四半期報告書-第52期第1四半期(令和3年3月21日-令和3年6月20日)
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の影響による経済活動の制限が続く中、法人企業統計では製造業の経常利益水準がコロナ前を大きく上回るなど一部で明るい兆しが見られるものの、感染力の強い変異株の出現や繰り返される感染抑制策等により、依然として景気の先行きは不透明な状況となっております。
当社グループの主な関連業界である建設及び住宅関連業界においては、建築着工床面積の前年比増が継続するなど回復に向けた動きが見られます。このような状況の中、コア事業である仮設機材の製造・販売とレンタル関連事業においては、主力製品の新型足場「アルバトロス」の好調な販売によって、前年同期を上回る水準で推移しました。一方、コロナ禍で前期に好業績を記録したフィットネス事業においては家庭用フィットネス機器の販売に一巡感が生じました。
この結果、売上高はコア事業の回復により、前年同期比6.8%増の129億35百万円となりました。利益面においては、国際的な商品市況の影響を受けて鋼材価格が上昇していることや、海外からの仕入が原材料価格や運送コスト上昇の影響を受けたことなどから、営業利益は前年同期比5.6%減の4億89百万円、経常利益は前年同期比8.7%減の6億74百万円となりました。親会社株主に帰属する四半期純利益は、政策保有株式の一部売却による特別利益を計上したことや法人税等の減少によって前年同期比23.8%増の4億62百万円となりました。
各セグメントの状況は次のとおりであります。なお、セグメント区分の売上高はセグメント間の内部売上高を含んでおりません。
当第1四半期 セグメントごとの状況
(注)1.セグメント利益は、四半期連結損益計算書の経常利益と調整を行っております。
2.セグメント利益の調整額は、主に報告セグメントに帰属しない持分法による投資損益、為替差損益や支払利息などの営業外収益及び営業外費用であります。
建設機材関連事業
当事業の売上高は、前年同期比28.7%増の47億20百万円となりました。建設用仮設機材の販売においては、新型足場「アルバトロス」が大手建設会社での採用が決まるなど、新規顧客への販売と既存顧客からの追加購入の増加によって、前年同期比121.6%増と着実に増加しており、第2四半期以降についても更なる販売増が見込まれる状況にあります。また、物流倉庫向けラックの販売も引き続き好調に推移しました。
損益面では、売上高の増加によって、セグメント利益は前年同期比52.1%増の3億75百万円となりました。
レンタル関連事業
当事業の売上高は、前年同期比1.5%増の37億84百万円となりました。中高層用レンタルにおいて仮設機材の稼働率が上昇したことや、コロナ禍の影響を強く受けていたイベント向けレンタルがオリンピック関連の受注によって堅調に推移しました。
損益面では、セグメント利益が前年同期並みの1億27百万円となりました。
住宅機器関連事業
当事業の売上高は、前年同期比12.5%減の35億45百万円となりました。アルミ製はしごや脚立などの製品は堅調に推移したものの、前年同期に「巣ごもり需要」の好影響が強く生じたフィットネス機器は、その反動によって販売が減少しました。
損益面では、売上高の減少と海外からの仕入が原材料価格の上昇や運送コスト上昇の影響を受けたことによって、セグメント利益は前年同期比93.6%減の14百万円となりました。
電子機器関連事業
当事業の売上高は、前年同期比33.7%増の8億84百万円となりました。半導体を中心とした電子部品の需給が逼迫する中、サプライチェーンへの影響を最小限に止めることができ、特定小電力無線機や業務用無線機は需要回復を確実に捉えて3者同時通話対応や中継器対応型無線機の販売が好調に推移しました。
損益面では、売上高の増加によって、セグメント利益は前年同期比76百万円改善し35百万円となりました。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
① 財政状態の分析
(資産)
当第1四半期連結会計期間末の総資産は559億円となり、前期末に比べ4億56百万円増加しました。総資産の内訳は、流動資産が335億61百万円(前期末比3億76百万円増)、固定資産が223億38百万円(前期末比79百万円増)であります。総資産の主な増加要因は、計画的な生産によるたな卸資産の増加(前期末比8億41百万円増)によるものです。
(負債)
負債は、281億59百万円となり、前期末に比べ3億94百万円増加しました。その内訳は、流動負債が163億20百万円(前期末比1億60百万円増)、固定負債が118億39百万円(前期末比2億34百万円増)であります。負債の主な増加要因は、借入金の増加(前期末比7億52百万円増)によるものです。
(純資産)
純資産は、親会社株主に帰属する四半期純利益が4億62百万円となったことや、剰余金の配当を3億76百万円実施したことなどにより、277億40百万円(前期末比61百万円増)となりました。
② 経営成績の分析
経営成績及びセグメントごとの状況につきましては、「(1)経営成績の状況」に記載のとおりであります。
(3)経営環境並びに優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
当第1四半期連結累計期間における研究開発活動に係る費用の総額は86百万円であります。なお、当該金額は既存製品の改良、応用等に関する費用であり、「研究開発費等に係る会計基準」(企業会計審議会)に規定する「研究開発費」として計上すべき金額はありません。
また、当第1四半期連結累計期間において、当社の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(1)経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の影響による経済活動の制限が続く中、法人企業統計では製造業の経常利益水準がコロナ前を大きく上回るなど一部で明るい兆しが見られるものの、感染力の強い変異株の出現や繰り返される感染抑制策等により、依然として景気の先行きは不透明な状況となっております。
当社グループの主な関連業界である建設及び住宅関連業界においては、建築着工床面積の前年比増が継続するなど回復に向けた動きが見られます。このような状況の中、コア事業である仮設機材の製造・販売とレンタル関連事業においては、主力製品の新型足場「アルバトロス」の好調な販売によって、前年同期を上回る水準で推移しました。一方、コロナ禍で前期に好業績を記録したフィットネス事業においては家庭用フィットネス機器の販売に一巡感が生じました。
この結果、売上高はコア事業の回復により、前年同期比6.8%増の129億35百万円となりました。利益面においては、国際的な商品市況の影響を受けて鋼材価格が上昇していることや、海外からの仕入が原材料価格や運送コスト上昇の影響を受けたことなどから、営業利益は前年同期比5.6%減の4億89百万円、経常利益は前年同期比8.7%減の6億74百万円となりました。親会社株主に帰属する四半期純利益は、政策保有株式の一部売却による特別利益を計上したことや法人税等の減少によって前年同期比23.8%増の4億62百万円となりました。
各セグメントの状況は次のとおりであります。なお、セグメント区分の売上高はセグメント間の内部売上高を含んでおりません。
当第1四半期 セグメントごとの状況
セグメントの名称 | 売上高 | セグメント利益 | ||
金額(百万円) | 前年同期比 増減率(%) | 金額(百万円) | 前年同期比 増減率(%) | |
建設機材関連事業 | 4,720 | 28.7 | 375 | 52.1 |
レンタル関連事業 | 3,784 | 1.5 | 127 | △0.8 |
住宅機器関連事業 | 3,545 | △12.5 | 14 | △93.6 |
電子機器関連事業 | 884 | 33.7 | 35 | - |
報告セグメント計 | 12,935 | 6.8 | 552 | △1.6 |
調整額 | - | - | 122 | - |
四半期連結損益計算書 計上額 | 12,935 | 6.8 | 674 | △8.7 |
(注)1.セグメント利益は、四半期連結損益計算書の経常利益と調整を行っております。
2.セグメント利益の調整額は、主に報告セグメントに帰属しない持分法による投資損益、為替差損益や支払利息などの営業外収益及び営業外費用であります。
建設機材関連事業
当事業の売上高は、前年同期比28.7%増の47億20百万円となりました。建設用仮設機材の販売においては、新型足場「アルバトロス」が大手建設会社での採用が決まるなど、新規顧客への販売と既存顧客からの追加購入の増加によって、前年同期比121.6%増と着実に増加しており、第2四半期以降についても更なる販売増が見込まれる状況にあります。また、物流倉庫向けラックの販売も引き続き好調に推移しました。
損益面では、売上高の増加によって、セグメント利益は前年同期比52.1%増の3億75百万円となりました。
レンタル関連事業
当事業の売上高は、前年同期比1.5%増の37億84百万円となりました。中高層用レンタルにおいて仮設機材の稼働率が上昇したことや、コロナ禍の影響を強く受けていたイベント向けレンタルがオリンピック関連の受注によって堅調に推移しました。
損益面では、セグメント利益が前年同期並みの1億27百万円となりました。
住宅機器関連事業
当事業の売上高は、前年同期比12.5%減の35億45百万円となりました。アルミ製はしごや脚立などの製品は堅調に推移したものの、前年同期に「巣ごもり需要」の好影響が強く生じたフィットネス機器は、その反動によって販売が減少しました。
損益面では、売上高の減少と海外からの仕入が原材料価格の上昇や運送コスト上昇の影響を受けたことによって、セグメント利益は前年同期比93.6%減の14百万円となりました。
電子機器関連事業
当事業の売上高は、前年同期比33.7%増の8億84百万円となりました。半導体を中心とした電子部品の需給が逼迫する中、サプライチェーンへの影響を最小限に止めることができ、特定小電力無線機や業務用無線機は需要回復を確実に捉えて3者同時通話対応や中継器対応型無線機の販売が好調に推移しました。
損益面では、売上高の増加によって、セグメント利益は前年同期比76百万円改善し35百万円となりました。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
① 財政状態の分析
(資産)
当第1四半期連結会計期間末の総資産は559億円となり、前期末に比べ4億56百万円増加しました。総資産の内訳は、流動資産が335億61百万円(前期末比3億76百万円増)、固定資産が223億38百万円(前期末比79百万円増)であります。総資産の主な増加要因は、計画的な生産によるたな卸資産の増加(前期末比8億41百万円増)によるものです。
(負債)
負債は、281億59百万円となり、前期末に比べ3億94百万円増加しました。その内訳は、流動負債が163億20百万円(前期末比1億60百万円増)、固定負債が118億39百万円(前期末比2億34百万円増)であります。負債の主な増加要因は、借入金の増加(前期末比7億52百万円増)によるものです。
(純資産)
純資産は、親会社株主に帰属する四半期純利益が4億62百万円となったことや、剰余金の配当を3億76百万円実施したことなどにより、277億40百万円(前期末比61百万円増)となりました。
② 経営成績の分析
経営成績及びセグメントごとの状況につきましては、「(1)経営成績の状況」に記載のとおりであります。
(3)経営環境並びに優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
当第1四半期連結累計期間における研究開発活動に係る費用の総額は86百万円であります。なお、当該金額は既存製品の改良、応用等に関する費用であり、「研究開発費等に係る会計基準」(企業会計審議会)に規定する「研究開発費」として計上すべき金額はありません。
また、当第1四半期連結累計期間において、当社の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。