四半期報告書-第92期第2四半期(平成27年7月1日-平成27年9月30日)
有報資料
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において入手可能な情報に基づき、当社が合理的であると判断したものです。従って、実際の当社グループの連結業績は、潜在的リスクや不確定要素等により、予測された内容とは異なる結果となることがあります。
(1)経済環境
当第2四半期連結累計期間における世界経済は、米国や欧州において景気が順調に拡大しましたが、新興国では総じて減速、停滞し、日本でも景気の足取りが重く、全体として緩慢なペースの拡大に止まりました。原油価格(WTIベース/1バレルあたり)は、新興国の景気低迷を受けた需給悪化懸念を背景に、6月下旬の60ドル前後から8月下旬には30ドル台後半まで下落し、以降はやや反発しましたが、概ね40ドル台半ばの推移となりました。
日本経済は、低調な新興国経済や家計所得の伸び悩み等により輸出や個人消費が落込み、企業の設備投資も拡大が一服したことから、4~6月期の実質GDP成長率が前期比で3四半期ぶりのマイナス成長となる等、景気は停滞感を強めました。円・ドル相場は、米国の利上げ観測を背景に8月中旬には一時125円近くまでドル高円安が進みましたが、その後は中国の株価下落に人民元相場を巡る混乱が加わり世界的に金融市場が不安定化したことから、安全資産として円を買う動きが強まり円高が進行し、9月末にかけて120円前後で推移しました。日経平均株価は、8月中旬までは景気回復期待を背景に20,000円を超える水準を維持しましたが、以降は景気の先行きに対する懸念が強まり、9月末には17,000円近くまで下落し、10年物国債利回りも6月末の0.4%台半ばから9月末には0.3%台半ばへ低下しました。
(2)定性的成果
上記のような経済環境下、当第2四半期連結累計期間における具体的成果は次のとおりです。
生活消費関連分野
当社及び中信証券股份有限公司の100%子会社である金石投資有限公司(以下、「金石投資」という。)は、香港上場のBosideng International Holdings Limited(以下、「波司登」という。)と戦略的な資本・業務提携契約を締結しました。既に当社が保有する複数のブランドを波司登へ導入することを合意しており、波司登の中国内陸部にまで展開された販売ネットワークを最大限に活用し、ブランド関連ビジネスの新規事業展開を加速していくとともに、両社で欧米ブランドを買収・導入することで中国市場における更なる収益の拡大を実現していきます。また、中国中信集団有限公司、Charoen Pokphand Group Company Limited、中国における移動体通信事業者最大手の中国移動通信集団公司及び上海市政府傘下の上海市信息投資股份有限公司の4社と中国におけるクロスボーダー電子商取引(以下、「クロスボーダーeコマース」という。)事業への参入に向けて提携することで、基本合意しました。消費者のニーズが変化しつつある中国のクロスボーダーeコマース市場は、成長の一途を辿っておりますが、商品の本物保証や質の高いアフターサービスを提供することが求められており、大きな可能性を秘めています。今後、当社は、中国のクロスボーダーeコマース市場への早期参入を目指して、中国において強い基盤を有する4社との協議を進めていきます。更に、欧州を中心に植物油製造・販売事業を展開するProvence Huiles社の株式65%を取得しました。当社の植物油ビジネスにおいては、米国での既存事業基盤に欧州・南米における製造・販売拠点を加えることで、世界的に広がりつつある健康志向に対応し、付加価値の高い植物油の安定供給を図ってまいります。
一方、有限な経営資源を有効活用する一環として、北米住宅資材関連子会社であるPrimeSource Building Products, Inc.(以下、「PrimeSource社」という。)の保有株式のすべてを売却しました。PrimeSource社は、平成10年以降、当社連結業績に多大なる貢献をしてきました。米国経済及び米国住宅市況は、今後数年間にわたり成長が見込まれ、PrimeSource社の業績も堅調に推移するものと予想しておりますが、M&A市場における当該会社の価値評価が著しく高まったことに加え、中長期的に安定的かつ継続的な成長を可能にするために、戦略的な資産の入替えによる資産効率の向上を目的として、株式売却を実施したものです。
資源関連分野
今治造船(株)及び檜垣産業(株)と共同で保有する大規模太陽光発電所の全面稼働を開始しました。本プロジェクトは、発電出力約3万3,000キロワットの太陽光パネルを敷き詰めた、四国において最大級の太陽光発電所となり、当社が取組む日本国内のメガソーラー事業において初の稼働開始案件となります。年間予想発電量は約3,700万キロワット時に上り、一般家庭約10,000世帯分の年間電力使用量に相当します。当社は、今後の国内での電力需要の高まりに対応して、当社の持つビジネスノウハウ及び経験を基に国内電力供給の安定化に寄与していきます。
なお、当社、CITIC Limited及びCharoen Pokphand Group社(以下、「CPG」という。)の協業に対する理解が深まったことから、当社及びCPGがそれぞれ50%ずつ出資しているChia Tai Bright Investment Company Limited(以下、「CTB」という。)を通じて、CITIC Limitedが発行する同社の総議決権数の約13.4%相当の普通株式に転換可能な優先株式の引受を当初の予定(平成27年10月)より前倒して実施するとともに、当該優先株式の普通株式への転換手続を実行しました(平成27年8月)。その結果、平成27年4月に取得した普通株式と合わせCITIC Limited株式の総議決権数20%の取得となり、CITIC LimitedはCTBの持分法適用会社となりました。
(「第4 経理の状況 1 要約四半期連結財務諸表 要約四半期連結財務諸表注記 6 関連会社及びジョイント・ベンチャー」参照)
(3)業績の状況
当第2四半期連結累計期間の「収益」(「商品販売等に係る収益」及び「役務提供及びロイヤルティ取引に係る収益」の合計)は、前第2四半期連結累計期間比2,024億円(7.4%)減収の2兆5,194億円となり
ました。
・繊維においては、主として前第2四半期連結会計期間からのエドウインの取込開始により増収。
・食料においては、食品流通関連子会社における取引増加等により増収。
・エネルギー・化学品においては、主としてエネルギートレーディング取引における油価下落の影響により減収。
「売上総利益」は、前第2四半期連結累計期間比106億円(2.1%)増益の5,246億円となりました。
・住生活・情報においては、販売用不動産の売却に加え、欧州タイヤ事業の好調な推移及び円安の影響もあり、第1四半期連結会計期間における北米住宅資材関連子会社の売却の影響はあったものの、増益。
・エネルギー・化学品においては、化学品の好調な推移及び前連結会計年度におけるエネルギー関連事業の子会社取得により、前第2四半期連結累計期間に好調に推移した原重油取引の反動はあったものの、増益。
・食料においては、食品流通関連子会社における取引増加及び食糧関連子会社における堅調な推移等により増益。
・金属においては、鉄鉱石の販売数量増加及びコスト改善、鉄鉱石・石炭事業の為替の好転等はあったものの、鉄鉱石・石炭価格の下落により減益。
「販売費及び一般管理費」は、食料及び住生活・情報における既存会社の経費増加に加え、前連結会計年度におけるエドウインやエネルギー関連事業における子会社の取得の影響等により、前第2四半期連結累計期間比221億円(5.6%)増加の4,128億円となりました。
「貸倒損失」は、海外子会社における貸倒引当金計上額の増加等により、前第2四半期連結累計期間比19億円増加の30億円となりました。
「有価証券損益」は、第1四半期連結会計期間における北米住宅資材関連子会社の売却益計上等により、前第2四半期連結累計期間比346億円(197.2%)増加の521億円(利益)となりました。
「固定資産に係る損益」は、前第2四半期連結累計期間における固定資産売却益計上の反動等により、前第2四半期連結累計期間比24億円悪化の3億円(損失)となりました。
「その他の損益」は、前第2四半期連結累計期間比ほぼ横ばいの85億円(利益)となりました。
「受取利息」、「支払利息」の合計である金利収支は、CITIC Limited株式取得に係る融資実行に伴う受取利息の増加等により、前第2四半期連結累計期間比50億円(79.0%)改善の13億円(損失)となり、「受取配当金」は、前第2四半期連結累計期間比19億円(20.2%)減少の75億円となりました。
「持分法による投資損益」は、前第2四半期連結累計期間比122億円(20.4%)増加の719億円(利益)となりました。
・住生活・情報においては、新規の持分法適用会社の貢献に加え、海外のパルプ関連事業における為替の影響等により増加。
・エネルギー・化学品においては、前第2四半期連結累計期間における米国石油ガス開発事業の減損損失の反動により、メタノール関連事業の定期修繕の影響等はあったものの、改善。
・金属においては、ブラジル鉄鉱石事業における為替損益の好転により、鉄鋼製品関連事業における市況低迷及び需要減少の影響はあったものの、増加。
・食料においては、頂新の一般投資化に伴う持分法適用除外の影響及び前第2四半期連結累計期間のCVS事業における関係会社株式売却益計上の反動等により減少。
以上の結果、「税引前四半期利益」は、前第2四半期連結累計期間比345億円(16.2%)増益の2,472億円となりました。また、「法人所得税費用」は、米国石油ガス開発事業からの撤退に伴う税金費用の好転等により、前第2四半期連結累計期間比277億円(52.2%)改善の253億円となり、「税引前四半期純利益」の2,472億円から「法人所得税費用」253億円を控除した「四半期純利益」は、前第2四半期連結累計期間比621億円 (38.9%)増益の2,219億円となりました。このうち、「非支配持分に帰属する四半期純利益」91億円を控除した「当社株主に帰属する四半期純利益」は、前第2四半期連結累計期間比605億円(39.8%)増益の2,127億円となりました。
(参考)
日本の会計慣行に基づく「営業利益」(「売上総利益」・「販売費及び一般管理費」・「貸倒損失」の合計)は、前第2四半期連結累計期間比133億円(10.9%)減益の1,088億円となりました。
・住生活・情報においては、販売用不動産の売却及び欧州タイヤ事業の好調な推移により、国内情報産業関連事業における経費増加及び第1四半期連結会計期間における北米住宅資材関連子会社の売却の影響はあったものの、増益。
・エネルギー・化学品においては、売上総利益の増加により、前連結会計年度におけるエネルギー関連事業での子会社の取得に伴う経費増加及び当第2四半期連結累計期間における一過性費用の発生はあったものの、増益。
・金属においては、主として売上総利益の減少により減益。
・機械においては、プラント関連事業は好調に推移したものの、北米IPP関連事業の前第2四半期連結累計期間好調の反動に加え、海外子会社における貸倒損失の増加により減益。
(4)セグメント別業績
当第2四半期連結累計期間における、事業セグメント別の業績は次のとおりです。当社は6つのディビジョンカンパニーにより以下の区分にて、事業セグメント別業績を記載しております。
① 繊維カンパニー
収益(セグメント間内部収益を除く。以下同様)は、主として前第2四半期連結会計期間からのエドウインの取込開始により、前第2四半期連結累計期間比199億円(7.5%)増収の2,849億円となりました。売上総利益は、上記と同様の理由により、前第2四半期連結累計期間比38億円(6.0%)増益の674億円となりました。当社株主に帰属する四半期純利益は、国内アパレル関連事業の不振等はあったものの、前第2四半期連結会計期間からのエドウインの取込開始及び中国関連事業の一般投資化に伴う再評価益の計上等により、前第2四半期連結累計期間比39億円(31.7%)増益の161億円となりました。セグメント別資産は、季節要因による棚卸資産の増加等により、前連結会計年度末比48億円(0.9%)増加の5,606億円となりました。
② 機械カンパニー
収益は、北米IPP関連事業の前第2四半期連結累計期間好調の反動はあったものの、プラント関連事業が好調に推移し、前第2四半期連結累計期間比175億円(9.6%)増収の2,003億円となりました。売上総利益は、上記と同様の理由により、ほぼ横ばいの573億円となりました。当社株主に帰属する四半期純利益は、北米IPP関連事業の前第2四半期連結累計期間好調の反動に加え、海外子会社における貸倒損失の増加があったものの、プラント関連事業における好調な推移、持分法投資損益の増加、金利収支の改善及び為替等の影響もあり、前第2四半期連結累計期間比9億円(3.3%)増益の270億円となりました。セグメント別資産は、株価下落に伴う投資有価証券の減少及び自動車関連取引における営業債権の回収により、前連結会計年度末比407億円(3.8%)減少の1兆429億円となりました。
③ 金属カンパニー
収益は、鉄鉱石の販売数量増加はあったものの、鉄鉱石・石炭価格の下落等により、前第2四半期連結累計期間比172億円(14.6%)減収の1,007億円となりました。売上総利益は、鉄鉱石の販売数量増加及びコスト改善、鉄鉱石・石炭事業の為替の好転等はあったものの、鉄鉱石・石炭価格の下落により、前第2四半期連結累計期間比155億円(45.1%)減益の189億円となりました。当社株主に帰属する四半期純利益は、売上総利益の減少により、ブラジル鉄鉱石事業における為替損益の好転等に伴う持分法投資損益の増加及び前第2四半期連結累計期間におけるMRRTに関する繰延税金資産の取崩の反動等はあったものの、前第2四半期連結累計期間比69億円(24.5%)減益の212億円となりました。セグメント別資産は、豪ドル安及びブラジルレアル安の影響等により、前連結会計年度末比467億円(3.7%)減少の1兆2,150億円となりました。
④ エネルギー・化学品カンパニー
収益は、主としてエネルギートレーディング取引における油価下落の影響により、前第2四半期連結累計期間比2,269億円(22.5%)減収の7,821億円となりました。売上総利益は、化学品の好調な推移及び前連結会計年度におけるエネルギー関連事業の子会社取得により、前第2四半期連結累計期間好調に推移した原重油取引の反動はあったものの、前第2四半期連結累計期間比88億円(10.4%)増益の931億円となりました。当社株主に帰属する四半期純利益は、売上総利益の増加に加え、前第2四半期連結累計期間の米国石油ガス開発事業における減損損失の反動及び当第2四半期連結累計期間における撤退に伴う税金費用の好転等により、前連結会計年度におけるエネルギー関連事業での子会社の取得に伴う経費増加及び当第2四半期連結累計期間における一過性費用の発生はあったものの、前第2四半期連結累計期間比306億円(230.5%)増益の439億円となりました。セグメント別資産は、主として油価下落に伴う営業債権の減少により、前連結会計年度末比1,007億円(7.6%)減少の1兆2,288億円となりました。
⑤ 食料カンパニー
収益は、食品流通関連子会社における取引増加等により、前第2四半期連結累計期間比189億円(3.7%)増収の5,308億円となりました。売上総利益は、食品流通関連子会社における取引増加及び食糧関連子会社における堅調な推移等により、前第2四半期連結累計期間比70億円(5.8%)増益の1,277億円となりました。当社株主に帰属する四半期純利益は、食糧関連子会社が堅調に推移したものの、食品流通関連子会社における経費増加、頂新の一般投資化に伴う持分法適用除外の影響及び前第2四半期連結累計期間のCVS事業における関係会社株式売却益計上の反動等により、前第2四半期連結累計期間比39億円(15.1%)減益の220億円となりました。セグメント別資産は、食品流通関連子会社及び食糧原料取引における営業債権並びに棚卸資産の増加に加え、食糧関連子会社の新規連結の影響により、前連結会計年度末比483億円(2.7%)増加の1兆8,204億円となりました。
⑥ 住生活・情報カンパニー
収益は、販売用不動産の売却はあったものの、第1四半期連結会計期間における北米住宅資材関連子会社の売却の影響により、前第2四半期連結累計期間比234億円(3.9%)減収の5,817億円となりました。売上総利益は、販売用不動産の売却に加え、欧州タイヤ事業の好調な推移及び円安の影響もあり、第1四半期連結会計期間における北米住宅資材関連子会社の売却の影響はあったものの、前第2四半期連結累計期間比93億円(6.4%)増益の1,545億円となりました。当社株主に帰属する四半期純利益は、販売用不動産の売却、欧州タイヤ事業の好調な推移及び持分法投資損益の増加に加え、第1四半期連結会計期間における北米住宅資材関連子会社の売却益計上等により、国内情報産業関連事業における経費の増加はあったものの、前第2四半期連結累計期間比329億円(86.2%)増益の710億円となりました。セグメント別資産は、主として北米住宅資材関連子会社の売却により、前連結会計年度末比724億円(4.5%)減少の1兆5,500億円となりました。
(5)主な子会社及び持分法適用会社の業績
① 黒字・赤字会社別損益及び黒字会社率
黒字会社率(注)
当第2四半期連結累計期間の事業会社損益(海外現地法人を除いた子会社及び持分法適用会社の当社取込損益の合計)は、前第2四半期連結累計期間比134億円増加の1,230億円の利益となりました。また、海外現地法人損益は、前第2四半期連結累計期間比159億円増加の322億円の利益となりました。
黒字事業会社損益と黒字海外現地法人損益を合計した黒字会社損益は、化学品関連事業が堅調に推移したことに加え、住宅資材関連子会社の売却益計上による伊藤忠インターナショナル会社の増益、主として為替損益の改善に伴う日伯鉄鉱石(株)の好転等により、前第2四半期連結累計期間比257億円増加の1,651億円の利益となりました。一方、赤字事業会社損益と赤字海外現地法人損益を合計した赤字会社損益は、前第2四半期連結累計期間の米国石油ガス開発事業における減損損失計上の反動等により、前第2四半期連結累計期間比36億円改善の99億円の損失となりました。
黒字会社率(連結対象会社数に占める黒字会社数の比率)については、前第2四半期連結累計期間の78.9%から0.9ポイント改善の79.8%となりました。
(注)会社数には、親会社の一部と考えられる投資会社(136社)及び当社もしくは当社の海外現地法人が直接投資している会社を除くその他の会社(474社)を含めておりません。
② 主な黒字会社及び赤字会社の取込損益
(単位:億円)
(注)1 取込損益にはIFRS修正後の数値を記載しておりますので、各社が公表している数値とは異なる場合があります。
2 伊藤忠欧州会社の取込損益には、European Tyre Enterprise Limitedの取込損益の20.0%及びITOCHU FIBRE LIMITEDの取込損益の10.0%を含んでおります。
(6)財政状態
当第2四半期連結会計期間末の「総資産」は、CITIC Limited株式取得に係る投融資実行約9,200億円(一時的なCPグループ負担分約3,200億円を含む)等により、営業債権の減少及び北米住宅資材関連子会社の売却に伴う減少等はあったものの、前連結会計年度末比6,339億円(7.4%)増加の9兆1,946億円となりました。
「有利子負債」は、CITIC Limited株式取得に係る投融資実行約9,200億円(一時的なCPグループ負担分約3,200億円を含む)に伴う借入金の増加等により、営業債権等の着実な資金回収に伴う借入金の返済はあったものの、前連結会計年度末比7,248億円(23.4%)増加の3兆8,170億円となり、「現預金控除後のネット有利子負債」は、前連結会計年度末比7,967億円(33.5%)増加の3兆1,772億円となりました。
「株主資本」は、「当社株主に帰属する四半期純利益」の積上げにより、配当金の支払、豪ドル安等による為替影響及び保有株式の株価下落等はあったものの、前連結会計年度末比742億円(3.0%)増加の2兆5,074億円となりました。
株主資本比率は、前連結会計年度末比1.2ポイント低下の27.3%となり、NET DER(ネット有利子負債対株主資本倍率)は、前連結会計年度末比若干増加の1.3倍となりました。
(7)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における「現金及び現金同等物」は、前連結会計年度末比695億円(9.9%)減少の6,308億円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における営業活動によるキャッシュ・フローは、食料及びエネルギーにおける着実な資金回収に加え、金属における営業取引収入が堅調に推移したこと等により、建設・物流及び金融・保険における債務の減少、並びに情報・通信における棚卸資産の増加等はあったものの、1,467億円のネット入金となりました。
なお、前第2四半期連結累計期間との比較では、90億円のネット入金増加となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における投資活動によるキャッシュ・フローは、北米住宅資材関連子会社の売却による約1,000億円の資金回収はあったものの、CITIC Limited株式取得に係る投融資実行約9,200億円(一時的なCPグループ負担分約3,200億円を含む)等により、8,928億円のネット支払となりました。
なお、前第2四半期連結累計期間との比較では、6,911億円のネット支払増加となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払はあったものの、借入金の調達等により、6,762億円のネット入金となりました。
なお、前第2四半期連結累計期間との比較では、6,423億円のネット入金増加となりました。
(8)流動性と資金の源泉
当社グループは、安定的な資金確保と資金コスト低減のため、長期調達比率の向上に努めながら、調達先の分散や調達方法・手段の多様化を図り、銀行借入等の間接金融とコマーシャル・ペーパー及び社債の発行による直接金融を、金融情勢の変化に応じて機動的に活用しております。
また、当第2四半期連結会計期間末の「現金及び現金同等物」、「定期預金」(合計6,398億円)の他、コミットメントライン契約(円貨長期3,500億円、外貨短期500百万米ドル)を有しており、不測の事態にも十分な流動性準備を確保していると考えております。
(9)対処すべき課題
・中期経営計画「Brand-new Deal 2017」の推進
当社グループは、ビジネスの基本である「稼ぐ」「削る」「防ぐ」を引継ぎ、更なる成長を実現するために、次なる中期経営計画として「Brand-new Deal 2017」(2015年度(平成27年度)から2017年度(平成29年度)までの3ヵ年計画)を策定しました。当社グループ、CITICグループ及びCPグループそれぞれの企業価値向上を目的とした戦略的業務・資本提携を踏まえ、新たに以下の2点を「Brand-new Deal 2017」の基本方針として掲げております。
1点目は「財務体質強化」です。積極的な資産入替により資産の質及び効率性の更なる向上を図るとともに、CITIC Limitedに対する大型戦略投資の実行を踏まえ、それ以外の新規投資については実質営業キャッシュ・フロー(注)とEXITによるキャッシュインの範囲内で実行し、継続的に1,000億円以上の実質的なフリー・キャッシュ・フローを創出していきます。また、資本効率を意識した経営管理の実践により、株主資本の拡充を行いつつ、安定的にROE 13%以上を目指します。
2点目は「4,000億円に向けた収益基盤構築」です。今後も高い経済成長が見込まれる中国・アジア地域において強固な事業基盤を有するCITICグループ及びCPグループとの協業によるシナジー創出を成長戦略の基軸としつつ、既存事業からの収益拡大や新規優良案件への厳選投資を通じた利益成長を着実に実行していきます。更に、非資源分野の強み・優位性を活かした収益基盤の更なる拡大を図り、「当社株主に帰属する当期純利益」4,000億円に向けた収益基盤の構築を目指します。
上記を支える経営基盤の強化にも引続き取組みます。リスクが高い分野を中心に、連結ベースでのコンプライアンスの取組強化を推進するとともに、国内外における贈収賄・独禁法リスクについても、実効的かつ効率的な調査・モニタリング体制を継続・強化していきます。コーポレート・ガバナンスについては、複数の社外取締役と監査役会を基礎とした現行のガバナンス体制の大枠は当面維持しますが、「コーポレートガバナンス・コード」の諸原則も踏まえ、より充実したガバナンス体制の構築に向けて継続的に取組んでいきます。また、社員の活躍を促進する諸施策の推進及び育成強化、働きがいのある職場環境の更なる整備にも引続き注力していきます。
(注)「営業活動によるキャッシュ・フロー」から資産・負債の変動他の影響を控除
(10)重要な会計方針
要約四半期連結財務諸表において適用する重要な会計方針は、前連結会計年度に係る連結財務諸表において適用した会計方針と同一であります。
(11)研究開発活動
特記すべき事項はありません。
(1)経済環境
当第2四半期連結累計期間における世界経済は、米国や欧州において景気が順調に拡大しましたが、新興国では総じて減速、停滞し、日本でも景気の足取りが重く、全体として緩慢なペースの拡大に止まりました。原油価格(WTIベース/1バレルあたり)は、新興国の景気低迷を受けた需給悪化懸念を背景に、6月下旬の60ドル前後から8月下旬には30ドル台後半まで下落し、以降はやや反発しましたが、概ね40ドル台半ばの推移となりました。
日本経済は、低調な新興国経済や家計所得の伸び悩み等により輸出や個人消費が落込み、企業の設備投資も拡大が一服したことから、4~6月期の実質GDP成長率が前期比で3四半期ぶりのマイナス成長となる等、景気は停滞感を強めました。円・ドル相場は、米国の利上げ観測を背景に8月中旬には一時125円近くまでドル高円安が進みましたが、その後は中国の株価下落に人民元相場を巡る混乱が加わり世界的に金融市場が不安定化したことから、安全資産として円を買う動きが強まり円高が進行し、9月末にかけて120円前後で推移しました。日経平均株価は、8月中旬までは景気回復期待を背景に20,000円を超える水準を維持しましたが、以降は景気の先行きに対する懸念が強まり、9月末には17,000円近くまで下落し、10年物国債利回りも6月末の0.4%台半ばから9月末には0.3%台半ばへ低下しました。
(2)定性的成果
上記のような経済環境下、当第2四半期連結累計期間における具体的成果は次のとおりです。
生活消費関連分野
当社及び中信証券股份有限公司の100%子会社である金石投資有限公司(以下、「金石投資」という。)は、香港上場のBosideng International Holdings Limited(以下、「波司登」という。)と戦略的な資本・業務提携契約を締結しました。既に当社が保有する複数のブランドを波司登へ導入することを合意しており、波司登の中国内陸部にまで展開された販売ネットワークを最大限に活用し、ブランド関連ビジネスの新規事業展開を加速していくとともに、両社で欧米ブランドを買収・導入することで中国市場における更なる収益の拡大を実現していきます。また、中国中信集団有限公司、Charoen Pokphand Group Company Limited、中国における移動体通信事業者最大手の中国移動通信集団公司及び上海市政府傘下の上海市信息投資股份有限公司の4社と中国におけるクロスボーダー電子商取引(以下、「クロスボーダーeコマース」という。)事業への参入に向けて提携することで、基本合意しました。消費者のニーズが変化しつつある中国のクロスボーダーeコマース市場は、成長の一途を辿っておりますが、商品の本物保証や質の高いアフターサービスを提供することが求められており、大きな可能性を秘めています。今後、当社は、中国のクロスボーダーeコマース市場への早期参入を目指して、中国において強い基盤を有する4社との協議を進めていきます。更に、欧州を中心に植物油製造・販売事業を展開するProvence Huiles社の株式65%を取得しました。当社の植物油ビジネスにおいては、米国での既存事業基盤に欧州・南米における製造・販売拠点を加えることで、世界的に広がりつつある健康志向に対応し、付加価値の高い植物油の安定供給を図ってまいります。
一方、有限な経営資源を有効活用する一環として、北米住宅資材関連子会社であるPrimeSource Building Products, Inc.(以下、「PrimeSource社」という。)の保有株式のすべてを売却しました。PrimeSource社は、平成10年以降、当社連結業績に多大なる貢献をしてきました。米国経済及び米国住宅市況は、今後数年間にわたり成長が見込まれ、PrimeSource社の業績も堅調に推移するものと予想しておりますが、M&A市場における当該会社の価値評価が著しく高まったことに加え、中長期的に安定的かつ継続的な成長を可能にするために、戦略的な資産の入替えによる資産効率の向上を目的として、株式売却を実施したものです。
資源関連分野
今治造船(株)及び檜垣産業(株)と共同で保有する大規模太陽光発電所の全面稼働を開始しました。本プロジェクトは、発電出力約3万3,000キロワットの太陽光パネルを敷き詰めた、四国において最大級の太陽光発電所となり、当社が取組む日本国内のメガソーラー事業において初の稼働開始案件となります。年間予想発電量は約3,700万キロワット時に上り、一般家庭約10,000世帯分の年間電力使用量に相当します。当社は、今後の国内での電力需要の高まりに対応して、当社の持つビジネスノウハウ及び経験を基に国内電力供給の安定化に寄与していきます。
なお、当社、CITIC Limited及びCharoen Pokphand Group社(以下、「CPG」という。)の協業に対する理解が深まったことから、当社及びCPGがそれぞれ50%ずつ出資しているChia Tai Bright Investment Company Limited(以下、「CTB」という。)を通じて、CITIC Limitedが発行する同社の総議決権数の約13.4%相当の普通株式に転換可能な優先株式の引受を当初の予定(平成27年10月)より前倒して実施するとともに、当該優先株式の普通株式への転換手続を実行しました(平成27年8月)。その結果、平成27年4月に取得した普通株式と合わせCITIC Limited株式の総議決権数20%の取得となり、CITIC LimitedはCTBの持分法適用会社となりました。
(「第4 経理の状況 1 要約四半期連結財務諸表 要約四半期連結財務諸表注記 6 関連会社及びジョイント・ベンチャー」参照)
(3)業績の状況
当第2四半期連結累計期間の「収益」(「商品販売等に係る収益」及び「役務提供及びロイヤルティ取引に係る収益」の合計)は、前第2四半期連結累計期間比2,024億円(7.4%)減収の2兆5,194億円となり
ました。
・繊維においては、主として前第2四半期連結会計期間からのエドウインの取込開始により増収。
・食料においては、食品流通関連子会社における取引増加等により増収。
・エネルギー・化学品においては、主としてエネルギートレーディング取引における油価下落の影響により減収。
「売上総利益」は、前第2四半期連結累計期間比106億円(2.1%)増益の5,246億円となりました。
・住生活・情報においては、販売用不動産の売却に加え、欧州タイヤ事業の好調な推移及び円安の影響もあり、第1四半期連結会計期間における北米住宅資材関連子会社の売却の影響はあったものの、増益。
・エネルギー・化学品においては、化学品の好調な推移及び前連結会計年度におけるエネルギー関連事業の子会社取得により、前第2四半期連結累計期間に好調に推移した原重油取引の反動はあったものの、増益。
・食料においては、食品流通関連子会社における取引増加及び食糧関連子会社における堅調な推移等により増益。
・金属においては、鉄鉱石の販売数量増加及びコスト改善、鉄鉱石・石炭事業の為替の好転等はあったものの、鉄鉱石・石炭価格の下落により減益。
「販売費及び一般管理費」は、食料及び住生活・情報における既存会社の経費増加に加え、前連結会計年度におけるエドウインやエネルギー関連事業における子会社の取得の影響等により、前第2四半期連結累計期間比221億円(5.6%)増加の4,128億円となりました。
「貸倒損失」は、海外子会社における貸倒引当金計上額の増加等により、前第2四半期連結累計期間比19億円増加の30億円となりました。
「有価証券損益」は、第1四半期連結会計期間における北米住宅資材関連子会社の売却益計上等により、前第2四半期連結累計期間比346億円(197.2%)増加の521億円(利益)となりました。
「固定資産に係る損益」は、前第2四半期連結累計期間における固定資産売却益計上の反動等により、前第2四半期連結累計期間比24億円悪化の3億円(損失)となりました。
「その他の損益」は、前第2四半期連結累計期間比ほぼ横ばいの85億円(利益)となりました。
「受取利息」、「支払利息」の合計である金利収支は、CITIC Limited株式取得に係る融資実行に伴う受取利息の増加等により、前第2四半期連結累計期間比50億円(79.0%)改善の13億円(損失)となり、「受取配当金」は、前第2四半期連結累計期間比19億円(20.2%)減少の75億円となりました。
「持分法による投資損益」は、前第2四半期連結累計期間比122億円(20.4%)増加の719億円(利益)となりました。
・住生活・情報においては、新規の持分法適用会社の貢献に加え、海外のパルプ関連事業における為替の影響等により増加。
・エネルギー・化学品においては、前第2四半期連結累計期間における米国石油ガス開発事業の減損損失の反動により、メタノール関連事業の定期修繕の影響等はあったものの、改善。
・金属においては、ブラジル鉄鉱石事業における為替損益の好転により、鉄鋼製品関連事業における市況低迷及び需要減少の影響はあったものの、増加。
・食料においては、頂新の一般投資化に伴う持分法適用除外の影響及び前第2四半期連結累計期間のCVS事業における関係会社株式売却益計上の反動等により減少。
以上の結果、「税引前四半期利益」は、前第2四半期連結累計期間比345億円(16.2%)増益の2,472億円となりました。また、「法人所得税費用」は、米国石油ガス開発事業からの撤退に伴う税金費用の好転等により、前第2四半期連結累計期間比277億円(52.2%)改善の253億円となり、「税引前四半期純利益」の2,472億円から「法人所得税費用」253億円を控除した「四半期純利益」は、前第2四半期連結累計期間比621億円 (38.9%)増益の2,219億円となりました。このうち、「非支配持分に帰属する四半期純利益」91億円を控除した「当社株主に帰属する四半期純利益」は、前第2四半期連結累計期間比605億円(39.8%)増益の2,127億円となりました。
(参考)
日本の会計慣行に基づく「営業利益」(「売上総利益」・「販売費及び一般管理費」・「貸倒損失」の合計)は、前第2四半期連結累計期間比133億円(10.9%)減益の1,088億円となりました。
・住生活・情報においては、販売用不動産の売却及び欧州タイヤ事業の好調な推移により、国内情報産業関連事業における経費増加及び第1四半期連結会計期間における北米住宅資材関連子会社の売却の影響はあったものの、増益。
・エネルギー・化学品においては、売上総利益の増加により、前連結会計年度におけるエネルギー関連事業での子会社の取得に伴う経費増加及び当第2四半期連結累計期間における一過性費用の発生はあったものの、増益。
・金属においては、主として売上総利益の減少により減益。
・機械においては、プラント関連事業は好調に推移したものの、北米IPP関連事業の前第2四半期連結累計期間好調の反動に加え、海外子会社における貸倒損失の増加により減益。
(4)セグメント別業績
当第2四半期連結累計期間における、事業セグメント別の業績は次のとおりです。当社は6つのディビジョンカンパニーにより以下の区分にて、事業セグメント別業績を記載しております。
① 繊維カンパニー
収益(セグメント間内部収益を除く。以下同様)は、主として前第2四半期連結会計期間からのエドウインの取込開始により、前第2四半期連結累計期間比199億円(7.5%)増収の2,849億円となりました。売上総利益は、上記と同様の理由により、前第2四半期連結累計期間比38億円(6.0%)増益の674億円となりました。当社株主に帰属する四半期純利益は、国内アパレル関連事業の不振等はあったものの、前第2四半期連結会計期間からのエドウインの取込開始及び中国関連事業の一般投資化に伴う再評価益の計上等により、前第2四半期連結累計期間比39億円(31.7%)増益の161億円となりました。セグメント別資産は、季節要因による棚卸資産の増加等により、前連結会計年度末比48億円(0.9%)増加の5,606億円となりました。
② 機械カンパニー
収益は、北米IPP関連事業の前第2四半期連結累計期間好調の反動はあったものの、プラント関連事業が好調に推移し、前第2四半期連結累計期間比175億円(9.6%)増収の2,003億円となりました。売上総利益は、上記と同様の理由により、ほぼ横ばいの573億円となりました。当社株主に帰属する四半期純利益は、北米IPP関連事業の前第2四半期連結累計期間好調の反動に加え、海外子会社における貸倒損失の増加があったものの、プラント関連事業における好調な推移、持分法投資損益の増加、金利収支の改善及び為替等の影響もあり、前第2四半期連結累計期間比9億円(3.3%)増益の270億円となりました。セグメント別資産は、株価下落に伴う投資有価証券の減少及び自動車関連取引における営業債権の回収により、前連結会計年度末比407億円(3.8%)減少の1兆429億円となりました。
③ 金属カンパニー
収益は、鉄鉱石の販売数量増加はあったものの、鉄鉱石・石炭価格の下落等により、前第2四半期連結累計期間比172億円(14.6%)減収の1,007億円となりました。売上総利益は、鉄鉱石の販売数量増加及びコスト改善、鉄鉱石・石炭事業の為替の好転等はあったものの、鉄鉱石・石炭価格の下落により、前第2四半期連結累計期間比155億円(45.1%)減益の189億円となりました。当社株主に帰属する四半期純利益は、売上総利益の減少により、ブラジル鉄鉱石事業における為替損益の好転等に伴う持分法投資損益の増加及び前第2四半期連結累計期間におけるMRRTに関する繰延税金資産の取崩の反動等はあったものの、前第2四半期連結累計期間比69億円(24.5%)減益の212億円となりました。セグメント別資産は、豪ドル安及びブラジルレアル安の影響等により、前連結会計年度末比467億円(3.7%)減少の1兆2,150億円となりました。
④ エネルギー・化学品カンパニー
収益は、主としてエネルギートレーディング取引における油価下落の影響により、前第2四半期連結累計期間比2,269億円(22.5%)減収の7,821億円となりました。売上総利益は、化学品の好調な推移及び前連結会計年度におけるエネルギー関連事業の子会社取得により、前第2四半期連結累計期間好調に推移した原重油取引の反動はあったものの、前第2四半期連結累計期間比88億円(10.4%)増益の931億円となりました。当社株主に帰属する四半期純利益は、売上総利益の増加に加え、前第2四半期連結累計期間の米国石油ガス開発事業における減損損失の反動及び当第2四半期連結累計期間における撤退に伴う税金費用の好転等により、前連結会計年度におけるエネルギー関連事業での子会社の取得に伴う経費増加及び当第2四半期連結累計期間における一過性費用の発生はあったものの、前第2四半期連結累計期間比306億円(230.5%)増益の439億円となりました。セグメント別資産は、主として油価下落に伴う営業債権の減少により、前連結会計年度末比1,007億円(7.6%)減少の1兆2,288億円となりました。
⑤ 食料カンパニー
収益は、食品流通関連子会社における取引増加等により、前第2四半期連結累計期間比189億円(3.7%)増収の5,308億円となりました。売上総利益は、食品流通関連子会社における取引増加及び食糧関連子会社における堅調な推移等により、前第2四半期連結累計期間比70億円(5.8%)増益の1,277億円となりました。当社株主に帰属する四半期純利益は、食糧関連子会社が堅調に推移したものの、食品流通関連子会社における経費増加、頂新の一般投資化に伴う持分法適用除外の影響及び前第2四半期連結累計期間のCVS事業における関係会社株式売却益計上の反動等により、前第2四半期連結累計期間比39億円(15.1%)減益の220億円となりました。セグメント別資産は、食品流通関連子会社及び食糧原料取引における営業債権並びに棚卸資産の増加に加え、食糧関連子会社の新規連結の影響により、前連結会計年度末比483億円(2.7%)増加の1兆8,204億円となりました。
⑥ 住生活・情報カンパニー
収益は、販売用不動産の売却はあったものの、第1四半期連結会計期間における北米住宅資材関連子会社の売却の影響により、前第2四半期連結累計期間比234億円(3.9%)減収の5,817億円となりました。売上総利益は、販売用不動産の売却に加え、欧州タイヤ事業の好調な推移及び円安の影響もあり、第1四半期連結会計期間における北米住宅資材関連子会社の売却の影響はあったものの、前第2四半期連結累計期間比93億円(6.4%)増益の1,545億円となりました。当社株主に帰属する四半期純利益は、販売用不動産の売却、欧州タイヤ事業の好調な推移及び持分法投資損益の増加に加え、第1四半期連結会計期間における北米住宅資材関連子会社の売却益計上等により、国内情報産業関連事業における経費の増加はあったものの、前第2四半期連結累計期間比329億円(86.2%)増益の710億円となりました。セグメント別資産は、主として北米住宅資材関連子会社の売却により、前連結会計年度末比724億円(4.5%)減少の1兆5,500億円となりました。
(5)主な子会社及び持分法適用会社の業績
① 黒字・赤字会社別損益及び黒字会社率
| 黒字・赤字会社別損益 | (単位:億円) |
| 前第2四半期連結累計期間 | 当第2四半期連結累計期間 | 増減 | ||||||||||||||||
| 黒字会社 | 赤字会社 | 合計 | 黒字会社 | 赤字会社 | 合計 | 黒字会社 | 赤字会社 | 合計 | ||||||||||
| 事業会社損益 | 1,227 | △131 | 1,096 | 1,329 | △98 | 1,230 | 101 | 33 | 134 | |||||||||
| 海外現地法人損益 | 167 | △3 | 164 | 322 | △0 | 322 | 156 | 3 | 159 | |||||||||
| 連結対象会社合計 | 1,394 | △134 | 1,259 | 1,651 | △99 | 1,552 | 257 | 36 | 293 | |||||||||
黒字会社率(注)
| 前第2四半期連結累計期間 | 当第2四半期連結累計期間 | 増減 | ||||||||||||||||
| 国内 | 海外 | 合計 | 国内 | 海外 | 合計 | 国内 | 海外 | 合計 | ||||||||||
| 黒字会社数 | 109 | 171 | 280 | 110 | 159 | 269 | 1 | △12 | △11 | |||||||||
| 連結対象会社数 | 140 | 215 | 355 | 133 | 204 | 337 | △7 | △11 | △18 | |||||||||
| 黒字会社率(%) | 77.9 | 79.5 | 78.9 | 82.7 | 77.9 | 79.8 | 4.8 | △1.6 | 0.9 | |||||||||
当第2四半期連結累計期間の事業会社損益(海外現地法人を除いた子会社及び持分法適用会社の当社取込損益の合計)は、前第2四半期連結累計期間比134億円増加の1,230億円の利益となりました。また、海外現地法人損益は、前第2四半期連結累計期間比159億円増加の322億円の利益となりました。
黒字事業会社損益と黒字海外現地法人損益を合計した黒字会社損益は、化学品関連事業が堅調に推移したことに加え、住宅資材関連子会社の売却益計上による伊藤忠インターナショナル会社の増益、主として為替損益の改善に伴う日伯鉄鉱石(株)の好転等により、前第2四半期連結累計期間比257億円増加の1,651億円の利益となりました。一方、赤字事業会社損益と赤字海外現地法人損益を合計した赤字会社損益は、前第2四半期連結累計期間の米国石油ガス開発事業における減損損失計上の反動等により、前第2四半期連結累計期間比36億円改善の99億円の損失となりました。
黒字会社率(連結対象会社数に占める黒字会社数の比率)については、前第2四半期連結累計期間の78.9%から0.9ポイント改善の79.8%となりました。
(注)会社数には、親会社の一部と考えられる投資会社(136社)及び当社もしくは当社の海外現地法人が直接投資している会社を除くその他の会社(474社)を含めておりません。
② 主な黒字会社及び赤字会社の取込損益
| 主な黒字会社 | (単位:億円) |
| 取込 比率(%) | 取込損益(注)1 | 増減コメント | |||
| 前第2四半期連結累計期間 | 当第2四半期連結累計期間 | 増減 | |||
| 国内子会社 | |||||
| (株)日本アクセス | 93.8 | 49 | 50 | 1 | 物流費の増加及び新システム導入に伴う 費用計上等はあったものの、取引増加や 採算改善により、ほぼ横ばい |
| 日伯鉄鉱石(株) | 67.5 | △2 | 48 | 50 | 主として為替損益の改善により好転 |
| 伊藤忠テクノソリューションズ(株) | 58.2 | 29 | 22 | △7 | 売上総利益率の低下及び販管費増加により減益 |
| 伊藤忠プラスチックス(株) | 100.0 | 15 | 20 | 4 | 包材販売及び中国における電材販売が好調に推移し、増益 |
| 伊藤忠エネクス(株) | 54.0 | 13 | 18 | 5 | カーライフ事業及びエネルギートレード 事業の好調により増益 |
| 伊藤忠ケミカルフロンティア(株) | 100.0 | 14 | 16 | 1 | 関係会社株式売却益計上により増益 |
| コネクシオ(株) | 60.3 | 14 | 15 | 1 | 通信キャリアからの手数料は減少したものの、経費改善等により増益 |
| (株)エドウイン | 98.5 | 1 | 14 | 13 | 前第2四半期連結会計期間から取込開始 当第2四半期連結累計期間は卸事業の堅調な推移に加え、固定資産売却益計上もあり増益 |
| 伊藤忠ロジスティクス(株) | 99.0 | 8 | 14 | 6 | 国内物流事業の取扱増加及び海外事業会社の堅調な推移により増益 |
| Dole International Holdings (株) | 100.0 | 13 | 12 | △1 | 青果物事業において生産数量が減少した ものの、加工食品事業の売上増加及び調達コストの減少に伴う採算改善や、一過性の税金関連費用の減少があり、ほぼ横ばい |
| (単位:億円) |
| 取込 比率(%) | 取込損益(注)1 | 増減コメント | |||
| 前第2四半期連結累計期間 | 当第2四半期連結累計期間 | 増減 | |||
| 海外子会社 | |||||
| 伊藤忠インターナショナル会社 | 100.0 | 55 | 207 | 151 | 化学品関連事業が堅調に推移したことに 加え、住宅資材関連子会社の売却益計上があり増益 |
| ITOCHU Minerals & Energy of Australia Pty Ltd | 100.0 | 190 | 131 | △59 | コスト改善、為替の好転及び前第2四半期連結累計期間のMRRTに関する繰延税金資産の取崩の反動等はあったものの、鉄鉱石・石炭価格の下落により減益 |
| ITOCHU Oil Exploration (Azerbaijan) Inc. | 100.0 | 38 | 43 | 5 | 販売数量増加、デリバティブ損益及び為替の好転により、油価下落はあったものの、増益 |
| ITOCHU FIBRE LIMITED (注)2 | 100.0 | 20 | 39 | 18 | ユーロ安(対USドル)の影響等により増益 |
| 伊藤忠欧州会社(注)2 | 100.0 | 18 | 25 | 7 | タイヤ関連、パルプ関連及び金融関連事業の取込損益増加により増益 |
| 伊藤忠(中国)集団有限 公司 | 100.0 | 29 | 21 | △7 | 化学品関連商品の市況悪化に加え、前第2四半期連結累計期間の食料関連事業に おける一過性利益計上の反動等もあり減益 |
| European Tyre Enterprise Limited(注)2 | 100.0 | 6 | 20 | 14 | プレミアムタイヤの販売数量増加及び付帯サービスの強化により増益 |
| 伊藤忠香港会社 | 100.0 | 23 | 18 | △5 | 金融関連事業の取込損益減少等により減益 |
| 伊藤忠タイ会社 | 100.0 | 13 | 17 | 4 | 金融関連事業の取込損益増加等により増益 |
| P.T. ANEKA BUMI PRATAMA | 100.0 | 2 | 15 | 13 | 仕入コスト削減及び取扱数量増加により 増益 |
(単位:億円)
| 取込 比率(%) | 取込損益(注)1 | 増減コメント | |||
| 前第2四半期連結累計期間 | 当第2四半期連結累計期間 | 増減 | |||
| 国内持分法適用会社 | |||||
| 東京センチュリーリース(株) | 25.3 | 41 | 54 | 13 | 不動産ファイナンスのExitに伴う利益に 加え、航空機リース事業の拡大等により 増益 |
| (株)ファミリーマート | 36.9 | 73 | 49 | △23 | 好調な国内事業により営業利益は増加したものの、前第2四半期連結累計期間の韓国の関係会社株式売却益計上の反動等により減益 |
| 伊藤忠丸紅鉄鋼(株) | 50.0 | 75 | 46 | △29 | 鉄鋼市況低迷及びエネルギー関連需要の 減少等により減益 |
| 日伯紙パルプ資源開発(株) | 32.1 | 9 | 28 | 19 | ブラジルレアル安(対USドル)の影響等により増益 |
| (株)オリエントコーポレーション | 16.5 | 27 | 23 | △3 | 営業収益は堅調に推移したものの、主と して取込比率低下により減益 |
| 海外持分法適用会社 | |||||
| HYLIFE GROUP HOLDINGS LTD. | 49.9 | 12 | 16 | 4 | 一部生産事業の資産譲渡に伴う売却益計上により、前第2四半期連結累計期間の豚肉相場高騰の反動はあったものの、増益 |
| 主な赤字会社 | (単位:億円) |
| 取込 比率(%) | 取込損益(注)1 | 増減コメント | |||
| 前第2四半期連結累計期間 | 当第2四半期連結累計期間 | 増減 | |||
| 国内子会社 | |||||
| 伊藤忠ホームファッション(株) | 100.0 | 0 | △3 | △4 | 事業再編に伴う損失等により悪化 |
| 海外子会社 | |||||
| ITOCHU Coal Americas Inc. | 100.0 | 9 | △12 | △21 | 前第3四半期連結会計期間にコロンビア 石炭事業を一般投資化した一方、当第2 四半期連結累計期間は石炭価格下落により配当がなく、支払利息・経費等の計上のみとなったため、悪化 |
(注)1 取込損益にはIFRS修正後の数値を記載しておりますので、各社が公表している数値とは異なる場合があります。
2 伊藤忠欧州会社の取込損益には、European Tyre Enterprise Limitedの取込損益の20.0%及びITOCHU FIBRE LIMITEDの取込損益の10.0%を含んでおります。
(6)財政状態
当第2四半期連結会計期間末の「総資産」は、CITIC Limited株式取得に係る投融資実行約9,200億円(一時的なCPグループ負担分約3,200億円を含む)等により、営業債権の減少及び北米住宅資材関連子会社の売却に伴う減少等はあったものの、前連結会計年度末比6,339億円(7.4%)増加の9兆1,946億円となりました。
「有利子負債」は、CITIC Limited株式取得に係る投融資実行約9,200億円(一時的なCPグループ負担分約3,200億円を含む)に伴う借入金の増加等により、営業債権等の着実な資金回収に伴う借入金の返済はあったものの、前連結会計年度末比7,248億円(23.4%)増加の3兆8,170億円となり、「現預金控除後のネット有利子負債」は、前連結会計年度末比7,967億円(33.5%)増加の3兆1,772億円となりました。
「株主資本」は、「当社株主に帰属する四半期純利益」の積上げにより、配当金の支払、豪ドル安等による為替影響及び保有株式の株価下落等はあったものの、前連結会計年度末比742億円(3.0%)増加の2兆5,074億円となりました。
株主資本比率は、前連結会計年度末比1.2ポイント低下の27.3%となり、NET DER(ネット有利子負債対株主資本倍率)は、前連結会計年度末比若干増加の1.3倍となりました。
(7)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における「現金及び現金同等物」は、前連結会計年度末比695億円(9.9%)減少の6,308億円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における営業活動によるキャッシュ・フローは、食料及びエネルギーにおける着実な資金回収に加え、金属における営業取引収入が堅調に推移したこと等により、建設・物流及び金融・保険における債務の減少、並びに情報・通信における棚卸資産の増加等はあったものの、1,467億円のネット入金となりました。
なお、前第2四半期連結累計期間との比較では、90億円のネット入金増加となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における投資活動によるキャッシュ・フローは、北米住宅資材関連子会社の売却による約1,000億円の資金回収はあったものの、CITIC Limited株式取得に係る投融資実行約9,200億円(一時的なCPグループ負担分約3,200億円を含む)等により、8,928億円のネット支払となりました。
なお、前第2四半期連結累計期間との比較では、6,911億円のネット支払増加となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払はあったものの、借入金の調達等により、6,762億円のネット入金となりました。
なお、前第2四半期連結累計期間との比較では、6,423億円のネット入金増加となりました。
(8)流動性と資金の源泉
当社グループは、安定的な資金確保と資金コスト低減のため、長期調達比率の向上に努めながら、調達先の分散や調達方法・手段の多様化を図り、銀行借入等の間接金融とコマーシャル・ペーパー及び社債の発行による直接金融を、金融情勢の変化に応じて機動的に活用しております。
また、当第2四半期連結会計期間末の「現金及び現金同等物」、「定期預金」(合計6,398億円)の他、コミットメントライン契約(円貨長期3,500億円、外貨短期500百万米ドル)を有しており、不測の事態にも十分な流動性準備を確保していると考えております。
(9)対処すべき課題
・中期経営計画「Brand-new Deal 2017」の推進
当社グループは、ビジネスの基本である「稼ぐ」「削る」「防ぐ」を引継ぎ、更なる成長を実現するために、次なる中期経営計画として「Brand-new Deal 2017」(2015年度(平成27年度)から2017年度(平成29年度)までの3ヵ年計画)を策定しました。当社グループ、CITICグループ及びCPグループそれぞれの企業価値向上を目的とした戦略的業務・資本提携を踏まえ、新たに以下の2点を「Brand-new Deal 2017」の基本方針として掲げております。
1点目は「財務体質強化」です。積極的な資産入替により資産の質及び効率性の更なる向上を図るとともに、CITIC Limitedに対する大型戦略投資の実行を踏まえ、それ以外の新規投資については実質営業キャッシュ・フロー(注)とEXITによるキャッシュインの範囲内で実行し、継続的に1,000億円以上の実質的なフリー・キャッシュ・フローを創出していきます。また、資本効率を意識した経営管理の実践により、株主資本の拡充を行いつつ、安定的にROE 13%以上を目指します。
2点目は「4,000億円に向けた収益基盤構築」です。今後も高い経済成長が見込まれる中国・アジア地域において強固な事業基盤を有するCITICグループ及びCPグループとの協業によるシナジー創出を成長戦略の基軸としつつ、既存事業からの収益拡大や新規優良案件への厳選投資を通じた利益成長を着実に実行していきます。更に、非資源分野の強み・優位性を活かした収益基盤の更なる拡大を図り、「当社株主に帰属する当期純利益」4,000億円に向けた収益基盤の構築を目指します。
上記を支える経営基盤の強化にも引続き取組みます。リスクが高い分野を中心に、連結ベースでのコンプライアンスの取組強化を推進するとともに、国内外における贈収賄・独禁法リスクについても、実効的かつ効率的な調査・モニタリング体制を継続・強化していきます。コーポレート・ガバナンスについては、複数の社外取締役と監査役会を基礎とした現行のガバナンス体制の大枠は当面維持しますが、「コーポレートガバナンス・コード」の諸原則も踏まえ、より充実したガバナンス体制の構築に向けて継続的に取組んでいきます。また、社員の活躍を促進する諸施策の推進及び育成強化、働きがいのある職場環境の更なる整備にも引続き注力していきます。
(注)「営業活動によるキャッシュ・フロー」から資産・負債の変動他の影響を控除
(10)重要な会計方針
要約四半期連結財務諸表において適用する重要な会計方針は、前連結会計年度に係る連結財務諸表において適用した会計方針と同一であります。
(11)研究開発活動
特記すべき事項はありません。