四半期報告書
(1)財政状態及び経営成績の状況
① 経営成績
当第3四半期から、新型コロナウイルス感染症拡大による行動制限は各地域で徐々に緩和されてきました。一方で、半導体不足に起因する生産制約が続いており、当社の販売にも影響を及ぼしています。こういった経営環境のもと、販売の質改善を推進し為替の追い風と合わせ、当社収益は前年同期比で大幅に改善しております。
当社グループの売上高は14,161億円(前年同期比+4,633億円、同+49%)、営業利益は、卸売の増加、値引き抑制効果や、コスト改善効果により、559億円(前年同期は営業損失867億円)となりました。さらに、経常利益は611億円(前年同期は経常損失929億円)、親会社株主に帰属する四半期純利益は447億円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純損失2,440億円)となりました。
また、当第3四半期連結累計期間におけるグローバル販売台数は687千台となりました。主な地域別の販売状況は次のとおりです。
・ アセアン : 179千台(前年同期比 +47千台)
・ 豪州・ニュージーランド : 65千台( 同上 +16千台)
・ 日本 : 49千台( 同上 +6千台)
・ 中国他 : 65千台( 同上 △16千台)
・ 北米 : 116千台( 同上 +41千台)
・ 欧州 : 102千台( 同上 △9千台)
・ 中南米、中東、アフリカ他: 111千台( 同上 +33千台)
主な地域の販売状況は以下のとおりです。
まず、アセアンですが、移動制限は段階的に緩和され、各国の経済活動は、穏やかに回復しております。こういった事業環境のなか販売台数は前年同期比で増加しました。特に、インドネシアは、2021年12月末までに延長された奢侈税減免施策の下支えもあり、引き続き全体需要は回復基調となりました。加えて、各社新型車を投入した事、GIIASモーターショウが開催されたことなどを追い風に、消費者の購買意欲が刺激され、市場は大きな盛り上がりを見せております。当社は、11月に市場投入した新型『エクスパンダー』が大変好評な事に加え、資源価格や消費財輸送需要が堅調な事により、商用モデルの販売も堅調に推移しました。これらにより、厳しい供給制約のある中で、当社販売シェアは3位となりました。
アセアン同様のコア地域である豪州・ニュージーランドは、一部大都市圏においてロックダウンが散発的に実施されたものの、自動車販売活動への影響は軽微にとどまり、自動車市場は引き続き堅調に推移しました。当社も、着実に販売を積み上げ、前年同期比で増加しました。
北米では、新車需要は堅調ですが、サプライチェーンの混乱による車両供給不足により、販売台数が伸び悩んでいます。当社は昨年4月より販売を本格化した新型『アウトランダー』が、好調に推移し前年同期比で大幅な販売増となりました。そのほかのモデルでも値引きを抑制し採算改善を進めています。
日本国内の自動車総需要は、半導体影響による車両供給不足や新型コロナウイルス感染症再拡大の影響により回復が遅れています。そういった環境下において、12月16日に大きな期待をもって販売を開始した、新型『アウトランダー』PHEVモデルが好調に走り出しました。アウトランダー効果は、その他のモデルへ相乗効果をもたらし、当第3四半期も堅調な販売となりました。一方で、軽自動車セグメントは、半導体影響による車両供給不足や、12月以降の『eKスペース』『eKクロススペース』の生産・出荷停止により、販売減となりました。
② セグメントごとの経営成績
(ⅰ)自動車
当第3四半期連結累計期間における自動車事業に係る売上高は13,990億円(前年同期比+4,623億円)となり、営業利益は531億円(前年同期は営業損失918億円)となりました。営業増益は、卸売の増加、値引き抑制効果や、コスト改善効果により、前年同期比で好転しました。
(ⅱ)金融
当第3四半期連結累計期間における金融事業に係る売上高は291億円(前年同期比+45億円)となり、営業利益は38億円(前年同期は営業利益39億円)となりました。
③ 財政状態
当第3四半期連結会計期間末の総資産は1兆8,623億円(前年度末比+60億円)となりました。そのうち現金及び預金は4,418億円(前年度末比△139億円)となりました。負債合計は1兆2,876億円(前年度末比△434億円)となり、そのうち有利子負債残高は、5,043億円(前年度末比+210億円)となりました。純資産は5,747億円(前年度末比+494億円)となりました。
(2)経営方針・経営戦略等及び対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等、及び当社グループが対処すべき課題について、重要な変更はありません。
(3)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間における当社グループ全体の研究開発費(自動車事業)は、64,186百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(4)生産、受注及び販売の実績
① 生産実績
当第3四半期連結累計期間における生産実績は次のとおりであります。
② 販売実績
当第3四半期連結累計期間における販売実績は次のとおりであります。
(注)販売実績は、外部顧客の所在地別の当社及び連結子会社の完成車及びKDパックの卸売り台数を示しております。
① 経営成績
当第3四半期から、新型コロナウイルス感染症拡大による行動制限は各地域で徐々に緩和されてきました。一方で、半導体不足に起因する生産制約が続いており、当社の販売にも影響を及ぼしています。こういった経営環境のもと、販売の質改善を推進し為替の追い風と合わせ、当社収益は前年同期比で大幅に改善しております。
当社グループの売上高は14,161億円(前年同期比+4,633億円、同+49%)、営業利益は、卸売の増加、値引き抑制効果や、コスト改善効果により、559億円(前年同期は営業損失867億円)となりました。さらに、経常利益は611億円(前年同期は経常損失929億円)、親会社株主に帰属する四半期純利益は447億円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純損失2,440億円)となりました。
また、当第3四半期連結累計期間におけるグローバル販売台数は687千台となりました。主な地域別の販売状況は次のとおりです。
・ アセアン : 179千台(前年同期比 +47千台)
・ 豪州・ニュージーランド : 65千台( 同上 +16千台)
・ 日本 : 49千台( 同上 +6千台)
・ 中国他 : 65千台( 同上 △16千台)
・ 北米 : 116千台( 同上 +41千台)
・ 欧州 : 102千台( 同上 △9千台)
・ 中南米、中東、アフリカ他: 111千台( 同上 +33千台)
主な地域の販売状況は以下のとおりです。
まず、アセアンですが、移動制限は段階的に緩和され、各国の経済活動は、穏やかに回復しております。こういった事業環境のなか販売台数は前年同期比で増加しました。特に、インドネシアは、2021年12月末までに延長された奢侈税減免施策の下支えもあり、引き続き全体需要は回復基調となりました。加えて、各社新型車を投入した事、GIIASモーターショウが開催されたことなどを追い風に、消費者の購買意欲が刺激され、市場は大きな盛り上がりを見せております。当社は、11月に市場投入した新型『エクスパンダー』が大変好評な事に加え、資源価格や消費財輸送需要が堅調な事により、商用モデルの販売も堅調に推移しました。これらにより、厳しい供給制約のある中で、当社販売シェアは3位となりました。
アセアン同様のコア地域である豪州・ニュージーランドは、一部大都市圏においてロックダウンが散発的に実施されたものの、自動車販売活動への影響は軽微にとどまり、自動車市場は引き続き堅調に推移しました。当社も、着実に販売を積み上げ、前年同期比で増加しました。
北米では、新車需要は堅調ですが、サプライチェーンの混乱による車両供給不足により、販売台数が伸び悩んでいます。当社は昨年4月より販売を本格化した新型『アウトランダー』が、好調に推移し前年同期比で大幅な販売増となりました。そのほかのモデルでも値引きを抑制し採算改善を進めています。
日本国内の自動車総需要は、半導体影響による車両供給不足や新型コロナウイルス感染症再拡大の影響により回復が遅れています。そういった環境下において、12月16日に大きな期待をもって販売を開始した、新型『アウトランダー』PHEVモデルが好調に走り出しました。アウトランダー効果は、その他のモデルへ相乗効果をもたらし、当第3四半期も堅調な販売となりました。一方で、軽自動車セグメントは、半導体影響による車両供給不足や、12月以降の『eKスペース』『eKクロススペース』の生産・出荷停止により、販売減となりました。
② セグメントごとの経営成績
(ⅰ)自動車
当第3四半期連結累計期間における自動車事業に係る売上高は13,990億円(前年同期比+4,623億円)となり、営業利益は531億円(前年同期は営業損失918億円)となりました。営業増益は、卸売の増加、値引き抑制効果や、コスト改善効果により、前年同期比で好転しました。
(ⅱ)金融
当第3四半期連結累計期間における金融事業に係る売上高は291億円(前年同期比+45億円)となり、営業利益は38億円(前年同期は営業利益39億円)となりました。
③ 財政状態
当第3四半期連結会計期間末の総資産は1兆8,623億円(前年度末比+60億円)となりました。そのうち現金及び預金は4,418億円(前年度末比△139億円)となりました。負債合計は1兆2,876億円(前年度末比△434億円)となり、そのうち有利子負債残高は、5,043億円(前年度末比+210億円)となりました。純資産は5,747億円(前年度末比+494億円)となりました。
(2)経営方針・経営戦略等及び対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等、及び当社グループが対処すべき課題について、重要な変更はありません。
(3)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間における当社グループ全体の研究開発費(自動車事業)は、64,186百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(4)生産、受注及び販売の実績
① 生産実績
当第3四半期連結累計期間における生産実績は次のとおりであります。
当第3四半期連結累計期間 数量(台) | 前第3四半期連結累計期間比(%) | |
国 内 | 306,346 | 131.1 |
海 外 | 449,538 | 156.6 |
合計 | 755,884 | 145.2 |
② 販売実績
当第3四半期連結累計期間における販売実績は次のとおりであります。
当第3四半期連結累計期間 | 前第3四半期連結累計期間比(%) | |||
数量(台) | 金額(百万円) | 数量 | 金額 | |
国 内 | 129,477 | 263,236 | 82.3 | 91.0 |
海 外 | 597,765 | 1,152,895 | 156.2 | 173.7 |
合計 | 727,242 | 1,416,131 | 134.7 | 148.6 |
(注)販売実績は、外部顧客の所在地別の当社及び連結子会社の完成車及びKDパックの卸売り台数を示しております。