四半期報告書-第60期第2四半期(平成29年6月1日-平成29年8月31日)

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2017/10/11 17:05
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34項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1) 業績の状況
当第2四半期連結累計期間における世界経済は、金融市場が活況を見せ製造業や貿易の回復など堅調な上昇に期待がかかるものの、先進国を中心として保護主義の機運が高まり、所得不均衡などの構造的な問題が拡大することへの懸念から景気回復の足取りを重くしております。
わが国経済におきましては、昨年の米国大統領選挙後の円安・株高などもあり、引き続き企業業績の緩やかな回復、雇用情勢・所得環境の改善がみられました。一方で、北朝鮮等の地政学リスクの高まりにより、国内景気の先行きに不透明な状況が続いております。
当社グループの主要な取引先であります自動車産業界におきましては、企業業績は堅調に推移し、今後の設備投資に対する期待感はあるものの、世界経済の動向、環境対応、国内市場対策など不安要素もあり、経済環境の先行きは予断を許さない状況にあります。
このような状況のもと、当社グループにおきましては「グループ中期経営計画」の達成を目指し、新事業推進部を立ち上げ積極的な事業展開に向けた足場づくりに着手しました。また、意思決定の迅速化を目的に取締役会をスリム化し、機動的な事業展開ができる体制づくりを行いました。
これらの活動のもと、取引先からの受注確保に努めた結果、当第2四半期連結累計期間における売上高は99億4千7百万円(前年同四半期比2.7%増)、営業利益は1億2千6百万円(前年同四半期比83.1%増)、経常利益は2億6千5百万円(前年同四半期比120.3%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は9千6百万円(前年同四半期比39.7%減)となりました。
セグメントの業績は次のとおりであります。
①日本
当地域におきましては、工具需要に一服感が見られ、売上高は54億6千3百万円(前年同四半期比0.6%減)となりました。
また、昨年の熊本地震の影響は脱したものの労務費の増加等により、セグメント利益は5千5百万円(前年同四半期は7千5百万円のセグメント損失)となりました。
②アジア
当地域におきましては、東南アジアで減収となったものの東アジアで増収となり、売上高は27億5千6百万円(前年同四半期比8.6%増)となりました。
また、連結子会社各社の労務費の増加等により、セグメント利益は3千6百万円(前年同四半期比78.7%減)となりました。
③北米・中米
当地域におきましては、工具需要に一服感が見られ、売上高は9億2百万円(前年同四半期比1.5%減)となりました。
また、機械設備の減価償却費が増加し、セグメント利益は1千3百万円(前年同四半期比49.7%減)となりました。
④オセアニア
当地域におきましては、断熱材の需要が堅調に推移したことなどにより、売上高は6億2千4百万円(前年同四半期比18.1%増)となりました。また、材料費の減少等、積極的な原価低減活動を行ったものの、4百万円のセグメント損失(前年同四半期は4千3百万円のセグメント損失)となりました。
⑤その他
当地域におきましては、売上高は2億円(前年同四半期比5.2%減)、セグメント利益は1百万円(前年同四半期比93.3%減)となりました。
(2) 財政状態の分析
①資産
当第2四半期連結会計期間末における総資産は236億7千3百万円となり、前連結会計年度末と比較して、5千3百万円増加いたしました。これは主に、有価証券が1億9千4百万円、電子記録債権が8千2百万円それぞれ増加したものの、機械装置及び運搬具が1億1千4百万円、商品及び製品が9千6百万円それぞれ減少したことなどによるものです。
②負債
当第2四半期連結会計期間末における負債合計は69億5千3百万円となり、前連結会計年度末と比較して、8千2百万円減少いたしました。これは主に、未払法人税等が1億6千8百万円増加したものの、支払手形及び買掛金が8千2百万円、1年内返済予定の長期借入金が4千9百万円、短期借入金が4千7百万円、長期借入金が4千4百万円それぞれ減少したことなどによるものです。
③純資産
当第2四半期連結会計期間末における純資産は167億1千9百万円となり、前連結会計年度末と比較して、1億3千6百万円増加いたしました。これは主に、退職給付に係る調整累計額が1億1千4百万円増加したことなどによるものであります。
この結果、当第2四半期連結会計期間末の自己資本比率は62.0%となりました。
(3) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における連結ベースの現金及び現金同等物(以下、「資金」という)は、前連結会計年度末と比較して、3億4千万円増加し、54億円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果、得られた資金は9億8千6百万円(前年同四半期比250.3%増)となりました。
これは主に、税金等調整前四半期純利益2億6千8百万円、減価償却費5億7百万円、法人税等の還付による収入1億2千9百万円などによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果、使用した資金は3億7千万円(前年同四半期比53.6%増)となりました。
これは主に、有価証券の売却及び償還による収入2億3百万円、有形固定資産の取得による支出4億8千3百万円などによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果、使用した資金は2億6千7百万円(前年同四半期比25.2%減)となりました。
これは主に、長期借入金の返済による支出8千7百万円、自己株式の取得による支出8千6百万円、配当金の支払額5千7百万円などによるものであります。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動
当第2四半期連結累計期間における当社グループ全体の研究開発活動の金額は3千8百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(6) 従業員数
当第2四半期連結累計期間において、当社グループの従業員数について著しい増減はありません。
(7) 生産、受注及び販売の実績
当第2四半期連結累計期間において、生産、受注及び販売の実績について著しい変動はありません。
(8) 主要な設備
当第2四半期連結累計期間において、主要な設備の著しい変動及び前連結会計年度末における計画の著しい変更はありません。