有価証券報告書-第99期(2023/04/01-2024/03/31)
(1)経営成績等の状況の概要
① 経営成績の状況
当連結会計年度における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症の影響を強く受けたサービス消費の復調を中心に緩やかに回復しました。一方、物価水準や電力などエネルギー価格の高騰による内需の低迷や海外の景気減速による今後の経済活動への影響が懸念され、先行きが不透明な状況が続いております。
こうした経済環境の中、当社グループにおいては引続き販売価格の改善に取り組んだ一方、厳しい需要環境が続
き売上数量が減少しました。
これらの結果、当連結会計年度の業績は、売上高366億1千4百万円(前年同期比17.8%減)、16億3千5百万円の営業損失(前年同期は8億2千1百万円の営業利益)、15億8千5百万円の経常損失(前年同期は8億6千6百万円の経常利益)となりましたが、当社連結子会社である高周波精密株式会社(以下、高周波精密)が保有していた固定資産の売却に関する特別利益を計上したことにより、親会社株主に帰属する当期純利益66億1千2百万円(前年同期は1億5千万円の親会社株主に帰属する当期純損失)となりました。
各セグメントの業績は、次のとおりであります。
<特殊鋼部門>販売価格の改善があるものの、工具鋼、特殊合金、軸受鋼等の売上数量が減少し、売上高は277億2千1百万円(前年同期比17.8%減)となりました。損益面では、販売価格改善の一方、売上数量の減少、原燃料価格の上昇、棚卸資産評価損及び高周波精密の土地売却に伴う租税公課の発生等から15億8百万円の営業損失(前年同期は7億7千4百万円の営業利益)となりました。
なお、上記の前年同期数値については、高周波精密の事業再構築に伴い、従来の金型・工具セグメントを特殊鋼セグメントに含めて、これを比較しております。
<鋳鉄部門>販売価格の改善があるものの、産業機械向けの売上数量が減少し、売上高は88億9千3百万円(前年同期比18.0%減)となりました。損益面では、販売価格の改善や固定費が減少したものの、売上数量の減少及び原燃料等の価格上昇により、1億2千7百万円の営業損失(前年同期は4千6百万円の営業利益)となりました。
② 財政状態の状況
当連結会計年度末の総資産は、売上債権、棚卸資産及び固定資産の減少等により、前連結会計年度末に比べ30億4千万円減少し、389億5千8百万円となりました。
負債合計は、短期借入金の返済及び仕入債務の減少等により、前連結会計年度末に比べ96億7千3百万円減少し、171億8千9百万円となりました。
純資産の部は、親会社株主に帰属する当期純利益を計上したこと等から、前連結会計年度末に比べ66億3千2百万円増加し、217億6千8百万円となりました。
③ キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ1億1百万円増加し、8億3千万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況と増減の要因は次のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
高周波精密㈱の事業再構築に係る一時費用の支払い等により、23億2千9百万円の支出(前年同期は9億8千5百万円の支出)となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
有形固定資産の売却による収入等により、105億8千万円の収入(前年同期は3億5千4百万円の支出)となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
借入金の返済等により、81億5千万円の支出(前年同期は18億9千9百万円の収入)となりました。
④ 生産、受注及び販売の実績
1)生産実績
当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注)金額は、販売価格によっております。
2)受注実績
当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
3)販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注)1 セグメント間の取引については相殺消去しております。
2 主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
① 重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に基づいて作成されています。この連結財務諸表の作成に当たっては、当連結会計年度における財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に影響を与えるような見積り、予測を必要としております。当社グループは、過去の実績値や状況を踏まえ合理的と判断される前提に基づき、継続的に見積り、予測を行っております。そのため、実際の結果は見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。
なお、連結財務諸表作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)に記載のとおりであります。
② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
特殊鋼部門では、販売価格の改善があるものの、工具鋼、特殊合金、軸受鋼等の売上数量が減少したため、前年同期比で売上高は減少しました。また、販売価格改善の一方、売上数量の減少、原燃料価格の上昇、棚卸資産評価損及び高周波精密の土地売却に伴う租税公課の発生等により当期は営業損失を計上することとなりました。今後、私たちの特色である“小ロット・多品種対応”に経営資源を集中させて、今後成長が期待される「情報、医療、エネルギー」分野で使用される高機能材を拡販し、稼ぐ力の強化及び事業基盤の強化を進めてまいります。
鋳鉄部門では、販売価格の改善があるものの、産業機械向けの売上数量の減少により、前年同期比で売上高は減少しました。また、販売価格の改善や固定費が減少したものの、売上数量の減少及び原燃料等の価格上昇により当期は営業損失を計上することになりました。今後は、私たちが培ってきた“技術力・提案力”を一層磨いてお客様の課題解決に貢献するとともに、高難度で付加価値の高い製品の受注拡大を目指します。また、生産性を含めた高採算品種の受注拡大に取り組んでまいります。
③ 資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当社グループは、主に株式会社神戸製鋼所からの直接借入、神戸製鋼グループのキャッシュ・マネジメント・サービスの利用、売掛債権等の債権流動化により資金調達を行っております。
重要な設備の改修の計画は、第3 設備の状況 3 設備の新設、除却等の計画 をご参照ください。
① 経営成績の状況
当連結会計年度における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症の影響を強く受けたサービス消費の復調を中心に緩やかに回復しました。一方、物価水準や電力などエネルギー価格の高騰による内需の低迷や海外の景気減速による今後の経済活動への影響が懸念され、先行きが不透明な状況が続いております。
こうした経済環境の中、当社グループにおいては引続き販売価格の改善に取り組んだ一方、厳しい需要環境が続
き売上数量が減少しました。
これらの結果、当連結会計年度の業績は、売上高366億1千4百万円(前年同期比17.8%減)、16億3千5百万円の営業損失(前年同期は8億2千1百万円の営業利益)、15億8千5百万円の経常損失(前年同期は8億6千6百万円の経常利益)となりましたが、当社連結子会社である高周波精密株式会社(以下、高周波精密)が保有していた固定資産の売却に関する特別利益を計上したことにより、親会社株主に帰属する当期純利益66億1千2百万円(前年同期は1億5千万円の親会社株主に帰属する当期純損失)となりました。
各セグメントの業績は、次のとおりであります。
<特殊鋼部門>販売価格の改善があるものの、工具鋼、特殊合金、軸受鋼等の売上数量が減少し、売上高は277億2千1百万円(前年同期比17.8%減)となりました。損益面では、販売価格改善の一方、売上数量の減少、原燃料価格の上昇、棚卸資産評価損及び高周波精密の土地売却に伴う租税公課の発生等から15億8百万円の営業損失(前年同期は7億7千4百万円の営業利益)となりました。
なお、上記の前年同期数値については、高周波精密の事業再構築に伴い、従来の金型・工具セグメントを特殊鋼セグメントに含めて、これを比較しております。
<鋳鉄部門>販売価格の改善があるものの、産業機械向けの売上数量が減少し、売上高は88億9千3百万円(前年同期比18.0%減)となりました。損益面では、販売価格の改善や固定費が減少したものの、売上数量の減少及び原燃料等の価格上昇により、1億2千7百万円の営業損失(前年同期は4千6百万円の営業利益)となりました。
② 財政状態の状況
当連結会計年度末の総資産は、売上債権、棚卸資産及び固定資産の減少等により、前連結会計年度末に比べ30億4千万円減少し、389億5千8百万円となりました。
負債合計は、短期借入金の返済及び仕入債務の減少等により、前連結会計年度末に比べ96億7千3百万円減少し、171億8千9百万円となりました。
純資産の部は、親会社株主に帰属する当期純利益を計上したこと等から、前連結会計年度末に比べ66億3千2百万円増加し、217億6千8百万円となりました。
③ キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ1億1百万円増加し、8億3千万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況と増減の要因は次のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
高周波精密㈱の事業再構築に係る一時費用の支払い等により、23億2千9百万円の支出(前年同期は9億8千5百万円の支出)となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
有形固定資産の売却による収入等により、105億8千万円の収入(前年同期は3億5千4百万円の支出)となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
借入金の返済等により、81億5千万円の支出(前年同期は18億9千9百万円の収入)となりました。
④ 生産、受注及び販売の実績
1)生産実績
当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 当連結会計年度 (自 2023年4月1日 至 2024年3月31日) | 前年同期比(%) |
| 特殊鋼(百万円) | 25,603 | △20.0 |
| 鋳鉄(百万円) | 7,707 | △28.8 |
| 合計(百万円) | 33,311 | △22.2 |
(注)金額は、販売価格によっております。
2)受注実績
当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 受注高 (百万円) | 前年同期比(%) | 受注残高 (百万円) | 前年同期比(%) |
| 特殊鋼 | 26,757 | △21.2 | 6,157 | △13.5 |
| 鋳鉄 | 8,782 | △18.6 | 618 | △15.2 |
| 合計 | 35,540 | △20.6 | 6,776 | △13.7 |
3)販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 当連結会計年度 (自 2023年4月1日 至 2024年3月31日) | 前年同期比(%) |
| 特殊鋼(百万円) | 27,721 | △17.8 |
| 鋳鉄(百万円) | 8,893 | △18.0 |
| 合計(百万円) | 36,614 | △17.8 |
(注)1 セグメント間の取引については相殺消去しております。
2 主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。
| 相手先 | 前連結会計年度 (自 2022年4月1日 至 2023年3月31日) | 当連結会計年度 (自 2023年4月1日 至 2024年3月31日) | |||
| 金額(百万円) | 割合(%) | 金額(百万円) | 割合(%) | ||
| ㈱神戸製鋼所 | 10,888 | 24.4 | 7,578 | 20.7 | |
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
① 重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に基づいて作成されています。この連結財務諸表の作成に当たっては、当連結会計年度における財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に影響を与えるような見積り、予測を必要としております。当社グループは、過去の実績値や状況を踏まえ合理的と判断される前提に基づき、継続的に見積り、予測を行っております。そのため、実際の結果は見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。
なお、連結財務諸表作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)に記載のとおりであります。
② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
特殊鋼部門では、販売価格の改善があるものの、工具鋼、特殊合金、軸受鋼等の売上数量が減少したため、前年同期比で売上高は減少しました。また、販売価格改善の一方、売上数量の減少、原燃料価格の上昇、棚卸資産評価損及び高周波精密の土地売却に伴う租税公課の発生等により当期は営業損失を計上することとなりました。今後、私たちの特色である“小ロット・多品種対応”に経営資源を集中させて、今後成長が期待される「情報、医療、エネルギー」分野で使用される高機能材を拡販し、稼ぐ力の強化及び事業基盤の強化を進めてまいります。
鋳鉄部門では、販売価格の改善があるものの、産業機械向けの売上数量の減少により、前年同期比で売上高は減少しました。また、販売価格の改善や固定費が減少したものの、売上数量の減少及び原燃料等の価格上昇により当期は営業損失を計上することになりました。今後は、私たちが培ってきた“技術力・提案力”を一層磨いてお客様の課題解決に貢献するとともに、高難度で付加価値の高い製品の受注拡大を目指します。また、生産性を含めた高採算品種の受注拡大に取り組んでまいります。
③ 資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当社グループは、主に株式会社神戸製鋼所からの直接借入、神戸製鋼グループのキャッシュ・マネジメント・サービスの利用、売掛債権等の債権流動化により資金調達を行っております。
重要な設備の改修の計画は、第3 設備の状況 3 設備の新設、除却等の計画 をご参照ください。