有価証券報告書-第96期(令和2年4月1日-令和3年3月31日)
(1)経営成績等の状況の概要
① 経営成績の状況
当連結会計年度のわが国経済は、新型コロナウイルス感染症拡大により経済活動が停滞し、回復の動きがあるものの、総じて厳しい状況となりました。足元では感染症の再拡大により、依然として先行きが不透明な状況が続いております。
こうした経済環境の中、当社グループにおいては、主要な需要業界からの受注が大きく減少し、売上数量が大きく減少したことに加え、前年度に実施した貯蔵品の会計処理方法の変更による増益影響がなくなりました。原燃料等の市況が下落したことや経費等の固定費削減に取り組んだものの、業績は著しく悪化しました。
これらの結果、当連結会計年度の業績は、売上高315億1千6百万円(前年同期比15.5%減)、営業損失20億7千1百万円(前年同期は5百万円の営業損失)、経常損失17億6千3百万円(前年同期は6千2百万円の経常利益)となりました。特別損益は、土地の売却益を計上した一方、固定資産減損損失を計上したことにより46億9千5百万円の損失となり、親会社株主に帰属する当期純損失64億4千5百万円(前年同期は4千9百万円の親会社株主に帰属する当期純損失)となりました。
各セグメントの業績は、次のとおりであります。
<特殊鋼部門>工具鋼、特殊合金、軸受鋼の各製品分野での売上数量が減少し、売上高は226億9千万円(前年同期比15.5%減)となりました。損益面では、原燃料等の市況が下落したことやコストダウン、固定費削減に取り組んだものの、売上数量の減少および前年度に実施した貯蔵品の会計処理方法の変更による増益影響がなくなったことから、18億2千4百万円の営業損失(前年同期は2億5千9百万円の営業損失)となりました。
<鋳鉄部門>産業機械向けの売上数量は増加したものの、トラック等の商用車向け、建設機械向けの売上数量が減少し、売上高は75億4千7百万円(前年同期比12.2%減)となりました。損益面では、固定費削減に取り組んだものの、売上数量の減少および販売価格が下落したことから、4千5百万円の営業損失(前年同期は2億4千万円の営業利益)となりました。
<金型・工具部門>自動車向け金型の売上高が減少し、売上高は12億7千9百万円(前年同期比30.2%減)となりました。損益面では、固定費削減に取り組んだものの、売上減少の影響が大きく、2億1百万円の営業損失(前年同期は1千2百万円の営業利益)となりました。
② 財政状態の状況
当連結会計年度末の総資産は、減損処理による固定資産の減少等により、前連結会計年度末に比べ98億7千7百万円減少し373億4千5百万円となりました。
負債合計は、短期借入金の減少等により、前連結会計年度末に比べ35億1千7百万円減少し、225億2百万円となりました。
純資産の部では、親会社株主に帰属する当期純損失を計上したこと等から、前連結会計年度末に比べ63億5千9百万円減少し、148億4千3百万円となりました。
③ キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ6億6千5百万円増加し、9億3千2百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況と増減の要因は次のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
税金等調整前当期純損失を計上したものの、減価償却費、売上債権及び棚卸資産の減少、仕入債務の増加等により、10億1千2百万円の収入(前年同期は17億3千7百万円の収入)となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
有形固定資産売却による収入等により、24億1千3百万円の収入(前年同期は30億3千6百万円の支出)となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
短期借入金の返済等により、27億5千9百万円の支出(前年同期は13億1百万円の収入)となりました。
④ 生産、受注及び販売の実績
1)生産実績
当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注)1 金額は、販売価格によっております。
2 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
2)受注実績
当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注) 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
3)販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注)1 セグメント間の取引については相殺消去しております。
2 主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。
3 本表の金額には、消費税等は含まれておりません。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
① 重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に基づいて作成されています。この連結財務諸表の作成に当たっては、当連結会計年度における財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に影響を与えるような見積り、予測を必要としております。当社グループは、過去の実績値や状況を踏まえ合理的と判断される前提に基づき、継続的に見積り、予測を行っております。そのため、実際の結果は見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。
なお、連結財務諸表作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)に記載のとおりであります。
② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
特殊鋼部門では、工具鋼、特殊合金、軸受鋼の各製品分野での売上数量が減少し、前年同期比で売上は減少しました。また、原燃料等の市況が下落したことやコストダウン、固定費削減に取り組んだものの、売上数量の減少および前年度に実施した貯蔵品の会計処理方法の変更による増益影響がなくなったことから前年同期比で営業損失が増加しました。今後、高付加価値製品を中心とした販売量の確保、製品品質の向上と安定、コスト競争力の強化、技術開発の推進、原料市況に応じた販売価格のタイムリーな転嫁を引き続き進めてまいります。なお、営業赤字が継続していることを踏まえ、事業資産の評価を行い、固定資産の減損損失を計上しております。
鋳鉄部門では、産業機械向けの売上数量は増加したものの、トラック等商用車向け、建設機械向けの売上数量が減少し前年同期比で売上が減少しました。また、固定費削減に取り組んだものの、売上数量の減少および販売価格が下落したことから営業損失を計上しました。今後は、物量の確保に加え、設備投資等による品質、生産性の向上、作業環境の改善に取り組んでまいります。
金型・工具部門では、固定費の削減に取り組んだものの、自動車向け金型の売上高が減少し、営業損失を計上しました。今後は、高付加価値製品の拡販及びコスト・納期の競争力の強化に取り組んでまいります。
なお、新型コロナウイルス感染症の影響は、経済全体に大きな影響を及ぼす事象であり、当社も需要業界を通じて強く影響を受けるものと考えております。
③ 資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当社グループは、神戸製鋼グループのキャッシュ・マネジメント・サービス(以下CMSと言う)に参加しており、短期的な運転資金はCMSの利用の他、売掛債権等の債権流動化により資金調達を行っております。また、設備投資資金は自己資金の他にCMSを利用しております。
重要な設備の改修の計画は、第3「設備の状況」3「設備の新設、除却等の計画」をご参照ください。
① 経営成績の状況
当連結会計年度のわが国経済は、新型コロナウイルス感染症拡大により経済活動が停滞し、回復の動きがあるものの、総じて厳しい状況となりました。足元では感染症の再拡大により、依然として先行きが不透明な状況が続いております。
こうした経済環境の中、当社グループにおいては、主要な需要業界からの受注が大きく減少し、売上数量が大きく減少したことに加え、前年度に実施した貯蔵品の会計処理方法の変更による増益影響がなくなりました。原燃料等の市況が下落したことや経費等の固定費削減に取り組んだものの、業績は著しく悪化しました。
これらの結果、当連結会計年度の業績は、売上高315億1千6百万円(前年同期比15.5%減)、営業損失20億7千1百万円(前年同期は5百万円の営業損失)、経常損失17億6千3百万円(前年同期は6千2百万円の経常利益)となりました。特別損益は、土地の売却益を計上した一方、固定資産減損損失を計上したことにより46億9千5百万円の損失となり、親会社株主に帰属する当期純損失64億4千5百万円(前年同期は4千9百万円の親会社株主に帰属する当期純損失)となりました。
各セグメントの業績は、次のとおりであります。
<特殊鋼部門>工具鋼、特殊合金、軸受鋼の各製品分野での売上数量が減少し、売上高は226億9千万円(前年同期比15.5%減)となりました。損益面では、原燃料等の市況が下落したことやコストダウン、固定費削減に取り組んだものの、売上数量の減少および前年度に実施した貯蔵品の会計処理方法の変更による増益影響がなくなったことから、18億2千4百万円の営業損失(前年同期は2億5千9百万円の営業損失)となりました。
<鋳鉄部門>産業機械向けの売上数量は増加したものの、トラック等の商用車向け、建設機械向けの売上数量が減少し、売上高は75億4千7百万円(前年同期比12.2%減)となりました。損益面では、固定費削減に取り組んだものの、売上数量の減少および販売価格が下落したことから、4千5百万円の営業損失(前年同期は2億4千万円の営業利益)となりました。
<金型・工具部門>自動車向け金型の売上高が減少し、売上高は12億7千9百万円(前年同期比30.2%減)となりました。損益面では、固定費削減に取り組んだものの、売上減少の影響が大きく、2億1百万円の営業損失(前年同期は1千2百万円の営業利益)となりました。
② 財政状態の状況
当連結会計年度末の総資産は、減損処理による固定資産の減少等により、前連結会計年度末に比べ98億7千7百万円減少し373億4千5百万円となりました。
負債合計は、短期借入金の減少等により、前連結会計年度末に比べ35億1千7百万円減少し、225億2百万円となりました。
純資産の部では、親会社株主に帰属する当期純損失を計上したこと等から、前連結会計年度末に比べ63億5千9百万円減少し、148億4千3百万円となりました。
③ キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ6億6千5百万円増加し、9億3千2百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況と増減の要因は次のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
税金等調整前当期純損失を計上したものの、減価償却費、売上債権及び棚卸資産の減少、仕入債務の増加等により、10億1千2百万円の収入(前年同期は17億3千7百万円の収入)となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
有形固定資産売却による収入等により、24億1千3百万円の収入(前年同期は30億3千6百万円の支出)となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
短期借入金の返済等により、27億5千9百万円の支出(前年同期は13億1百万円の収入)となりました。
④ 生産、受注及び販売の実績
1)生産実績
当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 当連結会計年度 (自 2020年4月1日 至 2021年3月31日) | 前年同期比(%) |
| 特殊鋼(百万円) | 20,666 | △18.2 |
| 鋳鉄(百万円) | 7,291 | △12.6 |
| 金型・工具(百万円) | 1,262 | △31.4 |
| 合計(百万円) | 29,220 | △17.6 |
(注)1 金額は、販売価格によっております。
2 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
2)受注実績
当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 受注高 (百万円) | 前年同期比(%) | 受注残高 (百万円) | 前年同期比(%) |
| 特殊鋼 | 22,640 | △12.0 | 5,469 | △0.9 |
| 鋳鉄 | 7,733 | △10.1 | 771 | 31.8 |
| 金型・工具 | 1,278 | △29.3 | 191 | △0.1 |
| 合計 | 31,653 | △12.4 | 6,432 | 2.2 |
(注) 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
3)販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 当連結会計年度 (自 2020年4月1日 至 2021年3月31日) | 前年同期比(%) |
| 特殊鋼(百万円) | 22,690 | △15.5 |
| 鋳鉄(百万円) | 7,547 | △12.2 |
| 金型・工具(百万円) | 1,279 | △30.2 |
| 合計(百万円) | 31,516 | △15.5 |
(注)1 セグメント間の取引については相殺消去しております。
2 主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。
| 相手先 | 前連結会計年度 (自 2019年4月1日 至 2020年3月31日) | 当連結会計年度 (自 2020年4月1日 至 2021年3月31日) | |||
| 金額(百万円) | 割合(%) | 金額(百万円) | 割合(%) | ||
| ㈱神戸製鋼所 | 7,671 | 20.6 | 6,599 | 20.9 | |
3 本表の金額には、消費税等は含まれておりません。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
① 重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に基づいて作成されています。この連結財務諸表の作成に当たっては、当連結会計年度における財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に影響を与えるような見積り、予測を必要としております。当社グループは、過去の実績値や状況を踏まえ合理的と判断される前提に基づき、継続的に見積り、予測を行っております。そのため、実際の結果は見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。
なお、連結財務諸表作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)に記載のとおりであります。
② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
特殊鋼部門では、工具鋼、特殊合金、軸受鋼の各製品分野での売上数量が減少し、前年同期比で売上は減少しました。また、原燃料等の市況が下落したことやコストダウン、固定費削減に取り組んだものの、売上数量の減少および前年度に実施した貯蔵品の会計処理方法の変更による増益影響がなくなったことから前年同期比で営業損失が増加しました。今後、高付加価値製品を中心とした販売量の確保、製品品質の向上と安定、コスト競争力の強化、技術開発の推進、原料市況に応じた販売価格のタイムリーな転嫁を引き続き進めてまいります。なお、営業赤字が継続していることを踏まえ、事業資産の評価を行い、固定資産の減損損失を計上しております。
鋳鉄部門では、産業機械向けの売上数量は増加したものの、トラック等商用車向け、建設機械向けの売上数量が減少し前年同期比で売上が減少しました。また、固定費削減に取り組んだものの、売上数量の減少および販売価格が下落したことから営業損失を計上しました。今後は、物量の確保に加え、設備投資等による品質、生産性の向上、作業環境の改善に取り組んでまいります。
金型・工具部門では、固定費の削減に取り組んだものの、自動車向け金型の売上高が減少し、営業損失を計上しました。今後は、高付加価値製品の拡販及びコスト・納期の競争力の強化に取り組んでまいります。
なお、新型コロナウイルス感染症の影響は、経済全体に大きな影響を及ぼす事象であり、当社も需要業界を通じて強く影響を受けるものと考えております。
③ 資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当社グループは、神戸製鋼グループのキャッシュ・マネジメント・サービス(以下CMSと言う)に参加しており、短期的な運転資金はCMSの利用の他、売掛債権等の債権流動化により資金調達を行っております。また、設備投資資金は自己資金の他にCMSを利用しております。
重要な設備の改修の計画は、第3「設備の状況」3「設備の新設、除却等の計画」をご参照ください。