四半期報告書-第156期第1四半期(令和3年4月1日-令和3年6月30日)

【提出】
2021/08/10 9:49
【資料】
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【項目】
39項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものです。全ての財務数値は、国際会計基準(IFRS)ベースで記載しています。
(1)業績の状況
当社グループが事業を行う主要地域の事業環境は、当第1四半期も新型コロナウイルス感染拡大影響からの回復基調が継続しました。回復スピードや度合いは地域・事業によって差がありましたが、ほとんどの地域において、大幅なロックダウン規制の影響を受けた前年同期に対して市場環境は改善しました。建築用ガラス市場は、欧州や南米を中心に多くの地域において前年同期比で大幅に改善しました。太陽電池パネル用ガラスの需要も好調でした。自動車用ガラス市場は、半導体を中心に自動車部品不足の影響を受けました。自動車生産台数が制約された結果、当社グループ製品の需要にも影響しましたが、前年同期比で需要は大幅に改善しました。高機能ガラス市場は、多くの地域で当社グループの製品の需要が改善したことにより堅調に推移しました。
当第1四半期連結累計期間における売上高は、前年同期比61%増の1,477億円(前年同期は919億円)となりました。改善の大半は、前年同期において特に大きな売上減に見舞われた自動車用ガラス事業によるものです。為替の影響を除く売上高は前年同期比52%増でした。個別開示項目前営業利益は72億円(前年同期は6億円の損失)でした。個別開示項目費用(純額)は2億円となり、新型コロナウイルス感染症関連の個別開示項目費用を含めて115億円であった前年同期から大きく減少しました。営業利益の改善および個別開示項目費用の減少により、親会社の所有者に帰属する四半期利益は25億円(前年同期は164億円の損失)となりました。
当社グループの事業は、建築用ガラス事業、自動車用ガラス事業、高機能ガラス事業の3種類のコア製品分野からなっています。
「建築用ガラス事業」は、建築材料市場向けの板ガラス製品及び内装外装用加工ガラス製品を製造・販売しており、当第1四半期連結累計期間における当社グループの売上高のうち44%を占めています。太陽電池パネル用ガラス事業も、ここに含まれます。
「自動車用ガラス事業」は、新車組立用及び補修用市場向けに種々のガラス製品を製造・販売しており、当社グループの売上高のうち48%を占めています。
「高機能ガラス事業」は、当社グループの売上高のうち8%を占めており、ディスプレイのカバーガラスなどに用いられる薄板ガラス、プリンター向けレンズ及び光ガイドの製造・販売、並びに電池用セパレーターやエンジン用タイミングベルト部材などのガラス繊維製品の製造・販売など、いくつかの事業からなっています。
「その他」には、全社費用、連結調整、前述の各セグメントに含まれない小規模な事業、並びにピルキントン社買収に伴い認識された無形資産の償却費が含まれています。
セグメント別の業績概要は下表の通りです。
(単位:百万円)
売上高個別開示項目前営業利益(△は損失)
当第1四半期
連結累計期間
前第1四半期
連結累計期間
当第1四半期
連結累計期間
前第1四半期
連結累計期間
建築用ガラス事業64,49744,8736,1132,674
自動車用ガラス事業70,87838,6911,251△2,863
高機能ガラス事業11,3788,0982,8491,380
その他925209△3,052△1,800
合計147,67891,8717,161△609

建築用ガラス事業
当第1四半期連結累計期間における建築用ガラス事業の売上高は645億円(前年同期は449億円)、営業利益は61億円(前年同期は27億円)となりました。売上高・営業利益ともに、新型コロナウイルス感染拡大による影響を大きく受けた前年同期から改善しました。売上は好調でしたが、営業利益は、エネルギーコストを中心とする投入コスト上昇の影響を受けました。
欧州における建築用ガラス事業の売上高は、グループ全体における当事業売上高の43%を占めています。供給能力を上回る好調な需要により販売数量および価格が上昇し、売上高が増加しました。エネルギーを中心とする原燃料費や輸送費上昇の影響を安定した操業と厳格なコスト管理によって軽減しました。
アジアにおける建築用ガラス事業の売上高は、グループ全体における当事業売上高の30%を占めています。日本における売上高は、国内建築需要が低調に推移したことを受け、前年同期を下回りましたが、日本以外の地域で業績が回復したこと、および太陽電池パネル用ガラスの需要が堅調であったことにより、アジア全体の売上高は前年同期並みとなりました。
米州における建築用ガラス事業の売上高は、グループ全体における当事業売上高の27%を占めています。米州は前年同期比で増収増益となりました。販売数量は回復しましたが、フロート窯の定期修繕と輸送用のコンテナ不足により出荷が制約された影響を多少受けました。太陽電池パネル用ガラスの売上は引き続き好調でした。
自動車用ガラス事業
当第1四半期連結累計期間における自動車用ガラス事業の売上高は709億円(前年同期は387億円)、営業利益は13億円(前年同期は29億円の損失)となりました。自動車用ガラス事業の売上高・営業利益は、新型コロナウイルス感染拡大の影響を大きく受けた前年同期から著しく改善しました。消費者の自動車需要は強いものの、自動車生産が部品不足により制約されたため、当社グループの製品需要にも影響がありました。
欧州における自動車用ガラス事業の売上高は、グループ全体における当事業売上高の44%を占めています。売上高・営業利益は、新型コロナウイルス感染拡大により需要が激減した前年同期を大きく上回りました。しかし、当社の製品需要は、半導体を中心とする部品不足により自動車生産が制約された影響を受けました。
アジアにおける自動車用ガラス事業の売上高は、グループ全体における当事業売上高の21%を占めています。アジアは増収増益となりました。日本においては、自動車販売が増加した恩恵を受けましたが、半導体不足の影響により自動車生産台数が制約されたことで一部相殺されました。マレーシアにおいては、当第1四半期中のロックダウン規制により自動車メーカーの生産が休止した影響を受けました。
米州における自動車用ガラス事業の売上高はグループ全体における当事業売上高の35%を占めています。米州は増収増益となりました。ロックダウン等の制約が解除された効果による改善がありましたが、半導体不足による自動車生産台数制約の影響を一部受けました。
高機能ガラス事業
当第1四半期連結累計期間における高機能ガラス事業の売上高は114億円(前年同期は81億円)、営業利益は28億円(前年同期は14億円)となりました。新型コロナウイルス感染拡大による影響があった前年同期に対して、事業環境は好転し、増収増益となりました。
ファインガラス事業では、継続的なコスト削減による事業基盤の強化や売上構成の改善により、業績改善が一層進みました。情報通信デバイス事業では、在宅勤務やオンライン授業の普及によりプリンターに使用されるレンズの販売数量が増加しました。エンジンのタイミングベルト用グラスコードの需要は、特に中国で堅調でした。メタシャイン®の売上高については、自動車向けや化粧品向けの市場で需要低迷が長く続いていましたが、回復の兆しを見せています。
持分法適用会社
当第1四半期連結累計期間における持分法による投資利益は15億円(前年同期は4億円の損失)となり、前年同期を上回りました。これは特にブラジルの建築用ガラスの持分法適用会社であるCebrace社の業績が改善したことが主な要因です。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第1四半期連結累計期間における営業活動によるキャッシュ・フローは、8億円のマイナスとなりました。投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得による83億円の支出等により88億円のマイナスとなりました。以上より、フリー・キャッシュ・フローは96億円のマイナス(前年同期は467億円のマイナス)となりました。
(3)経営方針、経営戦略並びに事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略並びに事業上及び財務上の対処すべき課題について重要な変更等はありません。
(4)研究開発活動
当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動について重要な変更はありません。
当第1四半期連結累計期間における当社グループの研究開発費は、20億円となりました。事業別の内訳は、建築用ガラス事業にて6億円、自動車用ガラス事業にて6億円、高機能ガラス事業にて2億円、その他において6億円となりました。
(5)資本の財源及び資金の流動性についての分析
2021年6月末時点の総資産は8,313億円となり、2021年3月末時点から63億円増加しました。
当社グループの資本の源泉としては、事業活動からの営業キャッシュ・フロー、銀行からの借入金、リース契約、又は資本が挙げられます。2021年6月末現在、当社グループの総借入残高の構成割合は、銀行からの借入金が92%、リース契約等が8%となっています。
当社グループは、最適な調達方法と調達期間の組み合わせにより、適切なコストで安定的に資金を確保することを、資金調達の基本方針としています。
2021年6月末時点のネット借入残高は、2021年3月末より105億円増加して4,222億円となりました。ネット借入の増加は主に、運転資本の季節的な増加によるものです。運転資本の増加の影響を除いたキャッシュ・フローはプラスとなりました。また総借入残高は4,724億円となりました。当社グループは2021年6月30日時点で未使用の融資枠を692億円保有しています。
資本合計は927億円となり、2021年3月末時点の798億円から129億円増加しました。資本合計の増加は主に、為替換算差額やキャッシュ・フロー・ヘッジの公正価値の変動に加え、当第1四半期連結累計期間の当期利益の計上によるものです。

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