四半期報告書-第156期第1四半期(令和2年4月1日-令和2年6月30日)

【提出】
2020/07/29 15:08
【資料】
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【項目】
18項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。なお、本四半期報告書に記載の数値は国際会計基準(IFRS)ベースで表示しております。
(1)財政状態および経営成績の状況
財政状態
当第1四半期連結会計期間末の財政状態は以下のとおりであります。
前連結会計年度末に比べ資産合計は45,187百万円減少し、876,712百万円となり、負債合計は14,531百万円減少し、217,164百万円となりました。また、資本合計は30,656百万円減少し、659,547百万円となりました。この結果、親会社所有者帰属持分比率は前連結会計年度末の74.8%から75.1%になりました。
主な増減は資産では、現金及び現金同等物が54,620百万円減少、棚卸資産が5,076百万円増加、その他の流動資産が1,497百万円増加、金融資産が1,472百万円増加しました。負債では、未払法人所得税等が5,542百万円減少、仕入債務及びその他の債務が5,027百万円減少、その他の金融負債(流動)が2,196百万円減少、その他の流動負債が2,369百万円減少しました。
経営成績
当第1四半期連結累計期間(2020年4月1日~2020年6月30日)における経済環境は、世界的な新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大の影響を受けて、急速かつ大幅に悪化しました。このような環境のなか、当社グループの主要な市場においては、テレワークの拡大などを背景に半導体関連部材やノートパソコン、タブレット端末向けの部材の需要が伸長しました。また、TV用汎用偏光板において協業先との連携を強め、当第1四半期連結会計期間に技術供与によるロイヤリティ収益を計上しました。核酸医薬関連事業も順調に成長している市場を背景に堅調に推移しました。加えて、COVID-19拡大を受けて、医療用マスク材料として多孔質部材の新たな需要が生まれました。一方、自動車市場は世界的に生産台数が減少するなど需要は低調に推移しました。また、スマートフォンは市場全体としては生産台数が減少しましたが、スマートフォンメーカー各社間で需要に強弱が見られました。なお、NittoグループにおけるCOVID-19への対応としましては、従業員の安全を最優先にテレワークなどを推進し、各国政府の要請に応じた形での対応を図りました。
以上の結果、売上収益は前第1四半期連結累計期間と比較し7.9%減(以下の比較はこれに同じ)の163,310百万円となりました。また、営業利益は17.2%増の17,442百万円、税引前四半期利益は16.0%増の17,230百万円、四半期利益は17.1%増の12,053百万円、親会社の所有者に帰属する四半期利益は17.1%増の12,038百万円となりました。
セグメント別の経営成績
① インダストリアルテープ
基盤機能材料では、COVID-19の影響により一般工業及び住宅関連部材などの需要が低調に推移しました。一方、電子部品の製造工程で使用される材料は顧客在庫の消化が進み、半導体の製造工程で使用される関連部材はテレワークなどを背景にサーバー向けの需要が拡大しました。加えて、サプライチェーンの上流において使用される一部の用途では、COVID-19の影響により顧客工程の稼働率が一時低下していた反動もあり強い需要が見られました。
トランスポーテーション事業は、COVID-19の影響を受けて世界的に自動車の生産台数が低調に推移しました。中国では生産が回復基調となった一方で、欧米では大きく生産台数が減少し、生産調整などの対応を行いました。
以上の結果、売上収益は60,900百万円(23.7%減)、営業利益は1,650百万円(70.4%減)となりました。
② オプトロニクス
情報機能材料では、テレワークなどを背景にノートパソコン、タブレット端末向けの需要が拡大しました。スマートフォン用途では、COVID-19の影響により生産台数が低調に推移したものの各社間で需要の強弱が見られました。また、ディスプレイのOLED化などの変化への対応を進めました。一方、TV市場は、パネルメーカーの供給能力の拡大にともない需給バランスが大きく変化しているなか、TV用汎用偏光板に関しては協業先との連携を強め、当第1四半期連結会計期間に技術供与によるロイヤリティ収益を計上しました。
プリント回路では、COVID-19の影響によりハードディスクドライブ(HDD)の生産台数がパーソナルコンピューター用途をはじめ低調に推移したものの、データセンター用途の高容量化にともなう需要が堅調に推移しました。また、ワイヤレス充電システムで補聴器用部材の量産化が始まりました。
以上の結果、売上収益は96,173百万円(5.4%増)、営業利益は17,717百万円(60.3%増)となりました。
③ ライフサイエンス
ライフサイエンスでは、核酸医薬の受託製造においては、市場の成長により需要は堅調に推移しました。加えて、COVID-19のワクチンとして核酸医薬品への期待も高まっており、核酸医薬合成用のポリマービーズNittoPhase(ニトフェーズ)の需要が拡大しました。一方、COVID-19の影響により、経皮吸収型テープ製剤や医療用衛生材料の需要が低調に推移しました。
核酸医薬の創薬においては、引き続き、肺線維症および難治性のがん治療薬での治験に取り組んでおります。
以上の結果、売上収益は7,043百万円(20.3%増)、営業損失は518百万円(前年同四半期は営業損失1,424百万円)となりました。
④ その他
メンブレン(高分子分離膜)では、COVID-19により海水淡水化における一部のプロジェクトが延期となるなどの影響が生じました。加えて、各種産業用途やエネルギー分野における需要が低調に推移しました。なお、当セグメントには未だ十分な売上収益を伴っていない新規事業が含まれております。
以上の結果、売上収益は5,392百万円(29.4%減)、営業損失は1,021百万円(前年同四半期は営業損失26百万円)となりました。
当第1四半期連結会計期間において、マネジメント体制の変更を行った結果、報告セグメントの分類に一部変更があります。
当該変更を反映した組替後の数値で前第1四半期連結累計期間との比較を行っております。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第1四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は250,302百万円となり、前連結会計年度末より54,620百万円減少(前年同四半期は23,115百万円の減少)しました。当第1四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果、増加した資金は5,083百万円(前年同四半期は14,727百万円の増加)となりました。
これは主に、税引前四半期利益17,230百万円、減価償却費及び償却費11,840百万円による増加、棚卸資産の増減額5,161百万円、仕入債務及びその他の債務の増減額4,940百万円、法人税等の支払額又は還付額11,301百万円による減少の結果であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果、減少した資金は16,057百万円(前年同四半期は19,274百万円の減少)となりました。
これは主に、有形固定資産及び無形資産の取得による支出15,581百万円、関係会社株式の取得による支出879百万円による減少の結果であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果、減少した資金は43,499百万円(前年同四半期は15,601百万円の減少)となりました。
これは主に、リース負債の返済による支出1,471百万円、自己株式の増減額26,605百万円、配当金の支払額15,391百万円による減少の結果であります。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上および財務上の課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上および財務上の課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第1四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発費の金額は8,223百万円であります。
なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

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