有価証券報告書-第95期(平成31年4月1日-令和2年3月31日)

【提出】
2020/06/23 14:04
【資料】
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【項目】
154項目
(1)経営成績等の状況の概要
① 経営成績の状況
当連結会計年度の我が国経済は、企業収益の底堅さや雇用・所得環境の改善はみられたものの、米中貿易摩擦の長期化に加え、新型コロナウイルス感染症の影響により、厳しい状況となりました。
こうした経済環境のなか、当社グループにおいては、売上数量が減少するとともに、原燃料・副資材等のコストが上昇し業績は著しく悪化しました。一方、貯蔵品の会計処理方法の変更による増益影響もありました。
これらの結果、当連結会計年度の業績は、売上高372億8千7百万円(前年同期比9.8%減)、営業損失5百万円(前年同期は7億4千8百万円の営業利益)、経常利益6千2百万円(前年同期比92.7%減)、親会社株主に帰属する当期純損失4千9百万円(前年同期は2億4千4百万円の親会社株主に帰属する当期純利益)となりました。
各セグメントの業績は、次のとおりであります。
<特殊鋼部門>販売価格の改善があったものの、工具鋼、特殊合金、軸受鋼の各製品分野で売上数量が減少し、当連結会計年度の売上高は268億5千5百万円(前年同期比7.1%減)となりました。損益面では、販売価格の改善や貯蔵品の会計処理方法の変更による増益影響があったものの、売上数量の減少、原燃料コストの上昇などにより、2億5千9百万円の営業損失(前年同期は1億3千8百万円の営業利益)となりました。
<鋳鉄部門>トラック等の商用車向け、産業機械向け、建設機械向けの売上数量が減少し、当連結会計年度の売上高は85億9千9百万円(前年同期比16.7%減)となりました。損益面では、貯蔵品の会計処理方法の変更による増益影響はあったものの、売上数量の減少などにより、営業利益は2億4千万円(前年同期比62.3%減)となりました。
<金型・工具部門>自動車向け金型の売上高が減少し、当連結会計年度の売上高は18億3千2百万円(前年同期比11.9%減)となりました。損益面では、売上高の減少があったものの、固定費の削減などにより、1千2百万円の営業利益(前年同期は2千7百万円の営業損失)となりました。
② 財政状態の状況
当連結会計年度末の総資産は、受取手形及び売掛金の減少等により、前連結会計年度末に比べ7億9千3百万円減少し472億2千2百万円となりました。
負債合計は、短期借入金の増加等があったものの、支払手形及び買掛金、営業外支払手形などが減少しました。また、当社が千葉県市川市に所有する土地売却を意思決定したことに伴い、繰延税金資産を計上したため、再評価に係る繰延税金負債が減少しました。これらの結果、前連結会計年度末に比べ13億7百万円減少し、260億2千万円となりました。
純資産の部では、配当金の支払や親会社株主に帰属する当期純損失の計上などがあるものの、上記の土地売却意思決定に伴う繰延税金資産の計上による土地再評価差額金の増加等があり、前連結会計年度末に比べ5億1千4百万円増加し、純資産は212億2百万円となりました。
③ キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ2百万円増加し、2億6千6百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況と増減の要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
仕入債務の減少があったものの、減価償却費及び売上債権の減少等により、17億3千7百万円の収入(前年同期は2億8千5百万円の支出)となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
分塊圧延ライン更新工事等、有形固定資産の取得等により、30億3千6百万円の支出(前年同期は32億7千8百万円の支出)となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
配当金等の支払の一方で、運転資金、設備投資資金を短期借入金として神戸製鋼グループが運営するキャッシュ・マネジメント・サービスから調達したため、13億1百万円の収入(前年同期は33億2千万円の収入)となりました。
④ 生産、受注及び販売の実績
1)生産実績
当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称当連結会計年度
(自 2019年4月1日
至 2020年3月31日)
前年同期比(%)
特殊鋼(百万円)25,258△5.7
鋳鉄(百万円)8,344△17.0
金型・工具(百万円)1,840△13.4
合計(百万円)35,444△9.0

(注)1 金額は、販売価格によっております。
2 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
2)受注実績
当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称受注高
(百万円)
前年同期比(%)受注残高
(百万円)
前年同期比(%)
特殊鋼25,720△10.75,519△17.1
鋳鉄8,603△15.75850.8
金型・工具1,809△12.1191△11.1
合計36,133△12.06,295△15.5

(注) 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
3)販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称当連結会計年度
(自 2019年4月1日
至 2020年3月31日)
前年同期比(%)
特殊鋼(百万円)26,855△7.1
鋳鉄(百万円)8,599△16.7
金型・工具(百万円)1,832△11.9
合計(百万円)37,287△9.8

(注)1 セグメント間の取引については相殺消去しております。
2 主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。
相手先前連結会計年度
(自 2018年4月1日
至 2019年3月31日)
当連結会計年度
(自 2019年4月1日
至 2020年3月31日)
金額(百万円)割合(%)金額(百万円)割合(%)
㈱神戸製鋼所8,48320.57,67120.6

3 本表の金額には、消費税等は含まれておりません。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
① 重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に基づいて作成されています。この連結財務諸表の作成に当たっては、当連結会計年度における財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に影響を与えるような見積り、予測を必要としております。当社グループは、過去の実績値や状況を踏まえ合理的と判断される前提に基づき、継続的に見積り、予測を行っております。そのため、実際の結果は見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。
当社グループにおける見積りのうち、繰延税金資産については、期末における一時差異等に係る税金の額のうち、翌期以降の収益力に基づき見積った一時差異等加減算前課税所得に係る税金を軽減することが見込まれる金額を計上しております。
また、繰延税金資産の計上に当たっては、新型コロナウイルス感染症の影響が顕在化する以前に作成した翌年度の年間計画に、翌年度に確実に計上が見込まれる土地売却益などを加味した課税所得に基づいており、新型コロナウイルス感染症の影響が繰延税金資産の残高に与える影響は軽微であると判断しております。
なお、新型コロナウイルス感染症の影響は、経済全体に大きな影響を及ぼす事象であり、当社グループも需要業界を通じて強く影響を受けるものと考えております。このため、見積りに用いた仮定の不確実性は高く、翌年度の連結財務諸表においては変動する可能性があります。
② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
特殊鋼部門では、販売価格の改善があったものの、売上数量の減少により前年同期で売上は減少しました。また、販売価格の改善や貯蔵品の会計処理方法の変更による増益影響があったものの、売上数量の減少、原燃料コストの上昇などにより、前年同期比で営業利益は減少しました。今後、販売価格の改善を更に進めるとともに、高付加価値製品の拡大、省エネ投資や分塊圧延ライン更新工事等によるコスト競争力の強化、品質の強化を引き続き進めてまいります。
鋳鉄部門では、中期経営計画で掲げた売上100億円を2019年3月期は達成いたしましたが、トラック等の商用車向け、産業機械向け、建設機械向けの売上数量が減少し、2020年3月期は売上が減少しました。また、貯蔵品の会計処理方法の変更による増益影響はあったものの、売上数量の減少などにより前年同期比で営業利益は減少しました。今後は、新規需要家及び新規品の受注拡大に加え、設備投資等による品質、生産性の向上に取り組み、事業規模の維持と収益力の強化を進めてまいります。
金型・工具部門では、自動車向け金型の売上高が減少しため売上は減少したものの、固定費の削減などにより、営業利益は増加しました。今後は、高付加価値製品の拡販及びコスト競争力の強化に取り組んでまいります。
なお、新型コロナウイルス感染症の影響は、経済全体に大きな影響を及ぼす事象であり、当社も需要業界を通じて強く影響を受けるものと考えております。
③ 資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当社グループは、神戸製鋼グループのキャッシュ・マネジメント・サービス(以下CMSと言う)に参加しており、短期的な運転資金はCMSの利用の他、売掛債権等の債権流動化により資金調達を行っております。また、設備投資資金は自己資金の他にCMSを利用しております。
重要な設備の改修の計画は、第3「設備の状況」3「設備の新設、除却等の計画」をご参照ください。

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