有価証券報告書-第94期(平成30年4月1日-平成31年3月31日)

【提出】
2019/06/26 14:10
【資料】
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【項目】
157項目
(1)経営成績等の状況の概要
① 経営成績の状況
当連結会計年度におけるわが国経済は、緩やかに回復しました。輸出は弱含みの動きとなりましたが、企業業績や景況感が総じて良好な水準を維持するもとで設備投資が増加しており、また、個人消費も雇用・所得環境の改善を背景に緩やかに増加する等、国内景気は堅調に推移しました。
こうした経済環境のなか、当社グループにおいては、売上数量は概ね前年同期並みの水準となりましたが、原燃料等のコスト上昇が業績に大きな影響を与えました。
これらの結果、当連結会計年度の業績は、売上高413億1千7百万円(前年同期比4.7%増)、営業利益7億4千8百万円(前年同期比34.8%減)、経常利益8億4千6百万円(前年同期比34.1%減)、親会社株主に帰属する当期純利益2億4千4百万円(前年同期比71.5%減)となりました。
各セグメントの業績は、次のとおりであります。
<特殊鋼部門>自動車向けなどは堅調に推移したものの、輸出向けで一部調整があったことから売上数量は前年同期並となりました。一方、販売価格が上昇した結果、当連結会計年度の売上高は289億9百万円(前年同期比4.4%増)となりました。損益面では、販売価格の改善はあったものの、原燃料、電力、副資材等の価格上昇や労務費等の操業コストの上昇及び分塊圧延ライン更新工事の影響などにより、営業利益は1億3千8百万円(前年同期比68.5%減)となりました。
<鋳鉄部門>産業機械向けで一部調整が見られたものの、トラックなどの商用車向け及び建設機械向けが堅調に推移した結果、売上数量は前年同期比で増加しました。また、販売価格の上昇も寄与し、当連結会計年度の売上高は103億2千8百万円(前年同期比6.4%増)となりました。損益面では、売上数量の増加や販売価格の改善はあったものの、原燃料コストの上昇に加え、補助金の収益納付などにより、営業利益は6億3千7百万円(前年同期比7.0%減)となりました。
<金型・工具部門>自動車向けが堅調に推移したことにより、当連結会計年度の売上高は20億7千9百万円(前年同期比1.4%増)となりました。損益面では、売上構成の変化などにより、2千7百万円の営業損失(前年同期は2千2百万円の営業利益)となりました。
② 財政状態の状況
資産の部では、預け金が2億5千3百万円減少した一方、受取手形及び売掛金が1億3千1百万円、たな卸資産が17億7千9百万円増加したこと等により流動資産が17億4百万円増加しました。また、保有株式の売却及び株価の下落等により投資有価証券が2億3千6百万円が減少した一方、有形固定資産が19億6千4百万円、無形固定資産が3億8百万円増加したこと等により固定資産が20億1千5百万円増加しました。その結果、資産の合計は480億1千6百万円(前連結会計年度末比37億1千9百万円増加)となりました。
負債の部では、支払手形及び買掛金が6億1千5百万円、電子記録債務が3億2百万円減少したものの、短期借入金が28億1千3百万円、営業外支払手形が7億2千1百万円増加したこと等により流動負債が26億4千1百万円増加しました。また、長期借入金が9億5百万円増加したことや退職給付に係る負債が1億9千7百万円増加したこと等により固定負債が12億1千2百万円増加し、負債の合計は273億2千7百万円(前連結会計年度末比38億5千3百万円増加)となりました。
純資産の部では、配当金の支払い2億1千9百万円や、保有株式の売却や株価下落等によりその他有価証券評価差額金が1億5千万円減少したものの、親会社株主に帰属する当期純利益が2億4千4百万円計上されたこと等により、純資産の合計は206億8千8百万円となりました。
③ キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ2億4千2百万円減少し、2億6千4百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況と増減の要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
税金等調整前当期純利益(4億5百万円)、減価償却費(18億3千1百万円)、有形固定資産処分損益(5億2千1百万円)に対し、売上債権の増加(△1億7千1百万円)、たな卸資産の増加(△17億7千9百万円)、仕入債務の減少(△9億1千9百万円)等により、2億8千5百万円の支出(前年同期は14億9千8百万円の収入)となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
有形固定資産の取得による支出(△32億9千9百万円)、無形固定資産の取得による支出(△3億5千1百万円)、補助金の受取額(1億7千8百万円)等により、32億7千8百万円の支出(前年同期は31億4千3百万円の支出)となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
短期借入金の増加(28億1千3百万円)、長期借入れによる収入(12億1千万円)により増加した一方で、長期借入金の返済による支出(△3億7千1百万円)、配当金の支払額(△2億1千9百万円)等により、33億2千万円の収入(前年同期は6億3千5百万円の収入)となりました。
④ 生産、受注及び販売の実績
1)生産実績
当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称当連結会計年度
(自 2018年4月1日
至 2019年3月31日)
前年同期比(%)
特殊鋼(百万円)26,7825.0
鋳鉄(百万円)10,0537.9
金型・工具(百万円)2,1261.7
合計(百万円)38,9615.5

(注)1 金額は、販売価格によっております。
2 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
2)受注実績
当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称受注高
(百万円)
前年同期比(%)受注残高
(百万円)
前年同期比(%)
特殊鋼28,7940.56,653△1.7
鋳鉄10,2084.9580△17.1
金型・工具2,058△0.9215△9.0
合計41,0611.57,449△3.3

(注) 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
3)販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称当連結会計年度
(自 2018年4月1日
至 2019年3月31日)
前年同期比(%)
特殊鋼(百万円)28,9094.4
鋳鉄(百万円)10,3286.4
金型・工具(百万円)2,0791.4
合計(百万円)41,3174.7

(注)1 セグメント間の取引については相殺消去しております。
2 主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。
相手先前連結会計年度
(自 2017年4月1日
至 2018年3月31日)
当連結会計年度
(自 2018年4月1日
至 2019年3月31日)
金額(百万円)割合(%)金額(百万円)割合(%)
㈱神戸製鋼所8,03920.48,48320.5

3 本表の金額には、消費税等は含まれておりません。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
① 重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に基づいて作成されています。この連結財務諸表の作成に当たっては、当連結会計年度における財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に影響を与えるような見積もり、予測を必要としております。当社グループは、過去の実績値や状況を踏まえ合理的と判断される前提に基づき、継続的に見積もり、予測を行っております。そのため、実際の結果は見積もり特有の不確実性があるため、これらの見積もりと異なる場合があります。
② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
特殊鋼部門では、販売価格の改善により前年同期で売上は増加したものの、原燃料、電力、副資材の価格上昇や労務費等の操業コスト上昇、分塊圧延ラインの更新工事等の影響により、前年同期比で営業利益は減少しました。今後、販売価格の改善を更に進めるとともに、高付加価値製品の拡大、省エネ投資や分塊圧延ライン更新工事等によるコスト競争力の強化、品質の強化を引き続き進めてまいります。
鋳鉄部門では、中期経営計画で掲げた売上100億円を達成いたしました。また、売上数量の増加や販売価格の改善はあったものの、原燃料コストの上昇に加え、補助金の収益納付などにより前年同期比で営業利益は減少しました。今後は、新規需要家及び新規品の受注拡大に加え、設備投資等による品質、生産性の向上に取り組み、事業規模の維持と収益力の強化を進めてまいります。
金型・工具部門では、売上は増加したものの、コストの上昇により営業利益は減少しました。今後は、高付加価値製品の拡販及びコスト競争力の強化に取り組んでまいります。
③ 資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当社グループは、神戸製鋼グループのキャッシュ・マネジメント・サービス(以下CMSと言う)に参加しており、短期的な運転資金はCMSの利用の他、売掛債権等の債権流動化により資金調達を行っております。また、設備投資資金は自己資金の他にCMSを利用しております。
重要な設備の改修の計画は、第3「設備の状況」3「設備の新設、除却等の計画」をご参照ください。

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