有価証券報告書-第26期(平成31年3月1日-令和2年2月29日)
(1) 経営成績等の状況の概要
当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において、当社が判断したものであります。
① 財政状態及び経営成績の状況
a.経営成績
当社が属するエンターテインメント業界におきましては、国内外の持続的なスマートフォンゲーム市場の成長・国内家庭用ゲーム市場の順調な拡大を背景に、ゲームコンテンツ市場と関連するキャラクター市場は、世界的にも長期的に高成長が続くと見込まれておりますところ、足許では新型コロナウイルス感染症の感染拡大が懸念されており、全国規模で予断を許さない状況が継続しております。
こうした中、当社は令和2年2月期から令和4年2月期までの3ヶ年を実行期間とする中期経営計画「Go to the Next Stage 次のステージへ突き進め!」を策定し、取り組みを進めております。
このような状況下における、当事業年度(自 平成31年3月1日 至 令和2年2月29日)の経営成績概況は、以下のとおりであります。
まず、本年に9周年を迎えた『うたの☆プリンスさまっ♪』におきましては、『劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEキングダム(以下、劇場版)』(製作委員会運営)を6月より公開。12月12日付におきまして興行収入は18億円を突破、同月15日付で観客動員は115万人を突破いたしました。当社におきましても9周年の記念作品や関連イベント・商品リリースを行いました。
関連グッズにおきましては、株式会社ムービックと共同運営にて開催した夏季限定ショップ「SHINING STORE 2019」、本年2月1日より開催の東京ドームシティ Gallery AaMo(ギャラリー アーモ)での『うたの☆プリンスさまっ♪「Another World~WHITE&BLACK~」』(※2月29日以降は開催中止)等の自社イベント開催、11月の他社女性向けイベントへの出展等、自社イベント開催・他社イベント出展を重ねてまいりました。劇場版の大ヒット及びロングラン上映によるイベント集客効果は公開以降継続し、関連グッズは前期比で増収増益になりました。
また、劇場版は製作委員会の運営案件でありますが、本件の収益配分におきまして、一部、2月に関連グッズに係るロイヤリティ精算が製作委員会から行われたことにより、売上高・売上総利益に寄与しております。
なお、興業収入及びパッケージ商品の収益配分につきましては、引き続き次期(令和3年2月期)の上半期内に精算する見込みになっております。
関連CDでは、「ST☆RISH」7人のソロベストアルバムを企画。6月より12月にかけて全作品のリリースをいたしました。これらの結果、関連CDは前期比で大幅な増収増益とすることができました。
関連ゲームアプリでは、『うたの☆プリンスさまっ♪ Shining Live』におきまして、上述のソロベストアルバム発売に併せてゲーム内の記念イベントを開催したこともあり、本件ロイヤリティは前年並みの売上高・売上総利益を確保いたしました。
関連ゲームソフトでは、12月にNintendo Switch(ニンテンドースイッチ)への初参入ソフト『うたの☆プリンスさまっ♪Repeat LOVE for Nintendo Switch』を発売。売上高も好調に得られました結果、黒字達成が出来、売上総利益に寄与いたしました。
他社ライセンスグッズは、他社イベント向けグッズの卸売上が前年を下回りましたが、一部製品において海外直生産の効果も得られ、前年並みの売上総利益を確保する事ができました。
他社ライセンスフィギュアにおきましては、新型コロナウイルス感染症の影響により、生産委託先の中国工場が年明以降に操業が止まったことから、2月に発売を予定していた商品の発売延期が生じましたことで、売上高は、前年を下回りましたが、クオリティの向上とブランディングの継続が奏功いたしました結果、1点あたりの売上数も伸び、売上総利益は前期比増となりました。
トレーディングカードゲーム『Z/X -Zillions of enemy X-(ゼクス ジリオンズ オブ エネミー エックス)』(以下、『Z/X(ゼクス)』)は年間を通して好調に推移し、本年1月には累計出荷数が3,000万パックを突破いたしました。売上高は前年を大幅に上回り、売上総利益においては前期比増益とすることが出来ました。
10月よりTVアニメ「Z/X Code reunion (ゼクス コード リユニオン)」と連動して配信を開始したゲームアプリ「Z/X Code OverBoost(ゼクス コード オーバーブースト)」におきましては、リリース当初から想定した売上高を確保するに至らず営業赤字が継続しており、当事業年度末には初期開発費全額の償却処理及び当該アプリに関連した特別損失を計上いたしました。同様にTVアニメ「Z/X Code reunion (ゼクス コードリユニオン)」の制作費用も全額費用処理いたしました。
また本年春にリリースを予定しておりましたスマートフォン向けゲームアプリ『マルチポイント×コネクション~稜風学園購買部~』につきましては開発中止を決定し、ソフトウエア開発中止損として特別損失に計上いたしました。
これらの結果、当事業年度の売上高は6,479百万円(前期比8.4%増)、営業利益680百万円(同15.9%減)、経常利益703百万円(同15.7%減)、当期純利益378百万円(同31.2%減)となりました。
b.財政状態
(流動資産)
当事業年度末における流動資産の残高は8,229百万円で、前事業年度末に比べ353百万円増加しております。主な内容は、売掛金の増加229百万円、商品及び製品の増加77百万円、仕掛品の増加218百万円、映像コンテンツの増加20百万円、前払費用の増加52百万円などの増加要因に対し、現金及び預金の減少172百万円、前渡金の減少80百万円などの減少要因であります。
(固定資産)
当事業年度末における固定資産の残高は2,508百万円で、前事業年度末に比べ101百万円増加しております。主な内容は、ソフトウエアの増加28百万円、ソフトウエア仮勘定の増加17百万円、繰延税金資産の増加83百万円、関係会社株式の増加18百万円、関係会社長期貸付金の増加56百万円などの増加要因に対し、有形固定資産の減少52百万円、長期前払費用の減少56百万円などの減少要因であります。
(流動負債)
当事業年度末における流動負債の残高は1,197百万円で、前事業年度末に比べ342百万円増加しております。主な内容は、買掛金の増加19百万円、未払金の増加113百万円、未払費用の増加15百万円、預り金の増加68百万円、前受金の増加184百万円、返品調整引当金の増加3百万円、賞与引当金の増加26百万円などの増加要因に対し、未払法人税等の減少24百万円、未払消費税等の減少27百万円、役員賞与引当金の減少35百万円などの減少要因であります。
(固定負債)
当事業年度末における固定負債の残高は86百万円で、前事業年度末に比べ38百万円減少しております。主な内容は、退職給付引当金の増加1百万円などの増加要因に対し、リース債務の減少3百万円、役員退職慰労引当金の減少36百万円などの減少要因であります。
(純資産)
当事業年度末における純資産の残高は9,453百万円で、前事業年度末に比べ150百万円増加しております。これは、当期純利益378百万円が計上された一方で、剰余金の配当227百万円が行われたことが主な要因であります。
② キャッシュ・フローの状況
当事業年度においては、営業活動において480百万円の現金及び現金同等物(以下「資金」という。)を獲得し、投資活動においては2,578百万円の資金を獲得し、財務活動においては231百万円の資金を使用しました。この結果、資金は当事業年度末に6,883百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは480百万円の資金の増加(前事業年度は834百万円の資金の増加)となりました。主な内容は、税引前当期純利益の計上による544百万円、減価償却費の計上による318百万円、賞与引当金の増加額26百万円、返品調整引当金の増加額3百万円、退職給付引当金の増加額1百万円、ソフトウエア開発中止損の計上による142百万円、前受金の増加額184百万円、その他の増加額182百万円などのプラス要因と、役員賞与引当金の減少額35百万円、役員退職慰労引当金の減少額36百万円、保険解約返戻金の計上による52百万円、売上債権の増加額229百万円、たな卸資産の増加額317百万円、法人税等の支払額273百万円などのマイナス要因であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは2,578百万円の資金の増加(前事業年度は355百万円の資金の減少)となりました。主な内容は、定期預金の払戻による収入3,000百万円などのプラス要因と、無形固定資産の取得による支出417百万円などのマイナス要因であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは231百万円の資金の減少(前事業年度は246百万円の資金の減少)となりました。主な内容は、配当金の支払額225百万円、リース債務の返済による支出5百万円であります。
③ 生産、仕入及び販売の状況
当社は、エンターテインメント事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。
なお、当事業年度の外注、仕入、受注、販売の実績は以下のとおりであります。
a. 外注実績
当事業年度の外注実績を製品の品目別に示すと、以下のとおりであります。
(注) 金額には、消費税等は含まれておりません。
b. 仕入実績
当事業年度の仕入実績を商品の品目別に示すと、以下のとおりであります。
(注) 1 金額には、消費税等は含まれておりません。
2 金額は実際仕入額によっております。
c. 受注実績
当社は見込生産を行っているため、該当事項はありません。
d. 販売実績
当事業年度の販売実績を製商品別、品目別に示すと以下のとおりであります。
(注) 1 金額には、消費税等は含まれておりません。
2 主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合
(注) 1 上記金額には、消費税等は含まれておりません。
2 第25期の販売実績におけるキングレコード㈱及び㈱スターコーポレーションの総販売実績に対する割合は10%未満であるため、記載を省略しております。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
① 重要な会計方針及び見積り
当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている企業会計の基準に基づき作成されております。財務諸表の作成にあたっては、一定の会計基準の範囲内で見積りが行われている部分があり、これらについては、過去の実績や現在の状況等を勘案し、合理的と考えられる見積り及び判断を行っております。ただし、これらには見積り特有の不確実性が伴うため、実際の結果と異なる場合があります。
なお、当社が財務諸表を作成するにあたり採用した重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1) 財務諸表 注記事項 重要な会計方針」に記載のとおりであります。
② 当事業年度の経営成績等の状況に関する認識および分析・検討内容
a. 売上高
当事業年度の売上高は、前事業年度に比べて504百万円増加し6,479百万円(前期比8.4%増)となりました。売上高の分析につきましては、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況 a.経営成績」に記載のとおりです。
b. 売上原価、売上総利益
売上原価は、前事業年度に比べて452百万円増加し4,233百万円(前期比11.9%増)となりました。
売上原価の主な増加要因は、10月より自社コンテンツTVアニメとして放映した「Z/X Code reunion (ゼクス コード リユニオン)」、これと連動して配信を開始したゲームアプリ「Z/X Code OverBoost(ゼクス コード オーバーブースト)」の2作品におきまして、想定した売上高を確保するに至らず営業赤字となり、ゲームアプリは、当事業年度末に初期開発費全額の償却処理計上、同様にTVアニメ「Z/X Code reunion (ゼクス コード リユニオン)」の制作費用も全額費用処理したことの他、在庫の一部処分、及び売上高の増加に伴い製造原価が増加したこと等であります。
以上の結果、売上総利益は前事業年度に比べて51百万円増加し2,245百万円(前期比2.3%増)となりました。
c. 販売費及び一般管理費、営業利益
販売費及び一般管理費は、前事業年度に比べて180百万円増加し1,564百万円(前期比13.0%増)となりました。主な要因は、3月に発表いたしました「新プロジェクト『ジャックジャンヌ』」の広告・宣伝に係る販促費の増加、中期経営計画推進に基づく人員拡充に伴う人件費の増加、及び教育研修費等の増加等によるものであります。
以上の結果、営業利益は前事業年度に比べて128百万円減少し680百万円(前期比15.9%減)となり、営業利益率は、前事業年度に比べて3ポイント減少し、10.5%となりました。
d. 営業外損益、経常利益
営業外収益は、前事業年度に比べ4百万円減少し79百万円(前期比5.2%減)となりました。主な要因は、その他の減少4百万円などによるものであります。
営業外費用は、前事業年度に比べ2百万円減少し56百万円(前期比3.4%減)となりました。主な要因は、本社ビルの一部についてオフィスとして賃貸していることによる不動産賃貸費用の減少1百万円などによるものであります。
以上の結果、経常利益は703百万円(前期比15.7%減)となりました。
e. 当期純利益
本年春にリリースを予定しておりましたスマートフォン向けゲームアプリ『マルチポイント×コネクション~稜風学園購買部~』につきましては開発中止を決定し、ソフトウエア開発中止損として特別損失を計上いたしました。また、当事業年度の法人税、住民税及び事業税は249百万円、法人税等調整額は△83百万円となりました。
以上の結果、当期純利益は378百万円(前期比31.2%減)となりました。
③ 財政状態の状況
「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 b.財政状態」に記載のとおりです。
④ 資本の財源及び資金の流動性
当社の資金の流動性につきましては、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりです。
資本の財源につきましては、自己資金を運転資金として充当し、平成27年11月に株式会社ハピネットから第三者割当増資により資金調達した約4,000百万円を、新規コンテンツ開発、及びアニメ・ゲーム・カードゲーム・CD・グッズ・フィギュア・周辺サプライ製品等の各新製品の展開といった将来に向けた有望な事業分野に対して積極的に活用し、企業価値の向上に努めております。
そのため、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載しておりますとおり、当社は令和2年2月期を初年度とする3ヶ年の中期経営計画を策定し、この中期経営計画における基本戦略の推進にあたり、1.新規コンテンツの開発、2.プロモーション強化、3.既存コンテンツの深化、4.人員拡充、5.社内環境、の5点の拡充を図るため、令和2年2月期から令和4年2月期までの3ヶ年で総額3,000百万円の資金を投下する投資計画を掲げております。
戦略的投資と、その加速により「事業の成長」を促進し「さらなるステージへの成長」を目指してまいります。
当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において、当社が判断したものであります。
① 財政状態及び経営成績の状況
a.経営成績
当社が属するエンターテインメント業界におきましては、国内外の持続的なスマートフォンゲーム市場の成長・国内家庭用ゲーム市場の順調な拡大を背景に、ゲームコンテンツ市場と関連するキャラクター市場は、世界的にも長期的に高成長が続くと見込まれておりますところ、足許では新型コロナウイルス感染症の感染拡大が懸念されており、全国規模で予断を許さない状況が継続しております。
こうした中、当社は令和2年2月期から令和4年2月期までの3ヶ年を実行期間とする中期経営計画「Go to the Next Stage 次のステージへ突き進め!」を策定し、取り組みを進めております。
このような状況下における、当事業年度(自 平成31年3月1日 至 令和2年2月29日)の経営成績概況は、以下のとおりであります。
まず、本年に9周年を迎えた『うたの☆プリンスさまっ♪』におきましては、『劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEキングダム(以下、劇場版)』(製作委員会運営)を6月より公開。12月12日付におきまして興行収入は18億円を突破、同月15日付で観客動員は115万人を突破いたしました。当社におきましても9周年の記念作品や関連イベント・商品リリースを行いました。
関連グッズにおきましては、株式会社ムービックと共同運営にて開催した夏季限定ショップ「SHINING STORE 2019」、本年2月1日より開催の東京ドームシティ Gallery AaMo(ギャラリー アーモ)での『うたの☆プリンスさまっ♪「Another World~WHITE&BLACK~」』(※2月29日以降は開催中止)等の自社イベント開催、11月の他社女性向けイベントへの出展等、自社イベント開催・他社イベント出展を重ねてまいりました。劇場版の大ヒット及びロングラン上映によるイベント集客効果は公開以降継続し、関連グッズは前期比で増収増益になりました。
また、劇場版は製作委員会の運営案件でありますが、本件の収益配分におきまして、一部、2月に関連グッズに係るロイヤリティ精算が製作委員会から行われたことにより、売上高・売上総利益に寄与しております。
なお、興業収入及びパッケージ商品の収益配分につきましては、引き続き次期(令和3年2月期)の上半期内に精算する見込みになっております。
関連CDでは、「ST☆RISH」7人のソロベストアルバムを企画。6月より12月にかけて全作品のリリースをいたしました。これらの結果、関連CDは前期比で大幅な増収増益とすることができました。
関連ゲームアプリでは、『うたの☆プリンスさまっ♪ Shining Live』におきまして、上述のソロベストアルバム発売に併せてゲーム内の記念イベントを開催したこともあり、本件ロイヤリティは前年並みの売上高・売上総利益を確保いたしました。
関連ゲームソフトでは、12月にNintendo Switch(ニンテンドースイッチ)への初参入ソフト『うたの☆プリンスさまっ♪Repeat LOVE for Nintendo Switch』を発売。売上高も好調に得られました結果、黒字達成が出来、売上総利益に寄与いたしました。
他社ライセンスグッズは、他社イベント向けグッズの卸売上が前年を下回りましたが、一部製品において海外直生産の効果も得られ、前年並みの売上総利益を確保する事ができました。
他社ライセンスフィギュアにおきましては、新型コロナウイルス感染症の影響により、生産委託先の中国工場が年明以降に操業が止まったことから、2月に発売を予定していた商品の発売延期が生じましたことで、売上高は、前年を下回りましたが、クオリティの向上とブランディングの継続が奏功いたしました結果、1点あたりの売上数も伸び、売上総利益は前期比増となりました。
トレーディングカードゲーム『Z/X -Zillions of enemy X-(ゼクス ジリオンズ オブ エネミー エックス)』(以下、『Z/X(ゼクス)』)は年間を通して好調に推移し、本年1月には累計出荷数が3,000万パックを突破いたしました。売上高は前年を大幅に上回り、売上総利益においては前期比増益とすることが出来ました。
10月よりTVアニメ「Z/X Code reunion (ゼクス コード リユニオン)」と連動して配信を開始したゲームアプリ「Z/X Code OverBoost(ゼクス コード オーバーブースト)」におきましては、リリース当初から想定した売上高を確保するに至らず営業赤字が継続しており、当事業年度末には初期開発費全額の償却処理及び当該アプリに関連した特別損失を計上いたしました。同様にTVアニメ「Z/X Code reunion (ゼクス コードリユニオン)」の制作費用も全額費用処理いたしました。
また本年春にリリースを予定しておりましたスマートフォン向けゲームアプリ『マルチポイント×コネクション~稜風学園購買部~』につきましては開発中止を決定し、ソフトウエア開発中止損として特別損失に計上いたしました。
これらの結果、当事業年度の売上高は6,479百万円(前期比8.4%増)、営業利益680百万円(同15.9%減)、経常利益703百万円(同15.7%減)、当期純利益378百万円(同31.2%減)となりました。
b.財政状態
(流動資産)
当事業年度末における流動資産の残高は8,229百万円で、前事業年度末に比べ353百万円増加しております。主な内容は、売掛金の増加229百万円、商品及び製品の増加77百万円、仕掛品の増加218百万円、映像コンテンツの増加20百万円、前払費用の増加52百万円などの増加要因に対し、現金及び預金の減少172百万円、前渡金の減少80百万円などの減少要因であります。
(固定資産)
当事業年度末における固定資産の残高は2,508百万円で、前事業年度末に比べ101百万円増加しております。主な内容は、ソフトウエアの増加28百万円、ソフトウエア仮勘定の増加17百万円、繰延税金資産の増加83百万円、関係会社株式の増加18百万円、関係会社長期貸付金の増加56百万円などの増加要因に対し、有形固定資産の減少52百万円、長期前払費用の減少56百万円などの減少要因であります。
(流動負債)
当事業年度末における流動負債の残高は1,197百万円で、前事業年度末に比べ342百万円増加しております。主な内容は、買掛金の増加19百万円、未払金の増加113百万円、未払費用の増加15百万円、預り金の増加68百万円、前受金の増加184百万円、返品調整引当金の増加3百万円、賞与引当金の増加26百万円などの増加要因に対し、未払法人税等の減少24百万円、未払消費税等の減少27百万円、役員賞与引当金の減少35百万円などの減少要因であります。
(固定負債)
当事業年度末における固定負債の残高は86百万円で、前事業年度末に比べ38百万円減少しております。主な内容は、退職給付引当金の増加1百万円などの増加要因に対し、リース債務の減少3百万円、役員退職慰労引当金の減少36百万円などの減少要因であります。
(純資産)
当事業年度末における純資産の残高は9,453百万円で、前事業年度末に比べ150百万円増加しております。これは、当期純利益378百万円が計上された一方で、剰余金の配当227百万円が行われたことが主な要因であります。
② キャッシュ・フローの状況
当事業年度においては、営業活動において480百万円の現金及び現金同等物(以下「資金」という。)を獲得し、投資活動においては2,578百万円の資金を獲得し、財務活動においては231百万円の資金を使用しました。この結果、資金は当事業年度末に6,883百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは480百万円の資金の増加(前事業年度は834百万円の資金の増加)となりました。主な内容は、税引前当期純利益の計上による544百万円、減価償却費の計上による318百万円、賞与引当金の増加額26百万円、返品調整引当金の増加額3百万円、退職給付引当金の増加額1百万円、ソフトウエア開発中止損の計上による142百万円、前受金の増加額184百万円、その他の増加額182百万円などのプラス要因と、役員賞与引当金の減少額35百万円、役員退職慰労引当金の減少額36百万円、保険解約返戻金の計上による52百万円、売上債権の増加額229百万円、たな卸資産の増加額317百万円、法人税等の支払額273百万円などのマイナス要因であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは2,578百万円の資金の増加(前事業年度は355百万円の資金の減少)となりました。主な内容は、定期預金の払戻による収入3,000百万円などのプラス要因と、無形固定資産の取得による支出417百万円などのマイナス要因であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは231百万円の資金の減少(前事業年度は246百万円の資金の減少)となりました。主な内容は、配当金の支払額225百万円、リース債務の返済による支出5百万円であります。
③ 生産、仕入及び販売の状況
当社は、エンターテインメント事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。
なお、当事業年度の外注、仕入、受注、販売の実績は以下のとおりであります。
a. 外注実績
当事業年度の外注実績を製品の品目別に示すと、以下のとおりであります。
| 品 目 別 | 金額(千円) | 前年同期比(%) |
| 本 | ― | ― |
| CD | 146,023 | +9.5 |
| DVD | 9,917 | ― |
| ゲーム | 169,554 | +307.9 |
| トレーディングカード | 428,859 | +17.8 |
| グッズ・その他 | 2,307,614 | △2.7 |
| 合計 | 3,061,968 | +5.2 |
(注) 金額には、消費税等は含まれておりません。
b. 仕入実績
当事業年度の仕入実績を商品の品目別に示すと、以下のとおりであります。
| 品目別 | 金額(千円) | 前年同期比(%) |
| 本 | ― | ― |
| CD | ― | ― |
| DVD | ― | ― |
| ゲーム | ― | ― |
| トレーディングカード | ― | ― |
| グッズ・その他 | 20,775 | △52.1 |
| 合計 | 20,775 | △52.1 |
(注) 1 金額には、消費税等は含まれておりません。
2 金額は実際仕入額によっております。
c. 受注実績
当社は見込生産を行っているため、該当事項はありません。
d. 販売実績
当事業年度の販売実績を製商品別、品目別に示すと以下のとおりであります。
| 製商品別 | 品目別 | 金額(千円) | 前年同期比(%) |
| 製品 | 本 | ― | ― |
| CD | 751,387 | +54.9 | |
| DVD | 8,032 | ― | |
| ゲーム | 118,263 | +101.0 | |
| トレーディングカード | 830,588 | +26.4 | |
| グッズ・その他 | 3,942,299 | △0.9 | |
| 製品計 | 5,650,572 | +9.1 | |
| 商品 | 本 | ― | ― |
| CD | ― | ― | |
| DVD | ― | ― | |
| ゲーム | ― | ― | |
| トレーディングカード | ― | ― | |
| グッズ・その他 | 29,243 | △50.7 | |
| 商品計 | 29,243 | △50.7 | |
| ロイヤリティ収入・請負 | 446,511 | +4.6 | |
| アプリ収入 | 353,136 | +13.5 | |
| 合計 | 6,479,464 | +8.4 | |
(注) 1 金額には、消費税等は含まれておりません。
2 主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合
| 相手先 | 第25期 (自 平成30年3月1日 至 平成31年2月28日) | 第26期 (自 平成31年3月1日 至 令和2年2月29日) | ||
| 販売高(千円) | 割合(%) | 販売高(千円) | 割合(%) | |
| キングレコード㈱ | ― | ― | 978,726 | 15.1 |
| ㈱スターコーポレーション | ― | ― | 704,198 | 10.9 |
| ㈱バンダイナムコライブクリエイティブ | 888,704 | 14.9 | 703,250 | 10.9 |
(注) 1 上記金額には、消費税等は含まれておりません。
2 第25期の販売実績におけるキングレコード㈱及び㈱スターコーポレーションの総販売実績に対する割合は10%未満であるため、記載を省略しております。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
① 重要な会計方針及び見積り
当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている企業会計の基準に基づき作成されております。財務諸表の作成にあたっては、一定の会計基準の範囲内で見積りが行われている部分があり、これらについては、過去の実績や現在の状況等を勘案し、合理的と考えられる見積り及び判断を行っております。ただし、これらには見積り特有の不確実性が伴うため、実際の結果と異なる場合があります。
なお、当社が財務諸表を作成するにあたり採用した重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1) 財務諸表 注記事項 重要な会計方針」に記載のとおりであります。
② 当事業年度の経営成績等の状況に関する認識および分析・検討内容
a. 売上高
当事業年度の売上高は、前事業年度に比べて504百万円増加し6,479百万円(前期比8.4%増)となりました。売上高の分析につきましては、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況 a.経営成績」に記載のとおりです。
b. 売上原価、売上総利益
売上原価は、前事業年度に比べて452百万円増加し4,233百万円(前期比11.9%増)となりました。
売上原価の主な増加要因は、10月より自社コンテンツTVアニメとして放映した「Z/X Code reunion (ゼクス コード リユニオン)」、これと連動して配信を開始したゲームアプリ「Z/X Code OverBoost(ゼクス コード オーバーブースト)」の2作品におきまして、想定した売上高を確保するに至らず営業赤字となり、ゲームアプリは、当事業年度末に初期開発費全額の償却処理計上、同様にTVアニメ「Z/X Code reunion (ゼクス コード リユニオン)」の制作費用も全額費用処理したことの他、在庫の一部処分、及び売上高の増加に伴い製造原価が増加したこと等であります。
以上の結果、売上総利益は前事業年度に比べて51百万円増加し2,245百万円(前期比2.3%増)となりました。
c. 販売費及び一般管理費、営業利益
販売費及び一般管理費は、前事業年度に比べて180百万円増加し1,564百万円(前期比13.0%増)となりました。主な要因は、3月に発表いたしました「新プロジェクト『ジャックジャンヌ』」の広告・宣伝に係る販促費の増加、中期経営計画推進に基づく人員拡充に伴う人件費の増加、及び教育研修費等の増加等によるものであります。
以上の結果、営業利益は前事業年度に比べて128百万円減少し680百万円(前期比15.9%減)となり、営業利益率は、前事業年度に比べて3ポイント減少し、10.5%となりました。
d. 営業外損益、経常利益
営業外収益は、前事業年度に比べ4百万円減少し79百万円(前期比5.2%減)となりました。主な要因は、その他の減少4百万円などによるものであります。
営業外費用は、前事業年度に比べ2百万円減少し56百万円(前期比3.4%減)となりました。主な要因は、本社ビルの一部についてオフィスとして賃貸していることによる不動産賃貸費用の減少1百万円などによるものであります。
以上の結果、経常利益は703百万円(前期比15.7%減)となりました。
e. 当期純利益
本年春にリリースを予定しておりましたスマートフォン向けゲームアプリ『マルチポイント×コネクション~稜風学園購買部~』につきましては開発中止を決定し、ソフトウエア開発中止損として特別損失を計上いたしました。また、当事業年度の法人税、住民税及び事業税は249百万円、法人税等調整額は△83百万円となりました。
以上の結果、当期純利益は378百万円(前期比31.2%減)となりました。
③ 財政状態の状況
「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 b.財政状態」に記載のとおりです。
④ 資本の財源及び資金の流動性
当社の資金の流動性につきましては、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりです。
資本の財源につきましては、自己資金を運転資金として充当し、平成27年11月に株式会社ハピネットから第三者割当増資により資金調達した約4,000百万円を、新規コンテンツ開発、及びアニメ・ゲーム・カードゲーム・CD・グッズ・フィギュア・周辺サプライ製品等の各新製品の展開といった将来に向けた有望な事業分野に対して積極的に活用し、企業価値の向上に努めております。
そのため、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載しておりますとおり、当社は令和2年2月期を初年度とする3ヶ年の中期経営計画を策定し、この中期経営計画における基本戦略の推進にあたり、1.新規コンテンツの開発、2.プロモーション強化、3.既存コンテンツの深化、4.人員拡充、5.社内環境、の5点の拡充を図るため、令和2年2月期から令和4年2月期までの3ヶ年で総額3,000百万円の資金を投下する投資計画を掲げております。
戦略的投資と、その加速により「事業の成長」を促進し「さらなるステージへの成長」を目指してまいります。