四半期報告書-第91期第3四半期(令和2年7月1日-令和2年9月30日)

【提出】
2020/11/16 16:30
【資料】
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【項目】
39項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
① 経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間における我が国経済は、新型コロナウィルスの影響から引き続き低迷したものの、回復の傾向がみられるようになりました。しかしながら、世界経済においては、生産や投資が回復傾向にある中国を除き、移動制限や都市封鎖などの影響から景気は予断を許さない状況が継続しました。
当社グループが属する自動車業界におきましては、日本国内の自動車生産台数は、第3四半期までの累計ベースで前年同期比20%を超えるマイナスとなりましたが、第3四半期の減少幅は第2四半期より縮小しております。アセアンにおいても、3か国合計の自動車生産台数は第3四半期までの累計ベースで前年同期比40%を超える減少となり、特にインドネシアは第2四半期に続き第3四半期も60%を超える減少になったものの、マレーシアとタイでは回復傾向がみられました。また、中国の自動車生産台数は第2四半期から回復してきており、第3四半期では前年同期比では増加となりました。
このような環境の下、当第3四半期は第2四半期と比べ大幅な利益水準の改善がみられました。当第3四半期連結累計期間においては、海外子会社(アセアン3社と中国1社)は4社合計で減収となり営業赤字を余儀なくされましたが、主力の国内では売上の減少幅が縮小したことや経費の変動費化を図った効果などから主力の国内で営業黒字額が拡大しました。この結果、当第3四半期連結累計期間の連結ベースで営業黒字に転換し、売上高は79,388百万円(前年同期比20.8%減)、営業利益は450百万円(前年同期比91.8%減)、経常利益は1,191百万円(前年同期比78.9%減)となりました。また、収支構造改革を図るため、国内外において早期退職制度を導入し特別損失として事業構造改善費用568百万円を計上したことなどにより、親会社株主に帰属する四半期純利益は325百万円(前年同期比91.5%減)となりました。
セグメントの業績は次のとおりであります。
(イ) 自動車部品事業
主力の国内については国内自動車生産台数に比べ売上高の減少は小幅に留まり、アセアンにおいてもタイ子会社における新規車種の立ち上げなどもあり、売上高の減少はアセアンの自動車生産台数の減少割合よりも良好な結果となりました。
海外子会社(アセアン3社と中国1社)は4社合計で減収となり営業赤字となりましたが今は赤字幅が減少しております。主力の国内は厚木新工場への移転に伴うコスト増などはあったものの、売上の減少幅が縮小したことや経費の変動費化を図った効果などから営業黒字額が拡大しました。その結果、売上高は74,060百万円(前年同期比21.2%減)、営業利益は411百万円(前年同期比92.5%減)と営業黒字に転換いたしました。
(ロ) 用品事業
用品事業におきましては、新型コロナウイルスの影響からアフターマーケットの売上が減少したことなどから売上高は5,536百万円(前年同期比12.2%減)となりましたが、経費削減や第1四半期における一過性の収益計上影響などにより黒字に転換し、営業利益は103百万円(前年同期比31.8%増)となりました。
② 財政状態の状況
当第3四半期連結会計期間末における総資産は105,572百万円となり、前連結会計年度末比で4,241百万円の減少となりました。主な要因は、設備投資等により有形固定資産が全体で3,002百万円増加しましたが、現金及び預金が2,956百万円、受取手形及び売掛金が1,446百万円それぞれ減少したこと等を主因として流動資産が全体で6,420百万円減少したこと等によるものであります。
負債は61,540百万円となり、前連結会計年度末比で2,867百万円の減少となりました。主な要因は、支払手形及び買掛金が6,578百万円減少した一方で、短期借入金が3,261百万円増加したこと等であります。
純資産は44,031百万円となり、前連結会計年度末比で1,374百万円の減少となりました。
(2) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(3) 研究開発活動
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、5,366百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。