有価証券報告書-第50期(平成30年4月1日-平成31年3月31日)
(1) 財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社)の財政状態、経営成績、キャッシュ・フローの状況と生産、受注及び販売の実績(以下、「経営成績等」という。)の概要は次のとおりであります。
①経営成績の状況
当連結会計年度における当社グループを取り巻く経営環境は、世界経済が米中貿易摩擦や英国のEU離脱などの不透明な要素をはらみながら、減速の気配が強まっており、景気悪化懸念が台頭しております。また、国内経済は良好な雇用・所得情勢、好調な企業業績の下、個人消費や設備投資などが堅調に推移しておりますが、わが国からの輸出が弱含み、景気悪化懸念が台頭しました。
当社グループが主力取引先としている中国及び東南アジアの自動車及びタイヤ業界の設備投資につきましては、当連結会計年度において、増加傾向で推移いたしました。また、国内自動車関連メーカーの設備投資につきましては、依然として低燃費エンジンや燃料電池・電気自動車等、環境や省エネに配慮した自動車部品の製造・研究開発分野への設備投資が集中しております。
このような状況の下、当社グループは、生産ライン用の試験装置であるバランシングマシンとともに、研究開発用の各種電気サーボモータ式振動試験機の営業活動を、国内はもとより韓国・中国をはじめとするアジアを中心に積極的に展開いたしました。
当連結会計年度につきましては、中国をはじめとするアジアのタイヤメーカーからの生産ライン用タイヤ関連試験機や国内の自動車部品メーカーからの電気サーボモータ式振動試験機を中心に受注を獲得いたしました。
その結果、当連結会計年度の経営成績につきましては、売上高105億4千6百万円(前連結会計年度比8.1%減)、営業利益6億3千7百万円(前連結会計年度比57.7%減)、経常利益7億2千7百万円(前連結会計年度比48.1%減)、親会社株主に帰属する当期純利益3億4千2百万円(前連結会計年度比60.5%減)となりました。
セグメントの経営成績は以下のとおりであります。
[日本(国際計測器株式会社)]
国内向けのバランシングマシン及び電気サーボモータ式振動試験機の出荷・検収が増加したものの、アジア向けのバランシングマシン及び電気サーボモータ式振動試験機の出荷・検収が翌連結会計年度にずれ込んだことにより、全体として出荷・検収は減少いたしました。また、販管費が増加いたしました。
その結果、売上高は減少し、経常利益は前連結会計年度と比較して減少いたしました。
売上高 85億3千5百万円(前連結会計年度比1.2%減)
経常利益 6億9千6百万円(前連結会計年度比53.3%減)
[日本(東伸工業株式会社)]
原子力業界からのクリープ試験装置や腐食環境試験装置などの受注が減少し、材料試験機の出荷・検収が減少いたしました。
その結果、売上高は減少し、経常損失は前連結会計年度と比較して増加いたしました。
売上高 3億1千5百万円(前連結会計年度比51.7%減)
経常損失 9千1百万円(前連結会計年度は3千万円の損失)
[米国]
日系の大手自動車関連メーカーや米国の自動車部品メーカーへのバランシングマシンの出荷・検収が減少いたしました。
その結果、売上高は減少し、経常損失は前連結会計年度と比較して増加いたしました。
売上高 7億8千5百万円(前連結会計年度比27.9%減)
経常損失 5千万円(前連結会計年度は2千1百万円の損失)
[韓国]
電気サーボモータ式振動試験機の出荷・検収が増加したことや、当社グループからの製造委託が増加したものの、韓国大手自動車関連メーカーへのバランシングマシンの出荷・検収が翌連結会計年度にずれ込み、減少いたしました。
その結果、売上高は減少したものの、経常利益は前連結会計年度と比較して増加いたしました。
売上高 17億3千3百万円(前連結会計年度比0.7%減)
経常利益 2億9千5百万円(前連結会計年度比35.0%増)
[中国]
中国国内のタイヤメーカーへのタイヤ関連試験機の出荷・検収は増加したものの、自動車部品メーカーへのシャフト歪自動矯正機などの出荷・検収は減少いたしました。また、販管費が減少いたしました。
その結果、売上高は減少したものの、経常利益となりました。
売上高 6億1千1百万円(前連結会計年度比8.9%減)
経常利益 1億5百万円(前連結会計年度は4百万円の損失)
②財政状態
(資産の部)
当社グループの当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末に比べ8億5千1百万円増加し、169億3千2百万円となりました。
(負債の部)
当社グループの当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ11億1千2百万円増加し、66億8千3百万円となりました。
(純資産の部)
当社グループの当連結会計年度末の純資産合計は、前連結会計年度末に比べ2億6千1百万円減少し、102億4千9百万円となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度のキャッシュ・フローについては、営業活動により5億3千9百万円増加し、投資活動により7千2百万円減少し、財務活動により3億2千3百万円減少した結果、現金及び現金同等物は前連結会計年度に比べ1億4千7百万円増加し、23億7百万円となりました。
a.営業活動によるキャッシュ・フロー
当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローは、5億3千9百万円の収入(前連結会計年度比9千9百万円の収入減少)となりました。これは、法人税等の支払額が4億6千6百万円あったことや、仕掛案件の進行や納期のずれ込み等により、たな卸資産が12億2千6百万円増加したものの、売上債権が3億2千5百万円減少したことや、新規受注に伴い仕入債務が5億2千9百万円増加したことや、前受金が7億4千3百万円増加したこと及び税金等調整前当期純利益を7億2千7百万円計上したことなどによるものであります。
b.投資活動によるキャッシュ・フロー
当連結会計年度における投資活動によるキャッシュ・フローは、7千2百万円の支出(前連結会計年度比4千3百万円の支出増加)となりました。これは、定期預金の満期が到来したことにより定期預金の払戻による収入が11億7千8百万円あったことや、保険積立金の解約による収入が2億7千6百万円あったものの、定期預金の預入による支出が13億2千9百万円あったことや、保険積立金の積立による支出が1億5千6百万円あったことなどによるものであります。
c.財務活動によるキャッシュ・フロー
当連結会計年度における財務活動によるキャッシュ・フローは、3億2千3百万円の支出(前連結会計年度比5億6百万円の支出減少)となりました。これは、運転資金確保に伴い短期借入金が2億5千万円増加したことや長期借入れによる収入が1億円あったものの、配当金を4億2千1百万円支払ったことや長期借入金の返済が2億5千2百万円あったことなどによるものであります。
(3) 生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
| 区 分 | 当連結会計年度 (自 2018年4月1日 至 2019年3月31日) | |||
| 生産高(千円) | 構成比(%) | 前年同期比(%) | セグメントとの関連 | |
| バランシングマシン | 6,150,257 | 58.2 | △16.5 | 日本(国際),米国,韓国,中国 |
| 電気サーボモータ式振動試験機 | 1,951,967 | 18.5 | +15.9 | 日本(国際),韓国 |
| 材料試験機 | 306,369 | 2.9 | △53.1 | 日本(東伸) |
| シャフト歪自動矯正機 | 880,599 | 8.3 | +40.1 | 日本(国際),米国,韓国,中国 |
| その他 | 1,269,198 | 12.0 | +9.7 | 日本(国際),米国,韓国,中国 |
| 合 計 | 10,558,390 | 100.0 | △8.1 | - |
(注1) 金額は、販売価格によっております。
(注2) 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(注3) 日本(国際)、日本(東伸)は、それぞれ報告セグメントの日本(国際計測器株式会社)、日本(東伸工業株式会社)であります。
b.受注実績
| 区 分 | 当連結会計年度 (自 2018年4月1日 至 2019年3月31日) | |||
| 受注高(千円) | 構成比(%) | 前年同期比(%) | セグメントとの関連 | |
| バランシングマシン | 9,925,142 | 62.9 | +56.3 | 日本(国際),米国,韓国,中国 |
| 電気サーボモータ式振動試験機 | 3,291,584 | 20.9 | +48.1 | 日本(国際),米国,韓国,中国 |
| 材料試験機 | 281,060 | 1.8 | △48.6 | 日本(東伸) |
| シャフト歪自動矯正機 | 1,013,982 | 6.4 | +25.8 | 日本(国際),米国,韓国,中国 |
| その他 | 1,261,116 | 8.0 | +3.0 | 日本(国際),米国,韓国,中国 |
| 合 計 | 15,772,886 | 100.0 | +41.4 | - |
(注1) 金額は、受注価格によっております。
(注2) 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(注3) 日本(国際)、日本(東伸)は、それぞれ報告セグメントの日本(国際計測器株式会社)、日本(東伸工業株式会社)であります。
c.受注残高
| 区 分 | 当連結会計年度末 (2019年3月31日) | |||
| 受注残高(千円) | 構成比(%) | 前年同期比(%) | セグメントとの関連 | |
| バランシングマシン | 7,813,588 | 67.9 | +89.4 | 日本(国際),米国,韓国,中国 |
| 電気サーボモータ式振動試験機 | 2,711,989 | 23.6 | +92.5 | 日本(国際),米国,韓国,中国 |
| 材料試験機 | 42,281 | 0.4 | △32.3 | 日本(東伸) |
| シャフト歪自動矯正機 | 867,564 | 7.5 | +16.7 | 日本(国際),米国,韓国,中国 |
| その他 | 78,539 | 0.7 | △12.1 | 日本(国際),米国,韓国,中国 |
| 合 計 | 11,513,963 | 100.0 | +79.1 | - |
(注1) 金額は、受注価格によっております。
(注2) 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(注3) 日本(国際)、日本(東伸)は、それぞれ報告セグメントの日本(国際計測器株式会社)、日本(東伸工業株式会社)であります。
d.販売実績
| 区 分 | 当連結会計年度 (自 2018年4月1日 至 2019年3月31日) | |||
| 売上高(千円) | 構成比(%) | 前年同期比(%) | セグメントとの関連 | |
| バランシングマシン | 6,138,129 | 58.2 | △16.5 | 日本(国際),米国,韓国,中国 |
| 電気サーボモータ式振動試験機 | 1,951,967 | 18.5 | +15.9 | 日本(国際),米国,韓国,中国 |
| 材料試験機 | 306,369 | 2.9 | △53.1 | 日本(東伸) |
| シャフト歪自動矯正機 | 880,599 | 8.3 | +40.1 | 日本(国際),米国,韓国,中国 |
| その他 | 1,269,198 | 12.0 | +9.3 | 日本(国際),米国,韓国,中国 |
| 合 計 | 10,546,264 | 100.0 | △8.1 | - |
(注1) 金額は、販売価格によっております。
(注2) 主要な相手先別の販売実績等については、当該割合が10%以下のため記載を省略しております。
(注3) 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(注4) 日本(国際)、日本(東伸)は、それぞれ報告セグメントの日本(国際計測器株式会社)、日本(東伸工業株式会社)であります。
(4) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
① 重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されています。この連結財務諸表の作成にあたり、見積りが必要な事項につきましては、合理的な基準に基づき会計上の見積りを行っております。
詳細につきましては「第5 経理の状況 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」をご参照下さい。
② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
a.財政状態の分析
(流動資産)
当社グループの当連結会計年度末の流動資産の残高は、119億1千8百万円(前連結会計年度末比12億2千7百万円増)となりました。これは、翌連結会計年度に出荷・検収がずれ込んだことにより仕掛品が増加(前連結会計年度末比11億3千8百万円増)したことが主たる要因であります。
(固定資産)
当社グループの当連結会計年度末の固定資産の残高は、50億1千4百万円(前連結会計年度末比3億7千5百万円減)となりました。これは、保険積立金を取り崩したことにより保険積立金が減少(前連結会計年度末比1億5千4百万円減)したことや、株価の下落により投資有価証券が減少(前連結会計年度末比1億8千4百万円減)したことが主たる要因であります。
(流動負債)
当社グループの当連結会計年度末の流動負債の残高は、57億1千9百万円(前連結会計年度末比12億8千5百万円増)となりました。これは、受注増加に伴う仕入増により支払手形及び買掛金が増加(前連結会計年度末比5億2千4百万円増)したことや、新規の受注により前受金が増加(前連結会計年度末比7億2千7百万円増)したこと、運転資金確保のため短期借入金が増加(前連結会計年度末比2億5千万円増)したことが主たる要因であります。
(固定負債)
当社グループの当連結会計年度末の固定負債の残高は、9億6千4百万円(前連結会計年度末比1億7千2百万円減)となりました。これは、1年内返済予定の長期借入金へ振り替えたことにより長期借入金が減少(前連結会計年度末比1億3千5百万円減)したことが主たる要因であります。
(純資産)
当社グループの当連結会計年度末の純資産の残高は、102億4千9百万円(前連結会計年度末比2億6千1百万
円減)となりました。これは、保有する株式の時価下落に伴いその他有価証券評価差額金が減少(前連結会計年度末比1億2千8百万円減)したことや、為替換算調整勘定が減少(前連結会計年度末比7千8百万円減)したことが主たる要因であります。
b.経営成績の分析
(売上高)
当社グループの当連結会計年度の売上高は、電気サーボモータ式振動試験機の出荷・検収が増加したものの、中国・アジア向けバランシングマシンの出荷・検収の多くを翌連結会計年度に繰り越したことにより、105億4千6百万円(前連結会計年度比8.1%減)となりました。所在地別の分析については、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)財政状態及び経営成績の状況 ①経営成績の状況」に記載のとおりであります。
(営業利益)
営業利益は減収による減益の影響、役員報酬改定による増額及び役員賞与支給など販管費が増加したことにより6億3千7百万円(前連結会計年度比57.7%減)となりました。
(経常利益)
経常利益は上記の影響により減少しましたが、為替差益の発生により7億2千7百万円(前連結会計年度比48.1%減)となりました。
また、売上高経常利益率は、前連結会計年度に比べ5.4ポイント減少し、6.8%となりました。
(自己資本利益率)
自己資本利益率(ROE)は親会社株主に帰属する当期純利益の減少により前連結会計年度に比べ5.3ポイント減少し、3.3%となりました。
c.キャッシュ・フローの分析
キャッシュ・フローの分析については、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (2) キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
当社グループの運転資金需要のうち主なものは、商品の仕入れのほか、製造費、販売費及び一般管理費の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、定期預金の運用や設備投資、退職金の原資とするための保険積立金の運用等によるものであります。当社グループは、事業運営上必要な資金の流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。短期運転資金需要については自己資金及び金融機関からの借入を基本としており、設備投資や長期運転資金の調達につきましては、金融機関からの長期借入を基本としております。
(5) 経営成績に重要な影響を与える要因について
当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因は、「第2 事業の状況 2 事業等のリスク」にも記載のとおり、ここ数年来継続している海外への売上高比率の高水準を背景とした主要海外売上先である中国をはじめとするアジアの経済情勢、市場動向並びに為替相場の変動が挙げられます。
経済情勢に関しましては、米国については個人消費の回復や自動車関連メーカー等の設備投資の緩やかな回復が予測されます。中国については潜在的な市場は大きいものの、米中貿易摩擦の影響もあり、成長の鈍化が予測されます。インドについては引き続き内需が堅調に推移すると見込まれることから市場の拡大が続くと予測されます。ASEAN地域については、新たな生産拠点としての設備投資が見込まれることから、これらの地域も回復傾向が続くものと予測しております。
市場動向に関しましては、当社の主要ユーザーである国内の自動車関連業界は、今後も国内の生産設備予算については縮小傾向が続くことが懸念されるものの、環境対応車に対する需要は高いことから、環境対応車に搭載される低燃費エンジン・EVモーター・燃料電池など環境や品質に関連する研究開発予算や海外拠点に対する設備投資需要は、今後も継続されるものと予測されます。
為替変動に関しましては、特に外貨建取引における主要通貨である米ドルのレートについては、当連結会計年度は概ね横ばいで推移し、第4四半期は若干の円安ドル高基調であったことにより、為替差益を計上しております。今後も為替予約等の対策により業績への影響を軽減すべく対応する所存であります。
(6) 戦略的現状と見通し
a.製品別・地域別戦略
製品別戦略としましては、既存事業の主力製品であるバランシングマシンについて、生産ライン用タイヤユニフォーミティ・バランス複合試験機(UBマシン)をはじめとするタイヤ関連試験機を中心として販売活動を行ってまいります。今後は既存製品の更なる競争力の向上を推進するとともに、製品ラインアップを充実させるべくタイヤ摩耗試験機等の研究開発部門への事業展開も積極的に行ってまいります。
各種の電気サーボモータ式振動試験機については、自動車部品・鉄道車両用品・包装貨物用品・家電事務機器関連等、試験対象製品及び業界が多岐に渡っており、商社・代理店による営業を中心として積極的に事業展開を行ってまいります。
また、動電型3軸同時振動試験機の更なる研究開発とシリーズ化、前連結会計年度に開発したタイヤ摩耗試験機の拡販に向けて積極的な事業展開を行ってまいります。
さらに、現在業務提携をしているエミック株式会社との動電型振動試験機事業を推進することにより当社の振動試験機シリーズが充実し、ユーザーのニーズに的確に対応することが可能となりビジネスチャンスが広がるものと期待しております。
今後の地域別戦略は、次のとおりになっております。
中国では、高技国際計測器(上海)有限公司(連結子会社)において、タイヤ関連試験機のみならず、各種電気サーボモータ式振動試験機等の販売を拡充するため、5か所の販売拠点(天津・長春・青島・武漢・深セン)を設けており、現地スタッフの教育と中国国内市場のニーズを把握し、迅速な対応を行っております。また、現地生産を増強するため工場増築を行い、稼働しております。
米国では、自動車・タイヤメーカーの設備投資予算の回復の兆しが見え始めており、日系自動車関連メーカー向けのよりきめ細かな営業を展開することや電気サーボモータ式振動試験機のデモ機を工場に設置し包装貨物用評価試験機の拡販営業を展開しております。
韓国では、自動車業界・タイヤ業界の海外工場向けの設備予算がウォン高の影響もあり縮小傾向にありますが、グループ全体の生産拠点として機能しております。このような傾向の中でも研究開発部門の予算は増加傾向にあり、設備計画情報を的確に収集し対応してまいります。
ヨーロッパでは、現地における市場調査や展示会への出展により、電気サーボモータ式振動試験機の自動車メーカー等に対する拡販体制を構築してまいります。
国内では、当社を全製品の主力生産拠点であると共に、研究開発活動の主要拠点と位置付けております。今後の新規主力製品の一つとして、シリーズ化を推進している各種の電気サーボモータ式振動試験機の生産増強及び研究開発拠点として本社第三工場が稼働しております。
また、東伸工業株式会社(連結子会社)においては、金属素材等の耐久・疲労・腐食等の試験を主力とする材料試験機全般を製造販売しておりますが、生産体制の効率化・コストダウンを図ると共に、当社との技術面・営業面・人材面における連携を強化し、収益性を高める努力をしてまいります。
このように当社グループは、中国を中心とするアジア市場での販売シェア拡大に注力すると共に、当社グループ全体の管理体制強化にも注力する所存であります。
b.生産体制
当連結会計年度末の受注残高は、115億1千3百万円(前連結会計年度末比50億8千3百万円増)であり、約11.5ヶ月分の生産量を繰越すこととなりました。
当社グループは、上記にも記載のとおり、新製品の柱となる各種の電気サーボモータ式振動試験機及び既存製品の生産体制を整えております。米国、韓国、中国の各連結子会社での生産体制も整っており、今後もグループ全体としてコストダウンの相乗効果を上げるためにも、各社の生産管理部門及びエンジニアリング部門の強化を行い、グループ全体として生産能力及び品質向上に向けて強化を図るとともに生産効率を高め、既存製品はもとより開発新製品の収益性の向上を図る所存であります。