四半期報告書-第91期第3四半期(令和2年10月1日-令和2年12月31日)

【提出】
2021/02/10 9:28
【資料】
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【項目】
39項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間における世界経済は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響を受け大幅に落ち込みましたが、各国政府の経済対策の効果が奏功し、夏場以降に自動車をはじめとする一部の製造業の生産がボトムから持ち直してきました。但し、新型コロナウイルス感染症第3波の深刻化や足元の車載用の半導体不足が自動車生産に影響するリスクなど、引き続き先行きへの不透明感が高止まりしています。
当社及び連結子会社(以下「当社グループ」という。)の経営環境においても、当社製品に対する需要の大幅減の状況から脱却する動きを確認できました。ステンレス鋼線の月平均販売数量は、上半期に2,513トンと大きく落ち込みましたが、10~12月には3,083トンまで持ち直してきました。また、受注が堅調に推移した超精密ガスフィルター(NASclean®)によって金属繊維は増収となりました。しかし、上半期の販売不振をカバーするには至らず、当第3四半期連結累計期間では売上高240億49百万円(前年同期比8.1%減)となりました。損益については、高機能・独自製品の売上比率が相対的に高い水準で推移したことに加え、ステンレス鋼線の販売数量の回復による粗利増加及び操業度損圧縮の効果が寄与しました。営業利益15億36百万円(同12.3%増)、経常利益17億28百万円(同21.8%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益12億14百万円(同21.7%増)となりました。
事業部門別の経営成績は次のとおりであります。
①ステンレス鋼線
国内の建材用途や自動車関連用途の鋲螺用材やばね用材など、ステンレス鋼線全体としてはコロナ禍の影響により販売数量が大きく減少しましたが、コロナ影響の緩和に伴い自動車関連を中心とした需要が回復しております。また、10~12月平均のLMEニッケル価格がポンド当たり7.23ドル(7~9月平均に比してポンド当たり0.78ドル上昇)となり、さらに足元ではポンド当たり8ドル台まで上昇傾向が続いており、駆け込み需要も生じたものと捉えています。一方、太陽光発電パネルや電子部品の製造プロセスで使用されるスクリーン印刷向け極細線が底堅く推移するなど、高機能・独自製品における疫禍の影響は限定的に止まりました。結果として、第3四半期連結累計期間におけるステンレス鋼線全体の月平均販売数量が2,703トン(前年同期比18.3%減)となりましたが、売上高197億94百万円(前年同期比10.7%減)と減収幅を抑制できました。
②金属繊維
ポリエステルフィルムや炭素繊維に関連した設備投資が延期され国内外とも低調に推移したことや、中国国内の化合繊維向け需要減少が響き、ナスロン®フィルターの販売は低調に止まりました。
半導体関連業界向け超精密ガスフィルター(NASclean®)については、第5世代移動通信システム(5G)の立ち上がりに加え、リモートワークやオンライン授業の普及に伴いデータセンター向け半導体の需要が増加しました。課題であった在庫調整の解消も確認でき、当社製品に対する需要も好転しました。
結果として、売上高が42億54百万円(前年同期比5.7%増)となりました。
セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。なお、セグメントごとの経営成績については、セグメント間の内部売上高又は振替高の相殺消去前の金額を記載しています。
①日本
主力のステンレス鋼線は、コロナ禍の緩和で自動車関連を中心に回復基調にありますが、上半期の販売減を埋めるに至らず、売上高は前年同期比減収となりました。金属繊維はナスロン®フィルターが低迷したものの、超精密ガスフィルター(NASclean®)は堅調に推移し、前年同期比増収となりました。
これらの結果、売上高は221億76百万円(前年同期比6.6%減)となりました。損益につきましては、高機能・独自製品の売上比率が高水準で推移したことに加え、数量回復による粗利増や操業度損の圧縮などにより、セグメント利益は14億82百万円(同26.5%増)となりました。
②タイ
ステンレス鋼線の販売数量はコロナ禍の影響により大幅に減少し、売上高は25億44百万円(前年同期比23.2%減)、セグメント利益は64百万円(同55.4%減)となりました。
③中国・韓国
コロナ禍の影響によりステンレス鋼線や化合繊維向けナスロン®フィルターの需要が低迷し、売上高は6億72百万円(前年同期比21.4%減)、セグメント利益は27百万円(同74.3%減)となりました。
なお、上記記載金額には消費税等は含まれておりません。
(2)財政状態の状況
当第3四半期連結会計期間末の総資産は438億61百万円となり、前連結会計年度末に比べて5億46百万円増加しました。流動資産は、278億9百万円となり、7億79百万円増加しました。主な要因は、現金及び預金の増加(10億38百万円)となります。固定資産は、160億52百万円となり、2億33百万円減少しました。
当第3四半期連結会計期間末の負債合計は116億64百万円となり、前連結会計年度末に比べて2億4百万円減少しました。流動負債は、67億51百万円となり、2億81百万円減少しました。主な要因は、支払手形及び買掛金の減少(2億82百万円)となります。固定負債は、49億12百万円となり、77百万円増加しました。
当第3四半期連結会計期間末の純資産合計は、321億97百万円となり、前連結会計年度末に比べ7億50百万円増加しました。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4)経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、3億93百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

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