四半期報告書-第92期第3四半期(令和3年10月1日-令和3年12月31日)
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
なお、第1四半期連結会計期間より、「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を適用しております。
詳細は、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項(会計方針の変更)」に記載のとおりであります。
(1)経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間における世界経済は、新型コロナウイルス感染症(COVID‐19)の影響を受け大幅に落ち込みましたが、各国政府の経済対策の効果が奏功し足元は回復基調にあります。但し、新型コロナ変異株の影響深刻化、長引く車載用半導体不足や東南アジアからの部品調達難による自動車減産リスク、資源価格の高騰、地政学リスクの高まりなど、引き続き先行きへの不透明感が残っています。
このような事業環境の中で、当社及び連結子会社(以下「当社グループ」という。)は今年度より『中期経営計画(NSR23)』(最終年度2024年3月期)をスタートさせ、「日本精線リニューアル(NSR)継続推進と高機能・独自製品でサステナビリティに貢献」を中期スローガンとして掲げ、高機能・独自製品の販売に注力して企業価値向上に努めております。
結果として当第3四半期連結累計期間の売上高は、329億5百万円(前年同期比36.8%増)となりました。損益については、極細線や超精密ガスフィルター(NASclean®)の販売が高い水準で推移したことに加え、ステンレス鋼線の販売数量の回復による粗利増加及び操業度損圧縮の効果が寄与しました。営業利益37億11百万円(同141.5%増)、経常利益38億円(同119.8%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益26億69百万円(同119.9%増)となりました。
事業部門別の経営成績は次のとおりであります。
①ステンレス鋼線
ステンレス鋼線においては、月平均販売数量が2020年度上半期に2,513トンと大きく落ち込みましたが、下半期は3,268トンまで持ち直しました。さらに、2021年度上半期には3,614トンと建材用ビスや自動車用途ばね用材など幅広いアイテムが堅調に推移し、第3四半期(10~12月)は車載用半導体不足などによる自動車減産の影響が見られたもののタイ精線の販売が牽引し3,621トンと好調さを継続しました。
一方、高強度ばね用材や、太陽光発電パネルや電子部品の製造プロセスで使用されるスクリーン印刷向け極細線など、高機能・独自製品の販売が堅調に推移しました。特に、太陽光パネル向けのスクリーン印刷用極細線に対する細径化ニーズが高まりました。
なお、LMEニッケル価格については、2020年度第1四半期から右肩上がりの傾向が続き、10~12月平均の価格についてもポンド当たり8.99ドル(7~9月平均に比してポンド当たり0.31ドル上昇)と騰勢を強めています。
結果として、当第3四半期連結累計期間におけるステンレス鋼線全体の月平均販売数量が3,616トン(前年同期比33.8%増)となり、売上高274億41百万円(同38.6%増)となりました。
海外現地法人であるTHAI SEISEN CO., LTD. および大同不銹鋼(大連)有限公司についても、ステンレス鋼線の販売数量が持ち直し、前年同期比増収となりました。
②金属繊維
金属繊維においては、半導体関連業界向け超精密ガスフィルター(NASclean®)に対する需要の強さは継続しています。その背景には、第5世代移動通信システム(5G)の立ち上がりやデジタルトランスフォーメーション(DX)の普及により、PCやスマートフォン、データセンター向けの半導体の需要が高水準で推移していることが挙げられます。また、経済安全保障上の重要性がクローズアップされ、半導体に対する大規模な投資が世界各地で進められています。さらに、社会のデジタル化に伴いデータ処理の高速化と機器の低発熱化・省電力化が必要となり、カーボンニュートラルに向けた高性能な半導体に対する需要が高まり、超精密ガスフィルター(NASclean®)の販売が伸びました。
ナスロン®フィルターについては、高機能フィルム用途および化合繊維用途の受注が国内外で堅調であったことから、前年同期比増収となりました。
結果として、当第3四半期連結累計期間における売上高が54億63百万円(前年同期比28.4%増)となりました。
海外現地法人である耐素龍精密濾機(常熟)有限公司については、中国国内向けの化合繊維向け需要が好調で売上高は前年同期比増収となりました。
セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。なお、セグメントごとの経営成績については、セグメント間の内部売上高又は振替高の相殺消去前の金額を記載しています。
①日本
主力のステンレス鋼線は幅広いアイテムの販売が堅調に推移し、金属繊維も半導体製造装置に組み込まれる精密ガスフィルター(NASclean®)が伸びたことから、売上高295億64百万円(前年同期比33.3%増)、セグメント利益は33億59百万円(同126.6%増)となりました。
②タイ
ステンレス鋼線の数量回復により粗利益が増加、操業度損も圧縮できたことから、売上高40億6百万円(前年同期比57.4%増)、セグメント利益は3億12百万円(同385.6%増)となりました。
なお、THAI SEISEN CO.,LTD.の決算期を変更したため、当第3四半期連結累計期間が10ヵ月(3月~12月)となっております。
③中国・韓国
中国国内のナスロン®フィルターの需要が回復、前年同期比では増収に転じました。ステンレス鋼線は若干の需要調整が見られましたが、売上高8億86百万円(前年同期比31.8%増)、セグメント利益は86百万円(同211.9%増)となりました。
(2)財政状態の状況
当第3四半期連結会計期間末における総資産は489億26百万円となり、前連結会計年度末に比べ28億55百万円増加しました。流動資産は受取手形及び売掛金の増加などにより、前連結会計年度末に比べ26億90百万円増加しました。固定資産は有形固定資産の増加などにより、1億65百万円増加しました。
負債は142億78百万円となり、前連結会計年度末に比べ11億81百万円増加しました。流動負債は支払手形及び買掛金の増加などにより、前連結会計年度末に比べ11億17百万円増加しました。固定負債は退職給付に係る負債の増加などにより64百万円増加しました。
純資産は利益剰余金が増加したことなどにより346億48百万円となり、前連結会計年度末に比べ16億74百万円増加しました。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4)経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、4億24百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
なお、第1四半期連結会計期間より、「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を適用しております。
詳細は、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項(会計方針の変更)」に記載のとおりであります。
(1)経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間における世界経済は、新型コロナウイルス感染症(COVID‐19)の影響を受け大幅に落ち込みましたが、各国政府の経済対策の効果が奏功し足元は回復基調にあります。但し、新型コロナ変異株の影響深刻化、長引く車載用半導体不足や東南アジアからの部品調達難による自動車減産リスク、資源価格の高騰、地政学リスクの高まりなど、引き続き先行きへの不透明感が残っています。
このような事業環境の中で、当社及び連結子会社(以下「当社グループ」という。)は今年度より『中期経営計画(NSR23)』(最終年度2024年3月期)をスタートさせ、「日本精線リニューアル(NSR)継続推進と高機能・独自製品でサステナビリティに貢献」を中期スローガンとして掲げ、高機能・独自製品の販売に注力して企業価値向上に努めております。
結果として当第3四半期連結累計期間の売上高は、329億5百万円(前年同期比36.8%増)となりました。損益については、極細線や超精密ガスフィルター(NASclean®)の販売が高い水準で推移したことに加え、ステンレス鋼線の販売数量の回復による粗利増加及び操業度損圧縮の効果が寄与しました。営業利益37億11百万円(同141.5%増)、経常利益38億円(同119.8%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益26億69百万円(同119.9%増)となりました。
事業部門別の経営成績は次のとおりであります。
①ステンレス鋼線
ステンレス鋼線においては、月平均販売数量が2020年度上半期に2,513トンと大きく落ち込みましたが、下半期は3,268トンまで持ち直しました。さらに、2021年度上半期には3,614トンと建材用ビスや自動車用途ばね用材など幅広いアイテムが堅調に推移し、第3四半期(10~12月)は車載用半導体不足などによる自動車減産の影響が見られたもののタイ精線の販売が牽引し3,621トンと好調さを継続しました。
一方、高強度ばね用材や、太陽光発電パネルや電子部品の製造プロセスで使用されるスクリーン印刷向け極細線など、高機能・独自製品の販売が堅調に推移しました。特に、太陽光パネル向けのスクリーン印刷用極細線に対する細径化ニーズが高まりました。
なお、LMEニッケル価格については、2020年度第1四半期から右肩上がりの傾向が続き、10~12月平均の価格についてもポンド当たり8.99ドル(7~9月平均に比してポンド当たり0.31ドル上昇)と騰勢を強めています。
結果として、当第3四半期連結累計期間におけるステンレス鋼線全体の月平均販売数量が3,616トン(前年同期比33.8%増)となり、売上高274億41百万円(同38.6%増)となりました。
海外現地法人であるTHAI SEISEN CO., LTD. および大同不銹鋼(大連)有限公司についても、ステンレス鋼線の販売数量が持ち直し、前年同期比増収となりました。
②金属繊維
金属繊維においては、半導体関連業界向け超精密ガスフィルター(NASclean®)に対する需要の強さは継続しています。その背景には、第5世代移動通信システム(5G)の立ち上がりやデジタルトランスフォーメーション(DX)の普及により、PCやスマートフォン、データセンター向けの半導体の需要が高水準で推移していることが挙げられます。また、経済安全保障上の重要性がクローズアップされ、半導体に対する大規模な投資が世界各地で進められています。さらに、社会のデジタル化に伴いデータ処理の高速化と機器の低発熱化・省電力化が必要となり、カーボンニュートラルに向けた高性能な半導体に対する需要が高まり、超精密ガスフィルター(NASclean®)の販売が伸びました。
ナスロン®フィルターについては、高機能フィルム用途および化合繊維用途の受注が国内外で堅調であったことから、前年同期比増収となりました。
結果として、当第3四半期連結累計期間における売上高が54億63百万円(前年同期比28.4%増)となりました。
海外現地法人である耐素龍精密濾機(常熟)有限公司については、中国国内向けの化合繊維向け需要が好調で売上高は前年同期比増収となりました。
セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。なお、セグメントごとの経営成績については、セグメント間の内部売上高又は振替高の相殺消去前の金額を記載しています。
①日本
主力のステンレス鋼線は幅広いアイテムの販売が堅調に推移し、金属繊維も半導体製造装置に組み込まれる精密ガスフィルター(NASclean®)が伸びたことから、売上高295億64百万円(前年同期比33.3%増)、セグメント利益は33億59百万円(同126.6%増)となりました。
②タイ
ステンレス鋼線の数量回復により粗利益が増加、操業度損も圧縮できたことから、売上高40億6百万円(前年同期比57.4%増)、セグメント利益は3億12百万円(同385.6%増)となりました。
なお、THAI SEISEN CO.,LTD.の決算期を変更したため、当第3四半期連結累計期間が10ヵ月(3月~12月)となっております。
③中国・韓国
中国国内のナスロン®フィルターの需要が回復、前年同期比では増収に転じました。ステンレス鋼線は若干の需要調整が見られましたが、売上高8億86百万円(前年同期比31.8%増)、セグメント利益は86百万円(同211.9%増)となりました。
(2)財政状態の状況
当第3四半期連結会計期間末における総資産は489億26百万円となり、前連結会計年度末に比べ28億55百万円増加しました。流動資産は受取手形及び売掛金の増加などにより、前連結会計年度末に比べ26億90百万円増加しました。固定資産は有形固定資産の増加などにより、1億65百万円増加しました。
負債は142億78百万円となり、前連結会計年度末に比べ11億81百万円増加しました。流動負債は支払手形及び買掛金の増加などにより、前連結会計年度末に比べ11億17百万円増加しました。固定負債は退職給付に係る負債の増加などにより64百万円増加しました。
純資産は利益剰余金が増加したことなどにより346億48百万円となり、前連結会計年度末に比べ16億74百万円増加しました。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4)経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、4億24百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。