四半期報告書-第153期第1四半期(平成30年4月1日-平成30年6月30日)

【提出】
2018/08/06 9:05
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【項目】
18項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。全ての財務数値は、国際会計基準(IFRS)ベースで記載しております。
(1)業績の状況
当第1四半期において、当社グループが事業を行う地域の大部分では、市場は安定的に、あるいは改善基調で推移しました。欧州では、建築用ガラス市場は引き続き好調で、高水準の需要により価格は堅調に推移しました。自動車用ガラス市場は、自動車販売台数の更なる回復の恩恵を受けました。日本を含むアジアでは、建築用ガラス市場全般は前年同期比で横ばいであった一方、太陽電池用ガラスの需要は大幅に増加しました。自動車用ガラス市場は、前年同期並みでした。米州では、北米の建築用ガラス市場と自動車用ガラス市場はいずれも強い需要を受けて好調でしたが、南米の自動車用ガラス市場の回復ペースは当第1四半期末にかけて減速しました。高機能ガラス市場は複数製品分野で市場の拡大が見られ、好調でした。
当第1四半期連結累計期間において、財務成績は引き続き改善しました。個別開示項目及びピルキントン買収に係る償却費控除前ベースの営業利益は、102億円(前年同期(修正再表示後)は91億円)となりました。ピルキントン買収に係る償却費控除後の営業利益(個別開示項目前営業利益)は97億円(前年同期(修正再表示後)は86億円)となり、前年同期より13%増加しました。親会社の所有者に帰属する四半期利益は、営業利益の改善、個別開示項目での収益認識、金融費用(純額)の更なる削減等により54億円(前年同期(修正再表示後)は23億円)となりました。
当社グループの事業は、建築用ガラス事業、自動車用ガラス事業、高機能ガラス事業の3種類のコア製品分野から成っております。
「建築用ガラス事業」は、建築材料市場向けの板ガラス製品及び内装外装用加工ガラス製品を製造・販売しており、当第1四半期連結累計期間における当社グループの売上高のうち39%を占めております。ソーラー・エネルギー(太陽電池用ガラス)事業も、ここに含まれております。
「自動車用ガラス事業」は、新車組立用及び補修用市場向けに種々のガラス製品を製造・販売しており、当社グループの売上高のうち53%を占めております。
「高機能ガラス事業」は、当社グループの売上高のうち8%を占めており、小型ディスプレイ用の薄板ガラス、プリンター向けレンズ及び光ガイドの製造・販売、並びに電池用セパレーターやエンジン用タイミングベルト部材などのガラス繊維製品の製造・販売など、様々な事業からなっております。
セグメント別の業績概要は下表の通りです。
(単位:百万円)
売上高個別開示項目前営業利益
当第1四半期
連結累計期間
前第1四半期
連結累計期間
(修正再表示後)
当第1四半期
連結累計期間
前第1四半期
連結累計期間
(修正再表示後)
建築用ガラス事業61,36956,3605,3235,945
自動車用ガラス事業84,28976,9434,8554,033
高機能ガラス事業12,39811,7551,8471,080
その他358191△2,335△2,452
合計158,414145,2499,6908,606

建築用ガラス事業
当第1四半期連結累計期間における建築用ガラス事業の売上高は、欧州を中心にした建築市場向けガラスや太陽電池用ガラスの販売数量増により、前年同期より増加しました。事業環境が好調であった一方で、フロート窯の冷修タイミングやエネルギー関連投入コスト上昇等の影響を受け、営業利益は前年同期を下回りました。
欧州における建築用ガラス事業の売上高は、グループ全体における当事業売上高の41%を占めております。高い需要を背景に市場は好調に推移し、このため設備稼働率は高く、売価は堅調に推移しました。しかしながら、主としてドイツにおけるフロート窯の冷修やエネルギー関連の投入コスト上昇の影響を受け、営業利益は減益となりました。
アジアにおける建築用ガラス事業の売上高は、グループ全体における当事業売上高の34%を占めております。同地域は増収増益となりました。東南アジアの需要は概して強く、また、太陽電池用ガラスの販売増加も増益に寄与しました。しかし、日本は厳しい市況と投入コストの上昇により、減益となりました。
米州における建築用ガラス事業の売上高は、グループ全体における当事業売上高の25%を占めております。売上高は増加したものの、営業利益は前年同期比で横ばいとなりました。北米では、オタワ工場がフル操業に戻り、好調な建築用ガラス市場の恩恵を受けました。南米は好調な市場の影響を受け、現地通貨ベースで増益となりました。
以上より、建築用ガラス事業では、売上高は614億円、個別開示項目前営業利益は53億円となりました。
自動車用ガラス事業
当第1四半期連結累計期間における自動車用ガラス事業は、主に欧州の好調な業績により前年同期比増収増益となりました。
欧州における自動車用ガラス事業の売上高は、グループ全体における当事業売上高の48%を占めております。当社グループの新車向けガラス(OE)部門は、販売数量増加及び高付加価値(VA)製品の売上比率の改善により増益となりました。また、補修用ガラス(AGR)部門でも販売数量が対前年で増加したことにより増収増益となりました。
アジアにおける自動車用ガラス事業の売上高は、グループ全体における当事業売上高の20%を占めております。同地域において売上高と営業利益は前年同期比で若干ながら増収増益となりました。日本では、新車向けガラスの販売数量は安定した市場を背景に前年並みとなりましたが、一方で、補修用ガラスの販売数量は増加し、生産の安定効果も寄与して全体としては増収増益となりました。
米州における自動車用ガラス事業の売上高は、グループ全体における当事業売上高の32%を占めております。前年同期比で売上高は増加しましたが、営業利益は減少しました。北米市場では自動車販売台数は好調でしたが、一過性の費用発生により収益性は影響を受けました。南米では、更なる販売数量の回復により前年同期比で改善となりました。
以上より、自動車用ガラス事業では、売上高は843億円、個別開示項目前営業利益は49億円となりました。
高機能ガラス事業
当第1四半期連結累計期間における高機能ガラス事業の売上高及び営業利益は、前年同期を上回りました。
ディスプレイ事業では、前年度のコスト削減により改善した事業基盤と売上増加により、業績改善となりました。情報デバイス事業では、プリンターやスキャナーに使用されるガラス部品の需要が堅調でした。エンジンのタイミングベルト用グラスコードの需要は、自動車市況を反映し堅調でした。メタシャイン®は、自動車用塗料や化粧品等の分野での堅調な需要により、販売が増加しました。その他の分野では、電池用セパレーターは市場の好調が継続しました。
以上より、高機能ガラス事業では、売上高は124億円、個別開示項目前営業利益は18億円となりました。
その他
この分野には、全社費用、連結調整、前述の各セグメントに含まれない小規模な事業、並びにピルキントン社買収に伴い認識された無形資産の償却費が含まれています。当第1四半期連結累計期間のその他における営業損失は、前年同期より縮小しました。
以上より、その他では、売上高は4億円、個別開示項目前営業損失は23億円となりました。
持分法適用会社
当第1四半期連結累計期間における持分法による投資損益は、主に当社グループのブラジルにおけるジョイント・ベンチャーであるCebrace社の業績改善により前年同期より改善しました。
以上により、持分法による投資利益は5億円(前年同期は4億円)となりました。
参考までに、地域別の業績は以下の通りです。
当連結会計年度(2019年3月期)より、当社グループの内部管理体制との一貫性確保のため、業績開示の地域区分を変更致しました。日本、中国、東南アジア、インドはアジアとして一括して表示しております。前期までは、中国、東南アジア、インドはその他地域に含めて表示しておりました。北米及び南米は米州として一括して表示しております。前期まで、南米はその他地域に含めて表示していた一方で、北米は個別に表示しておりました。欧州についてはこれまでと変更はありません。
欧州では、第1四半期連結累計期間の売上高は、建築用ガラス事業及び自動車用ガラス事業共に増加したため、前年同期より91億円増加し676億円となりました。個別開示項目前営業利益は、自動車用ガラス事業の増加分が建築用ガラス事業の減少分で相殺されたため、前年同期より8億円増加の52億円となりました。
アジアでは、第1四半期連結累計期間の売上高は、前年同期より26億円増加の478億円となりました。個別開示項目前営業利益は、高機能ガラス事業の収益性が大幅に改善されたため、前年同期より7億円増加の23億円となりました。
米州では、第1四半期連結累計期間の売上高は、建築用ガラス事業及び自動車用ガラス事業共に増加したため、前年同期より14億円増加の429億円となりました。個別開示項目前営業利益は、北米での一過性の費用発生が影響し、前年同期より5億円減少の23億円となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第1四半期連結累計期間における営業活動によるキャッシュ・フローは、41億円のマイナスとなりました。投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得による64億円の支出があり、66億円のマイナスとなりました。以上より、フリー・キャッシュ・フローは106億円のマイナスとなりました。
(3)経営方針、経営戦略並びに事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略並びに事業上及び財務上の対処すべき課題について重要な変更等はありません。
(4)研究開発活動
当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動について重要な変更はありません。
当第1四半期連結累計期間における当社グループの研究開発費は、23億円となりました。事業別の内訳は、建築用ガラス事業にて7億円、自動車用ガラス事業にて7億円、高機能ガラス事業にて5億円、その他において4億円となっております。
(5)資本の財源及び資金の流動性についての分析
2018年6月末時点の総資産は7,636億円となり、2018年3月末時点(修正再表示後)から250億円減少しました。
当社グループの資本の源泉としては、事業活動からの営業キャッシュ・フロー、銀行からの借入金、社債、ファイナンス・リース契約、又は資本が挙げられます。2018年6月末現在、当社グループの総借入残高の構成割合は、銀行からの借入金が約98%、社債が約2%となっております。
当社グループは、最適な調達方法と調達期間の組み合わせにより、適切なコストで安定的に資金を確保することを、資金調達の基本方針としております。
2018年6月末時点のネット借入残高は、2018年3月末より133億円増加し、3,198億円となりました。このネット借入の増加は、主として運転資本の季節的な増加によるものです。なお為替変動によりネット借入残高は約1億円減少しました。2018年6月末時点の総借入残高は3,762億円となりました。2018年6月末時点で、当社グループは未使用の融資枠を736億円保有しております。
2018年6月末時点の資本合計は、当第1四半期連結累計期間において円高に伴う為替換算の影響により、2018年3月末より87億円減少し1,351億円となりました。

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