四半期報告書-第34期第2四半期(令和1年7月1日-令和1年9月30日)

【提出】
2019/11/14 13:27
【資料】
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【項目】
35項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
①財政状態の状況
当第2四半期連結会計期間末の財政状態につきましては、総資産が33,417百万円となり、前連結会計年度末に比べ536百万円増加いたしました。一方、負債は11,357百万円となり、前連結会計年度末に比べ392百万円増加いたしました。また、純資産は22,059百万円となり、前連結会計年度末に比べ143百万円増加いたしました。
②経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、雇用環境の改善や消費税増税前の駆け込み需要などを背景に個人消費が底堅く推移するなど概ね緩やかな回復基調が続いているものの、米中貿易摩擦の長期化や中国経済の減速が世界経済に与える影響など、先行き不透明な状況が懸念されます。
このような状況のもと、当社グループにおける当第2四半期連結累計期間の業績につきましては、車載や社会インフラ向けの組込み関連製品が堅調に推移した一方、半導体市況悪化の影響によりテストシステムが低迷した結果、売上高14,186百万円(前年同期比4.3%増)、営業利益619百万円(同11.0%減)、経常利益678百万円(同30.7%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益427百万円(同36.6%減)となりました。
報告セグメント別の経営成績は次のとおりであります。
[設計開発ソリューション事業]
設計開発ソリューション事業は、高付加価値製商品及びサービスの提供により、新規顧客開拓や既存顧客との関係強化を図るなど積極的な営業活動を行い、売上拡大及び収益の安定化に努めてまいりました。主力商品の半導体設計用(EDA)ソフトウェアは、既存顧客からの受注や新規顧客開拓及び新規製品の販売が堅調に推移いたしました。自社製CPUボードなどの組込み製品は、社会インフラ向けが好調に推移したものの流通向けは伸び悩みました。モデルベース開発は、一部顧客プロジェクトの見送りなどにより前年同期並みに留まりました。また、ガイオ・テクノロジー株式会社の組込みソフト検証ツール及びエンジニアリングサービスは、自動車関連の底堅い開発需要に支えられ引き続き好調に推移いたしました。アイティアクセス株式会社は、組込みソフトウェアのライセンス販売が伸び悩みましたが、新規事業である決済端末の販売が大幅に増加いたしました。画像処理関連事業を手掛ける株式会社レグラスは、画像処理関連の受託開発や自社製AIカメラシステム関連の受託開発、販売が堅調に推移いたしました。一方、三栄ハイテックス株式会社のLSI設計受託ビジネスは、主力顧客の需要低迷に代わる受注は確保したものの収益面では前年同期実績に及びませんでした。
その結果、当事業の売上高は9,871百万円(前年同期比12.5%増)、セグメント利益は729百万円(同18.1%増)となりました。
[プロダクトソリューション事業]
プロダクトソリューション事業は、半導体メモリー市場、モバイルデバイス市場等の顧客を中心に当社グループのエンジニアリング力を活かし、高付加価値製商品及びサービスの提供、新規アプリケーションの開拓に注力するとともに、顧客ニーズに対応した製品の開発、商品の開拓に積極的に取り組んでまいりました。自社製テストシステムは、市況悪化に伴う顧客の投資抑制が依然として続いていることから、メモリーテスターの販売が低迷し減収となりました。一方、台湾のSTAr Technologies, Inc.は、テストシステム販売が堅調だったことに加え、顧客ファウンドリ向けのプローブカード販売も伸長したことにより引き続き好調に推移いたしました。
その結果、当事業の売上高は4,315百万円(同10.5%減)、セグメント利益は138百万円(同57.8%減)となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、860百万円の増加(前年同期は390百万円の減少)となりました。これは、投資活動によって1,020百万円、財務活動によって470百万円の資金をそれぞれ使用したものの、営業活動によって2,405百万円の資金を得たためであります。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの増減要因は、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間の営業活動の結果得られた資金は、2,405百万円(前年同期は197百万円の使用)となりました。これは主に、たな卸資産及び前渡金が794百万円増加したものの、税金等調整前四半期純利益を678百万円計上したことや、売上債権の1,703百万円減少、前受金の987百万円増加による収入があったことなどによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間の投資活動の結果使用した資金は、1,020百万円(前年同期比92.9%増)となりました。これは主に、有形固定資産の取得に237百万円、無形固定資産の取得に247百万円、投資有価証券の取得に427百万円を支出したことなどによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間の財務活動の結果使用した資金は、470百万円(前年同期は387百万円の獲得)となりました。これは主に、配当金の支払に264百万円、借入金の返済に183百万円を支出したことなどによるものであります。
(3)経営方針・経営戦略等及び経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等及び経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等について重要な変更はありません。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は519百万円であります。なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(6)経営成績に重要な影響を与える要因
当第2四半期連結累計期間において、前事業年度の有価証券報告書に記載した経営成績に重要な影響を与える要因について重要な変更はありません。
(7)資本の財源及び資金の流動性
当第2四半期連結累計期間において、前事業年度の有価証券報告書に記載した資本の財源及び資金の流動性について重要な変更はありません。