四半期報告書-第93期第1四半期(令和4年4月1日-令和4年6月30日)

【提出】
2022/08/08 9:37
【資料】
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【項目】
40項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間における世界経済は、中国における新型コロナウイルス感染症の再拡大に伴うロックダウンやウクライナ情勢の長期化による資源価格高騰などに加え、長引く車載用半導体不足による自動車減産リスク、金利引き上げによる景気後退リスクなど、引き続き先行きへの不透明感が残っています。
このような事業環境の中で、当社及び連結子会社(以下「当社グループ」という。)は前年度より『中期経営計画(NSR23)』(最終年度2024年3月期)をスタートさせ、「日本精線リニューアル(NSR)継続推進と高機能・独自製品でサステナビリティに貢献」を中期スローガンとして掲げ、高機能・独自製品の販売に注力して企業価値向上に努めております。
結果として当第1四半期連結累計期間の売上高は、122億17百万円(前年同期比14.8%増)となりました。損益については、半導体関連業界向け超精密ガスフィルター(NASclean®)や太陽光発電パネルなどの製造プロセスで使用される極細線に代表される高機能・独自製品に対する需要の強さが継続したことに加え、ニッケル価格高騰に伴うステンレス鋼線の製品及び仕掛品の評価差益の計上が利益を嵩上げしました。営業利益16億32百万円(同31.8%増)、経常利益16億89百万円(同30.1%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益11億76百万円(同28.3%増)となりました。
事業部門別の経営成績は次のとおりであります。
①ステンレス鋼線
コロナ禍からの受注急回復により2021年は建材用ビスや自動車用途ばね用材など幅広いアイテムが堅調に推移し、月あたり3,583トンと高水準の販売量となりました。当第1四半期連結累計期間においても、自動車用途の在庫調整によって受注は減少傾向にあったものの、円安による海外向け建材用途が堅調に推移しステンレス鋼線全体の月平均販売数量は3,555トン(前年同期比0.7%減)と高水準の販売量を確保しました。また、高強度ばね用材や、太陽光発電パネルや電子部品の製造プロセスで使用されるスクリーン印刷向け極細線など高機能・独自製品の販売が堅調に推移しました。特に、太陽光パネル向けのスクリーン印刷用極細線に対する細径化ニーズが高まりました。
なお、LMEニッケル価格については、2020年度第1四半期から右肩上がりの傾向が続き、4~6月平均の価格についてもポンド当たり13.17ドル(1~3月平均に比してポンド当たり1.32ドル上昇)と騰勢を強めています。
結果として、当第1四半期連結累計期間におけるステンレス鋼線全体の月平均販売数量は微減したもののニッケル価格上昇に伴う単価値上げにより、売上高100億88百万円(同12.7%増)となりました。
海外現地法人であるTHAI SEISEN CO., LTD.及び大同不銹鋼(大連)有限公司についても、ステンレス鋼線の販売数量が持ち直し、前年同期比増収となりました。
②金属繊維
金属繊維においては、半導体関連業界向け超精密ガスフィルター(NASclean®)に対する需要の強さは継続しています。その背景には、パソコンや家電に関する巣籠り需要は一巡するも、第5世代移動通信システム(5G)の立ち上がりやデジタルトランスフォーメーション(DX)の普及によりデータセンター向けの半導体の需要が高水準で推移していることに加え、車載用半導体不足の状況が解消されていない点が挙げられます。また、経済安全保障上の重要性がクローズアップされ、半導体に対する大規模な投資が世界各地で進められています。さらに、社会のデジタル化に伴いデータ処理の高速化と機器の低発熱化・省電力化が必要となり、カーボンニュートラルに向けた高性能な半導体に対する需要が高まり、超精密ガスフィルター(NASclean®)の販売が伸びました。
ナスロン®フィルターについては、化合繊維用途や高機能フィルム用途のフィルターの販売を順調に伸ばした耐素龍精密濾機(常熟)有限公司が牽引するかたちで、前年同期比増収となりました。
結果として、当第1四半期連結累計期間における売上高が21億29百万円(前年同期比26.2%増)となりました。
セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。なお、セグメントごとの経営成績については、セグメント間の内部売上高又は振替高の相殺消去前の金額を記載しています。
①日本
主力のステンレス鋼線は高水準ながらも販売数量が前年同期に比べ若干の減少となりましたが、ニッケル価格の上昇などにより販売金額は増加しました。金属繊維は半導体製造装置に組み込まれる超精密ガスフィルター(NASclean®)が伸びたことから、売上高は108億79百万円(前年同期比15.0%増)、セグメント利益は14億48百万円(同27.2%増)となりました。
②タイ
ステンレス鋼線の販売数量は堅調に推移、また、ニッケル価格の上昇もあり、売上高は15億52百万円(前年同期比3.9%増)、セグメント利益は1億45百万円(同75.6%増)となりました。
なお、THAI SEISEN CO.,LTD.の決算期を前年の2021年度より変更したため、前第1四半期連結累計期間は4カ月(3月~6月)となっております。
③中国・韓国
ナスロン®フィルターが堅調な需要に支えられ、売上高は4億24百万円(前年同期比75.5%増)、セグメント利益は57百万円(同96.6%増)となりました。
(2)財政状態の状況
当第1四半期連結会計期間末における総資産は525億85百万円となり、前連結会計年度末に比べ13億54百万円増加しました。流動資産は棚卸資産や受取手形及び売掛金の増加などにより、前連結会計年度末に比べ12億7百万円増加しました。固定資産は有形固定資産の増加などにより、1億47百万円増加しました。
負債は163億8百万円となり、前連結会計年度末に比べ5億30百万円増加しました。流動負債は支払手形及び買掛金などの増加などにより、前連結会計年度末に比べ4億60百万円増加しました。固定負債はその他(長期未払金)が増えたことなどにより69百万円増加しました。
純資産は362億77百万円となり、前連結会計年度末に比べ8億24百万円増加しました。利益は積み上がったものの、自己株式の消却及び配当の実施により利益剰余金が減少した一方で、自己株式の消却により株主資本から控除される自己株式が減少しております。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4)経営方針・経営戦略等
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
当第1四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、1億45百万円であります。
なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

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