四半期報告書-第91期第1四半期(令和2年4月1日-令和2年6月30日)
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間における当社及び連結子会社(以下「当社グループ」という。)の経営環境は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の収束時期や、それに伴う需要減やサプライチェーン寸断の影響の不透明感が強く、国内外経済や資源価格、金融・資本市場の先行きの不確実性が極めて高い状況となりました。
当社グループの主力製品であるステンレス鋼線を巡る環境については、前年度より顧客の需要減や在庫調整により販売数量が減少基調となっていましたが、さらにコロナ禍によって自動車関連や建材用途の需要が大きく減少しました。販売単価に影響するLMEニッケル価格は、当四半期平均ポンド当たり5.5ドル近辺で安定的に推移しました。金属繊維(ナスロン®)については、ポリエステルフィルムや炭素繊維に関連した設備投資が国内外とも低調に推移しました。一方、半導体関連業界向け超精密ガスフィルター(NASclean®)製品については、第5世代移動通信システム(5G)の立ち上がりや、コロナ禍を端とするリモートワークへの移行が進展したこともあり、パソコンやデータセンターに対する半導体需要が底堅く推移しました。
売上高については、自動車生産・販売の減少、建築需要の低迷などにより、ステンレス鋼線部門の月平均の販売数量が2,647tと大幅に減少(前年同期比708t/月減)しました。金属繊維部門では、サプライチェーン途絶リスクの回避を目的に、一部海外顧客が超精密ガスフィルター(NASclean®)を在庫積み上げしたこともあり、売上が増加しました。しかし、ステンレス鋼線部門の減収を補うには至らず、当第1四半期連結累計期間の売上高は、81億96百万円(前年同期比5.6%減)と前年同期比減収を余儀なくされました。
損益については、高機能・独自製品である極細線及び超精密ガスフィルター(NASclean®)の販売が、低調であった前年同期に比して当第1四半期は堅調な推移を果たしたことから、営業利益5億57百万円(同42.8%増)、経常利益5億97百万円(同42.7%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益4億16百万円(同47.0%増)となりました。
事業部門別の経営成績は次のとおりであります。
①ステンレス鋼線
前年度より減少基調にあった建築用途・自動車用途の鋲螺用材の売上高が、コロナ禍の影響を受けて大幅に減少しました。また、底堅く推移していたばね用材についても、国内外の自動車関連の生産調整による販売減少を強いられました。一方、中国商用車の生産回復によって耐熱ボルト用材の販売が底堅く推移したことに加え、太陽光発電パネルや電子部品の製造プロセスで使用されるスクリーン印刷向け極細線が堅調に推移しました。結果として、ステンレス鋼線の売上高は66億80百万円(前年同期比10.1%減)となりました。
海外現地法人であるTHAI SEISEN CO., LTD. 及び大同不銹鋼(大連)有限公司についても、世界的に自動車の生産・販売が底割れしたため、ステンレス鋼線の販売数量の減少を強いられ、減収となりました。
②金属繊維
ポリエステルフィルムや炭素繊維に関連した大型の投資案件が前年比少なかったこともあり、ナスロンフィルターの販売は低調に留まりました。半導体関連業界向け超精密ガスフィルター(NASclean®)製品については、第5世代移動通信システム(5G)の立ち上がりなどの実需回復に加え、コロナ禍によるサプライチェーンの機能停止を懸念した一部海外顧客の在庫積み増しの要請を受け、実需以上の販売となりました。結果として、売上高が15億16百万円(前年同期比21.4%増)となりました。
海外現地法人である耐素龍精密濾機(常熟)有限公司は、中国国内のコロナ禍の影響を受け、売上高は前年同期比減収となりました。
セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。なお、セグメントごとの経営成績については、セグメント間の内部売上高又は振替高の相殺消去前の金額を記載しています。
①日本
主力のステンレス鋼線は、極細線など堅調に推移した製品もありましたが、コロナ禍の影響で全般的に販売数量は落ち込み、売上高は前年同期比減収となりました。金属繊維については、ナスロンフィルターが低調に留まり前年同期比減収、超精密ガスフィルター(NASclean®)は実需の回復や一部海外顧客による在庫積み増しなどがあり、増収となりました。
これらの結果、売上高は75億17百万円(前年同期比4.8%減)となりました。損益については、超精密ガスフィルター(NASclean®)ほか、高機能・独自製品の販売が堅調であったことから、セグメント利益は5億31百万円(同59.2%増)となりました。
②タイ
世界的に自動車の生産・販売が底割れしたため、ステンレス鋼線の販売数量の減少を強いられ、売上高は9億51百万円(前年同期比16.7%減)、セグメント利益は14百万円(同66.4%減)となりました。
③中国・韓国
中国国内向けの販売がコロナ禍の影響で低調に留まったことなどにより、売上高は2億32百万円(前年同期比21.3%減)、セグメント利益は19百万円(同44.5%減)となりました。
なお、上記記載金額には消費税等は含まれておりません。
(2)財政状態の状況
当第1四半期連結会計期間末の総資産は、428億65百万円となり、前連結会計年度末に比べ4億50百万円減少しました。流動資産は268億77百万円となり、1億51百万円減少しました。主な要因は受取手形及び売掛金の減少(6億68百万円)などです。固定資産は159億87百万円となり、2億98百万円減少しました。
当第1四半期連結会計期間末の負債合計は、113億46百万円となり、前連結会計年度末に比べ5億21百万円減少しました。流動負債は64億39百万円となり、5億93百万円減少しました。主な要因は支払手形及び買掛金の減少(7億76百万円)などです。固定負債は49億7百万円となり、71百万円増加しました。
当第1四半期連結会計期間末の純資産合計は、315億18百万円となり、前連結会計年度末に比べ71百万円増加しました。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4)経営方針・経営戦略等
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
当第1四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、1億29百万円であります。
なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(1)経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間における当社及び連結子会社(以下「当社グループ」という。)の経営環境は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の収束時期や、それに伴う需要減やサプライチェーン寸断の影響の不透明感が強く、国内外経済や資源価格、金融・資本市場の先行きの不確実性が極めて高い状況となりました。
当社グループの主力製品であるステンレス鋼線を巡る環境については、前年度より顧客の需要減や在庫調整により販売数量が減少基調となっていましたが、さらにコロナ禍によって自動車関連や建材用途の需要が大きく減少しました。販売単価に影響するLMEニッケル価格は、当四半期平均ポンド当たり5.5ドル近辺で安定的に推移しました。金属繊維(ナスロン®)については、ポリエステルフィルムや炭素繊維に関連した設備投資が国内外とも低調に推移しました。一方、半導体関連業界向け超精密ガスフィルター(NASclean®)製品については、第5世代移動通信システム(5G)の立ち上がりや、コロナ禍を端とするリモートワークへの移行が進展したこともあり、パソコンやデータセンターに対する半導体需要が底堅く推移しました。
売上高については、自動車生産・販売の減少、建築需要の低迷などにより、ステンレス鋼線部門の月平均の販売数量が2,647tと大幅に減少(前年同期比708t/月減)しました。金属繊維部門では、サプライチェーン途絶リスクの回避を目的に、一部海外顧客が超精密ガスフィルター(NASclean®)を在庫積み上げしたこともあり、売上が増加しました。しかし、ステンレス鋼線部門の減収を補うには至らず、当第1四半期連結累計期間の売上高は、81億96百万円(前年同期比5.6%減)と前年同期比減収を余儀なくされました。
損益については、高機能・独自製品である極細線及び超精密ガスフィルター(NASclean®)の販売が、低調であった前年同期に比して当第1四半期は堅調な推移を果たしたことから、営業利益5億57百万円(同42.8%増)、経常利益5億97百万円(同42.7%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益4億16百万円(同47.0%増)となりました。
事業部門別の経営成績は次のとおりであります。
①ステンレス鋼線
前年度より減少基調にあった建築用途・自動車用途の鋲螺用材の売上高が、コロナ禍の影響を受けて大幅に減少しました。また、底堅く推移していたばね用材についても、国内外の自動車関連の生産調整による販売減少を強いられました。一方、中国商用車の生産回復によって耐熱ボルト用材の販売が底堅く推移したことに加え、太陽光発電パネルや電子部品の製造プロセスで使用されるスクリーン印刷向け極細線が堅調に推移しました。結果として、ステンレス鋼線の売上高は66億80百万円(前年同期比10.1%減)となりました。
海外現地法人であるTHAI SEISEN CO., LTD. 及び大同不銹鋼(大連)有限公司についても、世界的に自動車の生産・販売が底割れしたため、ステンレス鋼線の販売数量の減少を強いられ、減収となりました。
②金属繊維
ポリエステルフィルムや炭素繊維に関連した大型の投資案件が前年比少なかったこともあり、ナスロンフィルターの販売は低調に留まりました。半導体関連業界向け超精密ガスフィルター(NASclean®)製品については、第5世代移動通信システム(5G)の立ち上がりなどの実需回復に加え、コロナ禍によるサプライチェーンの機能停止を懸念した一部海外顧客の在庫積み増しの要請を受け、実需以上の販売となりました。結果として、売上高が15億16百万円(前年同期比21.4%増)となりました。
海外現地法人である耐素龍精密濾機(常熟)有限公司は、中国国内のコロナ禍の影響を受け、売上高は前年同期比減収となりました。
セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。なお、セグメントごとの経営成績については、セグメント間の内部売上高又は振替高の相殺消去前の金額を記載しています。
①日本
主力のステンレス鋼線は、極細線など堅調に推移した製品もありましたが、コロナ禍の影響で全般的に販売数量は落ち込み、売上高は前年同期比減収となりました。金属繊維については、ナスロンフィルターが低調に留まり前年同期比減収、超精密ガスフィルター(NASclean®)は実需の回復や一部海外顧客による在庫積み増しなどがあり、増収となりました。
これらの結果、売上高は75億17百万円(前年同期比4.8%減)となりました。損益については、超精密ガスフィルター(NASclean®)ほか、高機能・独自製品の販売が堅調であったことから、セグメント利益は5億31百万円(同59.2%増)となりました。
②タイ
世界的に自動車の生産・販売が底割れしたため、ステンレス鋼線の販売数量の減少を強いられ、売上高は9億51百万円(前年同期比16.7%減)、セグメント利益は14百万円(同66.4%減)となりました。
③中国・韓国
中国国内向けの販売がコロナ禍の影響で低調に留まったことなどにより、売上高は2億32百万円(前年同期比21.3%減)、セグメント利益は19百万円(同44.5%減)となりました。
なお、上記記載金額には消費税等は含まれておりません。
(2)財政状態の状況
当第1四半期連結会計期間末の総資産は、428億65百万円となり、前連結会計年度末に比べ4億50百万円減少しました。流動資産は268億77百万円となり、1億51百万円減少しました。主な要因は受取手形及び売掛金の減少(6億68百万円)などです。固定資産は159億87百万円となり、2億98百万円減少しました。
当第1四半期連結会計期間末の負債合計は、113億46百万円となり、前連結会計年度末に比べ5億21百万円減少しました。流動負債は64億39百万円となり、5億93百万円減少しました。主な要因は支払手形及び買掛金の減少(7億76百万円)などです。固定負債は49億7百万円となり、71百万円増加しました。
当第1四半期連結会計期間末の純資産合計は、315億18百万円となり、前連結会計年度末に比べ71百万円増加しました。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4)経営方針・経営戦略等
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
当第1四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、1億29百万円であります。
なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。