有価証券報告書-第71期(令和2年4月1日-令和3年3月31日)
文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。
(1) 経営成績の状況
① 事業全体およびセグメント情報に記載された区分ごとの状況
a. 事業全体の状況
当事業年度(2020年4月1日~2021年3月31日)におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の拡大防止対策のための経済活動の抑制により、急速に悪化しました。その後、緊急事態宣言解除後の段階的な経済活動の再開に伴い、緩やかに回復の動きがみられたものの、感染症の再拡大に歯止めがかからず、厳しい状況が続いております。
海外においても、新型コロナウイルス感染症は、再拡大を繰り返しており、ワクチン接種による収束期待が高まるものの、依然として先行きは不透明な状況にあります。
このような状況下、当社は安定した利益の確保を最重要課題に掲げ、売上高の確保及び材料歩留改善、生産性改善、購入価格低減、固定費削減などの原価低減活動に注力いたしました。
売上高は、タングステン・モリブデン製品の需要低迷が続いたものの、自動車用電極部品や光通信用タングステン合金等の販売が好調に推移したことにより、4,173百万円(前期 3,750百万円)と前期比11.3%の大幅な増収となりました。
損益面は、増収効果に加え、工場の部分的な臨時休業を含めた労務費、経費等の削減により、営業利益は127百万円(前期 営業損失183百万円)となりました。
営業外収益は雇用調整助成金、受取利息及び配当金等により81百万円となり、営業外費用は貸倒引当金繰入額、支払利息等により25百万円となりました。
結果、経常利益は184百万円(前期 経常損失163百万円)、当期純利益は149百万円(前期 当期純損失169百万円)となりました。
b. セグメント情報に記載された区分ごとの状況
(電気・電子)
タングステン・モリブデン製品の売上高は、前期に引き続き半導体市場に加え自動車業界の需要低迷により、1,221百万円(前期 1,322百万円)と7.6%の減収となりました。
合金及び電気・電子部品の売上高は、光通信用タングステン合金が好調に推移し、727百万円(前期 641百万円)と13.4%の大幅な増収となりました。
その他製品において、市場での交換需要により自動車用電極部品が増加し、売上高は1,806百万円(前期 1,360百万円)と32.8%の大幅な増収となりました。
この結果、電気・電子合計の売上高は3,756百万円(前期 3,324百万円)と13.0%の大幅増収となり、営業利益169百万円(前期 営業損失142百万円)となりました。
(超硬合金)
超硬合金は、売上高は417百万円(前期 426百万円)と2.1%の減収となり、営業損失41百万円(前期 営業損失41百万円)となりました。
② 生産、受注及び販売の実績
a. 生産実績
当事業年度における生産実績をセグメントごとに示すと次のとおりであります。
(注) 1 金額は平均販売価格によっております。
2 セグメント間取引については、相殺消去しております。
3 記載金額には消費税等は含まれておりません。
4 記載金額は千円未満を切り捨てて表示しております。
b. 受注実績
当事業年度における受注実績及び受注残高をセグメントごとに示すと次のとおりであります。
(注) 1 セグメント間取引については、相殺消去しております。
2 記載金額には消費税等は含まれておりません。
3 記載金額は千円未満を切り捨てて表示しております。
c. 販売実績
当事業年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注)1 セグメント間取引については、相殺消去しております。
2 主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は、次のとおりであります。
3 記載金額には消費税等は含まれておりません。
4 記載金額は千円未満を切り捨てて表示しております。
(2) 財政状態の状況
(流動資産)
当事業年度末における流動資産は3,350百万円(前事業年度末 2,733百万円)となり、617百万円増加しました。主たる要因は、売掛金の増加272百万円、現金及び預金の増加265百万円、原材料及び貯蔵品の増加197百万円及び仕掛品の減少207百万円によるものです。
(固定資産)
当事業年度末における固定資産は2,109百万円(前事業年度末 2,081百万円)となり、28百万円増加しました。主たる要因は、投資有価証券の増加105百万円及び有形固定資産の減少66百万円によるものであります。
(流動負債)
当事業年度末における流動負債は2,124百万円(前事業年度末 1,690百万円)となり、433百万円増加しました。主たる要因は、短期借入金の増加460百万円によるものであります。
(固定負債)
当事業年度末における固定負債は1,037百万円(前事業年度末 1,050百万円)となり13百万円減少しました。主たる要因は、長期借入金の減少35百万円、役員退職慰労金の減少13百万円、繰延税金負債の増加29百万円及び退職給付引当金の増加8百万円によるものであります。
(純資産)
当事業年度末における純資産は2,299百万円(前事業年度末 2,073百万円)となり225百万円増加しました。主たる要因は、当期純利益149百万円及びその他有価証券評価差額金の増加76百万円によるものであります。
(3) キャッシュ・フローの状況
当事業年度における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前事業年度末に比べ265百万円増加し、599百万円となりました。
当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動による資金は110百万円の増加(前事業年度は27百万円の増加)となりました。主な要因は、税引前当期純利益184百万円(資金の増加)、減価償却費177百万円(資金の増加)、及び売上債権の増加額273百万円(資金の減少)であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動による資金は238百万円の減少(前事業年度は235百万円の減少)となりました。主な要因は、有形固定資産の取得による支出240百万円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動による資金は393百万円の増加(前事業年度は209百万円の増加)となりました。主な要因は、短期借入金の純増加額460百万円、長期借入れによる収入300百万円、及び長期借入金の返済による支出335百万円によるものであります。
資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当社は事業の運営に必要な資金を内部資金及び借入金によって調達しております。
2021年3月末日現在の借入金残高は、短期借入金が1,110百万円、長期借入金が865百万円(うち、1年内返済予定の長期借入金305百万円)であります。
当社は収益性向上を通じた営業活動によるキャッシュ・フローの改善を財務政策の最重要事項として位置づけております。
(4) 経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当社は、中長期的な会社の経営戦略としての重点戦略を実施し、成長指標として売上高、営業利益率、財務基盤の安全性として自己資本比率の向上を目指しております。2020年3月期までは目指すべき経営指標の具体的な数値目標をビジョンとして掲げて、その達成に向けて取り組んで参りましたが、新型コロナウイルス感染症の影響により、先行きが不透明な状況であり、合理的に算定することが困難であると判断し、未定としておりました。新たに2021年3月期を基準に、売上高 2021年3月期比150%以上、営業利益率5%以上、自己資本比率50%以上を2027年3月期に達成することを目標(ビジョン)として掲げ、取り組んで参ることといたしました。
(5) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。
なお、新型コロナウイルス感染症の拡大にともなう業績の悪化等により、財務諸表の作成において固定資産の減損や貸倒引当金を増額する可能性があるものの、今後の広がり方や収束時期等について、外部の情報源に基づく客観性のある情報が入手できないため、当事業年度末時点で入手可能な情報をもとに検証等を行っております。
財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは以下のとおりであります。
a. 退職給付費用及び退職給付債務
当社は従業員の退職給付に備えるため、当事業年度末における退職給付債務の見込額に基づき計上しております。
退職給付費用は、割引率及び予想昇給率等の仮定によって算出しております。割引率は、金利の変動等を含む現状の市場動向等を、予想昇給率は実績及び直近の見通しを考慮して決定しております。
当社は現在使用している仮定は妥当であると考えておりますが、仮定の変更により退職給付費用及び退職給付債務に影響を与える可能性があります。
b. 繰延税金資産
当社は繰延税金資産について、将来の利益計画に基づいた課税所得が十分に確保できることや、回収可能性があると判断した将来減算一時差異について繰延税金資産を計上することとしておりますが、繰延税金資産の回収可能性は将来の課税所得の見積りに依存するため、その見積り額の前提とした条件や仮定に変更が生じ減少した場合、繰延税金資産が減額され税金費用が計上される可能性があります。
c. 投資有価証券の評価
当社はその他有価証券で時価のあるものについては、期末日の時価が取得価額に比べて著しく下落したものを減損の対象としております。将来、株式市況や投資先の業績が悪化した場合には、追加的な減損損失の認識が必要となる場合があります。
d. 貸倒引当金
当社は債権の貸倒損失に備えるため、一般債権については貸倒実績率により、貸倒懸念債権については個別に回収可能性を勘案し、回収不能見込額を計上しております。一般債権の貸倒実績率は原則として過去3年間の実績をもとに算出しております。貸倒引当金の金額は、以後の各事業年度の個別債権の回収の状況等に応じて貸倒実績率や個別債権の回収可能性の判断が変化することで、増減する可能性があります。
e. 固定資産の減損処理
当社は固定資産のうち減損の兆候がある資産又は資産グループについて、当該資産又は資産グループから得られる割引前将来キャッシュ・フローの総額が帳簿価額を下回る場合には、帳簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減少額を減損損失として計上しております。減損の兆候の把握、減損損失の認識及び測定に当たっては慎重に検討しておりますが、事業計画や市場環境の変化により、その見積り額の前提とした条件や仮定に変化が生じ減少した場合、減損処理が必要となる可能性があります。
f. 棚卸資産の評価
棚卸資産の評価については、収益性が低下している場合は簿価の切り下げを行っており、収益性低下の有無の検討にあたっては、市場動向や製品の品質等を勘案し、定期的に一定の基準に沿って判断しております。市場動向の見通しが変動した場合に、翌事業年度において認識する金額に重要な影響を及ぼす可能性があります。
(1) 経営成績の状況
① 事業全体およびセグメント情報に記載された区分ごとの状況
a. 事業全体の状況
当事業年度(2020年4月1日~2021年3月31日)におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の拡大防止対策のための経済活動の抑制により、急速に悪化しました。その後、緊急事態宣言解除後の段階的な経済活動の再開に伴い、緩やかに回復の動きがみられたものの、感染症の再拡大に歯止めがかからず、厳しい状況が続いております。
海外においても、新型コロナウイルス感染症は、再拡大を繰り返しており、ワクチン接種による収束期待が高まるものの、依然として先行きは不透明な状況にあります。
このような状況下、当社は安定した利益の確保を最重要課題に掲げ、売上高の確保及び材料歩留改善、生産性改善、購入価格低減、固定費削減などの原価低減活動に注力いたしました。
売上高は、タングステン・モリブデン製品の需要低迷が続いたものの、自動車用電極部品や光通信用タングステン合金等の販売が好調に推移したことにより、4,173百万円(前期 3,750百万円)と前期比11.3%の大幅な増収となりました。
損益面は、増収効果に加え、工場の部分的な臨時休業を含めた労務費、経費等の削減により、営業利益は127百万円(前期 営業損失183百万円)となりました。
営業外収益は雇用調整助成金、受取利息及び配当金等により81百万円となり、営業外費用は貸倒引当金繰入額、支払利息等により25百万円となりました。
結果、経常利益は184百万円(前期 経常損失163百万円)、当期純利益は149百万円(前期 当期純損失169百万円)となりました。
b. セグメント情報に記載された区分ごとの状況
(電気・電子)
タングステン・モリブデン製品の売上高は、前期に引き続き半導体市場に加え自動車業界の需要低迷により、1,221百万円(前期 1,322百万円)と7.6%の減収となりました。
合金及び電気・電子部品の売上高は、光通信用タングステン合金が好調に推移し、727百万円(前期 641百万円)と13.4%の大幅な増収となりました。
その他製品において、市場での交換需要により自動車用電極部品が増加し、売上高は1,806百万円(前期 1,360百万円)と32.8%の大幅な増収となりました。
この結果、電気・電子合計の売上高は3,756百万円(前期 3,324百万円)と13.0%の大幅増収となり、営業利益169百万円(前期 営業損失142百万円)となりました。
(超硬合金)
超硬合金は、売上高は417百万円(前期 426百万円)と2.1%の減収となり、営業損失41百万円(前期 営業損失41百万円)となりました。
② 生産、受注及び販売の実績
a. 生産実績
当事業年度における生産実績をセグメントごとに示すと次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 生産高(千円) | 前期比(%) | |
| 電気・電子 | 3,846,640 | 20.0 | |
| 超硬合金 | 397,518 | 5.6 | |
| 合 計 | 4,244,158 | 18.5 |
(注) 1 金額は平均販売価格によっております。
2 セグメント間取引については、相殺消去しております。
3 記載金額には消費税等は含まれておりません。
4 記載金額は千円未満を切り捨てて表示しております。
b. 受注実績
当事業年度における受注実績及び受注残高をセグメントごとに示すと次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 受注高(千円) | 前期比(%) | 受注残高(千円) | 前期比(%) | |
| 電気・電子 | 3,847,635 | 20.6 | 221,086 | △1.0 | |
| 超硬合金 | 396,348 | 3.4 | 18,664 | △8.8 | |
| 合 計 | 4,243,983 | 18.7 | 239,750 | △1.6 |
(注) 1 セグメント間取引については、相殺消去しております。
2 記載金額には消費税等は含まれておりません。
3 記載金額は千円未満を切り捨てて表示しております。
c. 販売実績
当事業年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 品 種 | 販売高(千円) | 前期比(%) | |
| 電気・電子 | タングステン製品 | 668,214 | △6.2 | |
| モリブデン製品 | 553,068 | △9.3 | ||
| タングステン・モリブデン製品計 | 1,221,282 | △7.6 | ||
| 合金及び電気・電子部品 | 727,723 | 13.4 | ||
| その他の製品 | 1,806,999 | 32.8 | ||
| 電気・電子合計 | 3,756,005 | 13.0 | ||
| 超硬合金 | 超硬合金製品 | 417,148 | △2.1 | |
| 合 計 | 4,173,153 | 11.3 | ||
(注)1 セグメント間取引については、相殺消去しております。
2 主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は、次のとおりであります。
| 相手先 | 第70期 | 第71期 | |||
| 販売高(千円) | 割合(%) | 販売高(千円) | 割合(%) | ||
| 日本特殊陶業株式会社 | 1,124,025 | 30.0 | 1,702,522 | 40.8 | |
3 記載金額には消費税等は含まれておりません。
4 記載金額は千円未満を切り捨てて表示しております。
(2) 財政状態の状況
(流動資産)
当事業年度末における流動資産は3,350百万円(前事業年度末 2,733百万円)となり、617百万円増加しました。主たる要因は、売掛金の増加272百万円、現金及び預金の増加265百万円、原材料及び貯蔵品の増加197百万円及び仕掛品の減少207百万円によるものです。
(固定資産)
当事業年度末における固定資産は2,109百万円(前事業年度末 2,081百万円)となり、28百万円増加しました。主たる要因は、投資有価証券の増加105百万円及び有形固定資産の減少66百万円によるものであります。
(流動負債)
当事業年度末における流動負債は2,124百万円(前事業年度末 1,690百万円)となり、433百万円増加しました。主たる要因は、短期借入金の増加460百万円によるものであります。
(固定負債)
当事業年度末における固定負債は1,037百万円(前事業年度末 1,050百万円)となり13百万円減少しました。主たる要因は、長期借入金の減少35百万円、役員退職慰労金の減少13百万円、繰延税金負債の増加29百万円及び退職給付引当金の増加8百万円によるものであります。
(純資産)
当事業年度末における純資産は2,299百万円(前事業年度末 2,073百万円)となり225百万円増加しました。主たる要因は、当期純利益149百万円及びその他有価証券評価差額金の増加76百万円によるものであります。
(3) キャッシュ・フローの状況
当事業年度における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前事業年度末に比べ265百万円増加し、599百万円となりました。
当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動による資金は110百万円の増加(前事業年度は27百万円の増加)となりました。主な要因は、税引前当期純利益184百万円(資金の増加)、減価償却費177百万円(資金の増加)、及び売上債権の増加額273百万円(資金の減少)であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動による資金は238百万円の減少(前事業年度は235百万円の減少)となりました。主な要因は、有形固定資産の取得による支出240百万円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動による資金は393百万円の増加(前事業年度は209百万円の増加)となりました。主な要因は、短期借入金の純増加額460百万円、長期借入れによる収入300百万円、及び長期借入金の返済による支出335百万円によるものであります。
資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当社は事業の運営に必要な資金を内部資金及び借入金によって調達しております。
2021年3月末日現在の借入金残高は、短期借入金が1,110百万円、長期借入金が865百万円(うち、1年内返済予定の長期借入金305百万円)であります。
当社は収益性向上を通じた営業活動によるキャッシュ・フローの改善を財務政策の最重要事項として位置づけております。
(4) 経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当社は、中長期的な会社の経営戦略としての重点戦略を実施し、成長指標として売上高、営業利益率、財務基盤の安全性として自己資本比率の向上を目指しております。2020年3月期までは目指すべき経営指標の具体的な数値目標をビジョンとして掲げて、その達成に向けて取り組んで参りましたが、新型コロナウイルス感染症の影響により、先行きが不透明な状況であり、合理的に算定することが困難であると判断し、未定としておりました。新たに2021年3月期を基準に、売上高 2021年3月期比150%以上、営業利益率5%以上、自己資本比率50%以上を2027年3月期に達成することを目標(ビジョン)として掲げ、取り組んで参ることといたしました。
(5) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。
なお、新型コロナウイルス感染症の拡大にともなう業績の悪化等により、財務諸表の作成において固定資産の減損や貸倒引当金を増額する可能性があるものの、今後の広がり方や収束時期等について、外部の情報源に基づく客観性のある情報が入手できないため、当事業年度末時点で入手可能な情報をもとに検証等を行っております。
財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは以下のとおりであります。
a. 退職給付費用及び退職給付債務
当社は従業員の退職給付に備えるため、当事業年度末における退職給付債務の見込額に基づき計上しております。
退職給付費用は、割引率及び予想昇給率等の仮定によって算出しております。割引率は、金利の変動等を含む現状の市場動向等を、予想昇給率は実績及び直近の見通しを考慮して決定しております。
当社は現在使用している仮定は妥当であると考えておりますが、仮定の変更により退職給付費用及び退職給付債務に影響を与える可能性があります。
b. 繰延税金資産
当社は繰延税金資産について、将来の利益計画に基づいた課税所得が十分に確保できることや、回収可能性があると判断した将来減算一時差異について繰延税金資産を計上することとしておりますが、繰延税金資産の回収可能性は将来の課税所得の見積りに依存するため、その見積り額の前提とした条件や仮定に変更が生じ減少した場合、繰延税金資産が減額され税金費用が計上される可能性があります。
c. 投資有価証券の評価
当社はその他有価証券で時価のあるものについては、期末日の時価が取得価額に比べて著しく下落したものを減損の対象としております。将来、株式市況や投資先の業績が悪化した場合には、追加的な減損損失の認識が必要となる場合があります。
d. 貸倒引当金
当社は債権の貸倒損失に備えるため、一般債権については貸倒実績率により、貸倒懸念債権については個別に回収可能性を勘案し、回収不能見込額を計上しております。一般債権の貸倒実績率は原則として過去3年間の実績をもとに算出しております。貸倒引当金の金額は、以後の各事業年度の個別債権の回収の状況等に応じて貸倒実績率や個別債権の回収可能性の判断が変化することで、増減する可能性があります。
e. 固定資産の減損処理
当社は固定資産のうち減損の兆候がある資産又は資産グループについて、当該資産又は資産グループから得られる割引前将来キャッシュ・フローの総額が帳簿価額を下回る場合には、帳簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減少額を減損損失として計上しております。減損の兆候の把握、減損損失の認識及び測定に当たっては慎重に検討しておりますが、事業計画や市場環境の変化により、その見積り額の前提とした条件や仮定に変化が生じ減少した場合、減損処理が必要となる可能性があります。
f. 棚卸資産の評価
棚卸資産の評価については、収益性が低下している場合は簿価の切り下げを行っており、収益性低下の有無の検討にあたっては、市場動向や製品の品質等を勘案し、定期的に一定の基準に沿って判断しております。市場動向の見通しが変動した場合に、翌事業年度において認識する金額に重要な影響を及ぼす可能性があります。