四半期報告書

【提出】
2021/11/10 16:39
【資料】
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【項目】
46項目
(1)財政状態及び経営成績の状況
① 経営成績
前年度の新型コロナウイルス感染症拡大による販売台数大幅減からは一定の回復が見られましたが、感染再拡大によりアセアン諸国を中心に断続的に繰り返されるロックダウン、半導体供給不足による需給ひっ迫など、当第2四半期連結累計期間は厳しい外部環境が継続し、当社の販売も影響を受けました。
一方、期初より継続するコスト削減効果等や為替の追い風などにより、当社グループの業績につきましては前年同期に比べて大幅な改善が見られました。
この結果、当社グループの売上高は8,906億円(前年同期比+3,157億円、同+55%)、営業利益は、販売台数増及び販売構成の改善、販売費抑制効果等により大幅に改善し、252億円(前年同期は営業損失826億円)となりました。さらに、経常利益は271億円(前年同期は経常損失870億円)、親会社株主に帰属する四半期純利益は217億円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純損失2,099億円)となりました。
また、当第2四半期連結累計期間におけるグローバル販売台数は442千台となりました。主な地域別の販売状況は次のとおりです。
・ アセアン : 107千台(前年同期比 +36千台)
・ 豪州・ニュージーランド : 45千台( 同上 +15千台)
・ 日本 : 34千台( 同上 +7千台)
・ 中国他 : 42千台( 同上 △8千台)
・ 北米 : 76千台( 同上 +25千台)
・ 欧州 : 67千台( 同上 △8千台)
・ 中南米、中東、アフリカ他: 71千台( 同上 +24千台)
主な地域の販売状況は以下のとおりです。
まず、主力地域のアセアンですが、一旦は回復基調がみられたものの、当第2四半期連結累計期間において、新型コロナウイルス感染再拡大により各国でロックダウンが繰り返され、当社の販売も影響を受けました。一方で、インドネシアでは奢侈税減免策の延長が決定されたことなどから、販売が好調に推移しました。
コア地域である豪州・ニュージーランドも、アセアンと同様に、今夏新型コロナウイルス感染再拡大により、再びロックダウンが実施されましたが、自動車市場はいずれも堅調に推移しており、当社は販売シェアを着実に積み上げております。
北米では、米国内でのワクチン接種の進行や政府交付金支給により需要は堅調で、4月に販売を開始した新型『アウトランダー』が販売を牽引し、ディーラー小売り販売は2019年度上期レベルにまで回復しました。
日本国内の自動車需要は、前年度からは回復基調にある一方で、半導体影響による車両供給不足により、新型コロナウイルス感染症拡大以前までの回復は見られませんでした。当社も、主力モデルを中心に半導体供給不足の影響を受けましたが、キャンペーンを積極的に打ち出すなどの販売拡大施策により、前年同期比で販売台数増となりました。
② セグメントごとの経営成績
(ⅰ)自動車
当第2四半期連結累計期間における自動車事業に係る売上高は8,775億円(前年同期比+3,137億円)となり、営業利益は236億円(前年同期は営業損失862億円)となりました。営業増益は、前年度の新型コロナウイルス感染拡大による販売台数大幅減からの回復や構造改革による費用抑制効果、全体的な円安傾向加速による為替影響の好転等により前年同期比で好転しました。
(ⅱ)金融
当第2四半期連結累計期間における金融事業に係る売上高は206億円(前年同期比+50億円)となり、営業利益は24億円(前年同期は営業利益25億円)となりました。
③ 財政状態
当第2四半期連結会計期間末の総資産は1兆7,392億円(前年度末比△1,171億円)となりました。そのうち現金及び預金は3,723億円(前年度末比△834億円)となりました。負債合計は1兆2,016億円(前年度末比△1,294億円)となり、そのうち有利子負債残高は、4,800億円(前年度末比△33億円)となりました。純資産は5,376億円(前年度末比+123億円)となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間のキャッシュ・フローは、営業活動により398億円の支出、投資活動により244億円の支出、財務活動により24億円の支出となりました。加えて、現金及び現金同等物に係る為替換算差額による58億円の減少もあり、現金及び現金同等物の当第2四半期連結会計期間末残高は、前連結会計年度末残高に対し724億円減少し、3,722億円となりました。なお、当第2四半期連結累計期間のフリー・キャッシュ・フローは△642億円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動による支出は398億円となり、前年同累計期間の1,239億円の支出に対し841億円の支出減少となりました。これは主として、税金等調整前四半期純利益の黒字化によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動による支出は244億円となり、前年同累計期間の682億円の支出に対し438億円の支出減少となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動による支出は24億円となり、前年同累計期間の2,578億円の収入に対し2,602億円の収入減少となりました。これは主として、長期借入れによる収入減少によるものです。
(注)フリー・キャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローと投資活動によるキャッシュ・フローの合計で算出しております。
(3)経営方針・経営戦略等及び対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等、及び当社グループ
が対処すべき課題について、重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間における当社グループ全体の研究開発費(自動車事業)は、42,129百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(5)生産、受注及び販売の実績
① 生産実績
当第2四半期連結累計期間における生産実績は次のとおりであります。
当第2四半期連結累計期間
数量(台)
前第2四半期連結累計期間比(%)
国 内195,531157.1
海 外270,980178.0
合計466,511168.6

② 販売実績
当第2四半期連結累計期間における販売実績は次のとおりであります。
当第2四半期連結累計期間前第2四半期連結累計期間比(%)
数量(台)金額(百万円)数量金額
国 内84,293176,41888.998.1
海 外378,541714,148162.9180.7
合計462,834890,567141.5154.9

(注)販売実績は、外部顧客の所在地別の当社及び連結子会社の完成車及びKDパックの卸売り台数を示しております。