四半期報告書-第61期第2四半期(平成30年6月1日-平成30年8月31日)

【提出】
2018/10/10 16:33
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33項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1) 業績の状況
当第2四半期連結累計期間における世界経済は、米国を中心に足元では雇用情勢・所得環境の改善が続いたことに加え、企業収益の回復に連動して設備投資にも持ち直しの動きがみられるようになり、全体としては緩やかな回復基調が続いております。
わが国経済におきましては、海外経済の回復を背景に輸出の増加が続くとともに、個人消費を中心とした内需の持ち直しもみられ、景気は回復基調を維持しております。一方で、米国政権の不安定な政策運営や米中の貿易摩擦など、景気の下振れリスクに注意が必要な状態が続いております。
当社グループの主要な取引先であります自動車産業界におきましては、企業業績は堅調に推移し、今後の設備投資に対する期待感はあるものの、世界経済の動向、環境対応、国内市場対策など不安要素もあり、予断を許さない状況にあります。
このような状況のもと、当社グループにおきましては、中期経営計画の達成に向けた新たな取り組みとして、部門別採算制度の確立を通じて、全員参加型経営を目指すとともに収益性の向上に向けた取り組みを進めております。
この結果、当第2四半期連結累計期間における売上高は111億4千7百万円(前年同四半期比12.1%増)、営業利益は7億1千万円(前年同四半期比461.9%増)、経常利益は8億7千6百万円(前年同四半期比230.4%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は5億4千9百万円(前年同四半期比471.6%増)となりました。
セグメントの業績は次のとおりであります。
①日本
当地域におきましては、工具、治具等の売上が堅調に推移したことなどにより、売上高は60億6百万円(前年同四半期比9.9%増)となりました。また、受注の増加に伴う生産性の改善などにより、セグメント利益は4億6百万円(前年同四半期比627.0%増)となりました。
②アジア
当地域におきましては、引き続き堅調な中国をはじめ、全てのアジア子会社で増収となり、売上高は32億1千4百万円(前年同四半期比16.6%増)となりました。
また、全体として材料費高騰により売上原価が増加しているものの、経費削減等による生産性改善を進めた結果、セグメント利益は2億3千7百万円(前年同四半期比556.3%増)となりました。
③北米・中米
当地域におきましては、自動車産業界の積極的な設備投資が続いており、商品受注が好調に推移した結果、売上高は10億5千5百万円(前年同四半期比17.0%増)となりました。
一方、製品受注の減少による利益率の悪化の影響などにより、セグメント利益は1千万円(前年同四半期比22.3%減)となりました。
④オセアニア
当地域におきましては、断熱材の需要が堅調に推移したことなどにより、売上高は6億6千万円(前年同四半期比5.7%増)となりました。
また、減価償却費などの経費が増加したものの、材料費及び労務費が減少したことなどにより、セグメント利益は2千2百万円(前年同四半期は4百万円のセグメント損失)となりました。
⑤その他
当地域におきましては、売上高は2億1千万円(前年同四半期比4.8%増)、セグメント利益は1千1百万円(前年同四半期比774.1%増)となりました。
(2) 財政状態の分析
①資産
当第2四半期連結会計期間末における総資産は254億6百万円となり、前連結会計年度末と比較して、7千4百万円増加いたしました。これは主に、現金及び預金が3億9千8百万円減少したものの、有価証券が3億1千2百万円、電子記録債権が1億7千1百万円それぞれ増加したことなどによるものです。
②負債
当第2四半期連結会計期間末における負債合計は79億8千3百万円となり、前連結会計年度末と比較して、5千2百万円減少いたしました。これは主に、短期借入金が4千万円、未払法人税等が3千9百万円それぞれ減少したことなどによるものです。
③純資産
当第2四半期連結会計期間末における純資産は174億2千3百万円となり、前連結会計年度末と比較して、1億2千7百万円増加いたしました。これは主に、為替換算調整勘定が3億5千9百万円減少したものの、利益剰余金が4億5千7百万円増加したことなどによるものであります。
この結果、当第2四半期連結会計期間末の自己資本比率は60.3%となりました。
(3) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における連結ベースの現金及び現金同等物(以下、「資金」という)は、前連結会計年度末と比較して、3億3千8百万円減少し、58億9千8百万円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果、得られた資金は5億3千8百万円(前年同四半期比45.4%減)となりました。
これは主に、売上債権3億7千3百万円、たな卸資産2億4千8百万円がそれぞれ増加したものの、税金等調整前四半期純利益8億8千4百万円、減価償却費4億7千万円となったことなどによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果、使用した資金は5億2千9百万円(前年同四半期比43.0%増)となりました。
これは主に、定期預金の預入による支出2億5千万円、有形固定資産の取得による支出2億3千5百万円などによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果、使用した資金は2億円(前年同四半期比25.1%減)となりました。
これは主に、配当金の支払額9千2百万円、自己株式の取得による支出7千4百万円、長期借入金の返済による支出6千万円などによるものであります。
(4) 経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更は
ありません。
(5) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(6) 研究開発活動
当第2四半期連結累計期間における当社グループ全体の研究開発活動の金額は5千3百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。