有価証券報告書-第89期(平成30年4月1日-平成31年3月31日)
(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
なお、「『税効果会計に係る会計基準』の一部改正」(企業会計基準第28号 平成30年2月16日)を当連結会計年度の期首から適用しており、財政状態の状況については、当該会計基準等を遡って適用した後の数値で前連結会計年度との比較・分析を行っております。
①財政状態及び経営成績の状況
a.財政状態
当連結会計年度末における総資産は422億27百万円となり、前連結会計年度末に比べ1億62百万円増加しました。流動資産は現金及び預金の減少により、前連結会計年度末に比べ9億17百万円減少しました。固定資産は有形固定資産が大幅に増加したことなどにより、10億80百万円増加しました。
負債は117億59百万円となり、前連結会計年度末に比べ17億25百万円減少しました。流動負債は支払手形及び買掛金と設備未払金の減少などにより、前連結会計年度末に比べ15億76百万円減少しました。固定負債は長期借入金が減少したことなどにより1億48百万円減少しました。
純資産は利益剰余金が増加したことなどにより304億67百万円となり、前連結会計年度末に比べ18億87百万円増加しました。
b.経営成績
当連結会計年度におけるわが国経済は企業収益や所得・雇用環境の改善に支えられ、緩やかな回復基調で推移したものの、米中貿易摩擦による中国経済の減速や欧州・中東などの地政学的リスク、政治不安の高まりなどを背景に景気減速懸念が強まりました。
当社及び連結子会社(以下「当社グループ」という。)が属するステンレス鋼線業界は、期前半までは堅調だったものの、期後半は調整が見られ業界出荷数量は前期比減となりました。また、LMEニッケル価格は期前半、ポンド当たり7ドル前後まで上昇しましたが足元は6ドル前後で推移しており、前期に比べ総じて高値基調にありました。
このような状況のなか、当社グループでは連結経常利益55億円、連結ROS及び同ROA10%以上等を経営目標とする『第14次中期計画(NSR20)』(最終年度2021年3月期)の達成に向け、収益の一段の向上に取り組んでまいりました。
売上高は、主力のステンレス鋼線部門につきましては期後半からスマホなどIT関連の高機能・独自製品が顧客の需要減により調整局面となりましたが、通期で販売数量は前期比微減に留まり、また、ニッケル価格上昇に伴う販売価格の引上げにより前期比増収となりました。金属繊維部門は、メモリー価格の下落に端を発した半導体メーカーを中心とする設備投資計画の延期など、期前半まで好調だった超精密ガスフィルター(ナスクリーン)が期後半から急減速し、前期比微減となりました。その結果、当期の売上高は387億60百万円(前期比3.5%増)と、過去最高であった前期を更新しました。
一方、損益につきましては減価償却費や人件費など固定費の増加により、営業利益は35億54百万円(同11.2%減)、経常利益は36億75百万円(同8.7%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は26億35百万円(同6.4%減)と、いずれも過去最高だった前期からは減少しました。
事業部門別の経営成績は、次のとおりであります。
ステンレス鋼線
ニッケルの価格上昇による販売価格の引上げ、ばね用材やニッケルを多く含む高合金線の需要が堅調だったことにより販売数量は前期比減少したものの、ステンレス鋼線の売上高は322億27百万円(前期比4.5%増)となりました。
金属繊維
ナスロンフィルターは、高機能樹脂フィルムの補充品や化合繊維用の大型増設など、需要が堅調で前期比増収となりました。また、超精密ガスフィルター(ナスクリーン)は期前半まで半導体メーカーを中心とした設備投資が旺盛だったものの期後半から急減速、在庫調整もあり通期では前期比減収となりました。
この結果、金属繊維の売上高は65億33百万円(前期比1.1%減)となりました。
セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。なお、セグメントごとの経営成績については、セグメント間の内部売上高又は振替高の相殺消去前の金額を記載しております。
日本
主力のステンレス鋼線部門では、販売数量は微減となったものの、販売価格の引き上げ等により売上高は増収となりました。金属繊維部門につきましては、ナスロンフィルター及び超精密ガスフィルター(ナスクリーン)が期後半から急減速し、売上高は減収となりました。
これらの結果、売上高は360億43百万円(前期比2.4%増)となりました。また、減価償却費や人件費などの固定費の増加によりセグメント利益は32億63百万円(同13.0%減)と前期比減益となりました。
タイ
ステンレス鋼線の販売数量が増加した結果、売上高は45億61百万円(同18.7%増)、セグメント利益は2億71百万円(同7.4%減)となりました。
中国
中国国内向けが好調に推移したことなどにより、売上高は5億83百万円(同10.4%増)、セグメント利益は69百万円(同109.9%増)となりました。
なお、上記記載金額には消費税等は含まれておりません。
②キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は112億33百万円となり、前連結会計年度末に比べ17億79百万円減少いたしました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は23億79百万円(前期比37.3%減)となりました。これはたな卸資産や法人税等支払額が増加したことなどによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は31億21百万円(同42.2%増)となりました。これは主として有形固定資産の取得による支出が増加したことなどによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は11億18百万円(同25.6%増)となりました。これは、配当金の支払いが増加したことなどによるものであります。
③生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注)1.金額は平均販売価格によっており、セグメント間の内部振替前の数値によっております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
b.受注実績
当連結会計年度の受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注)1.金額は販売価格によっており、セグメント間の取引については相殺消去しております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
c.販売実績
当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注)1.金額は販売価格によっており、セグメント間の取引については相殺消去しております。
2.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。
3.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討の内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
①重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成しております。重要な会計方針については、「第5 経理の状況 1.連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載しております。この連結財務諸表の作成に当たっては、過去の実績や状況に応じて合理的と考えられる様々な要因に基づき、見積り及び判断を行っております。
②当連結会計年度の経営成績の分析
a.売上高
当社グループの当連結会計年度の売上高は、387億60百万円と前連結会計年度に比べて13億8百万円の増収となりました。事業部門別の内容については、「第2 事業の状況 3.経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要」に記載のとおりであります。
b.経常利益及び親会社株主に帰属する当期純利益
当社グループの当連結会計年度の経常利益は36億75百万円と前連結会計年度に比べて3億51百万円の減益、親会社株主に帰属する当期純利益は26億35百万円と前連結会計年度に比べて1億78百万円の減益となりました。これは、減価償却費や人件費など固定費の増加によるものであります。
③経営成績に重要な影響を与える要因について
当社グループの主力製品のステンレス鋼線は、ニッケル価格に起因する原材料価格の変動リスク並びに金網用などの汎用品については、中国・韓国メーカーとの競合激化による収益低下リスクがあります。また、金属繊維(ナスロン)も化合繊維向けなどの一般汎用製品については競争が激しくなってきております。
④資本の財源及び資金の流動性についての分析
当社グループの資金状況は、営業活動によるキャッシュ・フローでは、前連結会計年度より14億12百万円減少し23億79百万円の収入となりました。これはたな卸資産や法人税等支払額が増加したことなどによるものです。
投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得による支出が増加したなどにより31億21百万円の支出となりました。
財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払が増加したことなどにより11億18百万円の支出となりました。
当社グループの運転資金需要のうち主なものは、原材料の購入のほか、製造費、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は設備投資等によるものであります。
当社グループは、事業運営上必要な資金の流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。
運転資金及び設備投資資金の調達につきましては、自己資金または金融機関からの借入を基本としております。
なお、当連結会計年度における借入金及びリース債務を含む有利子負債の残高は5億76百万円となっております。また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は112億33百万円となっております。
当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
なお、「『税効果会計に係る会計基準』の一部改正」(企業会計基準第28号 平成30年2月16日)を当連結会計年度の期首から適用しており、財政状態の状況については、当該会計基準等を遡って適用した後の数値で前連結会計年度との比較・分析を行っております。
①財政状態及び経営成績の状況
a.財政状態
当連結会計年度末における総資産は422億27百万円となり、前連結会計年度末に比べ1億62百万円増加しました。流動資産は現金及び預金の減少により、前連結会計年度末に比べ9億17百万円減少しました。固定資産は有形固定資産が大幅に増加したことなどにより、10億80百万円増加しました。
負債は117億59百万円となり、前連結会計年度末に比べ17億25百万円減少しました。流動負債は支払手形及び買掛金と設備未払金の減少などにより、前連結会計年度末に比べ15億76百万円減少しました。固定負債は長期借入金が減少したことなどにより1億48百万円減少しました。
純資産は利益剰余金が増加したことなどにより304億67百万円となり、前連結会計年度末に比べ18億87百万円増加しました。
b.経営成績
当連結会計年度におけるわが国経済は企業収益や所得・雇用環境の改善に支えられ、緩やかな回復基調で推移したものの、米中貿易摩擦による中国経済の減速や欧州・中東などの地政学的リスク、政治不安の高まりなどを背景に景気減速懸念が強まりました。
当社及び連結子会社(以下「当社グループ」という。)が属するステンレス鋼線業界は、期前半までは堅調だったものの、期後半は調整が見られ業界出荷数量は前期比減となりました。また、LMEニッケル価格は期前半、ポンド当たり7ドル前後まで上昇しましたが足元は6ドル前後で推移しており、前期に比べ総じて高値基調にありました。
このような状況のなか、当社グループでは連結経常利益55億円、連結ROS及び同ROA10%以上等を経営目標とする『第14次中期計画(NSR20)』(最終年度2021年3月期)の達成に向け、収益の一段の向上に取り組んでまいりました。
売上高は、主力のステンレス鋼線部門につきましては期後半からスマホなどIT関連の高機能・独自製品が顧客の需要減により調整局面となりましたが、通期で販売数量は前期比微減に留まり、また、ニッケル価格上昇に伴う販売価格の引上げにより前期比増収となりました。金属繊維部門は、メモリー価格の下落に端を発した半導体メーカーを中心とする設備投資計画の延期など、期前半まで好調だった超精密ガスフィルター(ナスクリーン)が期後半から急減速し、前期比微減となりました。その結果、当期の売上高は387億60百万円(前期比3.5%増)と、過去最高であった前期を更新しました。
一方、損益につきましては減価償却費や人件費など固定費の増加により、営業利益は35億54百万円(同11.2%減)、経常利益は36億75百万円(同8.7%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は26億35百万円(同6.4%減)と、いずれも過去最高だった前期からは減少しました。
事業部門別の経営成績は、次のとおりであります。
ステンレス鋼線
ニッケルの価格上昇による販売価格の引上げ、ばね用材やニッケルを多く含む高合金線の需要が堅調だったことにより販売数量は前期比減少したものの、ステンレス鋼線の売上高は322億27百万円(前期比4.5%増)となりました。
金属繊維
ナスロンフィルターは、高機能樹脂フィルムの補充品や化合繊維用の大型増設など、需要が堅調で前期比増収となりました。また、超精密ガスフィルター(ナスクリーン)は期前半まで半導体メーカーを中心とした設備投資が旺盛だったものの期後半から急減速、在庫調整もあり通期では前期比減収となりました。
この結果、金属繊維の売上高は65億33百万円(前期比1.1%減)となりました。
セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。なお、セグメントごとの経営成績については、セグメント間の内部売上高又は振替高の相殺消去前の金額を記載しております。
日本
主力のステンレス鋼線部門では、販売数量は微減となったものの、販売価格の引き上げ等により売上高は増収となりました。金属繊維部門につきましては、ナスロンフィルター及び超精密ガスフィルター(ナスクリーン)が期後半から急減速し、売上高は減収となりました。
これらの結果、売上高は360億43百万円(前期比2.4%増)となりました。また、減価償却費や人件費などの固定費の増加によりセグメント利益は32億63百万円(同13.0%減)と前期比減益となりました。
タイ
ステンレス鋼線の販売数量が増加した結果、売上高は45億61百万円(同18.7%増)、セグメント利益は2億71百万円(同7.4%減)となりました。
中国
中国国内向けが好調に推移したことなどにより、売上高は5億83百万円(同10.4%増)、セグメント利益は69百万円(同109.9%増)となりました。
なお、上記記載金額には消費税等は含まれておりません。
②キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は112億33百万円となり、前連結会計年度末に比べ17億79百万円減少いたしました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は23億79百万円(前期比37.3%減)となりました。これはたな卸資産や法人税等支払額が増加したことなどによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は31億21百万円(同42.2%増)となりました。これは主として有形固定資産の取得による支出が増加したことなどによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は11億18百万円(同25.6%増)となりました。これは、配当金の支払いが増加したことなどによるものであります。
③生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 当連結会計年度 (自 2018年4月1日 至 2019年3月31日) | 前年同期比(%) |
| 日 本(百万円) | 33,494 | 3.1 |
| タ イ(百万円) | 4,529 | 18.7 |
| 中 国(百万円) | 522 | 16.5 |
| 合計(百万円) | 38,546 | 4.9 |
(注)1.金額は平均販売価格によっており、セグメント間の内部振替前の数値によっております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
b.受注実績
当連結会計年度の受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 当連結会計年度(自 2018年4月1日 至 2019年3月31日) | |||
| 受注高 (百万円) | 前年同期比(%) | 受注残高 (百万円) | 前年同期比(%) | |
| 日 本 | 35,385 | △0.4 | 4,142 | △12.3 |
| タ イ | 2,254 | 24.1 | 299 | 3.9 |
| 中 国 | 568 | △4.6 | 152 | 11.6 |
| 合計 | 38,208 | 0.7 | 4,594 | △10.7 |
(注)1.金額は販売価格によっており、セグメント間の取引については相殺消去しております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
c.販売実績
当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 当連結会計年度 (自 2018年4月1日 至 2019年3月31日) | 前年同期比(%) |
| 日 本(百万円) | 36,043 | 2.4 |
| タ イ(百万円) | 4,561 | 18.7 |
| 中 国(百万円) | 583 | 10.4 |
| 消 去(百万円) | △2,428 | 14.1 |
| 合計(百万円) | 38,760 | 3.5 |
(注)1.金額は販売価格によっており、セグメント間の取引については相殺消去しております。
2.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。
| 相手先 | 前連結会計年度 (自 2017年4月1日 至 2018年3月31日) | 当連結会計年度 (自 2018年4月1日 至 2019年3月31日) | ||
| 大同興業株式会社 | 金額(百万円) | 割合(%) | 金額(百万円) | 割合(%) |
| 8,607 | 23.0 | 8,428 | 21.7 | |
3.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討の内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
①重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成しております。重要な会計方針については、「第5 経理の状況 1.連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載しております。この連結財務諸表の作成に当たっては、過去の実績や状況に応じて合理的と考えられる様々な要因に基づき、見積り及び判断を行っております。
②当連結会計年度の経営成績の分析
a.売上高
当社グループの当連結会計年度の売上高は、387億60百万円と前連結会計年度に比べて13億8百万円の増収となりました。事業部門別の内容については、「第2 事業の状況 3.経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要」に記載のとおりであります。
b.経常利益及び親会社株主に帰属する当期純利益
当社グループの当連結会計年度の経常利益は36億75百万円と前連結会計年度に比べて3億51百万円の減益、親会社株主に帰属する当期純利益は26億35百万円と前連結会計年度に比べて1億78百万円の減益となりました。これは、減価償却費や人件費など固定費の増加によるものであります。
③経営成績に重要な影響を与える要因について
当社グループの主力製品のステンレス鋼線は、ニッケル価格に起因する原材料価格の変動リスク並びに金網用などの汎用品については、中国・韓国メーカーとの競合激化による収益低下リスクがあります。また、金属繊維(ナスロン)も化合繊維向けなどの一般汎用製品については競争が激しくなってきております。
④資本の財源及び資金の流動性についての分析
当社グループの資金状況は、営業活動によるキャッシュ・フローでは、前連結会計年度より14億12百万円減少し23億79百万円の収入となりました。これはたな卸資産や法人税等支払額が増加したことなどによるものです。
投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得による支出が増加したなどにより31億21百万円の支出となりました。
財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払が増加したことなどにより11億18百万円の支出となりました。
当社グループの運転資金需要のうち主なものは、原材料の購入のほか、製造費、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は設備投資等によるものであります。
当社グループは、事業運営上必要な資金の流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。
運転資金及び設備投資資金の調達につきましては、自己資金または金融機関からの借入を基本としております。
なお、当連結会計年度における借入金及びリース債務を含む有利子負債の残高は5億76百万円となっております。また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は112億33百万円となっております。