があった一方で、営業債務及びその他の債務の減少等により、118億円の支出(前年同四半期は3億円の支出)となりました。
投資活動によるキャッシュ・フローは、設備投資や無形資産の取得による支出等により、310億円の支出(前年同四半期は401億円の収入)となりました。
財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払等により、231億円の支出(前年同四半期は234億円の支出)となりました。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(5) 研究開発活動
当第1四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発費は455億円(前年同四半期比5.2%減)となり、売上収益に対する研究開発費の比率は20.1%となりました。
(6) 経営成績に重要な影響を与える要因
当第1四半期連結累計期間において、当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因に重要な変更はありま
せん。
当社グループの当第1四半期連結累計期間の売上収益は、前年同四半期比134億円(5.6%)減収の2,257億円となりました。エドキサバン等の主力品が伸長したものの、独占販売期間の満了によるオルメサルタンの減収影響等により、減収となりました。売上収益に係る為替の増収影響は軽微であります。
営業利益は、前年同四半期比104億円(25.7%)減益の299億円となりました。売上総利益は、売上収益の減収に加え、販売製品の構成比の変化に伴い、売上原価が増加したため、180億円(11.3%)減益の1,410億円となりました。販売費及び一般管理費は、米国における経費削減効果等により、52億円(7.3%)減少の656億円となりました。研究開発費は、前年同四半期並みの455億円となりました。営業利益に係る為替の増益影響は12億円となりました。
税引前四半期利益は、前年同四半期比126億円(29.8%)減益の296億円となりました。外貨建資産等に係る為替差損益が悪化したこと等から、営業利益の減益幅を上回る減益となりました。
親会社の所有者に帰属する四半期利益は、前年同四半期比52億円(17.8%)減益の240億円となりました。米国における税率引下げに伴う法人所得税費用の減少影響等により、税引前四半期利益に比べ、小幅な減益となりました。
四半期包括利益合計額は、前年同四半期比639億円(168.6%)増益の1,018億円となりました。過年度の当社グループの事業再編に係る税金負債を取崩したこと等から、前年同四半期に比べ、大幅な増益となりました。
当社グループの主な地域別売上状況は次のとおりであります。
① 日本
日本の売上収益は、前年同四半期比46億円(3.1%)減収の1,423億円となりました。
[国内医薬事業]
国内医薬事業では、リクシアナ、プラリア等の主力品の伸長及びオーソライズド・ジェネリック(注1)製品の寄与があったものの、薬価制度改革に伴う薬価引下げの影響及びオルメテックの減収等により、売上収益は61億円(4.7%)減収の1,239億円となりました。なお、この売上収益には、第一三共エスファ㈱が取り扱うジェネリック事業、並びに北里第一三共ワクチン㈱及びジャパンワクチン㈱等が取り扱うワクチン事業の売上収益が含まれております。
当社は、ヒドロモルフォン塩酸塩を主成分とする癌疼痛治療用注射剤ナルベイン注を2018年5月に新発売いたしました。さらに、経皮吸収型 持続性癌疼痛治療剤フェンタニルクエン酸塩1日用テープ「第一三共」を6月に新発売いたしました。医療用麻薬製品のラインナップを拡充することにより、がん疼痛治療の多様なニーズに応えて参ります。
(注)1.オーソライズド・ジェネリック:先発医薬品メーカーからの許諾を受けて製造される後発医薬品
[ヘルスケア事業]
ヘルスケア事業の売上収益は、第一三共ヘルスケア㈱が取り扱うミノンシリーズ等の伸長により、15億円(9.1%)増収の184億円となりました。
<日本の主な売上構成>(単位:億円)
| 区分 | 前第1四半期 連結累計期間 | 当第1四半期 連結累計期間 | 対前年同四半期増減 |
| 国内医薬事業(注)2 | 1,300 | 1,239 | △61 △4.7% |
| ヘルスケア事業 | 168 | 184 | 15 9.1% |
(注)2.ジェネリック事業、ワクチン事業を含む
<国内医薬主力品売上収益>(単位:億円)
| 製品名 | 前第1四半期 連結累計期間 | 当第1四半期 連結累計期間 | 対前年同四半期増減 |
| ネキシウム 抗潰瘍剤 | 226 | 198 | △28 △12.5% |
| リクシアナ 抗凝固剤 | 94 | 147 | 54 57.3% |
| メマリー アルツハイマー型認知症治療剤 | 125 | 129 | 4 3.2% |
| ロキソニン 消炎鎮痛剤 | 96 | 79 | △16 △17.2% |
| プラリア 骨粗鬆症治療剤・関節リウマチに伴う骨びらんの進行抑制剤 | 55 | 66 | 11 20.2% |
| テネリア 2型糖尿病治療剤 | 76 | 64 | △12 △15.3% |
| イナビル 抗インフルエンザウイルス剤 | 7 | 1 | △7 △92.3% |
| オルメテック 高血圧症治療剤 | 168 | 42 | △126 △75.2% |
| ランマーク がん骨転移による骨病変治療剤 | 38 | 39 | 2 4.4% |
| エフィエント 抗血小板剤 | 33 | 36 | 3 9.1% |
| レザルタス 高血圧症治療剤 | 45 | 41 | △4 △9.3% |
| ユリーフ 排尿障害治療剤 | 29 | 27 | △2 △6.2% |
| オムニパーク 造影剤 | 36 | 33 | △4 △10.2% |
② 北米
北米の売上収益は、前年同四半期比130億円(24.6%)減収の396億円、現地通貨ベースでは、1億1千万米ドル(23.2%)減収の3億6千3百万米ドルとなりました。なお、この売上収益には、第一三共Inc.とルイトポルド・ファーマシューティカルズInc.の売上収益が含まれております。
第一三共Inc.では、エフィエント、ウェルコール並びにオルメサルタン及び配合剤が減収となりました。
ルイトポルド・ファーマシューティカルズInc.では、インジェクタファーが増収となりました。なお、2019年1月にルイトポルド・ファーマシューティカルズInc.の会社名をアメリカン・リージェントInc.に変更することを2018年5月に決定いたしました。製品ブランド「アメリカン・リージェント」は、現在、ルイトポルド・ファーマシューティカルズInc.製品の95%以上(売上ベース)に使用され、米国で広く普及しております。
<第一三共Inc.主力品売上収益>(単位:百万米ドル)
| 製品名 | 前第1四半期 連結累計期間 | 当第1四半期 連結累計期間 | 対前年同四半期増減 |
| オルメサルタン(注)3 高血圧症治療剤 | 61 | 29 | △32 △52.7% |
| ウェルコール 高コレステロール血症治療剤 ・2型糖尿病治療剤 | 91 | 45 | △47 △51.2% |
| エフィエント 抗血小板剤 | 55 | 6 | △49 △89.6% |
| サベイサ 抗凝固剤 | 4 | 4 | △1 △15.2% |
| モバンティック オピオイド誘発性便秘薬 | 12 | 9 | △3 △28.0% |
(注)3.ベニカー/ベニカーHCT、エイゾール、トライベンゾール及びオルメサルタンのオーソライズド・ジェネリック
<ルイトポルド・ファーマシューティカルズInc.主力品売上収益>(単位:百万米ドル)
| 製品名 | 前第1四半期 連結累計期間 | 当第1四半期 連結累計期間 | 対前年同四半期増減 |
| ヴェノファー 鉄欠乏性貧血治療剤 | 67 | 75 | 9 13.3% |
| インジェクタファー 鉄欠乏性貧血治療剤 | 72 | 103 | 30 41.7% |
③ 欧州
欧州の売上収益は、前年同四半期比36億円(19.6%)増収の222億円、現地通貨ベースでは1千9百万ユーロ(12.4%)増収の1億7千万ユーロとなりました。オルメサルタン及び配合剤が減収となったものの、リクシアナが伸長したこと等により、増収となりました。
<第一三共ヨーロッパGmbH主力品売上収益>(単位:百万ユーロ)
| 製品名 | 前第1四半期 連結累計期間 | 当第1四半期 連結累計期間 | 対前年同四半期増減 |
| オルメサルタン(注)4 高血圧症治療剤 | 73 | 63 | △11 △14.4% |
| エフィエント 抗血小板剤 | 16 | 15 | △1 △6.1% |
| リクシアナ 抗凝固剤 | 40 | 75 | 35 86.2% |
(注)4.オルメテック/オルメテックプラス、セビカー及びセビカーHCT
④ アジア・中南米
アジア・中南米の売上収益は、前年同四半期比7億円(3.7%)増収の197億円となりました。なお、この売上収益には、海外ライセンシーへの売上収益等が含まれております。中国では、合成抗菌剤クラビット等の主力品が増収となりました。
(2) 財政状態
当第1四半期連結会計期間末における資産合計は1兆8,914億円となりました。その他の金融資産(流動資産)が増加した一方、現金及び現金同等物の減少等により、前連結会計年度末より64億円の減少となりました。
負債合計は6,798億円となりました。未払法人所得税の減少等により、前連結会計年度末より849億円の減少となりました。
資本合計は1兆2,116億円となりました。配当金の支払による減少があった一方で、四半期利益の計上等により、前連結会計年度末より785億円の増加となりました。
親会社所有者帰属持分比率は64.1%となり、前連結会計年度末から4.4%増加しております。
(3) キャッシュ・フローの状況
当第1四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物は、期首に比べ637億円減少し、2,940億円となりました。
営業活動によるキャッシュ・フローは、税引前四半期利益296億円があった一方で、営業債務及びその他の債務の減少等により、118億円の支出(前年同四半期は3億円の支出)となりました。
投資活動によるキャッシュ・フローは、設備投資や無形資産の取得による支出等により、310億円の支出(前年同四半期は401億円の収入)となりました。
財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払等により、231億円の支出(前年同四半期は234億円の支出)となりました。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(5) 研究開発活動
当第1四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発費は455億円(前年同四半期比5.2%減)となり、売上収益に対する研究開発費の比率は20.1%となりました。
(6) 経営成績に重要な影響を与える要因
当第1四半期連結累計期間において、当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因に重要な変更はありま
せん。