四半期報告書-第57期第3四半期(平成26年9月1日-平成26年11月30日)

【提出】
2015/01/14 15:31
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【項目】
29項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1) 業績の状況
当第3四半期連結累計期間における世界経済は、米国経済については順調な回復が継続しており、欧州経済については回復に力強さが見られないものの、次第に上向きの動きが定着してまいりました。
一方、中国や新興国では成長率の鈍化が見られ、世界経済全体で先行き不透明な状況となっております。
わが国経済におきましては、政治主導による経済政策を背景として全体としては緩やかな回復基調が続いているものの、消費税増税や原材料価格の上昇などの影響による景気の下振れも懸念されております。
当社グループの主要な取引先であります自動車産業界におきましては、生産の回復基調が鮮明となり、円安の影響もあって業績は堅調に推移いたしましたが、生産活動は海外工場が中心となり国内での生産活動が低迷するといった構造的な問題が、将来への懸念材料として依然残されております。
こうした環境のもと、当社グループといたしましては、グローバルな視点での生産・販売活動の強化を目指し、特に経済発展の著しい東南アジア地域における重要拠点として、従来、持分法適用会社でありましたエフエスケータイランド株式会社を連結子会社化いたしました。
こうした組織の強化や取引先との取引深耕に努めた結果、売上高は153億4千9百万円(前年同四半期比17.0%増)、営業利益7億7千8百万円(前年同四半期比36.2%増)、経常利益10億1千3百万円(前年同四半期比1.6%増)、四半期純利益7億5千5百万円(前年同四半期比4.3%増)となりました。
セグメントの業績は次のとおりであります。
①日本
自動車産業界における国内生産は堅調に推移しており、設備投資についても海外工場向け等を中心に回復基調で推移いたしました。
その結果、売上高は88億8千4百万円(前年同四半期比13.2%増)となり、セグメント利益は5億2千2百万円(前年同四半期比103.4%増)となりました。
②アジア
自動車産業界における当地域向けの設備投資は引き続き底堅く、工具需要も堅調に推移しております。
その結果、売上高は40億1千9百万円(前年同四半期比38.7%増)となりました。
利益面につきましては、第1四半期連結会計期間から連結対象となったタイ子会社の業績を含めたことなどにより、セグメント利益は2億円(前年同四半期比0.2%減)となりました。
③北米・中米
自動車産業界における自動車生産の回復を受け、工具の需要が増加しており、売上高は13億1千5百万円(前年同四半期比13.3%増)となりました。
利益面につきましては、メキシコ子会社において原価率が上昇したことなどにより、セグメント利益は8千6百万円(前年同四半期比27.2%減)となりました。
④オセアニア
当地域において販売しております住宅用断熱資材、バブルバック製品につきましては、豪ドル高による国内製品の競争力低下により販売が回復せず、売上高は8億6千5百万円(前年同四半期比7.0%減)となりました。
利益面につきましては、売上原価の削減に努めたものの利益が出る状況までには至らず、4千5百万円のセグメント損失(前年同四半期は4千7百万円のセグメント損失)となりました。
⑤その他
当地域におきましては、売上高は2億6千4百万円(前年同四半期比4.5%減)、セグメント損失は1千6百万円(前年同四半期は1千1百万円のセグメント利益)となりました。
(2) 財政状態の分析
当第3四半期連結会計期間末の財政状態は、前連結会計年度末と比較して、総資産は24億1千7百万円増加して238億9千9百万円となりました。
これは主に、現金及び預金4億3千3百万円、受取手形及び売掛金6億2千万円、有価証券2億5千7百万円、建物及び構築物2億8百万円、機械装置及び運搬具3億7千8百万円がそれぞれ増加したことなどによるものであります。
負債は前連結会計年度末と比較して、6億5千1百万円増加して65億9千万円となりました。
これは主に、1年内返済予定の長期借入金2億5千2百万円、賞与引当金2億1千9百万円がそれぞれ増加したことなどによるものであります。
純資産は前連結会計年度末と比較して、17億6千6百万円増加して173億9百万円となりました。
これは主に、利益剰余金6億4千2百万円、少数株主持分7億9千4百万円がそれぞれ増加したことなどによるものであります。
なお、当第3四半期連結会計期間の自己資本比率は63.5%となっております。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4) 研究開発活動
当第3四半期連結累計期間における当社グループ全体の研究開発活動の金額は6千4百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(5) 従業員数
当第3四半期連結累計期間において、エフエスケータイランド株式会社を連結子会社に含めたことなどにより、「アジア」セグメントの従業員数が102名増加しております。
(6) 生産、受注及び販売の実績
当第3四半期連結累計期間において、生産、受注及び販売の実績について著しい変動はありません。
(7) 主要な設備
当第3四半期連結累計期間において、主要な設備の著しい変動及び前連結会計年度末における計画の著しい変更はありません。