四半期報告書-第112期第2四半期(令和2年7月1日-令和2年9月30日)

【提出】
2020/11/09 11:41
【資料】
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【項目】
30項目
(1) 経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症の拡大による経済活動の急速な停滞の影響により極めて厳しい状況となりました。経済活動の再開に伴い足元の景気動向には持ち直しの動きがみられるものの、依然として先行きは不透明な状況で推移しました。
このような状況の中、当社グループでは新型コロナウイルス感染症の拡大防止に配慮しつつ事業活動を展開してきましたが、当第2四半期連結累計期間の前半における経済活動の停滞により営業活動が制限され、また、取引先における設備投資の見直しもあり、当社グループにおける受注高の減少は避けられず、その影響が当第2四半期連結累計期間後半の売上高に大きな影響を及ぼすこととなりました。
この結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は、8,969百万円で前年同期に比べ10.6%の減収となりました。利益面では売上高の減少に伴い、営業損失845百万円(前年同期366百万円の損失)、経常損失790百万円(前年同期344百万円の損失)、親会社株主に帰属する四半期純損失は677百万円(前年同期378百万円の損失)となりました。
なお、当第2四半期連結累計期間において、経常損失790百万円に対して、親会社株主に帰属する四半期純損失が677百万円となった主な要因は、当第2四半期連結累計期間において新型コロナウイルス感染症の拡大防止に伴う雇用調整助成金等の補助金収入129百万円を特別利益として計上したことによるものです。
セグメントごとの状況については、次のとおりです。
(情報通信事業)
情報通信事業においては、主にビジネスホンやコンタクトセンタソリューションの売上高が減少したことにより、事業全体の売上高は6,784百万円で前年同期に比べ5.0%の減収となりました。セグメント損益は売上高の減少に伴い、21百万円の損失(前年同期404百万円の利益)となりました。
(印刷システム事業)
印刷システム事業においては、消耗品の売上高が減少したことにより、事業全体の売上高は840百万円で前年同期に比べ27.9%の減収となりました。セグメント損益は売上高の減少に伴い、97百万円の損失(前年同期24百万円の利益)となりました。
(電子計測事業)
電子計測事業においては、前年同期には航空宇宙関連の大型案件があったことによる反動もあり、事業全体の売上高は1,133百万円で前年同期に比べ26.8%の減収となりました。セグメント損益は売上高の減少に伴い、81百万円の損失(前年同期51百万円の損失)となりました。
(不動産事業)
不動産事業においては、主に当社本社敷地内の保有資産の有効活用により、事業全体の売上高は211百万円で前年同期に比べ17.9%の増収となりました。セグメント損益は売上高の増加に伴い、93百万円の利益(前年同期43百万円の利益)となりました。
(2) 財政状態の状況
① 資産の状況
当第2四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べ765百万円減少し、28,179百万円となりました。
(流動資産)
流動資産は、主に現金及び預金が502百万円、商品及び製品が173百万円、原材料及び貯蔵品が607百万円それぞれ増加しましたが、受取手形及び売掛金が2,493百万円減少したため、前連結会計年度末に比べ1,160百万円減少し、17,606百万円となりました。
(固定資産)
固定資産は、主に無形固定資産が320百万円、投資その他の資産が106百万円増加したため、前連結会計年度末に比べ395百万円増加し、10,572百万円となりました。
② 負債の状況
当第2四半期連結会計期間末における負債は、前連結会計年度末に比べ133百万円減少し、9,345百万円となりました。
(流動負債)
流動負債は、主に支払手形及び買掛金が155百万円増加しましたが、賞与引当金が75百万円、その他が197百万円それぞれ減少したため、前連結会計年度末に比べ141百万円減少し、3,592百万円となりました。
(固定負債)
固定負債は、主に繰延税金負債が15百万円増加したため、前連結会計年度末に比べ8百万円増加し、5,752百万円となりました。
③ 純資産の状況
当第2四半期連結会計期間末における純資産は、主に親会社株主に帰属する四半期純損失の計上により利益剰余金が677百万円減少したため、前連結会計年度末に比べ631百万円減少し、18,833百万円となりました。
(3) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物は8,446百万円と前連結会計年度末に比べ502百万円の増加となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前四半期純損失及びたな卸資産の増加、並びに仕入債務の減少もありましたが、売上債権の減少及び法人税等の支払額が減少したため、1,200百万円の収入と前年同期に比べ1,343百万円の増加となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、有価証券の償還による収入の減少、有形固定資産の取得による支出の増加、無形固定資産の取得による支出の増加、及びその他の収入が減少したため、676百万円の支出と前年同期に比べ925百万円の減少となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、7百万円の支出と前年同期に比べ96百万円の増加となりました。
(4) 研究開発活動
当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は942百万円です。