四半期報告書-第92期第1四半期(令和3年4月1日-令和3年6月30日)

【提出】
2021/08/06 9:31
【資料】
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【項目】
40項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
なお、当第1四半期連結会計期間より、「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を適用しております。
詳細は、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項(会計方針の変更)」に記載のとおりであります。
(1)経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間における世界経済は、新型コロナウイルス感染症(COVID‐19)の影響を受け大幅に落ち込みましたが、各国政府の経済対策の効果が奏功し足元は回復基調にあります。さらに、ワクチン普及に伴い米中などの経済活動正常化の進展を背景に、わが国の経済も輸出や生産が堅調に推移し企業収益の改善に伴い設備投資が回復してきました。但し、新型コロナ変異株の影響深刻化や足元の車載用半導体不足による自動車減産リスク、資源価格の高騰など、引き続き先行きへの不透明感が残っています。
当社及び連結子会社(以下「当社グループ」という。)の経営環境においても、自動車や半導体などに関連した当社製品に対する需要は高水準を維持しました。ステンレス鋼線においては、月平均販売数量が2020年度上半期に2,513トンと大きく落ち込みましたが、下半期は3,268トンまで持ち直し、当第1四半期連結累計期間においては3,580トンとなりました。2021年1月以降にステンレス鋼線の需要が急拡大したため、サプライチェーンの在庫積み上げ目的の需要も生じたものと捉えています。金属繊維においては、半導体関連業界向け超精密ガスフィルター(NASclean®)に対する需要の強さは継続しています。その背景には、第5世代移動通信システム(5G)の立ち上がりによりスマートフォンやデータセンター向けの半導体需要が高水準で推移していることが挙げられます。また、車載用半導体不足や米中デカップリングを契機に、半導体の生産拠点やサプライチェーンがデジタル社会を支える経済安全保障上の問題として注目され、世界各国で半導体生産の自国回帰の動きも加わり、半導体製造装置に対する需要が増加しました。
結果として当第1四半期連結累計期間の売上高は、106億41百万円(前年同期比29.8%増)となりました。損益については、極細線や超精密ガスフィルター(NASclean®)の販売が高い水準で推移したことに加え、ステンレス鋼線の販売数量の回復による粗利増加及び操業度損圧縮の効果が寄与しました。営業利益12億39百万円(同122.5%増)、経常利益12億98百万円(同117.4%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益9億16百万円(同120.0%増)となりました。
事業部門別の経営成績は次のとおりであります。
①ステンレス鋼線
建材用ビスや自動車用途ばね用材など幅広いアイテムが堅調に推移しました。また、高強度ばね用材や、太陽光発電パネルや電子部品の製造プロセスで使用されるスクリーン印刷向け極細線など、高機能・独自製品の販売が堅調に推移しました。特に、太陽光パネル向けのスクリーン印刷用極細線に対する細径化ニーズが高まりました。また、LMEニッケル価格については、2020年度1Qから右肩上がりの傾向が続き、4~6月平均の価格についてもポンド当たり7.87ドル(1~3月平均に比してポンド当たり0.13ドル低下)と引き続き高止まりしています。さらに、フェロクロム価格についても4~6月平均の価格についてもポンド当たり164セント(1~3月平均に比してポンド当たり38.5セント上昇)と30%超の大幅な値上げとなり、原材料価格は高位・騰勢が続いています。
結果として、当第1四半期連結累計期間におけるステンレス鋼線全体の月平均販売数量が3,580トン(前年同期比35.2%増)となり、売上高89億55百万円(同34.1%増)となりました。
②金属繊維
ポリエステルフィルムや光学フィルム用途の高機能樹脂に関するフィルター補充案件が堅調であったものの、再開された設備投資案件に大型案件が少なく、ナスロン®フィルターの販売は2020年度4Q比減少となりました。
一方、コロナ禍を契機としたテレワーク浸透などによりデータセンターやPC関連の需要増が半導体不足を惹き起こし、半導体製造装置の製造が活況となったことから、同装置に組み込まれる半導体関連業界向け超精密ガスフィルター(NASclean®)の販売が伸びました。
結果として、当第1四半期連結累計期間における売上高が16億86百万円(前年同期比11.3%増)となりました。
セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。なお、セグメントごとの経営成績については、セグメント間の内部売上高又は振替高の相殺消去前の金額を記載しています。
①日本
主力のステンレス鋼線は幅広いアイテムの販売数量が増加となり、金属繊維も半導体製造装置に組み込まれる精密ガスフィルター(NASclean®)が伸びたことから、売上高は94億62百万円(前年同期比25.9%増)、セグメント利益は11億38百万円(同114.4%増)となりました。
②タイ
ステンレス鋼線は販売数量の回復によって操業度損を圧縮できたことから、売上高は14億94百万円(前年同期比57.1%増)、セグメント利益は82百万円(同482.1%増)となりました。
なお、THAI SEISEN CO.,LTD.の決算期を変更したため、当第1四半期連結累計期間が4カ月(3月~6月)となっております。
③中国・韓国
ステンレス鋼線及びナスロン®フィルターとも、新型コロナウイルス感染症(COVID‐19)の影響による大幅な落ち込みから回復し、売上高は2億41百万円(前年同期比4.1%増)、セグメント利益は29百万円(同49.1%増)となりました。
(2)財政状態の状況
当第1四半期連結会計期間末における総資産は469億11百万円となり、前連結会計年度末に比べて8億40百万円増加しました。流動資産は306億50百万円となり、10億18百万円増加しました。主な要因は、現金及び預金の増加(6億48百万円)となります。固定資産は162億61百万円となり、1億78百万円減少しました。
当第1四半期連結会計期間末の負債合計は134億46百万円となり、前連結会計年度末に比べて3億49百万円増加しました。流動負債は85億86百万円となり、3億9百万円増加しました。主な要因は、支払手形及び買掛金などの増加(3億45百万円)となります。固定負債は48億59百万円となり、39百万円増加しました。
当第1四半期連結会計期間末の純資産合計は、334億65百万円となり、前連結会計年度末に比べて4億91百万円増加しました。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4)経営方針・経営戦略等
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
当第1四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、1億36百万円であります。
なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

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