有価証券報告書-第98期(2022/04/01-2023/03/31)
(1)経営成績等の状況の概要
① 経営成績の状況
当連結会計年度における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症の再拡大の影響があったものの、徐々に経済活動の制限が緩和され、景気は持ち直しの兆しが見られました。一方で、ウクライナ情勢の長期化や円安による原燃料の市況上昇、部品調達難による生産活動の停滞などが継続しました。
こうした経済環境の中、当社グループにおいては原燃料価格の市況上昇に対して販売価格の改善やコストダウンに取り組みました。
これらの結果、当連結会計年度の業績は、売上高445億5千1百万円(前年同期比6.8%増)、営業利益8億2千1百万円(前期比54.9%増)、経常利益8億6千6百万円(前期比48.4%増)となりました。一方、子会社である高周波精密㈱の事業整理損を特別損失に計上したことにより、1億5千万円の親会社株主に帰属する当期純損失(前年同期は4億1千7百万円の親会社株主に帰属する当期純利益)となりました。
各セグメントの業績は、次のとおりであります。
<特殊鋼部門>工具鋼、特殊合金、軸受鋼の各製品分野での売上数量が減少したものの販売価格の改善等により、売上高は323億4千3百万円(前年同期比5.9%増)となりました。損益面では、原燃料等の市況の上昇があったものの、販売価格の改善、在庫影響等により、営業利益は9億2千9百万円(前年同期比81.0%増)となりました。
<鋳鉄部門>産業機械向け、トラック等の商用車向けの売上数量が減少したものの販売価格の改善等により、売上高は108億4千7百万円(前年同期比12.0%増)となりました。損益面では、売上数量の減少、原燃料等の市況上昇の影響、固定費増加等があるものの販売価格の改善等により、営業利益は4千6百万円(前年同期比98.5%増)となりました。
<金型・工具部門>自動車向け金型の売上高が減少し、売上高は13億6千万円(前年同期比8.5%減)となりました。損益面では、売上の減少により、1億5千4百万円の営業損失(前年同期は6百万円の営業損失)となりました。
② 財政状態の状況
当連結会計年度末の総資産は、売上債権の増加、原材料等の棚卸資産の増加等により、前連結会計年度末に比べ26億6千3百万円増加し、419億9千8百万円となりました。
負債合計は、借入金の増加等により、前連結会計年度末に比べ27億8千6百万円増加し、268億6千2百万円となりました。
純資産の部は、親会社株主に帰属する当期純損失を計上したこと等から、前連結会計年度末に比べ1億2千2百万円減少し、151億3千6百万円となりました。
③ キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ5億5千9百万円増加し、7億2千8百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況と増減の要因は次のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
減価償却費計上の一方、売上債権及び棚卸資産の増加等により、9億8千5百万円の支出(前年同期は4億8千1百万円の収入)となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
有形固定資産の取得による支出等により、3億5千4百万円の支出(前年同期は5億6千7百万円の支出)となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
短期借入金の増加等により、18億9千9百万円の収入(前年同期は6億7千6百万円の支出)となりました。
④ 生産、受注及び販売の実績
1)生産実績
当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注)金額は、販売価格によっております。
2)受注実績
当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
3)販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注)1 セグメント間の取引については相殺消去しております。
2 主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
① 重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に基づいて作成されています。この連結財務諸表の作成に当たっては、当連結会計年度における財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に影響を与えるような見積り、予測を必要としております。当社グループは、過去の実績値や状況を踏まえ合理的と判断される前提に基づき、継続的に見積り、予測を行っております。そのため、実際の結果は見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。
なお、連結財務諸表作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)に記載のとおりであります。
② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
特殊鋼部門では、工具鋼、特殊合金、軸受鋼の各製品分野での売上数量が減少したものの販売価格の改善等により、前年同期比で売上は増加しました。また、原燃料等の市況の上昇があったものの、販売価格の改善、在庫影響等により、前年同期比で営業利益が増加しました。今後、高付加価値製品を中心とした販売量の確保、品質管理体制の強化・品質改善、コスト競争力の強化、技術開発の推進、原料市況、エネルギー価格の変動に応じた販売価格へのタイムリーな転嫁を引き続き進めてまいります。
鋳鉄部門では、産業機械向け、トラック等の商用車向けの売上数量が減少したものの販売価格の改善等により、前年同期比で売上は増加しました。また、売上数量の減少、原燃料等の市況上昇の影響、固定費増加等があるものの販売価格の改善等により、前年同期比で営業利益が増加しました。今後は、生産性を含めた高採算品種の受注拡大、品質の向上及び安定化、生産性の向上、原燃料市況に応じた販売価格のタイムリーな転嫁に取り組んでまいります。
金型・工具部門では、自動車向け金型の売上高が減少し、営業損失を計上しました。なお、高周波精密株式会社の事業再構築により、金型・工具部門の一部の事業は株式会社カムスに承継されました。今後は、株式会社カムスにおいて、承継した設備や技術を有効活用し特殊鋼部門の鋼材加工分野での競争力の強化を図り収益力の向上を目指してまいります。
③ 資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当社グループは、主に株式会社神戸製鋼所からの直接借入、神戸製鋼グループのキャッシュ・マネジメント・サービスの利用、売掛債権等の債権流動化により資金調達を行っております。
重要な設備の改修の計画は、第3 設備の状況 3 設備の新設、除却等の計画 をご参照ください。
① 経営成績の状況
当連結会計年度における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症の再拡大の影響があったものの、徐々に経済活動の制限が緩和され、景気は持ち直しの兆しが見られました。一方で、ウクライナ情勢の長期化や円安による原燃料の市況上昇、部品調達難による生産活動の停滞などが継続しました。
こうした経済環境の中、当社グループにおいては原燃料価格の市況上昇に対して販売価格の改善やコストダウンに取り組みました。
これらの結果、当連結会計年度の業績は、売上高445億5千1百万円(前年同期比6.8%増)、営業利益8億2千1百万円(前期比54.9%増)、経常利益8億6千6百万円(前期比48.4%増)となりました。一方、子会社である高周波精密㈱の事業整理損を特別損失に計上したことにより、1億5千万円の親会社株主に帰属する当期純損失(前年同期は4億1千7百万円の親会社株主に帰属する当期純利益)となりました。
各セグメントの業績は、次のとおりであります。
<特殊鋼部門>工具鋼、特殊合金、軸受鋼の各製品分野での売上数量が減少したものの販売価格の改善等により、売上高は323億4千3百万円(前年同期比5.9%増)となりました。損益面では、原燃料等の市況の上昇があったものの、販売価格の改善、在庫影響等により、営業利益は9億2千9百万円(前年同期比81.0%増)となりました。
<鋳鉄部門>産業機械向け、トラック等の商用車向けの売上数量が減少したものの販売価格の改善等により、売上高は108億4千7百万円(前年同期比12.0%増)となりました。損益面では、売上数量の減少、原燃料等の市況上昇の影響、固定費増加等があるものの販売価格の改善等により、営業利益は4千6百万円(前年同期比98.5%増)となりました。
<金型・工具部門>自動車向け金型の売上高が減少し、売上高は13億6千万円(前年同期比8.5%減)となりました。損益面では、売上の減少により、1億5千4百万円の営業損失(前年同期は6百万円の営業損失)となりました。
② 財政状態の状況
当連結会計年度末の総資産は、売上債権の増加、原材料等の棚卸資産の増加等により、前連結会計年度末に比べ26億6千3百万円増加し、419億9千8百万円となりました。
負債合計は、借入金の増加等により、前連結会計年度末に比べ27億8千6百万円増加し、268億6千2百万円となりました。
純資産の部は、親会社株主に帰属する当期純損失を計上したこと等から、前連結会計年度末に比べ1億2千2百万円減少し、151億3千6百万円となりました。
③ キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ5億5千9百万円増加し、7億2千8百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況と増減の要因は次のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
減価償却費計上の一方、売上債権及び棚卸資産の増加等により、9億8千5百万円の支出(前年同期は4億8千1百万円の収入)となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
有形固定資産の取得による支出等により、3億5千4百万円の支出(前年同期は5億6千7百万円の支出)となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
短期借入金の増加等により、18億9千9百万円の収入(前年同期は6億7千6百万円の支出)となりました。
④ 生産、受注及び販売の実績
1)生産実績
当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 当連結会計年度 (自 2022年4月1日 至 2023年3月31日) | 前年同期比(%) |
| 特殊鋼(百万円) | 30,650 | 7.9 |
| 鋳鉄(百万円) | 10,822 | 13.4 |
| 金型・工具(百万円) | 1,353 | △9.3 |
| 合計(百万円) | 42,826 | 8.6 |
(注)金額は、販売価格によっております。
2)受注実績
当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 受注高 (百万円) | 前年同期比(%) | 受注残高 (百万円) | 前年同期比(%) |
| 特殊鋼 | 32,759 | 3.2 | 7,091 | 6.2 |
| 鋳鉄 | 10,785 | 11.2 | 729 | △7.8 |
| 金型・工具 | 1,210 | △17.9 | 29 | △83.5 |
| 合計 | 44,756 | 4.3 | 7,850 | 2.7 |
3)販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 当連結会計年度 (自 2022年4月1日 至 2023年3月31日) | 前年同期比(%) |
| 特殊鋼(百万円) | 32,343 | 5.9 |
| 鋳鉄(百万円) | 10,847 | 12.0 |
| 金型・工具(百万円) | 1,360 | △8.5 |
| 合計(百万円) | 44,551 | 6.8 |
(注)1 セグメント間の取引については相殺消去しております。
2 主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。
| 相手先 | 前連結会計年度 (自 2021年4月1日 至 2022年3月31日) | 当連結会計年度 (自 2022年4月1日 至 2023年3月31日) | |||
| 金額(百万円) | 割合(%) | 金額(百万円) | 割合(%) | ||
| ㈱神戸製鋼所 | 10,319 | 24.7 | 10,888 | 24.4 | |
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
① 重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に基づいて作成されています。この連結財務諸表の作成に当たっては、当連結会計年度における財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に影響を与えるような見積り、予測を必要としております。当社グループは、過去の実績値や状況を踏まえ合理的と判断される前提に基づき、継続的に見積り、予測を行っております。そのため、実際の結果は見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。
なお、連結財務諸表作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)に記載のとおりであります。
② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
特殊鋼部門では、工具鋼、特殊合金、軸受鋼の各製品分野での売上数量が減少したものの販売価格の改善等により、前年同期比で売上は増加しました。また、原燃料等の市況の上昇があったものの、販売価格の改善、在庫影響等により、前年同期比で営業利益が増加しました。今後、高付加価値製品を中心とした販売量の確保、品質管理体制の強化・品質改善、コスト競争力の強化、技術開発の推進、原料市況、エネルギー価格の変動に応じた販売価格へのタイムリーな転嫁を引き続き進めてまいります。
鋳鉄部門では、産業機械向け、トラック等の商用車向けの売上数量が減少したものの販売価格の改善等により、前年同期比で売上は増加しました。また、売上数量の減少、原燃料等の市況上昇の影響、固定費増加等があるものの販売価格の改善等により、前年同期比で営業利益が増加しました。今後は、生産性を含めた高採算品種の受注拡大、品質の向上及び安定化、生産性の向上、原燃料市況に応じた販売価格のタイムリーな転嫁に取り組んでまいります。
金型・工具部門では、自動車向け金型の売上高が減少し、営業損失を計上しました。なお、高周波精密株式会社の事業再構築により、金型・工具部門の一部の事業は株式会社カムスに承継されました。今後は、株式会社カムスにおいて、承継した設備や技術を有効活用し特殊鋼部門の鋼材加工分野での競争力の強化を図り収益力の向上を目指してまいります。
③ 資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当社グループは、主に株式会社神戸製鋼所からの直接借入、神戸製鋼グループのキャッシュ・マネジメント・サービスの利用、売掛債権等の債権流動化により資金調達を行っております。
重要な設備の改修の計画は、第3 設備の状況 3 設備の新設、除却等の計画 をご参照ください。