四半期報告書-第58期第2四半期(平成27年6月1日-平成27年8月31日)

【提出】
2015/10/13 15:53
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35項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1) 業績の状況
当第2四半期連結累計期間における世界経済は、全体としては景気の回復が継続している状況にあるものの、ギリシャの債務問題の再燃や中国経済の失速への懸念が強まるなど、実体経済に与える影響について不安感が高まる状況となりました。
わが国経済におきましては、個人消費マインドの回復や企業の設備投資の増加が見込まれるなど、緩やかな回復基調で推移いたしました。一方で、世界経済の動向による国内景気への影響を懸念する動きもあり、予断を許さない状況が続いております。
当社グループの主要な取引先であります自動車産業界におきましては、生産の回復基調が鮮明となり、販売面においても円安による輸出の増加など業績は好調に推移いたしました。また、一部では設備投資増加の動きも見られるなど、関連業界においては成長・拡大への期待感も見え始めております。
こうした環境を鑑み、当社グループといたしましては、受注環境の変化により事業活動への負荷状況が厳しくなるものと考え、納期、品質、原価などの面で製品競争力の強化を目指し、グループ全社での態勢強化に取り組むことを方針とした活動を開始いたしました。
これらの活動のもと、取引先からの受注確保に努めた結果、当第2四半期連結累計期間における売上高は113億3千9百万円(前年同四半期比15.0%増)、営業利益7億6千6百万円(前年同四半期比120.3%増)、経常利益9億4千4百万円(前年同四半期比127.9%増)、四半期純利益5億6千5百万円(前年同四半期比73.9%増)となりました。
セグメントの業績は次のとおりであります。
①日本
自動車産業界における国内生産は堅調に推移しており、設備投資についても増加の動きが見られるなど工具需要は回復基調で推移いたしました。
その結果、売上高は61億1百万円(前年同四半期比4.3%増)となり、セグメント利益は4億7千3百万円(前年同四半期比87.2%増)となりました。
②アジア
前第2四半期連結累計期間にタイ関連会社を連結子会社化したため、当該子会社の業績が当第2四半期連結累計期間における当セグメントの業績の増加要因となっております。
その結果、売上高は32億1百万円(前年同四半期比29.4%増)となり、セグメント利益は1億9千6百万円(前年同四半期比98.1%増)となりました。
③北米・中米
北米においては自動車産業界における自動車生産の回復が鮮明となり、中米においては自動車産業界の積極的な設備投資が見られ、工具の需要が増加いたしました。
その結果、売上高は12億3千8百万円(前年同四半期比54.3%増)となり、セグメント利益は8千3百万円(前年同四半期比231.6%増)となりました。
④オセアニア
当地域において販売しております住宅用断熱資材およびバブルバック製品につきましては、新製品であるフォーム材の需要が増加いたしました。
この結果、売上高は5億8千7百万円(前年同四半期比3.5%増)となり、セグメント利益は9百万円(前年同四半期は3千9百万円のセグメント損失)となりました。
⑤その他
当地域におきましては、売上高は2億1千万円(前年同四半期比27.4%増)、セグメント利益は8百万円(前年同四半期は1千1百万円のセグメント損失)となりました。
(2) 財政状態の分析
当第2四半期連結会計期間末の財政状態は、前連結会計年度末と比較して、総資産は9千4百万円増加して251億6千9百万円となりました。
これは主に、現金及び預金が4億2千1百万円増加したものの、受取手形及び売掛金1億8千3百万円、商品及び製品2億9百万円がそれぞれ減少したことなどによるものであります
負債は前連結会計年度末と比較して、5億2千4百万円減少して67億4千5百万円となりました。
これは主に、支払手形及び買掛金2億2千6百万円、1年内返済予定の長期借入金2億8百万円がそれぞれ減少したことなどによるものであります。
純資産は前連結会計年度末と比較して、6億1千8百万円増加して184億2千3百万円となりました。
これは主に利益剰余金が5億8千1百万円増加したことなどによるものであります。
なお、当第2四半期連結会計期間の自己資本比率は64.1%となっております。
(3) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における連結ベースの現金及び現金同等物(以下、「資金」という)は、前連結会計年度末と比較して、3億9千3百万円増加し、53億5千8百万円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果、得られた資金は13億2千4百万円(前年同四半期比77.2%増)となりました。
これは主に、税金等調整前四半期純利益9億4千3百万円、減価償却費5億2千8百万円、売上債権の減少額1億6千6百万円、仕入債務の減少額2億2千3百万円などによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果、使用した資金は5億6千9百万円(前年同四半期比4.0%減)となりました。
これは主に、有価証券の取得による支出5千6百万円、有形固定資産の取得による支出4億6千6百万円、子会社出資金の取得による支出7千2百万円などによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果、使用した資金は3億3千6百万円(前年同四半期は1億7千1百万円の資金の取得)となりました。
これは主に、長期借入金の返済による支出2億5千4百万円、配当金の支払額9千4百万円などによるものであります。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動
当第2四半期連結累計期間における当社グループ全体の研究開発活動の金額は4千6百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(6) 従業員数
当第2四半期連結累計期間において、当社グループの従業員数について著しい増減はありません。
(7) 生産、受注及び販売の実績
当第2四半期連結累計期間において、生産、受注及び販売の実績について著しい変動はありません。
(8) 主要な設備
当第2四半期連結累計期間において、主要な設備の著しい変動及び前連結会計年度末における計画の著しい変更はありません。